ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

山桜とオオバキスミレの美しき大峰山

2017-05-04 22:11:55 | お出かけ
大峰山、と書く山は、全国にたくさんあって、「おおみねさん」とか「おおみねやま」と読む。
私に住む近くにも、「おおみねやま」がある。

その大峰山は、標高400mにも満たない高さの山である。

娘を息子に見てもらい、この大峰山に登りに行って来た。
今は、「山桜まつり」の期間中。
新発田市貝屋地区から、登山道の入口となる桜公園駐車場に車を止めた。
ここから、寺沢林道という舗装された道を、およそ30分間歩いていくことになる。

この林道沿いにも、八重桜を含め、多種類の桜が咲いている。

ソメイヨシノはとっくに散ってしまっているけれども、様々な桜の花を楽しむことができた。

しかし、私たち二人の楽しみは、桜よりも足元にある。
ムラサキケマンやネコノメソウ、エンレイソウ、多様なスミレ、キケマンなどを、次々に見つけ、写真に撮りながら歩いた。

なかでも、今の時期鮮やかな明るい黄色のキスミレ(オオバキスミレだと思う)は、林道でも登山道でも咲いていて、目を引いた。

家族連れや年輩の二人連れなど、後ろから来る人たちに次々と抜かれながら、ながら、本当の登山道入口までの林道を歩いた。

30分と言われる道のりを45分かけて歩いたわけだから、いかに道草しながら歩いたかわかるというものだ。

ここから、登山道。

本格的に登山道を登り始めて5分ほどで、櫛形山に続く大沢林道への分岐点に出る。

さらに2分ほどで、吉平観音という祠のあるところに出た。


登山口から15分ほどで、一本松展望台へ。
「天然記念物 橡平桜樹林」と書いてある。

ここから見る、山笑う春の山の風情が、きれいだ。

道沿いにずっと、キスミレがずっと並んでいる。
登山でこれほどたくさんのキスミレを見たことがない。

水場で流れの上手をみると、ミズバショウが。

こんなに山の中で生えているとは、と驚いた。

やがて、カタクリのたくさん咲いたあとがある急斜面を、くねくねと登っていく。

このカタクリが一番きれいな咲き残りだったかな?


その後は、チゴユリやイカリソウの花々がよく咲いていた。

登山口から登ること40分後、大峰山展望台へ到達。

眼下に水が張られた田が広がる平野と、その向こうに日本海が見えた。
日本海の向うには、孤島粟島がはっきりと見えた。

ここの展望台からの眺めがよく、ここで山登り終了とし、お昼を食べる人も多かった。

ただ、ここは、山頂ではない。
せっかくだから、山頂まで行きたい。
ということで、チェリーヒュッテの横を通って、山頂を目指す。

ここからの山道がよかった。

まるで、クロモジの並木道になったり、ムシカリの並木道になったりしているかのようだった。

しかも、クロモジやムシカリは、今が花盛りの時期。

頭上からは、高く伸びた桜が、はらはらと花を散らしていた。

緑の中を歩く喜びをいっぱい感じた。


そして、展望台から歩くこと10分、ついに山頂に到着。
山頂を示すのは、木の幹にくくり付けられたの札のみ。

ベンチはあったが、他の登山者が座っていたため、立ったままおやつを少し口に入れて、いざ下山へ。

駐車場から山頂まで、花見しながらゆっくりと1時間45分くらいかけて登ったのに、下りはおよそ1時間で下りられてしまった。

その途中、咲き残っているカタクリやアズマイチゲもひと株ずつ見つけた。

山頂よりも下界の日当たりのよくない場所の方が、春が遅かったらしい。

オオバキスミレをこれだけたくさん見たのは初めてだった。
桜はもちろん、キスミレの黄色い花と緑色のつやつやした葉をたっぷり見た。

400m足らずの小さな山だったが、久しぶりの山歩きだった。
風邪ひきの身には、手ごろな山登りとなった。
大峰山。
花の多い、登りやすく気持ちのよい山であった。
コメント
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