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晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

雀始巣(すずめはじめてすくう)

2022-03-22 06:04:04 | 人生
3月21日からは七十二候の一つ『雀始巣(すずめはじめてすくう)』です。
雀始巣とは雀が巣を作り始める頃のこと。
俳句・民話・童謡にも多く用いられ、
日本人にとって古くから身近な存在である雀ですが、
最近では生息数が少なくなりつつあり、
我が里でもあまり見かけなくなりました。

子雀や遠く遊はぬ庭の隅  尾崎紅葉 
猫の飯相伴するや雀の子  一茶
我と来て遊べや親のない雀  一茶
菜畠に花見がほなる雀かな  芭蕉
若竹や雀たわめてつくは山  正岡子規

子雀を詠んだ俳句だけでも数知れませんが、
一茶のこの句は誰もが知っていますね。
「 雀の子そこのけそこのけ御馬が通る 」 

50代に故郷の信州へ戻った時代に詠んだそうです。
新たに家庭を持ち子宝に恵まれた時に口ずさんだのでしょうか。
よちよち歩きの赤ちゃんを雀の子にもじって詠んだ微笑ましい句です。
あれから250年以上たっても色あせない名句ですね。
現代に一茶がいたら「御馬」の代わりに「車」でしょうか。

相変わらずの駄作ですが拙句です。
< はらはら屋根から落ちぬかと子雀 >
コメント
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