Kind of Good

私の好きなもの

喜寿を迎えて

2018-11-26 15:31:54 | Weblog
本当は数え年で祝うのかどうか、去年は誕生日が入院真っただ中。
レントゲンの順番待ちで車いすでカードを見て看護婦さんが誕生日だと気づいて下さった。

今年の誕生日は神農祭に道修町まで出かけ笹に虎の付いた薬の神様のお守りを新しいものに変えることが出来た。
毎年欠かすことのなかった我が家の行事も去年は娘に貰いに行ってもらった。
いつも連れ合いと待ち合わせたコーヒー屋さんでいつもの席でゆっくりとコーヒーを飲み、御堂筋のライトアップの写真を撮った。

健康の何ともありがたいことか。
皆で会食をするのも、和食ではなくてお肉を食べようと予約をしてもらった。

誕生日の次の日はいつも「勤労感謝の日」。
ボジョレーヌーボーとお肉を堪能し子供、孫との会食を楽しんだ。

ご近所の知り合いがどうも認知症になり始められた様子。
明日は我が身と手助けのできることがあればと思う反面どこまで立ち入って良いものかと悩む。

死ぬまでは元気でいたいもの。
三国志の口座を受けたり、江戸時代の歴史の講座をきいたり、もともと歴史大好きだったので読む本が広がって忙しい。
古い着物を四つ身に縫い変えたら、長襦袢もいるか、ついでに作り帯もと広がってすることがいっぱい。
今更ながら若い時のお針のけいこが役に立つことのありがたみを感じる。
ヘラ台も探し出して、和ごても処分したことも忘れていて、又買い替えた。
糸通しがいるかと眼鏡をつけたり外したり、正座が出来なくて和裁はやっぱり正座で無いとと不便さをつくづく感じる。
それでもチクチクとゆっくり出来上がっていくのはなんともうれしいもの。

ブログのフォトチャンネルが100を超えて画像をUP出来なくなって昔の分を削除しようかどうしようか迷っている。
新しいものを立ち上げるほうが良いのか。つたないブログも長いこと続けてきたのだなあと感慨深い。
その分歳を取ったということか。

八阪神社(高槻市) 

2018-11-06 21:49:33 | Weblog


高槻市原の八阪神社に初めて行ってきました。
高槻に住んでもう48年が過ぎたのに知らない場所がいっぱいあります。
神峯山寺に行く予定が先の台風で倒れた木々や道路の補修で通行止めとなり、
久しぶりの紅葉の名所にも行けませんでした。
上ノ口のバス停からハイキングでのどかな風景を楽しみながらも、地震や台風の被害があちこちに見られました。
詳しい歴史の解説をとても興味深く聞くことが出来ました。
牛の神様はその昔、天然痘が恐れられた時、草を食べる(かさぶたを食べてくれる)と信仰されたとか。
「日本書紀」、「古事記」などの神話ともずっとつながり、とても興味深いものでした。

神社の灯篭の石に小さなくぼみが何か所もあり、それは削り取った砂をお守りにしたとか。
戦争に行く家族にひそかに持たせたけづりとった後だそうな。

三国志をぼつぼつと読んでいるともっと古い歴史を読み返してみたくなり、
本棚の中に「新十八史略」が6冊あるのを見つけて日本書紀の現代語訳とを読み返している。

紀元前20万年になるそうな北京原人の話やBC 4000年のエジプトの歴史を思うと人間の一生なんて一瞬もないくらいかも。
そう考えると小さなことを心配するのもお笑い草かと。

「喜べば喜びごとが喜んで喜び連れて喜びに来る」

久しぶりの松竹座

2018-10-26 19:21:22 | Weblog
十月大歌舞伎を久しぶりに、それも初めて一人で出かけた。
千秋楽の前日で何やらほっとするような楽しいひと時であった。
右近さんもかわいい2代目がお目見えで、3代目右團次となられ、歌舞伎界の代々続く名前の重みを感じる。
襲名披露口上の場にずらりと並ばれた皆さま。
藤十郎さんも歳をとられた。
扇雀さんの名前のころお父さんの鴈治郎との心中物は子供ながら感動したものだ。

今、海老蔵さんの立ち姿にぞくっとするような色気を感じ、隈取の力強さに元気をもらう。

長唄も三味線も鼓、小太鼓も暗闇の中でひときわ響き渡る。
いいものは良い。
ああ至福の時。

正面の2階席から隣の席でごくごく普通の奥様が「成田屋!!」と良い声で良い間で掛け声をかけられた。
びっくりしたけれどその間の良さ、声の良さに洗練されたものを見て、
私には到底できないけれどこういう楽しみ方もあるのだなと感心した。

帰り道、心斎橋を歩くと日本語より外国語が多いような人通りで、昔からある塗りのお箸のお店で自分用のお箸を。
何やらぜいたくな気分で、ぜいたくな塗りのお箸を買った。

やはり一人でご飯は食べられないので、デパ地下でちょっと贅沢なローストビーフを買って帰った。

採りたての柿を「あまりおいしくないけど」と頂いた。
新鮮でちょうどサラダにしてそれはおいしく頂いた。

充実した楽しい一日、お月さまもとても美しかった。


枝豆の季節

2018-10-18 19:38:37 | Weblog
丹波の黒豆の枝付き豆が解禁になって、今年はまだ豆が小さいと1週間遅れでようやく手に入った。
少しでも早く調理したほうが良いかと引き取りに出かけると、机一杯に荷造りの枝豆、栗。
おいしいものは皆に分けて、食べてもらいたいからと東京方面から名古屋、関西まで宅急便の手配にはただただ脱帽のみ。

黒豆の枝付きを鋏で外しフライパンで少しの水で蒸し煮にする。
たっぷりの水でゆでると甘味が抜けるし、時間もかかる。
この方法を実践してからは枝豆はこれに限るとおいしく頂いている。

ご飯も食べずに枝豆を食べ満足満足。
連れ合いも大好物だったので仏さんにお供えしてそのあとまだ温かいうちに又食べることに。

友達から頂いたり、ご近所さんから丹波に行ってきたとお土産に頂いたり今年は栗も枝豆も大当たり。
栗の甘露煮をサツマイモとあんこで栗羊羹に、茶巾絞りに。
枝豆はシュウマイや豆ごはん。
美味しいものをおいしく食べるのは作った人、頂いた人への感謝の気持ち。
渋皮煮を届けて、自分では作れないと喜んでもらったり。
このところ台所に立つことが多くてつい味見をしたりたくさん作りすぎたり、
そしてまた体重が増えて食欲の秋、盛ん。

吉沢久子さんの「自分のままで暮らす」という本を読んで、
「おいしく食べて元気に死ぬ」という言葉がありました。
適度に力を抜いて日々を自分らしく、楽しく生きることが一番の病気予防。
いくら気をつけていてもなるときはなるのなら好きに生きよう。
朝寝をしたいときは雨戸をあけてから又寝たらいい。
いつまでも雨戸が閉まっていたら心配してくれる方がいては申し訳ないと。

お金をかけない贅沢を楽しむのも独り身の特権。
地震の後、お薄を飲むお茶碗で炊き立てのご飯を食べ、我が家にとっては上等の塗りのお椀でお味噌汁を飲む。
大事に取っておいても宝の持ち腐れ。

枝豆も栗も一番おいしい季節に一番おいしい方法で手間暇を惜しまず楽しみたい。

栗仕事、針仕事

2018-10-12 18:00:43 | Weblog
秋と言えば栗。
丹波の上等の栗が手に入り丁寧に皮を剥き渋皮煮を作ることに。
どうしても渋皮に傷がついたものは甘露煮に。
6時間以上、栗の皮むきと格闘。手がだるくなり肩がこるがやめるわけにはいかない。
その後渋皮の渋抜きに、茹でこぼしては漬けておく事の繰り返し。
3日目にようやく砂糖を入れて弱火でコトコト。一晩そのまま冷まして又コトコト。
皮の破れたもので味見をしてこのぐらいで良いかときれいに出来上がったものを食べてみると
やっぱりもう一日、水と砂糖を加えて、コトコト煮ることに。
やる気、根気との戦い。
比べてみると甘露煮は結構簡単に思える。
どうにか目鼻がついたとき、郷から送ってきたとまた栗を頂いた。
栗は日がたつと虫が入って味が悪くなるのですぐに熱湯に入れて漬けておくと鬼皮も剥きやすい。
冷凍室に入れておいても良いそうだが冷凍室もいっぱいなので又一晩夜なべで栗剥き。
「あんたもすきやねえ」と声が聞こえそう。
甘露煮はあんこと栗羊羹やパウンドケーキに。
食べるより作るのが好き。やっぱり秋は栗仕事。

秋と言えばさんま。
焼きたてをダイコン卸とスダチをじゅっとかけて・・・。
でも一人で食べるのは何と味気ないさみしいことよ。

針仕事チクチク。
古いウールの着物をほどき、作務衣の上着を2枚作ろうと、ヘラ台も出さずアイロンと待ち針でずぼらな和裁。
ミシンの調子が悪くて厚手の雑巾のためかとミシンやさんに見てもらうと、
ボビンケースの下糸がきちんと入っていないという簡単な事で。来てもらって申し訳ないくらい。
厚手のものを縫うと無理をしてボビンが上がってしまうようだ。
チクチクと手縫いも結構楽しい。
昔着物を縫っているとき、解くときに「この着物は丁寧に縫ってある」と思ってもらえるようにしなさいと教えられた。
もう今どき着物を解いて縫い直す人も少なくなったが自分が仕立てた着物を数十年ぶりに解いてそういうことだなと良く判った。
少しづつ出来上がっていくのが手縫いの醍醐味。ミシンでは味わえないうれしさである。
何も急ぐことはない。のんびりぼつぼつ手縫いを楽しんでいる。

することがいっぱいあるのはなんと幸せなこと。

「ピコピコピン♪、ピコピコピン♪、ピコピコピン♪」

2018-10-01 22:45:53 | Weblog
立て続けに大型台風が来て、「ピコピコピン♪、ピコピコピン♪」とテレビが鳴るたびに、携帯電話が鳴るたびにドキドキとして。
雨戸にしっかりカギをかけさおだけを早々と直し、飛びそうなものは無い が あのびゅうという風の音が恐い。
停電になっては困るとカンテラも、首からかけるLEDの電灯も準備した。
食パンを2斤焼き、ご飯を炊いておにぎりにして食べることも万全。
でも結局一人でいるのは怖いとご近所の方に「お茶しに来て」と誘うことに。
あんまり雨も風も吹いてこない。21号の時のほうがきつかった。
コーヒーを沸かしチョコチップを入れたり、チーズを入れて焼いたパンを食べおしゃべりをして時間を過ごした。
夕方ご主人が仕事から帰って来られ、お好み焼きを作ろうと準備してとにかく台風が過ぎるまで居てもらった。
若いご夫婦でちょうどその母親位の年齢差はあっても楽しい話が出来て本当にありがたいことであった。

また25号がやってくる。
台風のニュースばかりの中にノーベル賞のうれしい知らせ。
医学の道に進むか決める時、より多くの人のためになると医学の方に進まれたとか。
「ピコピコピン♪、ピコピコピン♪」とまたまたテレビが鳴る。
大臣の内定のニュース。
ああ何人の大臣がより多くの人のために働こうと思ってくれるのだろうか。

お芋さんのつる

2018-09-24 19:29:14 | Weblog
「お」と「さん」の付くのはほかにはお豆さんくらいか。
お盆のお供えのサツマイモを水に漬けて芽が出てくるのをたのしみにしていた。
台所の出窓でいつの間にか小さな芽が15cm位伸びてきれいな緑の葉っぱが何枚も。

ちょうど友人がお芋さんのつる要らない?と電話してきてくれて、久しぶりに佃煮を作ることに。
とても新鮮なきれいな芋の蔓。
まだお芋さんは小さいけれど蔓がいっぱいで間引いたものだそうで
掃除するのも大変だったろうに後はゆでて煮るまでにして頂いた。

それでも茹でてから切りそろえて山椒の実、みりん、醤油、、お酒、煮ては冷まして次の日又煮てと手間と暇の産物。
ずいぶん昔、芋の蔓は食糧不足の象徴のように言われて、どんな味だったかも思い出せないけれど食べてたことはあった。
今こうして丁寧に上等のお醤油を使ってじっくり煮込んだ「お芋さんの蔓」はとてもぜいたくなもの。
だって農薬もなしで丹精込めて作られた特別の「芋の蔓」だもの。

子芋を煮て、白玉粉の団子を子芋に似せて作りそれをみたらし団子にする。
昔からの我が家のお月見団子。
「芋か団子か団子か芋か」と月の明かりでたべるのだと親姉妹と食べたことを思い出す。

せっかく作ったのにあいにく今夜は曇り空で中秋の名月は明日にお預け。

お墓参りも子供たちや孫たちと行けて良かった良かった。

はや彼岸の入り

2018-09-20 21:08:17 | Weblog
あっという間に日が過ぎて早お彼岸。
倉敷の真備町の小学校の同級生、北海道の同級生へのハガキもめぐりめぐって元気な声を貰って一安心。
人の心配よりも自分の心配をしなければと3ケ月ごとの定期検診も事なきを得て、秋の気配とともにほっとすることしきり。
4日前に彼岸花のつぼみを見つけあっという間に今朝1輪咲いていた。
律儀に何の手入れもしなくてもいつもの場所に花を咲かせてくれる。
お彼岸だなあ。

9月になって夏休みだったお稽古事が再開した。
することがいっぱいで、その上着物をほどいて「引っ張り」を作ることを思いついて、
「ぼちぼちにしいや「」と言われている。

義妹がお参りに来てくれて急に決まったので有り合わせのものでサンドイッチを作ることに。
野菜やハムやベーコンと彩を考えて10種以上になり粉チーズを入れたパンを焼いて作った。
インスタバエのする2切れより食べやすいかと4切れにしたら、具が多すぎてバラバラに。
まあ味は良いかと勘弁してもらいゆっくりおしゃべりを楽しんだ。
お彼岸なので餡を作っていたので今年初めての栗の甘煮を入れて栗羊羹をつくり、
ご近所でたくさん頂いた梨をコンポートに。
洋ナシはいつもコンポートにしていたが20世紀梨は初めての試みであった。
結構おいしくて良かった。
サラダにしたり、グレープフルーツとミキサーにかけてドレッシングを作ってみたり、せっかく頂いた梨を十二分に活用して工夫しておいしく頂いた。

食欲の秋、食べることにこれだけエネルギーを使えるのは元気な証拠。
感謝です。



甲子園も花火も吹っ飛んで

2018-09-06 21:22:50 | Weblog




台風21号怖かったです。
一人ではとてもいられないとヘクトパスカルの値を見て前夜から娘のマンションに行きました。
ジェーン台風、伊勢湾台風、第2室戸台風とすべて知っている者にとって
ミリバールからヘクトパスカルに替わっても920なんてその数字を見るだけで今回は大きな台風だととても怖かったのです。
マンションの居間から見える大きな木がものすごい風で揺れ、何やら明るくなったと思ったら大きな枝が折れました。
いつも日陰を作ってくれたり春には鶯が来ていた名前も知らない木が揺れに揺れて裂けてしまったのです。

台風の風が畳を噴き上げるような家が揺さぶられるような感覚が想像できてとても一人ではいられなかったので、窓を閉めると音もしない中で本を読んだりテレビを見たり、時間が過ぎていくのを皆で待てたことは本当にありがたいことでした。
風の方向が変わってしばらく台風がすごいスピードでで遠のいてゆきました。

わざわざメールで地域の様子を知らせてくださったおかげで我が家の辺りは停電しているとのこと。
「真っ暗です」というのでもう一晩泊まらせてもらおうかと晩御飯を食べていたら、「電気付きました」とお知らせくださってやっぱり帰ると自動車で送ってもらいました。
ところがお風呂を沸かしてる途中にまた停電。
ランタンと懐中電灯、電池式の扇風機までご親切に持って来てくださって本当にありがたかったです。

携帯電話の充電が少なくなったり、お風呂にも入れなかったり電気のありがたみをたっぷり味わって、11時過ぎに電気がついてやれやれ。
朝になって、どこかのとたんや波板が飛んできているのを見たりして避難していて正解よと皆さんが言ってくださいました。
夏休みだったお稽古も無事始まって何やら気疲れして、又北海道が大きな地震。
恐いことばかりでどうなる事やら。
北海道のライフラインが早く復興してこれ以上の被害が増えませんよう祈るばかりです。