暦の上では立秋となり、
過ぎゆく夏を愛しみたいところですが、
昨日も暑かった。
昨日はお盆の仕上げとなる施餓鬼供養でした。
餓鬼の世界とは、
生前欲張りで嫉妬深い人が陥る世界で、
そこには様々な欲求不満の人間がおり、
決して満たされることの無いおのれの欲望の炎によって、
自身の身を焼く地獄の世界とのことです。
行きたくない世界ですね。
私達は凡人ですから、
つい欲深い行いを知らず知らずの間に行ってしまい、
その結果によって極楽浄土へ行くつもりが、
餓鬼道の世界に落ちて苦しむかもしれません。
そうした多くの人々を救うために今生きている私達が、
餓鬼道の世界で苦しんでいる人々の為に、
代わって善行を積んで仏様の慈愛でもって、
餓鬼道の世界で苦しむ人々を、
極楽世界へと導いてもらうために施餓鬼供養を行います。
あおり運転を繰り返しあげく暴力を振るったり、
思い込みだけでアニメーション会社を襲ったりと、
現世は「餓鬼道」ですら救いようのない輩が多すぎます。
彼らは六道あるうちの「地獄道」で面倒を見てもらうしかなさそうですね。
さて煩悩にさいなまれながら生きる我が心を、
仏はどんな世界へ導いてくれるだろうか。
夏の夜長にふと思ってしまいました。
< 煩悩ゆえ徳つめど餓鬼道行きか >