フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

釜山ロッテ百貨店など

2008-07-21 23:13:37 | Busan finally
今日も暑い。朝から1人で、地下鉄の最寄りの市立美術館前駅まで。

切符はどうしようかと思い、香港の経験から、チャージ出来るカードを買うのが一番簡単だという結論となる。ところが、カード券売機はハングルだけで自力では買うことが出来ない。しかたなく、すぐ横のインフォーメーションのドアを開けて中にいた駅員にお願いする。こちらはすっかり韓国語は諦めて英語に切り替える。彼も英語は得意ではなく、券売機のところまで来てくれて一生懸命教えてくれる。カードが買えれば、勇気百倍だ。駅員に感謝。

そこからひとまず2号線で市内へ行こうと考えて乗車。地下鉄の駅名はハングルもローマ字も漢字も併記されているので、何とかなる。ハングルの良い勉強。しかし、2つだけ駅名に漢字がかかれていないものがある。つまり、漢字表記されない韓国語もあるということだ。

話はずれるが、街中はほぼ99%ハングルだけれど、ときどき看板に漢字が書かれていることがある。よく見ると、それは「辛」という文字だったり、「上海」であったりと、その漢字は特別な機能のために用いられている気がする。つまり、ある意味の情緒的な強調であったり、外来固有名の強調であったり、というわけだ。

韓国では自分の名前もハングルで表すので、ぼくは金さんがどのようなハングルで書かれるか、同僚の先生がどのように書かれるかが分かったときに、とても新鮮だった。つまり、金さんは金ではあるのだけど、じつ発音も表記もハングルのキムさんであって、Kimさんでもないのだと思った次第。

釜山外国語大学では日本語教育世界大会が開催されたわけだけど、同じ時期に韓国の複数の日本研究の学会もまた同じ大学内で開かれていていた。だから韓国語での発表はそちらで行われていたのだと思う。ぼくらは韓国の人々に会えたつもりでいるが、実は会っていないとも言ってよかったのかもしれない。

ハングルのキムさんとはそういう意味だ。

30分ほど乗って、四面(ソミョン)で降りる。地下街は人でごった返している。昨日の慶州はどこに行っても人が少なかったので、釜山に来て初めてたくさんの人を見た気分。ここはロッテデパートの釜山本店が角にあって、地下街は待ち合わせの広場になっている。そこで由緒正しい場所の由緒正しいロッテリアで食事。三越のような重いドアのところで、小さな女の子と若い女性がいて、ドアを開けてあげたりしたが、見ていると、何度も出たり入ったりしていて、これは子供の相手をしているメイドさんだったかもしれない。中国からの朝鮮族が韓国にはたくさん仕事に来ているとのこと。

しばらく外を歩く。デパートの横の道は屋台が軒を並べている。やはり暑さは半端じゃなく、もう一度、デパートに戻る。1階の休憩所のようになっているエレベーター前のスペースに腰掛けてしばし休む。少し頭痛。すっかり疲れて、座ったまましばし居眠り。ときどき目をあける。明るい緑の迷彩服の若い兵士と恋人が手をつないで歩いてきたのを覚えている。しかし、それ以上は覚えていない。ロッテデパートで居眠りをしたことだけは妙に生々しく覚えているのが不思議だ。
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