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晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

たぐり舟

2017-10-16 06:17:43 | 地域の文化や出来事
数日前の暖かさから一転して、
シトシト雨と肌寒さがいっぺんに晩秋を思わせます。
でも季節はまだ10月半ばです。

今日三か月ぶりに予定していたゴルフを、
一週間順延しました。
岐阜の山の上だと雨と寒さは半端じゃないでしょう。

閉じこもっていてはいけないと、
歩いて数分だが小雨の中、
入鹿大橋周辺を散策してみました。

かなり年代物となった入鹿池の案内表示板。
筋は絵柄でなくヒビです。


大橋が出来たのが30年ほど前です。
今ではパークウエイに通じる観光と産業の架け橋です。


この橋の下の川は入鹿池に流れる五条川ですが、
私が大人になるころまで渡し舟がありました。
この先には田んぼや山ぐらいしかなかったが、
もっと先には今井という集落があります。

古から山を超えても人の行き来が続いていたため、
村人にとっては交通の要所だったのでしょう。


池と直結しているので川の水量が多く簡単には渡れません。
そこで考え出されたのがたぐり舟です。
船頭がいる訳でなく自分でロープを手繰って、
川を渡りました。
理屈は少し考えれば思いつきますね。

池が出来てから犬山藩の援助を受けながら、
村人たちが管理してきました。
その様子を示した案内板が橋のたもとに立っています。


今は池の水量がかなり減ってきています。
池辺にはブラックバス釣り、
ボートでは早くもワカサギ釣りが始まっています。


道が広がり橋が出来て、
一瞬にして通過できる現代の便利さの裏側には、
営々と続く暮らしとともに、
一つの歴史を再認識するひと時でした。

< 古から暮らし運ぶたぐり舟 >
コメント (2)
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