自分の住む地域に雨が降るのを、本当に久しぶりに見た。
自分のメモによると、秋田で集中豪雨があった7月中旬以来の降水である。
それは、ちょうど買い物に出ていたときだった。
1店目のドラッグストアの店内をぐるっと回ってレジを通って店を出ようとしたら、アスファルトの地面がひどく濡れていた。
まだ濡れた表面には雨がぽつぽつと当たっていた。
家を出る前に干したばかりの洗濯物を、念のために取り込んでおいてよかったよ。
2店目のスーパーに行くために並木道を歩いていると、木々の下はさほど濡れていなくて、時折上からポトリポトリと水が落ちてきた。
まあ、5分間くらいでそのくらいの降水量だったということだ。
スーパーで主な買い物を済ませて外に出ると、道が前より濡れていた。
どうやら私たちが買い物をしている間も雨が降ったらしい。
場所によっては、地面から少し湯気も立っていた。
スーパーのそばに、駐車場を同じくする百均ショップがある。
今日は、そこにも用があった。
店内に入って物色していると、急に天井の方からドドドドドという、すごい大きな音がした。
ひょっとして雨か?と思って、入口の方に行ってみると、確かに土砂降りの雨。
たたきつけるような降り方をする雨を見たのは久しぶりだと思った。
雨の勢いが弱くなるまでの数分間、この百均で時間をつぶした。
店を出ると、アスファルト上のあちこちに水たまりができていた。
前は濡れていなかった並木の下も濡れていた。
本当に久しぶりの雨が降ったのだなあ、となんだか感激した。
空からはまだぽつりぽつりと水滴が落ちるような感じで小雨が降っていたが、帽子をかぶっていたし、雨を受ける感覚も久しぶりなので、そのまま歩いて帰った。
雨でできた水たまりに、電信柱や電線が映る風景も、なんだか懐かしい気さえした。
だが、当地では、今日はこの後ほとんど雨は落ちてこなかった。
夕方、テレビを見ていたら急に緊急気象情報のテロップが流れた。
新潟県に、短時間大雨警報が出たという。
県内南西部の、糸魚川市青海付近では午後4時までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表された。
そして、午後4時半に糸魚川市で土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして、土砂災害警戒情報が出された。
洪水警報も出された。
ここから上越地方は遠いのだが、このあとも大気の不安定な状態が続く見込みだとか。
局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るところもある見込みとも言っていた。
また、明日6日も前線の活動が活発になる影響で大気の状態が非常に不安定になり、明朝から夜のはじめごろにかけて1時間に40ミリの激しい雨が降るところがあるそうだ。
低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に十分注意するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するようにと、気象台は呼びかけている。
久しぶりに降ったかと思えば、短い間の土砂降り。
そして、県内の別な地域では異常な大雨。
その頃、同じ新潟県でもここは夕日が射していた。
相変わらず、極端な天候になっている。
明日は、県内で極端に大雨になるところもあるらしい。
普通に(?)穏やかに降る雨がほしいなあ。