日本男道記

ある日本男子の生き様

福耳落語

2024年07月27日 | 読書日記
 
【内容】
史上初・無類の抱腹絶倒落語探検記! 
四歳で光を失った著者が、脅威の「聴く力」を全開にして、所作を習い、太神楽にさわり、鳴り物に挑戦、堀の内を歩き、ドジョウ屋に潜入、寄席の楽屋を訪問。そして噺家さんに取材しまくりながら書いた一冊。
「鳥が教えてくれた空」「そっと耳を澄ませば」で豊かな感性の世界を表現した著者の、持ち前の行動力とユーモアが存分に発揮された新たな魅力満載の書。

【著者】
三宮 麻由子
東京都生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業後、同大学院博士前期課程修了。外資系通信社で報道翻訳を手がける一方、エッセイストとしても活躍。『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞を受賞、『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。その他の著書に『目を閉じて心開いて』『ロング・ドリーム』など

【読んだ理由】
書名に惹かれて。

【最も印象に残った一行】
「昔はね。生きるのに必要な最低限ものが買えないことが貧乏でした。でもいまはね、ほしいものが買えないのが貧乏になったんです。かわったんですねえ」
「落語はちょっぴり「やばい」こともあり、ちょっぴり「アヤシイ」ところもある大人ぼ芸術といわれる。でも同時に、いじめ役をつくらない「幸福の芸術」として世界に類を見ない話術の道をたどってきた」

【コメント】
著者独特の視点で、旺盛なる体当たりの行動力で、落語の深奥を痛快に見せていただき、なお一層落語が好きになりました。
また、著者の視点で再度聞き直して、「幸福の芸術」落語を楽しみたいと思いました。
なお、この度75歳で落語協会の会長に就任された古典落語の名手として知られ る柳家さん喬 との交流も素晴らしく、微笑ましい。新会長の人間性に心打たれる。

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