晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

17歳のこの胸に

2023-05-15 06:03:16 | 人生
雨の日曜日。
書棚を整理していたら奥から懐かしい冊子が出てきた。
何と60年近く前になる高校生時代の学校祭のしおりです。

昭和40年の秋に開催されたから当時は17歳の少年だった。
開けると巻頭に校長先生とともに私の言葉が載っている。
高校2年生にして恐らく初めて活字になった「私の主張」かも。

読み返してみると今にして思えば随分と背伸びした文章だ。
当時は「安保闘争」や「学生運動」が花盛りし時代で、
少なからず影響を受けていたのだろう。

生徒会長は2年生の後期と3年生の前期を務めた記憶です。
全校生徒100人そこそこの田舎の小学校で育ち、
頭脳明晰でもなく人前で話すと上がってしまう小心者の少年が、
いきなり2,000人の生徒の前で立会演説をするなんて、
未だもって不思議な出来事だった。

当時生徒会が取り組んでいたのは、
長髪禁止を学則から外すことで、
確か任期中に自由化を勝ち取ったように思う。
「生徒の声は民の声」と確信した始まりだった。

この高校生活が今ある原点になっているのは間違いない。
多感な青春時代は「夢と彷徨と挫折」の連続だが、
ここで学んだことがその後の人生の礎になっている。

人生の終焉を迎える歳となった今、
若き日の自分を訪ねることも偶にはいいかも。

< 本棚に17歳に戻りし学校祭 >
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