桐原から突きつけられた自決勧告。
その勧告は周りにいた一同に多大な衝撃を与える事になった。
腹斬り・・・・・・・・つまり切腹は日系人以外の人種が一番知っている日本特有の自決方法。
ミリャン「私は・・・・・・・」
ミリャンはさっきまで強気一点張りであったが・・・・
殺気も感じられぬ不気味な雰囲気漂う桐原の勧告に対しすっかり大人しくなってしまう。
これほど殺気の漂う人物が見た事がないと・・・・・・・
「中尉いい加減にしないか、いくら桐原臨時司令の息子だからと言って捕虜に自決を勧める事は許されんぞ。」
桐原中尉「それがどうした・・・・・・・それなくてこう言う事をしているのは馬鹿で無能だな。」
「何?」
桐原中尉「覚悟なしでやるとでも思ったのか?」
「貴様・・・・・・・・最初から承知の上で?」
現在もなお指揮官による説得が行われているが無視する一方であったが・・・・・
ようやく桐原は言葉を発する・・・・・
だが発した言葉は意外な事であり最初から承知した上での事であった。
桐原中尉「ミリャンだったな・・・・・・・」
ミリャン「はい・・・・・・」
桐原中尉「正直迷いのある奴は迷惑なんだよ軍に置いても今いる環境に置いても・・・・デワ・・・・・」
デワントン「は.はい・・・・・・・」
桐原中尉「お前は迷いはあるか?」
デワントン「私ですか?迷いは・・・・・・・ないですけど・・・・・・・」
桐原中尉「それで良し・・・」
デワントン「それでよしですか・・・・・・」
デワントンはこの一連の流れからして自分も切腹しろと言われるんじゃないかと思った。
もっとも生真面目で勉強熱心なデワントンは切腹がどんなものなのか理解している・・・・・
正直興味深い事を言う桐原に興味を示しているデワントンであるが、桐原の事が恐ろしくなった・・・・
ミリャンは分からないだろうが、自分が殺されるとでも感じるだろう・・・・・
もっとも一連の自分の行動から関しても敵対行動・・・・・
桐原中尉「さて・・・・・ミリャン・・・・お前はどうなんだ?」
ミリャン「私は・・・・」
パタッ
ミリャン「ひっ・・・・・・・・」
桐原中尉「俺は好きで脅しているわけではない、し脅すつもりはない。本気で生きようとする気はあるか、厳しい境遇であろうと生きる覚悟はあるか・・・・なかったらとっとと自決して死ねばいい覚悟無き人間が戦場に出ていいはずもない・・・・し世を生きる資格はない!!」
ミリャン「私に何を?」
桐原中尉「お前はどちらかを選べ、仲間に裏切られてショックで自暴自棄で暴れる気持ちは分かる・・・・・・・だがこのまま放っておくのも良くない・・・・・・・覚悟を決め生きるか・・・・・・・・・・・それとも覚悟を決めずに生きるかを・・・・・」
ミリャン「なぜ・・・・・・・・・」
桐原中尉「俺は覚悟無しにただ身の安全のみしか考えない奴は嫌いなんだよ、命を捨てる覚悟のない奴はとくに・・・・そんな奴は敵前逃亡するクズにすぎん。結局何処へ逃げても逃げ場が最終的に無くなる事実を無視しながらな!!」
桐原はミリャンに生と死のどちらかを取るように迫る。
ミリャンは桐原を恐れ狼の目の前に対峙する子犬のように・・・・・・・・
ピュッ
ミリャン「痛。」
ナイフが誤ってミリャンの手に怪我を負わせる。
手からは若干赤い血が流れる。
ミリャン「嫌........」
血が流れた事に恐れが生じる。
物凄く寒い恐怖感が。
子犬のように狼と対峙し血が出て恐れが生じたミリャンはいつしか自分がゼントラーディ軍の兵士から今に至るまでの事を振り返る。
今までミリャンはゼントラーディ軍のエースとして戦ってきた・・・・・・・
だが自分の所属していたボドル基幹艦隊が壊滅し、地球降下後.友軍だと信じていた味方に攻撃された・・・・・・・
消去刑に値する罪を犯してないのに・・・・・・ただ邪魔だとされ攻撃された・・・・・・
意識があるうちに聞いたのはゲラムと言う男の不気味で自分を見下すような笑い・・・・・そして・・・
役立たず・・・・戦闘だけしかのうがないガラクタ・・・・・ゲラムが自分が意識を失う前に言った言葉である。
その言葉が原因となり・・・・一瞬にして誇りと自信を失った。
いつの前にか死に対する恐怖心と言うのが芽生えた・・
統合軍に救助され怪我が治るとその恐怖心を隠すかの如く暴れて死のうとしたり・・・・・
一体何をしているのだろうか?
桐原の言葉を聞いたミリャンの心にはいつしか自分の行為や感情に疑問が生じる。
このまま敵前逃亡してもいいのか?厳しい現実から・・・・・・・
イェル「隊長、ここに・・・・・・いっ!?」
ウォルター「隊長、何をしているんですか?」
こうしている中、部下であるイェルやウォルターが来る。
目の前で起きている周りに囲まれながらミリャンを説得する光景に二人は桐原にドン引きする。
それに・・・・手にナイフを置いているし・・・・・まわりから腹斬りと聞こえる・・・・
まさか・・・・・・・切腹を目の前でやらせる気なのかと、二人は同じ秒単位で思う・・・・
デワントン「イェル・・・・・・・ウォルター口出ししないで!!」
イェル「フィアロ軍曹どう言う事なんですか?」
デワントン「・・・・・・・・説明しずらいけど、茂人なりの私の同胞への説得なのよ・・・・・だから・・・・・」
デワントンはドン引きしようとしているイェルとウォルターにそう話す。
二人はデワントンの言葉に戸惑うばかりであるが・・・デワントンの本気の目を見て口を出すのをやめる。
そうした中動きは出てくる・・・・・・・・・・・・・
ミリャン「私は・・・・・・死にたくありません・・・・・」
桐原中尉「うん?」
ミリャン「私は戦います・・・・・死にたくありませんし・・・・・黙って厳しい現実から逃れたくありません・・・」
桐原中尉「戦うか・・・・・・・」
ミリャンは覚悟を決めずに自決するのではなく、厳しい現実を認識しそれに抗い生きる道を選んだ。
それを聞いた桐原は若干表情が柔らかくなる。
決意表明したミリャンは桐原にある要求をする・・・・
ミリャン「私に戦う権利を下さい・・・私を・・・・・・・」
戦う権利を下さい・・・・・・
ミリャンが桐原に要求した事である・・・・・・
厳しい現実に対し戦う権利を・・・・・・
その要求に対し桐原は・・・・・・・
桐原中尉「戦う権利か・・・・・・・・・馬鹿め既にお前がその決意を俺に・・・いや皆の前に露わした時にあるんだよ・・・・よく言えたな・・・・・・それでいい。」
ミリャン「権利がある・・・・私は・・・・うぅぅぅぅぅ・・・」
既に皆の前でそれを披露したのでその権利は既にあると伝える。
桐原の言葉に安堵したのか、桐原に抱きついてすすり泣く。
すすり泣くミリャンを桐原はやさししく頭をなでる。
デワントン「あ~あ~」
その光景を見たデワントンはかなり衝撃を受け嫉妬心を抱く。
無論見ていた将兵でもそうであったが。
そうした中。
「桐原中尉.申し訳がないが、やり方に乱暴である・・・・・・・・・・謹慎処分のため我々に同行してもらおうか?」
桐原中尉「げっ・・・・・・・勢いでやり過ぎたな・・・・・・・・降格処分よりかはマシか・・・・・・・・」
桐原は別の警務隊に捕まり、謹慎処分に処せられる。
しかし、桐原の言葉はミリャンと言う戦闘種族の少女に大きな影響を与える・・・・・・・・
一方、彼女を攻撃したゲラムは・・・・・・・・後の歴史を密かに影響を与える元になる事を始める。
その話は別の物語である・・・・・・
その勧告は周りにいた一同に多大な衝撃を与える事になった。
腹斬り・・・・・・・・つまり切腹は日系人以外の人種が一番知っている日本特有の自決方法。
ミリャン「私は・・・・・・・」
ミリャンはさっきまで強気一点張りであったが・・・・
殺気も感じられぬ不気味な雰囲気漂う桐原の勧告に対しすっかり大人しくなってしまう。
これほど殺気の漂う人物が見た事がないと・・・・・・・
「中尉いい加減にしないか、いくら桐原臨時司令の息子だからと言って捕虜に自決を勧める事は許されんぞ。」
桐原中尉「それがどうした・・・・・・・それなくてこう言う事をしているのは馬鹿で無能だな。」
「何?」
桐原中尉「覚悟なしでやるとでも思ったのか?」
「貴様・・・・・・・・最初から承知の上で?」
現在もなお指揮官による説得が行われているが無視する一方であったが・・・・・
ようやく桐原は言葉を発する・・・・・
だが発した言葉は意外な事であり最初から承知した上での事であった。
桐原中尉「ミリャンだったな・・・・・・・」
ミリャン「はい・・・・・・」
桐原中尉「正直迷いのある奴は迷惑なんだよ軍に置いても今いる環境に置いても・・・・デワ・・・・・」
デワントン「は.はい・・・・・・・」
桐原中尉「お前は迷いはあるか?」
デワントン「私ですか?迷いは・・・・・・・ないですけど・・・・・・・」
桐原中尉「それで良し・・・」
デワントン「それでよしですか・・・・・・」
デワントンはこの一連の流れからして自分も切腹しろと言われるんじゃないかと思った。
もっとも生真面目で勉強熱心なデワントンは切腹がどんなものなのか理解している・・・・・
正直興味深い事を言う桐原に興味を示しているデワントンであるが、桐原の事が恐ろしくなった・・・・
ミリャンは分からないだろうが、自分が殺されるとでも感じるだろう・・・・・
もっとも一連の自分の行動から関しても敵対行動・・・・・
桐原中尉「さて・・・・・ミリャン・・・・お前はどうなんだ?」
ミリャン「私は・・・・」
パタッ
ミリャン「ひっ・・・・・・・・」
桐原中尉「俺は好きで脅しているわけではない、し脅すつもりはない。本気で生きようとする気はあるか、厳しい境遇であろうと生きる覚悟はあるか・・・・なかったらとっとと自決して死ねばいい覚悟無き人間が戦場に出ていいはずもない・・・・し世を生きる資格はない!!」
ミリャン「私に何を?」
桐原中尉「お前はどちらかを選べ、仲間に裏切られてショックで自暴自棄で暴れる気持ちは分かる・・・・・・・だがこのまま放っておくのも良くない・・・・・・・覚悟を決め生きるか・・・・・・・・・・・それとも覚悟を決めずに生きるかを・・・・・」
ミリャン「なぜ・・・・・・・・・」
桐原中尉「俺は覚悟無しにただ身の安全のみしか考えない奴は嫌いなんだよ、命を捨てる覚悟のない奴はとくに・・・・そんな奴は敵前逃亡するクズにすぎん。結局何処へ逃げても逃げ場が最終的に無くなる事実を無視しながらな!!」
桐原はミリャンに生と死のどちらかを取るように迫る。
ミリャンは桐原を恐れ狼の目の前に対峙する子犬のように・・・・・・・・
ピュッ
ミリャン「痛。」
ナイフが誤ってミリャンの手に怪我を負わせる。
手からは若干赤い血が流れる。
ミリャン「嫌........」
血が流れた事に恐れが生じる。
物凄く寒い恐怖感が。
子犬のように狼と対峙し血が出て恐れが生じたミリャンはいつしか自分がゼントラーディ軍の兵士から今に至るまでの事を振り返る。
今までミリャンはゼントラーディ軍のエースとして戦ってきた・・・・・・・
だが自分の所属していたボドル基幹艦隊が壊滅し、地球降下後.友軍だと信じていた味方に攻撃された・・・・・・・
消去刑に値する罪を犯してないのに・・・・・・ただ邪魔だとされ攻撃された・・・・・・
意識があるうちに聞いたのはゲラムと言う男の不気味で自分を見下すような笑い・・・・・そして・・・
役立たず・・・・戦闘だけしかのうがないガラクタ・・・・・ゲラムが自分が意識を失う前に言った言葉である。
その言葉が原因となり・・・・一瞬にして誇りと自信を失った。
いつの前にか死に対する恐怖心と言うのが芽生えた・・
統合軍に救助され怪我が治るとその恐怖心を隠すかの如く暴れて死のうとしたり・・・・・
一体何をしているのだろうか?
桐原の言葉を聞いたミリャンの心にはいつしか自分の行為や感情に疑問が生じる。
このまま敵前逃亡してもいいのか?厳しい現実から・・・・・・・
イェル「隊長、ここに・・・・・・いっ!?」
ウォルター「隊長、何をしているんですか?」
こうしている中、部下であるイェルやウォルターが来る。
目の前で起きている周りに囲まれながらミリャンを説得する光景に二人は桐原にドン引きする。
それに・・・・手にナイフを置いているし・・・・・まわりから腹斬りと聞こえる・・・・
まさか・・・・・・・切腹を目の前でやらせる気なのかと、二人は同じ秒単位で思う・・・・
デワントン「イェル・・・・・・・ウォルター口出ししないで!!」
イェル「フィアロ軍曹どう言う事なんですか?」
デワントン「・・・・・・・・説明しずらいけど、茂人なりの私の同胞への説得なのよ・・・・・だから・・・・・」
デワントンはドン引きしようとしているイェルとウォルターにそう話す。
二人はデワントンの言葉に戸惑うばかりであるが・・・デワントンの本気の目を見て口を出すのをやめる。
そうした中動きは出てくる・・・・・・・・・・・・・
ミリャン「私は・・・・・・死にたくありません・・・・・」
桐原中尉「うん?」
ミリャン「私は戦います・・・・・死にたくありませんし・・・・・黙って厳しい現実から逃れたくありません・・・」
桐原中尉「戦うか・・・・・・・」
ミリャンは覚悟を決めずに自決するのではなく、厳しい現実を認識しそれに抗い生きる道を選んだ。
それを聞いた桐原は若干表情が柔らかくなる。
決意表明したミリャンは桐原にある要求をする・・・・
ミリャン「私に戦う権利を下さい・・・私を・・・・・・・」
戦う権利を下さい・・・・・・
ミリャンが桐原に要求した事である・・・・・・
厳しい現実に対し戦う権利を・・・・・・
その要求に対し桐原は・・・・・・・
桐原中尉「戦う権利か・・・・・・・・・馬鹿め既にお前がその決意を俺に・・・いや皆の前に露わした時にあるんだよ・・・・よく言えたな・・・・・・それでいい。」
ミリャン「権利がある・・・・私は・・・・うぅぅぅぅぅ・・・」
既に皆の前でそれを披露したのでその権利は既にあると伝える。
桐原の言葉に安堵したのか、桐原に抱きついてすすり泣く。
すすり泣くミリャンを桐原はやさししく頭をなでる。
デワントン「あ~あ~」
その光景を見たデワントンはかなり衝撃を受け嫉妬心を抱く。
無論見ていた将兵でもそうであったが。
そうした中。
「桐原中尉.申し訳がないが、やり方に乱暴である・・・・・・・・・・謹慎処分のため我々に同行してもらおうか?」
桐原中尉「げっ・・・・・・・勢いでやり過ぎたな・・・・・・・・降格処分よりかはマシか・・・・・・・・」
桐原は別の警務隊に捕まり、謹慎処分に処せられる。
しかし、桐原の言葉はミリャンと言う戦闘種族の少女に大きな影響を与える・・・・・・・・
一方、彼女を攻撃したゲラムは・・・・・・・・後の歴史を密かに影響を与える元になる事を始める。
その話は別の物語である・・・・・・
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