安倍晋三氏を支持し支える会

安倍晋三氏を支持、応援し、時にはダメ出しを行い、より良い日本となるように考えて書きます。

最新の行動経済学が解く日米開戦の謎摂南大学・牧野邦昭准教授に聞く(上)

2018-11-27 23:14:13 | 意見発表

天下人たちのマネジメント術

最新の行動経済学が解く日米開戦の謎摂南大学・牧野邦昭准教授に聞く(上)

 2018/8/13

 終戦から73年。日本が米国へ戦争を仕掛けたことは、21世紀を生きている我々には、非合理の極致としか映らない。しかし戦前の政官財のリーダーたちが、そろって愚かな精神主義者ばかりだったのではないだろう。日本の指導者は合理的研究に基づく敗北の予測を無視して、非合理な戦争を決めたわけではなかった。摂南大学の牧野邦昭准教授は新著「経済学者たちの日米開戦」(新潮選書)で、経済学や経済史学の最新研究を駆使し、開戦のナゾの解明に挑戦した。その内容は、現代企業の意思決定するときに多くのヒントを与えてくれそうだ。

 ■リーダー層の共通認識だった米国との経済力格差

 ――昭和期前半の将校らは軍国主義の考えにこり固まって大陸侵略に手を染め、国内外の客観的データなどは無視して太平洋戦争に突き進んでいったイメージがあります。戦前の日本社会では親の資力などに関係なく広範囲に、本人の能力のみによって選抜・訓練されたメンバーのはずなのですが。

 「軍部はこれからの戦争が一国全体の『総力戦』となることを意識して、経済のわかる人材を求めていました。特に陸軍省ではイデオロギーに関係なく、有沢広巳、中山伊知郎、蝋山政道各氏ら当時第一級の経済・政治学者を網羅した『陸軍省戦争経済研究班』を設けていました」

 ――秋丸次朗中佐が主催した通称「秋丸機関」ですね。日米の経済抗戦力の巨大な格差を指摘して、陸軍参謀本部のトップから調査結果は完璧だが結論が国策と反するとされ、焼却処分されたといわれていました。

 「ただ秋丸機関が刊行した報告書や基礎調査、翻訳は現在も比較的多く残っていました。秋丸機関のメンバーが調査データを利用して一般総合誌に寄稿したりしています。『国策に反するので焼却云々』というのは事実ではなかったようです」

 ――国家的なタブーではなかったのですか。

 「経済力の大きな米国を相手とする戦争が困難であること自体は、政府関係者も軍上層部も皆知っていたのです。秋丸機関の報告は経済学的にそれに精緻な裏付けをしたのです」

 ――戦争というリスクの高い選択が決定されたのはなぜでしょうか。

 「開戦すれば高い確率で日本が敗北、という指摘自体が『だからこそ低い確率に賭けてリスクを取っても開戦しなければならない』という意思決定の材料になってしまったと考えています」

プロスペクト理論が教える非合理な行動

 「A 確実に3000円支払わなければならない

  B 8割の確率で4000円支払わなければならないが2割の確率でゼロになる

とA・Bの選択肢があるとします。Bの期待値はマイナス4000×0.8=マイナス3200円ですが、実際にはBを選ぶ人が多いことが実験結果で分かっています。人間は損失を被る場合にはリスク愛好的な行動を取るのです」

 ――経済学は人間が合理的に行動することを前提にしています。しかし自分では合理的に考えているつもりでも現実は非合理的な行動を取ることがあるわけですね。

 「最近急速に発展している行動経済学の『プロスペクト理論』で説明できます。通常の経済学が財の所有量に応じて効用が高まると仮定するのに対し、プロスペクト理論はある水準からの財の変化量に注目します」

 「人間は現在所有している財が1単位増加する場合と1単位減少する場合では、減少の方に重きを置いて、少しでも損失を小さくすることを望みます。低い確率であってもBの方に魅力を感じるのです

 「プロスペクト理論では客観的な確率がそのまま人間の主観的な確率とはならず、心の中で重みづけされると考えます。当選確率は極めて低いのに多くの人が宝くじを買うといったケースです。プリンストン大のカーネマン教授はプロスペクト理論などの研究で2002年のノーベル経済学賞を受賞しました

――当時の日本の状況に当てはめると

 A 開戦しない場合。2、3年後は国力を失い戦わずして米国に屈服する

 B 開戦した場合。非常に高い確率で敗北。しかし極めて低い確率ながらドイツが勝利し、日本も東南アジアを占領して英国が屈服すれば、米国は交戦意欲を失って講和するかもしれない――となりますね。

 「秋丸機関以外の多くの研究でもA・Bが日本の選択肢と指摘されていました。合理的に考えればAですが、それぞれの内容が明らかになればなるほど『現状維持よりも開戦した方がわずかながらでも可能性がある』というリスク愛好的な選択の材料になってしまうのです」

社会心理学が示す「リスキーシフト」

 ――当時の陸軍省軍務課の中佐は「戦をやれば不可能ではないと感じた。もちろん苦しいと思った。誰も同じだっただろう」と回想しています

 「社会心理学上の原因も見逃せません。集団意思決定の状態では個人が行うよりも結論が極端になることが明らかになっています。慎重な人たちではより慎重な選択が、リスクを厭わない人たちの間ではますます危険な方向の選択が行われます。集団成員の平均より極端な方向に意見が偏る『集団極化』が起きます」

 ――政府・軍首脳らの「御前会議」では陸軍の参謀本部や海軍の軍令部は期限つき外交交渉と打ち切り後の開戦を強く主張していました。

 「他者と比較して極端な立場を表明することが、他のメンバーの印象を善くして注意を引く、集団の中での存在感を高められると考えるのです。集団規範や価値に合致する議論が自然と多くなって集団構成員が説得されてしまうことも社会心理学で指摘されています」

 ――東条英機内閣でも、当初は慎重派とみられていた嶋田繁太郎・海軍大臣や鈴木貞一・企画院総裁は開戦論へ意見を変えていきました。

 「『個人』の状態でもプロスペクト理論でリスクの高い選択が行われやすい状況でした。そうした面々が集団で意思決定すれば、リスキーシフトが起き、極めて低い確率でも開戦の可能性にかけてみようという選択肢が選ばれてしまったといえます

正しい情報と判断力があっても……

 ――逆説的になりますが、1人のワンマン経営者であればリスキーシフトの危険は避けられることになりますね。

 「戦時中のスペインがそうでした。独裁者のフランコ将軍は、独による英本土侵攻作戦が失敗した後は、いくらヒトラーが要求しても対英開戦を拒否し続けました。戦後に『冷戦』が始まると、米英側からスペインに接近しました」

 ――日本もスペインのような形で戦わない方が良かったのですね。

 「戦後の吉田茂首相が外務省に作成を指示した外交検証文書では、親枢軸国でありながら中立を維持し、冷戦によって米国と関係改善する選択肢にも言及されています。隠忍自重した方が、チャンスがより合理的だったというものです

 「しかし戦前の日本は天皇、政府、陸軍、海軍、重臣、議会と多元的な勢力が林立する政治体制でした。集団意志決定にならざるを得ませんでした。ある有力な外務省OBは日本がスペインにようになれたとすれば『内戦またはそれに近い変動を経て全軍・全政治勢力を統括しうる独裁的指導者を持ったときのみ』と指摘しています」

 ――対米世論の硬化も影響したのではないですか。組閣時の東条首相が、陸相とともに内務大臣も兼任したのは、全国の警察を掌握して米国との非戦に決まった場合の混乱に備えたからだといいます。激高した世論が起こすであろう騒擾(そうじょう)状態を予想していました

 「昭和天皇も、米国にむざむざ屈服すれば世論が沸騰しクーデターが起きる恐れを懸念していました。こうした中で、開戦を回避することは国力低下を確定させてしまうため選ばれず、静岡県立大の森山優教授の言葉を借りれば、将来どうなるか分からないにもかかわらず、ではなく、どうなるか分からないからこそ、指導者は開戦に合意できたのです

 ――東条首相は退陣後も「開戦の可否に関しては今でも日本はあれより進む道がなかったと信じている」と主張していました。ただ個々の戦略は反省すべき点が多かったと述べていました。

 「米国との戦争は、根本的に戦略で解決できる問題ではありませんでした。典型例がゲーム理論の分析などでよく使われる43年のビスマルク海戦です」

 「日本の輸送船団を護衛してどのルートを通過すべきか、陸海軍で激論になりました。しかし結果は最善と考えられたルートを選んだにもかかわらず、圧倒的な米軍の空軍力によって壊滅させられました。戦略の適否が勝敗に結びつくのは、両者の力がかなり拮抗したケースです。戦略を考えるのは重要ですが、実際には戦略の判断材料である数字を改善した方が良いのです」

 ――日米開戦に至る歴史から現在の我々が学べることは何でしょうか。

 「東北学院大の河西晃祐教授の言葉を借りれば、日本の国力を過信していたわけでも米国の国力を過小評価していたわけでもない指導者らによって戦争が選択されました。正しい情報と判断力があれば戦争が回避できるとは限りません。付け加えるならばそれがどんな知的エリートであっても、です

(聞き手は松本治人)


韓国とベトナムの間でくすぶり続ける歴史問題 韓国大統領発言めぐりソウルでデモも

2018-11-16 07:28:38 | 意見発表
韓国はベトナム戦争で、9000人とも言われるベトナム民間人の虐殺行為をし、多くの婦女暴行をし、子供を産ませた。問題もある。他人を非難する前に自国の行為の反省を先ずすべきである。
韓国はベトナム人に謝罪すべき!性暴力を糾弾する英国 …
hakkou-ichiu.com/archives/11058

ベトナム戦争時、韓国兵がベトナム人をレイプして「ライダイハン」と呼ばれた混血児が生まれた問題。これを糾弾する民間団体「ライダイハンのための正義」が2017年、イギリスで発足しました。その発会式...」

 
  • 韓国とベトナムの間でくすぶり続ける歴史問題 韓国大統領発言めぐりソウルでデモも

Jul 13 2017

 

Song, Pilkyeong / WikipediaCommons

 ベトナム国民はベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺をめぐり、戦争終結から40年以上経った今も韓国に対して複雑な感情を抱き続けている。そのようななか、韓国大統領の発言がベトナム国民の怒りを買った。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月の戦没者追悼記念日の演説の中で、「今日の韓国経済があるのはベトナムで戦った元軍人たちの献身と犠牲があってのことです」(ハンギョレ紙)とし、退役軍人らを讃えた。9000人とも言われるベトナム民間人の虐殺行為への賛辞とも取ることができるこの発言に対し、ベトナム側は猛反発した。

◆大虐殺の過去 ベトナム戦争での韓国軍の戦法が遺恨を残す
 ベトナム国民の嫌韓感情は、ベトナム戦争に端を発する。ニューヨーク・タイムズ紙は7月10日付の社説でこれまでの経緯を詳しく取り上げている。ベトナム戦争中、アメリカ軍が対ゲリラで苦戦したことから、当時のジョンソン大統領は韓国軍を派遣する方針を打ち出した。一方、韓国側にも参戦の動機はあった。韓国と北朝鮮の国境付近に駐留していたアメリカ軍がベトナム側に振り分けられ、38度線付近の警戒が手薄になることを韓国側が恐れたと同紙は分析する。

 こうしてベトナムに軍を派兵した韓国だが、ゲリラ掃討のためのサーチ・アンド・デストロイ作戦を展開し、ベトナムの一般市民を巻き込んだ大虐殺を繰り広げる。ベトナムのVNエクスプレス紙によると、30万以上の韓国兵士がベトナムに派遣され、9000人の市民が殺害されたとのことだ。ニューヨーク・タイムズ紙も1968年2月のハミ村での135人の虐殺の代表例を挙げている。

◆すれ違う2国の主張 韓国は虐殺の事実を認めず
 ただし、韓国政府としては、いかなる大量虐殺の事実をも未だに認めていない。ロサンゼルス・タイムズ紙はこうした韓国政府の姿勢のほか、韓国退役軍人枯葉剤被害者の会で事務総長を務めるキム氏の見解を伝えている。記事によると「我々の兵役はベトナムの治安を維持する目的でした」「それ以外だという指摘は我々の名誉への侮辱に当たります」(2015年5月16日)と、あくまで戦闘の正当性を強調している。

 こうした態度にベトナム側は苛立ちを募らせる。韓国紙ハンギョレは先月28日に行われた抗議デモの様子を伝えている。ベトナムからの交換留学生がソウル市街で抗議活動を繰り広げ、過去の虐殺行為を認めるよう韓国政府に訴えた。この女性留学生は「韓国に暮らす中で、同国がいかに(慰安婦問題で)際限なく日本を嫌っているかを見てきた」とした上で、韓国も(同様にわが身を振り返って)歴史問題への認識を正すべきだと述べる。

◆火に油を注ぐ韓国大統領発言
 先月の韓国大統領による発言は、反韓ムードの色濃いベトナムの世論に火を付けるに十分なものだった。ハンギョレ紙によると、ベトナム外務省は声明を発表し、ベトナムの人々との友好関係を傷つけるような言動は控えるよう抗議している。韓国側は他意はないとの釈明に追われた。

 問題が長期化するかは未知数だ。VNエクスプレスは、ベトナムに対して韓国が最大の投資国となっていることを指摘しており、経済的な依存度は高い。加えてハンギョレ紙もある僧侶の見方として、ベトナム人は過去には目をつぶり、未来へ向けて動くという姿勢を身につけたとしている。一方で、歴史認識の是正を迫る世論がベトナムで高まれば、2国間の緊張が高まることも考えられる。

Text by 青葉やまと


韓国はどうして壊れたのかー朝鮮日報「韓国はみんな狂っている」の警告は韓国民に届くか

2018-11-10 06:43:30 | 意見発表

 

韓国はどうして壊れたのか

韓国の朴槿恵大統領の罷免が決まった。「大統領の違法行為は国民の信任の裏切りにあたる」。韓国憲法裁判所は、憲政史上初となる弾劾認定の理由をこう述べた。国内のみならず、外交や安全保障でも懸案を抱える韓国。政情混迷が一層深まるのは必至だが、どうしてこんなにも壊れてしまったのか。

朝鮮日報「韓国はみんな狂っている」の警告は韓国民に届くか

『NEWSポストセブン』 SAPIO 2017年4月号

「韓国はみんな狂っている、まともではない」。ネット掲示板かと見紛うタイトルのついたコラムが、1月27日、韓国最大の日刊紙・朝鮮日報に掲載された。執筆者は日本特派員の経験もある朴正薫論説委員。〈国家が理性を失いつつある〉とまで自国を評した内容は、大きな反響を呼んだ。ソウル在住ジャーナリスト・徐台教氏がレポートする。

 
* * *
 
 朴正薫氏のコラムを読んで冷静さを取り戻した読者は、こう思ったに違いない。我が国は今、どうなっているのか。韓国で「朴槿恵─崔順実ゲート」と呼ばれる一大スキャンダルの追及が本格化したのは昨年10月のことだ。以降、5か月近い政治危機が続いている。
2月4日、ソウルで開かれた朴槿恵大統領支持派の集会に出席した与党セヌリ党の議員(手前)ら(聯合=共同)
 
 朴氏のコラムは冒頭から〈大統領の『ヌード風刺』は芸術などではなく、政治の現実を表すスキャンダルだ。政治はまともでない〉と激しく切り捨てる。これは1月20日から韓国の国会内で開かれた展示会で野党・「共に民主党」議員によって掲げられた、マネの名画「オランピア」をパロディーした作品をめぐるドタバタを指す。
 
 娼婦とされるベッドに横たわった全裸の女性の顔が朴大統領に差し替えられ、使用人の黒人女性は崔順実氏の顔をしている。使用人が持つお盆の上には美容注射を好んだとする朴大統領への風刺で、注射器が載せられている。
 
 ちなみに筆者もこの作品を見たが、完全に“アウト”であった。当時、与党のセヌリ党が分裂し、共に民主党が第一党に躍り出たこともあり、同党の驕りを示す一例と言える。
 
 朴氏はさらに〈大衆の暴走が攻撃性を帯び暴力化する〉との危うさも指摘する。
 
 1月19日に韓国ナンバーワン企業サムスン電子のトップ・李在鎔副会長に対する逮捕令状が棄却された時のことだ。逮捕必至と見られた李氏の令状棄却は、財閥の横暴に怒る人々を動かした。彼らは棄却判決を下した判事に対し、ネット上で流言飛語を展開し、電話で猛抗議するなどした。
 
 韓国のネット世論は左派系に偏る。「崔順実ゲート」に関わり利益を得たと見られる人々は徹底的に攻撃されている。SNSはもちろん、携帯電話のショートメッセージを使った「大量メール攻撃」もお手のものだ。全国会議員の個人携帯電話番号もすべて流出している。
 
 朴氏は次いで、「見切り発車」状態の大統領選挙についてもたたみこむ。
 
〈大統領になろうとする指導者たちは権力欲に目がくらんでいる。政治家は扇動し、大衆は集団で狂気を発散する〉
 
 押さえておきたいのが、憲法裁判所の判決によって今後が左右される点だ。弾劾「認容」判決の場合は朴大統領は罷免となり60日以内に次期大統領選挙が行われる。現状では3月10日頃に「認容」判決が出るとの見方が支配的だ。となると、5月10日頃が投票日となるため、選挙戦期間は約2か月しかない。このため「待ってられない」とばかりに選挙戦が年明けから本格化しているのだ。
 
 ただ、その有り様がやや短絡的だ。
 
〈刺激的で煽情的であるほど、大衆の人気は上がっていく。政治家は迎合する〉
 
 左右の政治家ともに憲法裁判所に公然と圧力をかけ、三権分立を揺るがしている。その上、野党候補たちは市民の集まりであるはずの「ろうそくデモ」に便乗することで票を集めようとする一方、与党候補は朴槿恵大統領を支持する団体が主催する「太極旗デモ」の壇上に直接立ち、激しい言葉で参加者を煽る。
 
 筆者も数度取材したが、まさに熱狂の現場である。
 
【PROFILE】1978年生まれ、群馬県出身の在日コリアン三世。日韓で北朝鮮報道に携わったのち、現在はソウル在住。ニュースサイト「韓国大統領選2017」(http://kankoku2017.jp)の編集長を務める。
 
関連記事

徴用工「デタラメ判決」と韓国のポピュリズム

2018-11-10 06:38:37 | 意見発表

 

徴用工「デタラメ判決」と韓国のポピュリズム

『田中秀臣』 2018/11/06

田中秀臣(上武大学ビジネス情報学部教授)

 
 韓国での徴用工に関する大法院(最高裁)の判決が日本国内で大きな話題になっている。この判決を聞いたとき、筆者はまず「とてもデタラメな判決だな」と思った。
 
 と同時に、韓国の国家としての脆弱(ぜいじゃく)性、現在の文在寅(ムン・ジェイン)政権のポピュリズム(大衆迎合)的な性格の弱さにも思いが至った。要するに、その韓国の脆弱性のツケが日本に回ってきたように思えたのである。
 
 それでは、文政権のポピュリズム的な政策とは何だろうか。ポピュリズムは大衆扇動的といわれるが、政権を奪取して維持するためには、大衆からの支持はいわば必要条件である。
 
 その意味では、ポピュリズムに特別な意味はない。だが、ポピュリズムにはもう一つの特徴的な側面を伴うことが多い。
 
 いわば「敵」-「味方」の論理を利用することである。「敵」を特定し、その「敵」が「味方」の利害を侵しているとして徹底的に批判することで、「味方」の士気を高めることである。
 
 これも程度問題ではある。さまざまな社会的問題の根源で、既得権益にぶら下がっている人たちがいる。この勢力を批判することが、あたかも「敵」-「味方」のロジックに乗った話に見えがちだ。特に経済学では、構造的問題(経済を非効率的にしてしまい国民の福利の向上を阻害する問題)について、この既得権者たちを問題視することが多い。
2018年10月、ソウルの最高裁前で、徴用工訴訟での原告勝訴を訴える支援者ら(共同)2018年10月、ソウルの最高裁前で、徴用工訴訟での原告勝訴を訴える支援者ら(共同)
 
 例えば、経済評論家の上念司氏の新刊『日本を亡ぼす岩盤規制 既得権者の正体を暴く』では日本に巣くうさまざまな既得権者や組織を容赦なく批判している。その指摘には筆者も学ぶことが多い。
 
 上念氏も筆者もそうだが、経済学での既得権益者はその既得権にこだわる限り、批判されてしかるべきだ、という意見を持つ。だが、経済的な意味で彼らは「敵」ではない。なぜなら、経済政策の基本は、既得権による経済的な非効率性を次から次へと解決していけば、やがてそれは社会全体の福利厚生の向上につながるからである。
 

領の違法行為は国民の信任の裏切りにあたる」。韓国憲法裁判所は、憲政史上初となる弾劾認定の理由をこう述べた。国内のみならず、外交や安全保障でも懸案を抱える韓国。政情混迷が一層深まるのは必至だが、どうしてこんなにも壊れてしまったのか。

朝鮮日報「韓国はみんな狂っている」の警告は韓国民に届くか

『NEWSポストセブン』 SAPIO 2017年4月号

 

 朴氏はさらに〈大衆の暴走が攻撃性を帯び暴力化する〉との危うさも指摘する。
 
 1月19日に韓国ナンバーワン企業サムスン電子のトップ・李在鎔副会長に対する逮捕令状が棄却された時のことだ。逮捕必至と見られた李氏の令状棄却は、財閥の横暴に怒る人々を動かした。彼らは棄却判決を下した判事に対し、ネット上で流言飛語を展開し、電話で猛抗議するなどした。
 
 韓国のネット世論は左派系に偏る。「崔順実ゲート」に関わり利益を得たと見られる人々は徹底的に攻撃されている。SNSはもちろん、携帯電話のショートメッセージを使った「大量メール攻撃」もお手のものだ。全国会議員の個人携帯電話番号もすべて流出している。
 
 朴氏は次いで、「見切り発車」状態の大統領選挙についてもたたみこむ。
 
〈大統領になろうとする指導者たちは権力欲に目がくらんでいる。政治家は扇動し、大衆は集団で狂気を発散する〉
 
 押さえておきたいのが、憲法裁判所の判決によって今後が左右される点だ。弾劾「認容」判決の場合は朴大統領は罷免となり60日以内に次期大統領選挙が行われる。現状では3月10日頃に「認容」判決が出るとの見方が支配的だ。となると、5月10日頃が投票日となるため、選挙戦期間は約2か月しかない。このため「待ってられない」とばかりに選挙戦が年明けから本格化しているのだ。
 
 ただ、その有り様がやや短絡的だ。
 
〈刺激的で煽情的であるほど、大衆の人気は上がっていく。政治家は迎合する〉
 
 左右の政治家ともに憲法裁判所に公然と圧力をかけ、三権分立を揺るがしている。その上、野党候補たちは市民の集まりであるはずの「ろうそくデモ」に便乗することで票を集めようとする一方、与党候補は朴槿恵大統領を支持する団体が主催する「太極旗デモ」の壇上に直接立ち、激しい言葉で参加者を煽る。
 
 筆者も数度取材したが、まさに熱狂の現場である。
 
【PROFILE】1978年生まれ、群馬県出身の在日コリアン三世。日韓で北朝鮮報道に携わったのち、現在はソウル在住。ニュースサイト「韓国大統領選2017」(http://kankoku2017.jp)の編集長を務める。
 

安田純平さん 外国人記者から“謝罪”必要性問う声ー悪いことをしたら謝罪すべきです

2018-11-10 05:39:23 | 意見発表

日本では、悪いことをしたら、「過ちは改むるに憚ること勿れ」と教えられます。

過ちては改むるに憚ること勿れ - 故事ことわざ辞典

kotowaza-allguide.com/a/ayamachitearatamuru.html

【読み】 あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ 【意味】 過ちては改むるに憚ること勿れとは、過ちを犯したことに気づいたら、体裁や対面などにとらわれず、ただちに改めるべきだという戒め。」

日本政府は危険なところには行くなと指導されていたはずです。それを振り切って、日本政府に暴言を吐いて、出かけて何の取材をせずに、直ぐに人質のように扱われ、「国民の救済が政府の義務だ」と言われる中、救済の手段も分からない中、交渉のルートもない中、政府や日本国民はどうすればいいのでしょうか。

日本政府は公表しないでしょうが、解放にお世話になった国々に、恩義を負い、陰で資金援助をするかもしれません。

君子危うきに近寄らず - 故事ことわざ辞典

kotowaza-allguide.com/ku/kunshichikayorazu.html

【読み】 くんしあやうきにちかよらず 【意味】 君子危うきに近寄らずとは、教養があり徳がある者は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということ。」

これらは外国のことわざかもしれませんが、安全に、正しく生きてゆく上での指針になります。

質問した記者の国籍は分りませんが、原発2個を日本に落として核実験をし25万くらいの日本人を殺害したアメリカは日本に、世界に、謝罪すべきです。

それを、この飛行機は原発を投下してアメリカ兵の命を救ったと言うフェイクニュースをB-29爆撃機の展示場で、反省も謝罪もなく、毎日のように自己擁護論を展開している国が有ります。

反省は二度と起こさないと言う戒めです。アメリカは反省をしません。中国も、韓国も北朝鮮んも、ロシアも・・・日本を取り囲んでいる国は、教訓と言うことを刷らないようです。

この頃、日本では、大企業の謝罪会見が多くなりました。品質保証の日本製品の信用がガタ落ちです。外国ではもっとひどいと思います。謝るだけ信用できます。

こうなると「謝って済むものではない。」と言う言葉が返ってきそうです。謝らないように身を処すべきです。

大東亜戦争後、大東亜戦争と言うことを禁じられました。そして、日本は世界に謝罪をすることを要求されました。

鳩山元首相が韓国で土下座謝罪w抗日 ...- ほら …

holakikou.com/hatoyama-yukio-dogeza-syazai-kankoku

鳩山由紀夫元首相が西大門刑務所(抗日活動家が収監されていた施設)にて土下座謝罪鳩山由紀夫元首相韓国の西大門刑務所に行き、モニュメントの前で涙を流し、靴を脱いで土下座をしたというニュースが話題になっている。 ...

 

  1. 【世界を読む】終わらない韓国の「謝罪要求」…鳩山由 …

    https://www.sankei.com/west/news/170417/wst1704170001-n1...

    2017/04/17 · 【世界を読む】終わらない韓国の「謝罪要求」…鳩山由紀夫元首相土下座」もやっぱり効果ゼロ ... 2015年8月、韓国・ソウルの西大門刑務所跡地を訪問し、ひざまづきながら頭を下げる鳩山由紀夫元首相

  2. 韓国で土下座謝罪? 鳩山氏本人が激白「これがなぜ国 …

    https://www.mag2.com/p/news/25627

    先日、韓国・ソウル市内にある西大門刑務所の跡地にある慰霊碑に、跪いて頭を下げたとして、猛烈な批判にさらされている鳩山由紀夫元首相。14日にジャーナリストの上杉隆氏がアンカーを務めるインターネット報道番組「ニューズ ...

  3. 【朝日慰安婦誤報】「宮沢謝罪外交」と共鳴(1/3ペー …

    https://www.sankei.com/affairs/news/140913/afr1409130007...

    2014/09/13 · 韓国では当時、「職業的詐話師」(現代史家の秦郁彦氏)とされる自称・元山口県労務報告下関支部動員部長による「強制的な慰安婦狩り」発言により、反日世論が強まっていた。 正式謝罪から3日後の16日、宮沢首相が初の ...

宮沢首相は韓国で8回も土下座したそうです。そうしたら、終わったでしょうか。日本では謝罪したらそれで終わりにします。

だが、・・・韓国は、もっともっと、上乗せた謝罪を要求してくるのです。中国も北朝鮮も・・・

彼らは謝らずに、相手場悪いと全否定するのです。そういう人間は日本人は嫌います。

だが、日本人は国際的に、簡単に謝罪すべきではないでしょう。

外国では、嘘も百回言えば本当になる、嘘も大きな声で言えば本当になる、嘘も仲間と大勢で言えば本当になる、嘘も、毎日言えば本当になると言うことを実践する国民です。

簡単に謝罪してはいけないのです。

しかし、そんな国民とは付き合いたくはないですよね、

 

  1. 脱亜論 - Wikipedia

    https://ja.wikipedia.org/wiki/脱亜論

    岩波書店で『福沢諭吉 書簡集』編集に携わった西川俊作は、「この短い(およそ二、二〇〇字の)論説一篇をもって、彼を脱亜入欧主義の「はしり」であると見るのは短絡であり、当時の東アジア三国のあいだの相互関連を適切に理解 ...

  2. 脱亜入欧 - Wikipedia

    https://ja.wikipedia.org/wiki/脱亜入欧

    概略 「脱亜入欧」なる言葉は、欧米列強が植民地戦争を繰り広げていた明治時代に、『日本之輿論 一名・当世名士時事活論』(1887年)の鈴木券太郎など在野の日本人が、福沢諭吉の『脱亜論』(1885年)を受けて地域差別的・人種 ...

  3. 福沢諭吉『脱亜論』を要約してみた!そのとき韓国では …

    https://colorfl.net/fukuzawayukichi-datsuaron

    福沢諭吉 が書いたとされる『 脱亜論 』。 よくアジア蔑視(べっし)だとかアジア侵略の論理などと書かれているので、 少し怖いイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。 もし内容をご存じなければ、まずはフラット ...

  4. 福沢諭吉「脱亜論」を再考する時が来ている – アメリ …

    https://yamatogokorous.com/datsua

    福沢諭吉と言えば「脱亜論」が有名だが、彼は始めから朝鮮を見放していたわけではない。その考えに達する経緯があった。諭吉は朝鮮の独立を助けようと積極的に支援していた一人だった。 朝鮮独立を願い活動していた金玉均という ...

  5. 福沢諭吉の韓国の評価は「韓国とは関わるな」?脱亜論 …

    samuraitax.com/2018/05/13/福沢諭吉と韓国

    福沢諭吉は「脱亜論」(日本は清国や朝鮮などのアジア圏から脱して、西洋化するべきだという意見)を主張したことでも知られています。 「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」という平等思想を説いた一方で、アジア ...


安田純平さん 外国人記者から“謝罪”必要性問う声

11/9(金) 18:12配信

テレ朝 news

 
 外国人記者からは謝罪の必要性を問う声が上がりました。

 新月通信社、マイケル・ペン記者:「危険な現場に行き、そこで何が起きているか取材して、政府にコントロールされずに表現し、伝えることこそが記者の仕事です。ジャーナリストとして、あなたは謝罪するべきだと本当に思いますか」
 ジャーナリスト・安田純平氏:「私自身の行動にいくつかのミスがあったということは間違いないので、ご批判を頂くにあたって、おわびを申し上げますと申し上げています」
 外国人記者向けの会見で安田さんは、取材のなかでミスがあったので謝罪したと説明しました。さらに、安田さんは今後も戦場の取材を続けるかを聞かれると「白紙です」と答えました。