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晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

古からの景色

2020-10-15 06:03:22 | 地域の文化や出来事
夕方近くに山中の畑へ行って一時間近く作業してから、
下りてくる途中に西の空を見たらちょうど日が沈むところでした。

尾張富士と入鹿池そして我が集落です。
入鹿池が築造されたのは1633年ですが、
歴史をさかのぼれば日本書紀に書かれた532年の安閑天皇時代に、
「入鹿の屯倉」があったとされます。
「入鹿盆地」はこの地方有数の穀倉地帯だったのでしょう。
歴史上「入鹿」が初めて登場するのが日本書紀です。

「入鹿」の地名は蘇我入鹿と関係があるのではとも言われるが、
蘇我入鹿が実在したのは110年程も後なのだから時系列的に合わない。
それに天皇に反逆して殺された人の名を地名にするとも思われない。

集落に「御殿屋敷」という地名があるが、
これは600年代に入鹿の山あいに寝殿風づくりの館が建てられ、
あでやかな女官たちが京都からはるばるやってきて、
管弦の音も聞こえてくるようになり、
村人たちは「御殿屋敷」と呼ぶようになったと言われています。
さしずめ平安時代にあって京の別荘地だったということか。

この地に生きて70年ですが、
いくつもの歴史を経た中ではたったの70年です。
昔があって今がありそして未来があります。
未来の村人は今の時代をどう評価して想いだしてくれるだろうか。

< 古に想いをはす入鹿の里 >
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