癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

MRI

2010年02月15日 | 動物医療
今日は振替休日を利用して母親のMRI検査に動向しました。足腰が弱ってきているので・・・
どうも、背骨を痛めたらしいので、MRI検査となりました。

MRIの原理というものはサッパリわかりません。難しくて理解の範疇を超えています。

CTは基本的にX線と同じで、普通のレントゲン写真と違う点は、検出器を体の周りをぐるりと回して、色々な方向から撮ったデータをコンピュータで計算して、もとの(つまり体の)立体的な吸収分布画像を再構成する点です。
 普通のレントゲン写真と違う点は、検出器を体の周りをぐるりと回して、色々な方向から撮ったデータをコンピュータで計算して、もとの(つまり体の)立体的な吸収分布画像を再構成する点です。

MRIはCTとは全く別の方法で体内の様子を画像化しています。
MRIでは、つまり組織の状態の違いを画像化してあり、CTでは見分けの付きにくい組織を明瞭に区別することが出来るということです。 (縦緩和=T1)と横方の戻り時間(横緩和=T2)のうち横方向の戻り時間を強調した画像(T2強調画像)では、腫瘍のような水ぽい組織が白く描出されるので特に腫瘍の鑑別に有用です。
また、基本的に胴体を輪切りにした断面しか得られないCTと異なり、体を思い通りの方向で切った断面が得られる利点がある。 軟骨や筋肉、靭帯などの軟部組織は一般的にX線で評価できないため、腰椎椎間板ヘルニアや靭帯損傷、肉離れ、骨軟部腫瘍など、骨以外の運動器の異常の評価に有用であるといわれています。

それにしても、かつては高額な診断装置であり、大学病院にしかない診断装置が一般の専門病院だと設置される時代になったのかと、感心させられます。
体内にペースメーカーやステントなどの金属製の医療機器が入っている人は検査できませんでしたが、ステントはある時期からMRIOKのものが既に普及しているそうですね。

動物病院の世界ではまだまだ設置というわけにはいきませんが、大学病院では設置さているころも増えてきたようです。

一般の病院ではレントゲン検査はかかせませんし、当分そうでしょう。
背腹像(Dorsoventral;DV). 腹背像(Ventrodorsal;VD)など で充分患者さん(飼い主)が満足できる診断ができると思います。