おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

お受験

2006-12-13 23:43:30 | こどもの行事/こどもと遊ぶ
Lost 2nd Seasonの第一話の終盤で、デズモンドに捕まったロックにジャックが問いかける。“Is it your Destiny”(これも運命というのか?)

お受験のシーズンが終わった。
(お受験:自分の意志ではなく、親の意志で学校を受験すること)
子供がその対象になるまで知らなかったが、幼稚園、小学校のいわゆる“お受験”は、ほとんどが11月で終了する。

ウチもちょっと近くの国立大付属小学校を受験させてみた。

国立を受ける子供は2つのタイプに別れる。一つは私立と併願するタイプ、いわゆる本格派。“和光のスリッパ”を履いてくる人々である。“和光のスリッパ”というのは、私立のお受験の定番。“「何故そのスリッパでないといけないのか?」と聞く人はお受験するの資格なし!”と
いうくらいの(不可解ではあるが)定番中の定番である。今回の試験でも履いてきた人がいたらしい。
もう一つは“ウチの子はできる”と思い込んだ親や“受かればラッキー”と思っている親が受験させるケース、言葉は悪いがいわゆる“一発屋グループ”である。もちろんウチは後者。

“本格派G”にとって、“一発屋G”は目障りな存在らしい。お受験対策本などを読んでみると“近所だから受けに来た人々”や“初めて受けられるようで…”などのやや卑下する表現やコメントが載せられていた。

それはそうであろう。塾に通わせたり、習い事をさせたり、子供にかなりのお金を投資している“本格派G”の親としては、”自分たちは、一般人とは違う存在(受験エリート?)”と思っているのだから。

この投資額、かなりの金額と想像される。ちなみにDMできた予備校の案内によると、W大初等科やS蹊大の模試の受験料は1回26050円!(iPodが買えますぜ)、直前講習(3日間)もほぼ同様の金額である。

そんな国立大付属の入試には、一つ私立にはない特徴がある。まさに“Destiny”に左右されるものが。それは何か?抽選である。

試験をパスした子供は“合格者”としてではなく、“合格者候補者”として発表される。その後、“合格者候補者”から抽選して、“合格者”を選ぶのである。その抽選会の時間、約2時間。

結局国立大付属の場合は、いくら勉強しても、お金をかけても、最後の最後に“抽選”というアヤに左右されてしまうのである。それをクリアできた子供こそ、その学校に行く運命(Destiny)なのだろう。

コメント
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