9日はゼミの発表で、博士1年の林さんと菊地君の発表でした。
林さんのものは二人の初対面会話の冒頭で行われる名前の交換を対象に、そこで非母語話者が自己紹介したときに聞き返されることを予期した管理を行っていることを考察しています。
興味深いのは、聞き返されることを予期しながら、しかし自分の名前の発音を日本語化しないことですね。母語による発音に近い発音を保ちながら、聞き返された後に調整を行うことで、問題を解決しようとしているのです。しかも調整のストラテジーはすでに経験から蓄積があるわけです。
ここでは名前という本来、自分に最も近い固有名の規範を保ちながら、名前という最も顕著な外来性の1つを接触場面においてどのように管理しようとしているかが、かなりはっきりと見えるのではないでしょうか?
林さんのものは二人の初対面会話の冒頭で行われる名前の交換を対象に、そこで非母語話者が自己紹介したときに聞き返されることを予期した管理を行っていることを考察しています。
興味深いのは、聞き返されることを予期しながら、しかし自分の名前の発音を日本語化しないことですね。母語による発音に近い発音を保ちながら、聞き返された後に調整を行うことで、問題を解決しようとしているのです。しかも調整のストラテジーはすでに経験から蓄積があるわけです。
ここでは名前という本来、自分に最も近い固有名の規範を保ちながら、名前という最も顕著な外来性の1つを接触場面においてどのように管理しようとしているかが、かなりはっきりと見えるのではないでしょうか?