フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

さまざまなピリオドについて

2008-07-31 23:55:19 | Weblog
さて、今日で前期も終了で、明日から千葉を離れます。千葉には年々、長すぎるという気持ちが募ってきます。もともと合っているとは言い難い教師生活についても然りですね。日々の糧とはもともとそのようなものかもしれません。

大学の文学部棟は8月から改修工事だそうで、その前にネストプニー先生の元研究室(現学生控え室)の荷物整理をしました。控え室も来年4月から場所が変わるので、教授の研究室もこれで見納めです。

これはどこかで聞いた逸話ですが、イギリスの社交界で華やかな生活を送っていたジェントルマンが、あるとき、自分は明日から引退する、これまでの皆さんのご厚意に感謝します、と言って、隠遁生活に入ったのだそうです。そのジェントルマンは北の海に面した城塞に住み込んで、それ以来、誰とも会わずに残りの人生を過ごしたと言うのです。そんなことが出来る経済的豊かさのことは別にして、ジェントルマンの決意と、そこに見られる人間に対する徹底した絶望には、ガツンと殴られたような気がしましたし、なにか教えられた気もしたのです。

こちらは1ヶ月しか出来ませんが、ひとまず隠遁生活に入ります。楽しかった釜山のことも忘れましょう。ブログも一休みにしようかな。ピリオド。

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