アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい
夜が明ける 日がのぼる 朝の光のその中で
冷たくなった わたしを見つけて あの人は 涙を流してくれるでしょうか
「アカシアの雨がやむとき」の歌詞である。
これは、西田佐知子(夫は、関口宏)が、1960年に大ヒットさせた、名曲である。
まあ、私などは、その頃まだ3歳であったので、どのくらいヒットしたのかは知らない。
だけど、一番の歌詞は、なぜかこうしてそらんじて言えるくらいだから、ずっと残る名曲なのだと言えよう。
ところで、私は、今回、歌のことを言いたかったわけではなく、アカシアのことを言いたかったのだ。
そう思っていたら、この歌が頭に浮かんでしまったのである。
このアカシアは、白い花の咲く、ニセアカシアのことだ。
子どもの頃には、この木の丸い葉を使って、遊んだものだ。
こぶしを軽く握って作った穴、人差し指と親指のその上にこの木の葉を載せてたたくと、パンといい音を立てた。
いい音を出そうとして、よく遊んだものだ。
家の近くにある、そのニセアカシアの花が、今週満開となった。
白い花は、白藤の花にも似て、なかなか優美な感じがした。
子どもの頃は、花までよく見た覚えはなかった。
今週、その花を見ると、ほんとうに綺麗だと思った。
…ところで、冒頭の歌、「アカシアの雨」って、アカシアの花びらが雨のように降りそそぐということ?
それとも、雨がアカシアの木の枝越しにたくさん降って来るってこと?
どっちなんだろう…???