日本男道記

ある日本男子の生き様

峠うどん物語(上)

2012年03月24日 | 読書日記
峠うどん物語(上)
クリエーター情報なし
講談社

【一口紹介】

◆内容説明◆
市営斎場の前に建つ、一軒のうどん屋、『峠うどん』。
暖簾をくぐるのは、命の旅立ちを見届けたひとたち――。

中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。
『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。
どこが。どんなふうに。
自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。
そして『峠うどん』の暖簾(のれん)をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのこと――。

【読んだ理由】
重松 清作品。

【印象に残った一行】
「お葬式の良し悪しは、棺を車に収めて観音開きの扉を閉めるときにわかるらしい。
つらい亡くなり方をしたひとのときは、閉めるときに扉が重くなる。亡くなった人の未練のせいか、別れたくない、という見送るひとたちの思いのせいなのか、とにかくほんとうに扉が重くて、申し訳ありません、申し訳ありません、と謝りながら、目に見えない何かを断ち切るような感じで扉を閉めるのだという」

「ミヤちゃんが生まれて、元気に生きているっていう・・・あんたの命そのものに、ひいおばあちゃんや、ひいおじいちゃんや、おじいさんやおばあさんや、とにかくご先祖さまみんなの命がちょっとずつ入ってるんだから・・・」

【コメント】
久しぶりの重松ワールド、読後感は爽やかで、生きることの素晴らしさが伝わってくる。

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
だから一日一生 (地理佐渡..)
2012-03-24 18:48:44
こんばんは。

どうせ生きているのだから、
こう思えば毎日毎日を傑作
にしたい。一日一生。先々
のことより、今とこれから
始まる明日のことに全力を
と考えるようにしています。

今日は良いことがありまし
た。土日の仕事も浮かばれ
ることがあります。今日は
傑作の一日でした。

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Re:だから一日一生 (日本男道記)
2012-03-24 22:12:04
こんばんは!

>今日は良いことがありました。

よかったですね。良いこととは一体なんでしょうか?
私に身の回りは「平にして凡」な一日でした。

でも幸せな一日でした。小さなギャングの孫と一緒でしたので。
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