Kind of Good

私の好きなもの

古い梅酒

2016-07-12 20:26:16 | Weblog
昭和63年と私の紛れもない文字の書かれた梅酒が私のもとに帰ってきた。
娘の結婚が決まったら栓を開けようと連れ合いが初めて海外出張をしたときに買ってきたナポレオン。
そのときすでに15年くらいしまってあったのでコルクの栓がきれいに開けられなくて、ブランデーグラスに入り、
こんな味なの?とそれでも皆で幸せな気分で飲んだことを思い出す。
その空き瓶に昭和63年作の梅酒を入れて娘に持たせた。
すっかり忘れていたけれどまだ残っていて持って来てくれた。
少しまろやかすぎて気の抜けたような梅酒。
もう30年近くなる梅酒に年月をしみじみ感じた。

先日大学3回生の孫と歌舞伎を見に出かけた。
雀右衛門さん、仁左衛門さんの 与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)「お富さん」。
いつもながら仁左衛門さんのきりっとしたセリフ回しにうっとり。
坂田藤十郎さんの伊左衛門と夕霧の舞踊劇。三味線と常磐津の浄瑠璃はいつ聞いても良いものは良いなあ。
しかし皆さんも年を取られたなあと実感。
私も年を取って当たり前だ。

永六輔さんが83歳で亡くなられた。
あの歌もこの歌も永さんの作詞。
きちんと覚えていないけれど「生きるということは借りを返していくということ」という詩が心に残る。
たくさんの人のおかげで今がある。
「生きるということは借りを返していくということ」。
いっぱい借りたからいっぱい返さないといけないなあ・・・。

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