朴氏側近らに現金?横領疑惑前会長が暴露し自殺
【ソウル=豊浦潤一】韓国の李明博(イミョンバク)政権下での資源外交に絡む横領疑惑で検察の取り調べを受けていた建設会社の前会長が、朴槿恵(パククネ)大統領の元秘書室長らに多額の現金を渡したと暴露して自殺したことで、政界が大揺れとなっている。
前政権の暗部である横領疑惑にメスが入ることで、朴政権の浮揚につながると見られていたが、暴露により窮地に立たされる展開となった。
検察は12日、特別捜査チームを設置した。
疑惑を暴露したのは、与党セヌリ党の元国会議員で「京南企業」の成完鍾・前会長(63)。海外での資源開発に絡み公社と政府系金融機関から借りた資金を横領したなどの疑いで検察の取り調べを受けていたが、9日、ソウルの山中で自殺した。
韓国紙・京郷新聞は10日、自殺直前の成氏との電話インタビューを特報。成氏は2006年9月、金淇春前秘書室長に10万ドル(約1200万円)、07年に許泰烈元秘書室長に7億ウォン(約7700万円)を渡したと語った。当時、許氏は大統領選の党内予備選に出馬した朴氏の選対幹部を務めていた。
さらに自殺した成氏の上着から発見されたメモには、金、許の両元秘書室長のほか、李丙●・現秘書室長、李完九首相ら朴大統領に近い実力者を含む計8人の名前や職位と、そのうち6人に渡した金額が記されていた。8人のうちほとんどは疑惑を否定している。(●は王ヘンに「其」)
最大野党・新政治民主連合は「憲政史上最悪の醜聞」と批判を強めており、朴大統領は12日、「聖域なき厳正な対処」を検察に求めるコメントを発表した。
米公文書が暴いたベトナムの「韓国軍慰安所」ーベトナム戦争当時、韓国軍の慰安所が存在した | 2015-03-27 09:41:19 |