マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第97話 愛する人よバトル・オブ・ラブ

2017-07-07 23:40:28 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ヌージャデル・ガーの格闘攻撃の直撃を受けようとしていた桐原のVF-1バルキリー。
もう駄目だと桐原は身を構えるが、直後にヌージャデル・ガーの頭部が粉砕された。
桐原はもう駄目だと思っていたが、ヌージャデル・ガーの頭部が粉砕された事でなんか安堵感がでる。

一体何処から支援攻撃があったのだろうか?

攻撃のあった方向を確認すると。
ノンバリケン小隊のVF-1バルキリー、あの番号はウォルターの機体である。
そうか救援部隊が来たのか・・・・・・・と安堵する・・・・

しかし乗っていたパイロットに驚愕してしまう・・・・・・・

デワントン「茂人。」

桐原中尉「デワ?なんでそこに・・・・・・・」

デワントン「私はパイロットです、ウォルターから借りました。」

桐原中尉「ウォルターから?」

デワントン「えぇぇ」

乗っていたパイロットはデワントンだ。
ウォルターの機体に本来の持ち主であるウォルターが乗っていなくてデワントンに乗っているのは当然驚く。
むしろなんで乗っているんだと思いたくなるほどであった。
そんな事を思い始めて僅か0.5秒後。

デワントン「でもおしゃべりは後・・・・・・まずは・・・・・・・」

                         シュバーン
                       ズォォォォン

デワントン「これで2機・・・・・敵の脅威排除寸前。」

デワントンがヌージャデル・ガーに一発ミサイルを撃ち込み撃破する。。
あまりにも急な事であり桐原はかなり驚くどころか動揺してしまう・・・・・・・

桐原中尉「早い・・・・・バルキリーに乗った事がないのに・・・・・覚えるのが早い・・・・・・・・」

イェル「それは私が教えました。」

桐原中尉「イェルか?」

イェル「私だけではありません、ウォルターもきちんといます。」

イェルは桐原と合流した直後どんどん救援護衛部隊がバトロイドに変形して降下する。
それを見たヌージャデル・ガーは逃げ出そうとするが・・・・・
後で脅威になると言う判断からVA-2の攻撃を受け破壊、炎上する。

これでなんとか肩の荷を下ろす事が出来る・・・・・・
桐原は安堵するが・・・・・足を失っているので地上に降りる事ができないので空を飛んだままになる。
チヌーク部隊は着陸すると・・・・・・・

「時間がないので早くヘリに搭乗してください。」

「おぉぉ助けのヘリだ!」

「民間人は先に乗ってくれ俺達は後から乗る。」

救難部隊の兵士の声がシェルターの内部にも聞こえたのかどんどん避難民が外に出てきてチヌークに向けて走りだす。
どんどんヘリの収容される人数が増えていきヘリ1号機が離陸し続いて2号機離陸。

「ウィルソン大尉、全員収容完了。」

ウィルソン大尉「上出来だな、よし現空域から離脱南米方面軍司令部へ帰還するぞ。」

「了解、3号機テイクオフ!!」

全ての統合軍将兵を収容完了。
3号機のヘリが離陸する。

イェル「隊長、全て離陸完了しました。」

桐原中尉「よし南米方面軍司令部まで撤退するぞ、各機遅れるな。」

桐原の号令の元、各機はチヌーク輸送部隊を護衛し地球統合軍南米方面軍司令部に向けて・・・・・
片道1時間の帰路へつく・・・・・・・・・・・・・・
やっと全員救助する事ができやっと戻る事ができる・・・・・・・・・・
一同はそう思った・・・・・・・・・・・・・・

                      【地球統合軍南米方面軍司令部】
無事にチヌーク3機は南米方面軍司令部に到達する事が出来た。
1機の落伍者も無しに一人の死者を出さずに・・・・・・・・・・・
他の救助部隊は・・・・・・・死んでいる人もあり死臭が臭ったり、結果は散々であるけれども数多くの人が救えたらしい。
当然遺体はシェルターに残りナパームで火葬し亡くなった人を弔ったと言う。

桐原はコックピットから降り、リ准尉や彼女の上官らや民間人の代表と会い一回敬礼し少し会話をする。
だが一つ・・・・・・・・・・・・

                         パシーン

デワントン「ぐっ・・・・・・・・・・・」

桐原中尉「助けてもらったのは感謝するが・・一つ言っておく・・・・・・・・・・何故勝手に我が軍の兵器を使う?下手に指揮系統を乱して友軍に危機的状況に陥っていたのかもしれないんだぞ・・・・・・・・」

デワントン「!?」

桐原中尉「俺を助けるために他の誰かを殺す・・・・・・・・そんな事態になっていた・・・・・・・・・デワは・・・・その覚悟があって俺を助けるために独断行動をしたのか!!!」

デワントン「それは・・・・・・・・・・・・・なく・・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・」

デワントンは桐原にぶたれ説教される・・・・・
桐原はデワントンに助けられた事に感謝しているが、自分を助けるせいで犠牲者が出たらと思うと一度デワントンをしからなくてはいけなくなった・・・・・
最初はなんでぶったのか意味が分からなかったデワントンであるが・・・・・・・桐原の言っている言葉を聞くうちに自分の犯した過ちに気付く・・・・・・・・

それに気が付くとデワントンは犯した自分の身勝手な行動による犠牲出てしまう行為に対し涙を浮かべ・・・・・
反省する・・・・・・・・いくら元敵とは言え味方・・・・・・・
自分の勝手な行動のせいで仲間を殺す事になる・・・・・・デワントンはその事実に耐えきれなくなり疼くまる・・・・・・・

その様子を見た桐原は言い過ぎたと反省し・・・・・・・・・・・・・

桐原中尉「・・・・・デワ・・・・・・・お前は地球統合軍の軍人じゃない、まだゼントラーディ軍の軍人だ・・・・・・・・勝手に他の軍の兵器を使っては駄目なんだ・・・・・・・・・・いや人の機体を使っては駄目なんだ・・・・・・・」

デワントン「でも・・・・・・・・・・・・」

とうずくまり泣いているデワントンを慰めながらしかる・・・・・・・
少し表情が楽になったとは言えデワントンの涙は止まってはいない・・・・・・・・・・
だが次の仕事があるため桐原はでなくてはいけない・・・・・・・・・
最後に・・・・・・・・

桐原中尉「今日は幸い犠牲者が出なかった、今言った事を覚えればいいさ・・・・・・・・・助けてくれてありがとうな・・・・・・そして叱るためだとは言えぶってごめん・・・・・・・・・・」

桐原はデワントンにそう述べると・・・・・・・
一人部屋から出ていく・・・・・・・・
デワントンは出ていく桐原の姿を見て待ってといいかける・・・・・・・・・
すると・・

桐原中尉「もし戦争が終わり同じ軍の所属になれば・・・・・・・・・・軍の事をきっちり教える・・・・・・・・それまで待ってくれ約束を守るよ。」

と言ってデワントンの頭を撫でて去って言った。
デワントンは何を言っているかは多少分からなかったが、教えてくれると桐原は言った・・・・・・・
言ったい何を教えてくれるのか・・・・・・多少の涙を浮かべつつデワントンは桐原が教える意味を考えた・・・・
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第96話 デッド・ライン

2017-07-06 22:28:55 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ヌージャデル・ガーのパンチによる格闘攻撃を回避した桐原であったが・・・・・
見落としていた別のヌージャデル・ガーの攻撃を受けて頭部にダメージを負ってしまった。
頭部は完全に破壊されていなかったが、モニターがノイズ交じりの不安定になる。

ヌージャデル・ガーは2機撃破したがそれでも3機は以前に健在である。
もっともゼントラーディ軍記録参謀エキセドルから入った情報で姿と名前、同盟部隊にいた事は知っており・・・・・・・
亜種はティモシーとの戦いで経験しているが1対複数での戦闘では全然戦っていない。
むしろこいつらは戦い慣れを上回るベテランのゼントラーディ軍の兵士であると認知する。

桐原中尉「なんとしてもこの危機的な状況を打開しないとな、こちとらモニターが破壊されていたら避難民や友軍将兵を救うために行動できねぇ・・・・・なんとかしなければな・・・・・・・・無謀でも今はやるしかないんだ!」

桐原は例え目の前にいる兵士がベテランゼントラーディ兵であろうが、モニターを破壊されていようがやる事は変わらない・・・・・
無力な避難民と戦力不足の友軍将兵を救わなくてはいけないし。
これから来るであろう友軍救援部隊を安全に避難民と友軍将兵の救出作業できるような環境にしなければならない・・・・・

ここで弱気を吐く事なんて絶対にできない・・・・
今の桐原が思っている状況であった・・・・・・・・・・・

桐原中尉「リ准尉!リ准尉!」

リ・セファン「ハッ!どうしましたか?中尉?」

桐原中尉「救援部隊の来援情報を確認したか?」

こんな困難で高度なミッションをこなさなくてはいけない桐原であるが・・・・・・・
戦闘途中に今救援部隊が後どのくらいで来るかをリ准尉に確認する。
突然の桐原の通信にリは・・・・・・・・

リ・セファン「まだ連絡は来ていません、私の推定で確定的な事ではないのですが・・・・・・・後10分か程度です。」

桐原中尉「となるとレーダー圏並びに通信可能内に入るという事か・・・・・・・・・・」

リ・セファン「では私は・・・・・お役目御免・・・・・・」

10分程度なので直接レーダーの反応に出るし桐原に直接通信が入る圏内となる。
リ准尉はこれで仕事終わりだと思っていたが・・・・・・・・・

桐原中尉「いやこっちは通信機に異常が出ている、リ准尉との間の無線機が必要だ。まだ頑張ってもらうぞ。」

リ・セファン「りょ.了解しました。」

桐原のバルキリーが頭部にダメージにより通信機能が麻痺し直接通信が入っても厳しい・・・・・・・・
頭部破壊された際いろいろと障害が発生したようだ・・・・・・・・・
そう思いつつ頭部では視界が確保できないのでガウォークに変形し3機のヌージャデル・ガーを相手にする。

桐原中尉「あれは・・・・・・・・ふっ・・・・・・・ついに来たのか・・・・・・・」

ヌージャデル・ガーを相手にする桐原はある方向を見て笑う。

                                      【救援部隊】
救援部隊はリ准尉のほぼ予測通り残り12分ぐらいと言うところまで進出していた。
VA-1.VA-2.VA-3の護衛とデワントンが勝手に乗り込んだVF-1バルキリーとイェルのVF-1バルキリー。
そして最重要防衛目標である輸送ヘリコプター.チヌークの編隊。
大規模な編隊であり、若干目立つ・・・・・・・・・・
先ほどの桐原が笑ったのはこの編隊を確認する事が出来たからである。

「ウィルソン大尉、残留している統合軍将兵リ・セファン准尉より戦闘中との無線連絡が?」

ウィルソン大尉「戦闘中?まさか日本侍(ジャパニーズ・サムライ)がゼントラーディ軍と交戦しているのか?」

「そのようらしく、あっ・・・・・・左舷前方戦闘爆発を確認。」

ウィルソン大尉「あの野郎、無茶をやるつもりか・・・・・・・・まったく日本人はクレイジーな事を・・・・・・・まぁ悪くはないがな。」

救援部隊の方も桐原がゼントラーディ軍と交戦している様子を確認する事が出来た。
それを確認したウィルソン大尉はクレイジーと称するが・・・・むしろ悪くないと言った。

メフィア「あれはヌージャデル・ガーですね・・・・」

ウィルソン大尉「ヌージャデル・ガー?」

メフィア「我が軍の中堅兵が使うバトルスーツです、かなり手ごわいほうですが・・・・・」

エリアーノ「2機撃墜とは・・・・・・桐原と言う男はやるわね・・・・・・」

ゼントラーディ人であるメフィアとエリアーノはヌージャデル・ガーを見て呟く。
ヌージャデル・ガーはリガードを操るゼントラーディ人よりも強力なゼントラーディ人が乗っているバトルスーツ。
強さを知っているメフィアとエリアーノは2機を撃破した桐原の実力を高く評価する。

一方

イェル「隊長・・・・・・・・・」

一方的に苦戦している姿を見たイェルは呟く。
ヘリから目視しているウォルターも同じような事を呟いていた。
もっと深刻なのは・・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・・・・・」

桐原に想いをよせるデワントンであった。
桐原が3機相手に不利な戦いを強いられ苦戦している・・・・・・・・
デワントンにとって見るに堪えない光景であり、むしろ桐原に攻撃をしかけるゼントラーディ軍に怒りを感じる。

デワントン「突貫します。」

イェル「ちょっとデワ?」

デワントンは怒りの感情を露わにし突進していく。
イェルは止めようとするが・・・・・・・既に追いつけない所までいく・・・・・・・・・・・・
これだからゼントラーディは・・・・・・と凄く思った。

桐原中尉「くそ・・・・・」

とうとう片足に被弾しバランスを多少崩し転倒しかけるがファイターに変形し態勢を整える。
しかし側面からヌージャデル・ガーが桐原に格闘攻撃を仕掛ける・・・・・・・・・・・
もう駄目だと思ったが・・・・・・・・・

                          ズギュゥゥン

その直後桐原を襲おうとするヌージャデル・ガーの頭部が破壊される。
一体何が起きたんだと桐原は叫びながら周りを確認する。
確認するため攻撃が来た方向を見ると1機のバルキリーがバトロイド形態で浮遊していた。

デワントン「まずは1機・・・・・・・・・・」

それに乗っているのは当然デワントンである。
デワントンがヌージャデル・ガーの頭部を破壊したのだ。
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第95話 絶対不利のステルスゲーム

2017-07-05 23:19:59 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ずっと救援部隊到着まで避難民と統合軍将兵を単機で護衛している桐原。
潜伏先に敵か味方か分からないゼントラーディの一団が接近していた。
動力を切って潜伏すると言う事を選ぶが、このまま発見されない保証はない・・・・・

もっとも敵か味方かを判断するために出てきてそれが敵であって攻撃されたら流石の数々の激戦を生き抜いた桐原でも助かる見込みはない。
敵の攻撃で一瞬にしてやられてしまうただの馬鹿でしかない。
そんな無謀な事をするくらいであれば、潜伏した方がマシである。
戦場はそんなに上手くいくほど甘くはない・・・・非人道的な卑怯は何でも許される世界だ。

更に言ってしまえば無力な避難民や統合軍将兵を抱え込んでいる・・・・・
5機とは言え大きなリスクを抱え込んでいる桐原は圧倒的に不利。
このまま敵と遭遇して民間人を巻き込んででも戦うか・・・・・・・いや死ぬか・・・・・・・・

桐原中尉「俺はこの二つを選ぶ事ができない・・・・・・死ぬ場合爆発でも起きれば・・・・・どのみち民間人も死ぬ。爆風の熱がシェルター内に入り込み焼死されてしまう・・・・・・」

死ぬ手段もダメ。
理由をあげるならば爆風による炎と熱がシェルターに入りこみ。
中に避難していた人が熱によって焼死してしまう可能性があるからだ。
ミサイルや銃弾の流れ弾よりももっと酷い事が起きてしまうのである。

どちらも残酷な死であるのには変わりはないが・・・・・・・とにかくどうにかしなければならない・・・・・
見上げるとヌージャデル・ガーとの距離がなんか近いような気がする・・・・・
まるで生殺しのようだ・・・・・・・

どうやってやり過ごす・・・・・・・
と桐原は思っていると・・・

リ・セファン「桐原中尉」
地球統合軍南米方面軍リ・セファン准尉

桐原中尉「君は・・・・・」

リ・セファン「地球統合陸軍リ・セファン准尉です、一応連絡係を任されています。」

取り残された統合軍の将兵の一人リ・セファン准尉。
彼女は取り残された際に後から救援部隊が来た事を確認するために連絡員として働いている。
丁度救援部隊が連絡が入り動力を切ってモニター通信が使えない桐原に無線で連絡してきたのである。
果たして援軍はいつ来るのであろうか?

桐原中尉「リ准尉、俺を呼んでいるようだが援軍か?」

リ・セファン「ハッ後20分ぐらいで到着できると・・・・・」

桐原中尉「20分だと?」

リ・セファン「20分です、確かに言っていました。」

リ准尉曰く救援部隊が到着するのは後20分程度らしい・・・・・・
かなり時間は短くなっていると思って安心はするものの・・・・・・・・・
ここである問題点が浮上する・・・・・・・

近くにいるヌージャデル・ガーは全然動く気配はないし・・・・・・
敵であった場合ヘリが襲撃されたらかなり不味い・・・・・・
どうする・・・・・飛び出すか・・・・・・どうする・・・・・・・・

桐原は汗を書きながら悩む。
だが悩んでいる暇がない・・・・だったら来る前に・・・・・・・・

桐原中尉「リ准尉。」

リ・セファン「ハッなんでありましょうか?」

桐原中尉「皆をシェルターの奥に・・・・・・・・・・俺は未確認機と接触する。」

リ・セファン「え!?」

桐原中尉「早く!!」

リ・セファン「は.はい!」

桐原が選んだ答えは飛び出して敵かどうかを確認する事である。
飛び出して敵が撃つか撃たないかで敵か味方かどうかを確認する。
無論リ准尉以下の統合軍将兵と避難民をシェルターの奥へ退避する事を勧告しながら。

桐原中尉「よし行くぞ!!」

バトロイド形態でバックしながら後方から出てきてその後直進し進む。
それに気がついたゼントラーディ軍の兵士が乗るヌージャデル・ガーは敵だ。

桐原中尉「馬鹿めこっちだよ!!」

発砲する前にステップで右側へ大きく動く。
ヌージャデルガーは一発も撃つことができずに桐原が動く方向を向く。

           ズダダダダダダダダダダダダダダ ズドォォン

桐原中尉「まずは1機目だ!!」

敵に方向を自身に向けられても直ぐ様反撃、ヌージャデル・ガーの1機を撃破する。
敵の陣形は崩れたが残り4機残っており、戦力比4・1である。
それでも不利な事には変わりはない・・・・
相手がリガードであったならばもっと楽に戦えるのであるが・・・・

桐原中尉「さてどうする相手にミサイルがあるかどうか分からないけど、シェルターに流れ弾を撃ち込ませるわけにはいかないんだ。戦うならば上でやれ!!」

桐原はシェルターから敵を遠ざけるためにジャンプするが・・・・・・・・・
肝心のゼントラーディ軍はついてこない・・・・・・
切れたのかファイターに変形して急降下し銃撃とミサイルを発射する。
ミサイルと銃弾は周囲に命中したり1機が撃墜し残り3機だが、その残りの3機が桐原に反撃する。

桐原中尉「連中撃ってきたのか?くそ小癪な真似をする。」

桐原はなんとかバトロイドに変形して回避しようとするが・・・・・・

                           ガコォォン

桐原中尉「右腕がやられたか・・・・しかしまだ変形に問題はない・・・・・・・・」

敵の攻撃が右腕に命中し破壊される。
変形や戦闘に問題はなくそのまま降下する。
地に降り立つ寸前1機のヌージャデル・ガーが桐原のバルキリーを殴ろうとしていた。

桐原中尉「くっ・・・・・・・・」

なんとか拳に入られる前に回避に成功するが・・・・・
敵の目標は別にあった・・・・・・・・・

                         ビュビュビュビュ バシュン

桐原中尉「モニターが・・・・・一部ダウン?」

別の一機が桐原に銃撃を加え頭部をかするようにダメージをつけた。
これにより頭部モニターに異常が生じる事になるのである。
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第94話 民間人シェルター救助作戦 後編

2017-07-04 15:12:29 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンがウォルターのバルキリーを無断に乗り組んで離陸しようとし・・・・・・・
それをイェルがモニターで確認して呆然とする事になる・・・・・・・・
生真面目な性格であるイェルは・・・・・・

イェル「ただちに降りなさい、地球統合軍の軍籍のないあなたに可変戦闘機を扱えません。」

デワントン「でも私はゼントラーディ軍で優秀なパイロットです、貸してください。」

イェル「いくらゼントラーディ軍で優秀なパイロットをしていても、別機種・・・・・・いや元敵軍である地球統合軍の可変戦闘機を扱えるわけないでしょ!!隊長と要救助者の救助は私たちに任せなさい!!」

デワントンにバルキリーを降りるように勧告する。
地球統合軍軍籍がないからと言うのは建前的な理由であるが、もっとも降ろす理由は・・・・・・・・
バルキリーの操縦訓練を受けていないから・・・・・危険である事・・・・
それがイェルがデワントンを止める理由である・・・・

メフィア「フォルタン少尉・・・・ミリア1級空士長も乗りこなしているので大丈夫では?軍籍も・・・・・・・」

エリアーノ「そんなに日は浅いですし・・・・・・・別に問題ないのでは?」

メフィアとエリアーノはイェルに乗っても大丈夫ではないかと言うが・・・・・・・・・・・

イェル「駄目に決まっているでしょ、それにミリア准尉は軍籍与えているし・・・・既に短時間の訓練を受けています・・・・でも彼女は違う・・・・軍籍はない可変戦闘機の訓練経験はない・・・・もし誤った操作をして事故でも起こしたら・・・・・・どうするの?」

メフィア「それは・・・・・・・」

エリアーノ「その・・・・・・」

イェル「分かったでしょ、だからデワントンにバルキリーで離陸させるどころか乗せる事は出来ないの!!」

と何か勘違いしている二人にミリアがバルキリーに乗れる理由を話す・・・・・・・
ミリアは結婚する寸前まで地球統合軍に所属する事になり、航空部隊に配属。
元々パイロットとしての素質があり短時間の訓練を受けて、他のベテランパイロット以上のエースパイロットになった。
むろんバルキリーのコックピットや運用方法を短時間で・・・・・・航空用語をすべて把握した上で・・・・・・・

訓練教官はマクロス女性パイロットであるディー・ヴァーミル。

同じ女性であるのかミリアも安心して覚えやすいという事もあったが・・・・・・
頭が賢いと言うのもあった。
一般のゼントラーディ人の一般精神年齢は6歳程度。
戦闘に関する精神年齢は高いが、全体的にはかなり低い。
それなのにミリアは短時間ですべてを覚えてしまった。

佐枝子は・・・・・・

ー賢すぎる優等生・・・・・というのもあるけど努力家ね。
ー特に嫌気もないし、こう言うタイプは好感もてるわ。

とミリアを高く評価した。
それはミリアの場合・・・・・・
今はデワントン・・・・・・すべてが同じというわけではない。
だって・・・・人間はすべて同じような能力を持っていない・・・・
悪い場合もあれば良い場合もある・・・・・・

デワントンはそれが分からない・・・・
イェルが思っている事である。
このまま飛ばせたくなかったが・・・・・・

ウィルソン大尉「フォルタン少尉、いっその事出撃しながら教官としてついたらどうだ?」

イェル「へっ!?」

ウィルソン大尉「どうせ片道1時間あるんだ・・・・・教育するには十分な時間だぜ。

イェル「そんな無茶な~」

空気が読めないイェル曰く馬鹿上官ウィルソン大尉・・・・・
まったくこの人はどんだけ無茶振りをこっちに押し付けるのだろうか?
イェルは元監察軍の軍人であり完全な地球人として暮らそうと決意したとき地球人の一般常識と軍に入った時に軍隊用語や規則を寝る間を惜しんで勉強した。
たった1時間でどうにでもなるわけではない、楽して頭の中に定着するわけではない・・・・このような事はかなりの資料を読んでかなりの時間を有する。
楽というより苦である・・・・・・・

ウィルソンの言う事ももっともだが・・・・・・・
あ~だったら・・・・・いいか・・・・・・デワントンに覚悟があるかどうかの問題であるが・・・・・・・・
いっその事聞いてみるか・・・・・・・

イェル「デワントン・・・2級空士長かな?」

デワントン「デワでいいです。」

イェル「デ・・・デワ・・・・・・・・・・じゃあデワ、1時間勉強しながら現地に向かう覚悟はある?」

デワントン「覚悟はあります・・・・・・」

イェル「口だけはなくて?」

デワントン「当然です、必ず・・・・1時間でできる限り覚えます。」

実際に聞いて見ると直ぐに答えは返ってくる・・・・・
デワントンの覚悟は・・・・・・ある。
案外・・・・根はしっかりしている・・・・・それに口だけではないと見た。
それに鋭い覚悟を持った目・・・・・・・・
嘘ではないようだな・・・・・

イェル「いいでしょう、デワ・・・・あなたを私の教え子とします。」

ウォルター「おいおいいいのかよ?」

イェル「でも直ぐに反抗的な態度を取ったり聞く耳を持たなければ2度警告聞かねば・・・・見捨てます。事故になっても勝手に死んでおけとそう告げます。」

ウォルター「うっ・・・・俺の機体・・・・」

イェル「大丈夫・・・・・・必ず元に戻すから・・・・予備のバルキリーはないでしょうし、予備のハリアーⅡに乗っていけば問題ないでしょ。」

2度の警告をして3度目がないと言う事を前提に引き受ける・・・・・
デワントンは若干怯えるが・・・・命の恩人のため腹をくくり覚悟を決める。
ウォルターはデワントンに必ず言う事を聞いてくれと言う事を言いたそうな目で見る。
ハリアーⅡが愛機なんて絶対に嫌だと・・・・・

ウィルソン大尉「さてチヌークの準備は?」

「既に整備点検完了、システムオールグリーン。異常はなしです。」

ウィルソン大尉「よし・・・・ならばこちらも動きましょうか・・・・ヘリ離陸準備、護衛VA部隊を準備せよ!」

「ハッ」

ウィルソンはやり取りを見届けると傍に控えていた副官にヘリの整備点検を確認する。
副官曰く整備点検が完了、すべての準備はよし。
それを確認するとウィルソンはふっと笑う。

                                         【桐原及び要救助者潜伏先】
あれから1時間ぐらい経った。
戦闘の爆発炎や銃声や砲声は聞こえず、ただ聞こえるのは風の音のみ。
静寂な状況が続いているのみ・・・・・・・

相変わらず東西南北周囲の警戒をする桐原であるが・・・・
突然表情が変わる・・・・・・

桐原中尉「未確認飛行物体数は5・・・・・・方位は・・・・・・・・北西部45°推定距離30km・・・・到着時間は数分・・・・・・敵か味方か・・・・・」

レーダーに所属不明の機影の反応が出る。
数は5機、大した数ではないが・・・・・民間人や統合軍将兵を抱えている桐原はかなり不利な状況に陥る。
普通に戦い流れ弾がシェルターに入れば民間人や統合軍将兵は全員戦死よくて殆ど死亡になりかけない・・・・・
まぁ結局どちらも全滅に等しい被害であるが・・・・・

桐原中尉「とにかく動力を切り、相手のレーダーに映らないようにしなければな・・・・・だが戦闘にならないとは否定できない・・・・その時どうやって戦う?」

出来る限りの潜伏をする事を心掛けるがどのくらいかの可能性で敵に発見され戦闘が起こってしまう事になる。
いきなり強襲を受けてしまえば自身は戦死するか、民間人は皆殺しになるか・・・・・・・
どちらも両立して回避する事を阻害してしまうような要素ばっかりである。
こんなんでは闘う事はできない・・・・・・・

戦場のギャンブラーの異名を持ち実際にギャンブル系が好きで店から金を巻き取る滝田ならば好きそうな戦い。

しかし・・・・・

この場にはいない、死んでいる事は低いだろうが・・・・・・
だが・・・・・現にいないのは・・・・・・・死んでいる事とさほど意味がない。
滝田が聞いたら起こるだろうが・・・・

事実と言ったらしょうがない・・・・
それに今陸軍の真似事をしている自分はなんたる事だろうか・・・・・
笑えん・・・実に笑えん。

これをやらねば自身や民間人や統合軍の将兵たちの命が危ない。
早くチヌークの輸送部隊が到着してくれればと思った。
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第93話 民間人シェルター救助作戦 中編B

2017-07-04 13:34:18 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原がシェルター付近で救助待ちの約100名と共に残った。
部下であるウォルターはそのまま南米方面軍司令部に向かい、無事に辿り着く事になる。
だが戻ってくるまでに往復2時間ぐらいかかる。
それに燃料入れるまでに多少時間がかかるし、点検も若干あって2時間よりももっと時間がかかる事になる。
相当ハードな事であるがそれでもその間は耐えなくてはならない・・・・・・・・・

自身のVF-1バルキリーは瓦礫の壁に隠れ身を潜める。

桐原中尉「北異常なし・・・・・・・・東異常なし・・・・西異常なし・・・・・南異常なし・・・・・・・」

周囲に敵がいないかレーダーを用いて警戒する。
ゼントラーディ軍は幸い姿を見せていない・・・・・・・だが今後は分からない・・・・・・・・
一体いつ連中が姿を現しては襲撃してくるか・・・・・・・・その不安に包まれていた。
もっと不安なのは民間人と取り残された兵士の方・・・・・・・・

ここで弱気を見せるわけにはいかない・・・・・・・・・
桐原はそう思っていた。
残された人は怒りを表面的に見せるが、実際は恐怖に怯えている・・・・・
だからしっかりしないでどうする?

これが今の桐原の状態である。

                         【地球統合軍南米方面軍司令部】
避難民を乗せたチヌーク編隊は無事に南米方面軍司令部防空圏内に入り、そして基地臨時ヘリポートに着陸する。
直ぐ様避難民を降ろすと直ぐ様機体の燃料の注入と機体の点検に入る。
ウォルターはバルキリーから降りると栄養ドリンクを飲んで休憩する。

イェル「ウォルター隊長はどうしたのよ?」

ウォルター「イェルか?隊長は・・・・・・・・・殿を務めた・・・・・・・・・・・」

イェル「殿ってウォルター、あんた隊長を見捨てて逃げてきたわけ?」

ウォルター「見捨てたんじゃない・・・・・・・俺だって隊長と共に戦いたかった・・・・・・・・・だが隊長はそれを許さず・・・・・・残りの・・・・・・・」

イェル「そんな・・・・・・・・・」

イェルが入ってきて桐原の安否を確認するが、ウォルターが発した言葉に怒りを覚える。
だが続けて言われる言葉に・・・・・次第に怒りから悲しみに変わってきた・・・・・・・・・・・
残りの民間人や統合軍将兵の命を救うべく己の命を救う覚悟・・・・・・・・・
まるで・・・・・・日本の侍であった・・・・・・・・・

ウィルソン大尉「やはり奴は殿になったか・・・・・・・・」

イェル「ウィルソン大尉。」

ウィルソン大尉「代々軍人家系いや武士の家系だった桐原中尉の事だ、残るだろうと思ったよ。」

イェル「残るって・・・・・・・・」

ウォルター「よくも現場にいないでそのような事が言えるな大尉。」

突然現れたウィルソンは平然とした顔で出てくる。
イェルとウォルターは当然現場にいないで殿は当然だと言う言葉に怒りの声をあげる。
それを気にしないウィルソンは・・・・・・・・

ウィルソン大尉「それが嫌だったら直ぐ様準備しないか?」

ウォルター「何の準備だ?」

ウィルソン大尉「直ぐ様出撃する準備だよ。」

すぐに出撃しないか?とイェルとウォルターに問いかけた。
二人は最初数秒間ウィルソンの言っている意味が分からなったが30秒も立てばだいたい言っている意味は理解できる。
ただ・・・・・・・・・・・・

イェル「普通に出撃したって桐原隊長は助けられる可能性はありますけど、残留している民間人を助けられなくなります。」

イェルとウォルターが出撃しても要救助者の統合軍将兵や民間人の救出ができない。
桐原を助ける事が出来ても要救助者を助けられなければまったく意味が意味がないだろう。
こうしたイェルの反論は正しいが・・・・・・・・
それを聞いていたウィルソンはゆっくり優しく笑顔になって・・・・・目を閉じながら・・・・

ウィルソン大尉「短気は損気だぞ、チヌーク3機を護衛する事を前提にだ。当然俺も現場に赴く。」

ウォルター「まじかよ・・・・・・・・・・」

ウィルソン大尉「もっとも・・・・だが・・・・・・今後、戦後には多くの人々に生き残ってもらわねばならない・・・・未来のためにもな。俺はそれを見届けるためにヘリに乗る・・・・・・・・・まぁお荷物と感じるだろうが・・・・・・・容赦してくれ。」

要救助者を救うための輸送ヘリ.チヌークを護衛する事を前提に・・・・・・・
それにウィルソンが避難民救助を見届けるために登場すると言う事を・・・・・・・

ウィルソン大尉「さて・・・・中尉を助ける事は桐原大佐の命令でもある・・・・・・・当然メインは民間人救助だが・・・・・・」

デワントン「皆何を話しているの?」

イェル「デワントン・・・・・」

話の最中にデワントンが偶然入り込んで聞いてしまう・・・・・・・
それだけじゃないメフィアやエリアーノまでいる・・・・
流石にまずいと・・・・デワントンが桐原に想いを寄せている事を護衛をしていて知る事が出来たイェルは思ったが・・・・・・

ウィルソン大尉「桐原中尉と残留要救助者についての作戦会議だよ。」

イェル「た.大尉!?」

ウィルソン大尉「これから桐原中尉と言う日本侍(ジャパニーズ・サムライ)を助けに出撃さ。」

完全に隠すどころかどうどうに救出すると発言する。
イェルはふざけんなこの馬鹿と言う顔を一斉にする。
この発言を聞いたデワントンは・・・・・・・・・

デワントン「茂人が・・・・・・・」

イェル「ウィルソン大尉!!」

ウィルソン大尉「どうかしたのか?」

イェル「いえ・・・・・・・もう言ったので既に手遅れですが・・・・・・あ~なんでこうなる・・・・・・・・・デワントン気にしては・・・・・」

と言おうとイェルは振り返るが・・・・・・・・・・メフィアとエリアーノはいるが・・・・・・・・・・
肝心のデワントンがいない・・・・・・・・・
何処に行ったのかと周りを確認するが・・・・・・・・・・

ウォルター「ぬわっ!?

と突然ウォルターが叫び声をあげる。
どうしたのかと思ったらウォルターのVF-1バルキリーが離陸しようとしていた。
もしやと・・・・・・・イェルはすぐさま自分の愛機のバルキリーに走り乗り込みウォルターのバルキリーに対しチャンネルをつなげる。

イェル「おい誰がノンバリケン3を動かしている?」

イェルは怒鳴り声をあげながらノンバリケン3に向けて映像が流れる前に確認する。
やがてモニターの映像が出ると・・・・・・・・

デワントン「イェル・・・・・・私です。」

と出てきたのはデワントンであった。
イェルはぎゅっと言う驚きの顔になる。
なんで乗り込んだのか?・・・・・・・・と・・・・
今はただ茫然とデワントンの顔を見るしかできなかった。
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第92話 民間人シェルター救助作戦 中編A

2017-07-02 23:50:46 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                   ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

桐原は指定されたエリアでのシェルター捜索のための護衛につく。
自身とウォルターとVA-2とVA-3の混成部隊、友軍機であるヌージャデル・ガーと共にヘリの護衛を務める事になる。
もっとも生存者が見つかると言う保証はないが・・・・・・・
だが生きている可能性があり、見過ごしに出来るわけではない・・・・・

それに各地には大勢の統合軍将兵や民間人が戦地に赴いている。
これ以上戦闘力がなく戦い続けるのは厳しい、出来る限り生きている人を助け戦争を終わらして復興をしなくてはならない。
じゃなければ人類が滅ぶ・・・・・・・・・

そうでない場合でも復興は厳しいだろうが・・・・・・・
人類が滅ぶよりマシである。

1時間程飛行していると・・・・・・・・

「こちらエンゼルキャット1.そろそそポイントのエリアだ、ヘリを着陸させる。護衛チームは上空警戒、バルキリー1機は瓦礫を外す事を手伝ってもらいたい。」

桐原中尉「それだったら俺がやります。」

「そうですか・・・・・・・では頼みます。」

桐原中尉「ウォルター上空警護頼むぞ。」

ウォルター「了解。」

目標ポイントに到達し、救助活動が開始される。
救助部隊の兵士はシェルターのある部分をセンサーで探す・・・・・・・・
一件瓦礫の中で見つかりにくいが・・・・・・・

「大尉、センサーに反応シェルターです。それに生命反応ありです。」

「よし中尉頼むぞ。」

桐原中尉「分かった。」

生命反応と金属反応が同時に探知し発見できるのですぐに発見できる。
桐原は救出部隊長からの指示で弱めの威力のレーザーで若干焼き瓦礫を除去する。
するとドアらしき物が見つかり、救出部隊の兵士がレーザーでドアを焼く。

「よし開けるぞ。」

兵士達はレーザーで引き開ける。
すると・・・・・・・

「救助が来たのか?」

「やっと助けに来たのね?」

中には大勢の避難民がいた。
統合軍の将校はいるが、やはり民間人が多い。
酷く怯えている者や救助され安堵した者など様々な表情をする人たちが多い。
救助部隊の兵士は・・・

「ここには何人いますか?」

シェルターに避難している人達に生存者はどのくらいいるか問う。
多くの人はそれぞれ把握してなかったようだが・・・・・・・
一人の警察官が前に出て・・・・・

「合計349名います。」

「349名!?2機数が足りんぞ。」

と生存者の人数を言う、合計349名。
生存者の数の多さに驚く救助部隊の兵士。
それもしょうがない、救助のために動員したCH-47チヌークの搭乗人数は乗員5名を除いて48名。
救助のために使用したチヌークの数は5機。
計算すると・・・・・・・・2機足りない・・・・

「どうします?応援頼みますか?」

「馬鹿を言え、他のエリアの救出にも使われているんだぞ。地球が壊滅した今、贅沢は言えん。かと言って過度に乗員を乗せる事はできない。」

応援頼もうにも数が少ない・・・・・・・240名は最初に助けられるが・・・・・・・・・
残りの100名は救助できない、軍属や警官は合計65名で残ると決意してくれるだろうが・・・・・・
35名以上は納得してくれる可能性は軍属や警官よりも低い・・・・・・・・・
どう説得すればいいのやら・・・・・・・・・・・・

「数が足りないので・・・・・・子供や老人を最優先にして南米方面軍司令部まで運びます。2時間ほどお待ちください。」

「ふざけるな!!危険が残っているじゃないか、わざわざ残るなんて危険な事ができるかよ!!」

「そうだ!!そうだ!!」

正直に話して見るも・・・・・・
抗議の声が上がってしまう・・・・・・・
どうしようも出来ずに困ってしまう救助部隊の兵士達・・・・・・・

「どうします隊長?」

「えぇぇい、子供や老人を先に乗せろ!軍が横暴と言うなら文句は後だ直ぐ様チヌークに乗せるんだ!!」

「了解。」

隊長は苦渋の決断を下す。
子供と老人を最優先に乗せる事を決めた。
救助の兵士が親子連れと老人を順番にチヌークに乗せ始める。
抗議の声は酷くなるが救助部隊の兵士は気にしないでどんどんヘリに乗せていく。

「救助の方々、俺達第89警備小隊はこのまま残りの人達を護衛する。民間人を頼んだぞ。」

「あぁ任せてください。」

救助のヘリは離陸の準備が出来、護衛部隊も離陸の準備が完了した。
だが・・・・・ヘリが足りないために大勢の民間人を恐怖の中に取り残してしまう・・・・・
それを見ていた桐原は・・・・・・・・・

桐原中尉「俺がここで残りの民間人を防衛する。」

「いいのか?」

桐原中尉「部下をつけます、俺が一人で守ります。」

ウォルター「隊長自分も・・・・・・・・」

桐原中尉「ウォルターは民間人を守れ・・・・・・・・2時間ぐらいの間だが・・・・・・・きちんと守って見せる・・・・・無茶で馬鹿野郎だが・・・・・・・・頼んだぞ。」

ウォルター「隊長・・・・・・・・」

周囲に護衛として残ると発言する。
ウォルターは残ろうと言うが、桐原に止められる・・・・・・・
無茶で馬鹿野郎と言おうとしたが・・・・・・それは桐原も分かっているのか・・・・・
それは分かっているような事を言う・・・・・・

桐原の決意を聞いたウォルターは黙って敬礼をし、ヘリの護衛にまわる・・・・・・・・・・・

桐原中尉「頼んだぞウォルター、数多くの人命の命はお前にかかっている。」

桐原も飛び上がる避難民を載せた輸送ヘリを見ながら敬礼する。
どんな過酷な環境下でも残りの民間人を守らなくてはならない。
例え自分が死のうともなんだろうと...........

戦争は武力だけで戦っているのではない、生き残るための戦術を用いた生存戦争もある。
出切る限り的に見つからないようにしないといけない、救助が来るまでは..........
なんとしても..........
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第91話 民間人シェルター救助作戦 前編

2017-07-01 23:36:49 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ボドルザー基幹艦隊の決戦後各地で局地戦が展開されていた。
中和剤を散布できない地域では黒い雨に打たれながら、何のために争い何を望むのか分からないまま不毛な戦いを続ける。
両軍戦う力を無くしても武器弾薬を失おうとも・・・・・・・・・・近くにある物を狂気に変えて戦う。
ゼントラーディの砲撃で家族や友人などの大切な物を失った統合軍兵士達は例え8mの巨人であろうが・・・・・
アサルトライフルや拳銃と言う効果の低い装備で戦う。

それが地球上各地で行われていたのである・・・・・・・・・このまま止めなければいけない・・・・・・
滅びのゲームと言う物を・・・・・・・

                         【地球統合軍南米方面軍司令部】
地球統合軍南米方面軍司令部はパナマ運河支部や各地の生き残っている統合軍部隊と連絡を取り合っていた。
そして生き残っている可能性のある民間人のシェルターがある地域を探すように伝える。

桐原大佐「茂人、お前達の小隊にも整備と補給が済んだらエリア9地域の救助作戦に参加してもらう。出来るか?」

桐原中尉「あぁ親父には世話になるし飯分の仕事はするよ。」

桐原大佐「そう言ってくれると嬉しい・・・・・馬鹿息子でも仕事熱心だと安心するよ。」

桐原中尉「馬鹿息子は余計だ・・・・・休憩取ってから行くよ。」

桐原も救助作戦に加わる。
本業は可変戦闘機パイロットであるため救助部隊の護衛とかしないと地球統合軍がボロボロとは言え給料泥棒。
それに親父の世話になるし飯分の仕事をしなくてはならない・・・・・・・
そしてゼントラーディの娘達の分も・・・・・・・・

桐原中尉「イェル・ウォルター。」

『ハッ』

桐原中尉「今回はデワ達の護衛として一人残れ、強制はしない。護衛じゃない方は俺と相棒(バディ)を組んでくれ。」

イェル「では私が残ります、彼女達も地球文化に慣れていませんし。それにゼントラーディ軍に家族を失った者による差別的行為や報復も予想されるので・・・・・・」

ウォルター「俺が隊長と相棒?俺は彼女達と・・・・・・・」

イェル「あんたは少し不安なのよ、いや大不安。彼女たちに性的に手を出すでしょ。」

ウォルター「手を出さないよ、確かに美人だけど戦闘種族。逆に返り討ちに遭うっての・・・・」

桐原中尉「・・・・・・・・」

桐原中尉はデワントン達の護衛(監視の意味を含めて)と救助部隊の相棒の二つに分ける。
デワントン達の護衛にはイェルが、桐原の相棒にはウォルターが配置された。
もっとも元監察軍とは言えもう殆ど地球人と変わらないイェルはデワントン達と同じ女性だから警護するのにいいし。
男であるウォルターだといろんな面で心配だから自分の相棒と言う配置であり・・・・・・・
今の状況で一応一番いい方法だと桐原は思っている。

そして任務を実行するため更衣室でパイロットスーツに着替えバルキリーのある地下格納庫へ向かう。

デワントン「あっ・・・・・・・」

桐原中尉「デワ・・・何故ここに?」

デワントン「自分の部屋が分からなくて・・・・・・それよりも茂人はなぜ・・・・・・戦闘服を・・・・・・・」

桐原中尉「これから仲間の救助捜索のため出撃するんだよ、だから今格納庫に向かう所なんだ。」

偶然デワントンに出会い、デワントンに何故戦闘服を着ているのかと聞かれ出撃するからだと素直に言う。
それを聞いたデワントンは若干ショックを受けた顔をする・・・・・・
桐原は何故デワントンが若干ショックを受けた理由が分からずに戸惑う。
理由は・・・・・・・・

デワントン「何故・・・・生きているかどうか分からない仲間を助けに行くのですか?」

生きているか分からない人間を救助するのかと言う事である。
何故このような事を言い出すのかと言うと・・・・
ゼントラーディ軍には行方不明になった仲間を助ける習慣がないからである。
基本的に落伍した仲間は例え仲が良くても命令によって放置される。
そのためかそれが普通と言うのがゼントラーディ軍の兵士の間で当たり前だとされていた。
当然デワントンもその一人であった。

桐原はデワントンの質問に対し・・・・・・・

桐原中尉「それは軍人としての役目だからだ。」

デワントン「役目?戦う事ではないのですか?人を助ける軍人としての役目は聞いた事はありません・・・・・」

桐原中尉「かぁ・・・・・・・・まぁ戦う事は軍人としての役目だが、それは最終手段の事。人命救助はまずは最優先にする軍人の役目さ。」

デワントン「最優先?それが・・・・・?」

桐原中尉「あぁ最優先にすべき軍人としての役目だ。」

桐原は人命救助こそが最優先にすべき事だと伝えた。
なぜ人命救助が最優先なのか?
それは・・・・・・・・・・・・

戦争と言うのは仕掛けて戦争を起こす事以外は余程の事がない限り起こらない、兵士達は来るべき戦争に備え訓練する。
だがその半面、自然災害や消防や警察力では解決できない事故とかがあり・・・・・・
そこである程度、いや未知数の被害者が出てしまい行方知らずの人間が出てしまう。
まずは警察や消防が行方不明者を探すが、瓦礫とかの障害にぶつかってしまう・・・・・・・・

限界を感じやっと軍への災害出動を要請する。
72時間以内の時間内に救助を求める人々を救助する・・・・・・・・・
それが軍人がまずいちばん身近な事・・・・・・・・

それだけじゃない・・・・・・

戦場に置いても戦線に取り残された兵士や洋上や山岳地帯にパラシュート脱出したパイロットを救助する事がある。
戦場で孤立した兵士や洋上で漂流したりする兵士を見捨てる事はできない。
歴史的に有名な話は1944年のドイツ軍に包囲されたテキサス大隊を多数の犠牲者を出しながら救助した。
日系人部隊で編成された第442連隊戦闘団が有名である。

常に日ごろ兵士は生きているか生きてないか関係なく必死に仲間を助けたり、時には己を犠牲にしながら救助する。
それが正しき戦場に立つべき軍人の心得だと代々伝えられてきた。
桐原はそれを誇りにしていた・・・・・・・・・・

それを聞いたデワントンはよく分からなかったが・・・・・・・・
何度も自分の命を桐原が助けたのはそれがあったからだと理解する・・・・・
この心構えがあったから自分を助けたのだと・・・・・・・

桐原中尉「じゃあ俺は行くよ。」

桐原はそれを言い終えると格納庫へ向かう。
デワントンは振り向くが・・・・・・・・桐原の心構えを聞いたデワントンは格納庫に向かう桐原に言う言葉がなかった。

しかし・・・・・・
デワントンの心には・・・・・・
なんとも凄い人なんだろう・・・・・・・もっと彼を知ってみたいと言う願望を持つようになる。
だが・・・・・・・・・

デワントン「彼・・・いや・・・茂人・・・・の側で戦う事が出来るのならば・・・・・・・」

それよりも大きな願望を持つようになってしまう・・・・・・
桐原の側で戦うと言う事を・・・・
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第90話 地球統合軍南米方面軍司令部

2017-06-30 22:54:36 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
地球統合軍南米方面軍司令部は各方面軍司令部と共に世界各地の戦線の情報を共有していた。
各地ではマクロス・アドクラス連合艦隊と降下した残留ゼントラーディ軍と激しい戦闘を行っていた。
降下したマクロス・アドクラス連合艦隊を支援すべく各地で残存していた統合軍も支援するようになる。
それも南米方面軍も同じであり、日々敵が襲来しないか警戒をしていた。

桐原中尉「驚いたなあれだけの砲撃を受けながらかなりの装備と人員が残っていやがる。」

桐原大佐「それでも99%は失ったさ、あれと比べると少ない方だ。」

桐原中尉「いいやそれでも多いさ、十分戦えるよ。」

桐原はウィルソンやイェルとウォルターそしてマイクローン化したデワントンを伴い父と会話していた。
メフィアとエリアーノも武装が無くなったクァドランでは戦えないと言うからマイクローン化するらしい。
それまで待つが・・・・・・・・・・

イェル「ちょっとウォルター。」

ウォルター「なんだ?」

イェル「隊長楽しそうじゃない?」

ウォルター「楽しそう?・・・・・・・・・・・・あぁ確かにな・・・・・・・・父親や母親に会えたんだから嬉しいのだろうよ。」

イェルとウォルターの目では父と話す桐原が楽しそうに見える。
今まで見せた事のない一面であり、驚くが・・・・・・・人間らしいと評した。
むしろバルキリーだけかと思ったが・・・・・・・

イェル「デワントン?」

デワントン「はい・・・・・・」

イェル「どうしたのしけた面をして?」

デワントン「いえ・・・・・・・・この光景が羨ましいなと・・・・・・なんと言うのですかね・・・・・マイクローンは・・・・・・」

イェルは暗い雰囲気であるデワントンに質問するが、デワントンは桐原が父と会話している光景を見て羨ましいと言う。
それにこの事をなんと言うのですかねと聞いてきた・・・・・それを聞いたイェルは・・・・・・

イェル「家族だね・・・・・・」

デワントン「家族?」

イェル「家族だよ、男と女が結婚して子供を作ってその子供が異性と結婚して家族を作る・・・・・・そんな感じだよ。」

デワントン「男と女・・・・・・・ゼントラーディでは考えられないな・・・・・・・」

家族について説明する。
もっとも元監察軍の軍人であるイェルはまさか自分が家族について元敵に対し説明するとは思いもよらなかった。
だけど・・・・・・・・こうして説明していると地球人らしい・・・・・・・・イェルはなんだか優越感に浸ってしまう。

メフィア「遅れましたデワントン2級空士長。」

エリアーノ「同じく。」

遅れていたメフィアとエリア-ノがマイクローン化し制服を着て合流する。
服はあの女性兵士の手回しらしい・・・・・・それに賛同した女性兵士が下着や制服の予備を提供したらしい・・・・
それを受け取り今こうしている。

デワントン「あぁ・・・・・・来たか・・・・・・」

メフィア「2級空士長・・・元気ありませんね?」

デワントン「いや・・・・・・・茂人を見ていると・・・・・・・・・何かと衝撃が大きくて・・・・・・・・」

エリアーノ「それは私達も同じです何かとマイクローンに関する事はなんでも・・・・・・・」

デワントン「そう・・・・・・ありがとう・・・・・」

デワントンは二人にあった時、ゼントラーディと地球とのギャップによるショックで顔色が悪くなっていたが・・・
メフィアとエリアーノのフォローで若干元気を取り戻す。
もっともメフィアとエリアーノもショックは大きいはずなのだが・・・・・・・・・

ウィルソン大尉「桐原中尉.資材云々より戦後復興の事に関して考えるべきでは?」

桐原中尉「何の事だ?」

ウィルソン大尉「現在地球統合政府大統領ロバート・A・ライスリング以下、政府中枢や地球統合軍上層部幹部は多数亡くなっている。ある程度の議員や地方議員や幹部は生きているが・・・・・・権力争うは起きるだろう。戦後、ゼントラーディ人を引き入れる事になる。それが戦後の話。」

桐原中尉「ある程度分かったが・・・・・・何が言いたい?」

桐原大佐「分からんか・・・・・・戦後どのように復興していくかとそれを巡る権力闘争について考えろって言う事だ。」

桐原中尉「あぁ・・・・・・・・」

ウィルソンが切り出した戦後復興の話・・・・・・・
そして父茂政が言いだした戦後復興を巡る権力闘争・・・・・・今後桐原達が関わる現実を突きつけられる。
ボドルザー基幹艦隊の砲撃でライスリング大統領や早瀬提督など政府軍部共に上層部を損失している。

だが・・・・・その反面。

月面方面軍の宇宙軍幹部が無事であり、各地の方面軍が生きているし各議員もある程度残っている。
戦後の新政権と大統領の椅子と幹部を椅子を巡る抗争が起こる。
それに戦後軍政になる可能性も否定する事はできない。
地球統合政府は民主主義の国家であるが、今は軍に頼る事しか選択肢がない・・・・・・

次の新政権の長は軍人だろうと・・・・・・
この戦争が終われば直ぐ様始まる・・・・・・・・・・・・と・・・・・

桐原大佐「まっ・・・・・・・指導権を握るのは陸海空軍と海兵隊や沿岸警備隊ではなく、宇宙軍が握る事は分かっているが・・・・・・」

茂政は既に戦後の行く末はだいたい分かっていた・・・・・・・・
月面アポロ基地やクラビウス基地などは無傷であり、それに宇宙軍総司令部がアラスカ総司令部から独立していた。
そのため宇宙軍総司令官であるギャスバル提督以下閣僚が生き残っていた。
階級的順位からしたら、宇宙軍総司令官であるギャスバルが主導権を握ると考えるのも妥当である。

功績で言ったら・・・・・・・・・

桐原大佐「マクロス艦長グローバル准将がなるだろう・・・・・・・・」

ウィルソン大尉「ですな。」

ボドルザー基幹艦隊旗艦フルブス・バレンスを撃沈している。
これらを考えると功績はグローバル准将になる事もありえる、二人の話を聞いた桐原も納得する。
今後どうなるか分かった事ではないが・・・・・・・・・
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第89話 父よ・・・・母よ・・・・ 子と親の再会

2017-06-29 22:57:17 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原達は救助部隊の誘導の元、昨日の大部部分が生存している地球統合軍南米方面軍司令部に到着した。
既に地上施設ではシャイアンやスパルタン部隊が仮設基地を建設するようになり、滑走路が形成されている。
M1エイブラムスやレオパルド1A5などの戦車やドラゴンやイーグルプラスなどの航空機の旧時代の兵器ばかりか。
ヌージャデル・ガーやクァドラン・ローなどのゼントラーディ軍の兵器が駐屯していた・・・・・・・

メフィア「マイクローン装置がある・・・」

メフィアが最初に目にしたのはマイクローン装置・・・・・・
8mの巨人であるゼントラーディ人が地球人と同じうな大きさに縮小したり、逆に大きくなるための装置である。
南米方面軍司令部に置かれていたマイクローン装置は2基設置されている・・・・・・・

デワントン「メフィア・・・・・・・・私をマイクローン装置へ・・・・・・・」

メフィア「マイクローン装置へ?」

デワントン「どうせあのクァドランは使えない・・・・・・・体を治療するにはマイクローン装置しか・・・・・・」

メフィア「エスケスタ・・・・・・・・ではマイクローン装置へ運びます。」

デワントン「頼む。」

デワントンはマイクローン装置に入る事を望みメフィアに肩を持たせながらマイクローン装置に向かう。
バトロイド形態で歩いていたイェルはマイクローン装置とそれに向かっていくデワントンの姿を見た。
まさか・・・・・・・・・・・と思い突然、桐原の目の前に出る。

桐原中尉「どうした?イェル?」

イェル「隊長、これ以上前に進まないでください。」

桐原中尉「なんで?」

イェル「どうしてもです・・・・・・・・メフィアとエリアーノ。」

エリアーノ「なんでしょうか?」

イェル「直ぐ様マイクローン装置からデワントンを隠して早く!」

イェルは監察軍の兵士でありマイクローン装置の事を知っている。
なのでデワントンが全裸になりマイクローン装置に入る所を男どもに見せるわけにはいかない。
なので隠せるだけ隠せである・・・・・・それだけじゃない・・・・・

イェル「ちょっといいかな?」

「はぁなんでしょうか?」

イェル「我が軍の制服を持ってきてくれないかな?」

「なんでですか?」

イェル「なんでもねお願い♪」

「分かりました私の予備を持ってきます。」

イェルは近くにいたベレー帽を被っている若い女性兵士を呼びとめ直ぐ様制服を持ってきてくれないかを・・・・・
女性兵士は戸惑ったものも、予備があるから持ってきてくれる。
まぁ下着はないが・・・・・・スカートだったら流石に不味い・・・・・・・・イェルはそう思った。

「えぇぇぇと・・・・・・・・・・」

イェル「あちらの方に渡してね。」

「全裸ですよね・・・・・・・何がありました?・・・・・・・一応これに着替えてください、後で下着倉庫から持ってきますので・・・・・・」

デワントン「・・・・・・・・」

女性兵士はデワントンが全裸である事に驚きまずは持っている制服を渡して、下着とストッキングを取りに倉庫に向かう。
直ぐ様戻ってきては・・・・・・・・

「とにかくそれに履いてください。」

デワントン「あ・・・・ありがとう。」

と必死な顔をしてデワントンに下着とパンストを履くように伝える。
既に着替えていたデワントンは女性兵士に言われたように下着とパンストを履く。
メフィアとエリアーノは今後自分達がマイクローン化したら着替えるかもしれないから・・・・
必死に記憶に残そうと努力している。

桐原中尉「イェルいいか?」

イェル「もういいです、終わりましたから・・・・・・・」

桐原中尉「そうか・・・・・・さてと・・・・・・・・・・」

桐原はイェルに確認するやいなやバルキリーのコックピットから降りて、ゆっくり歩き始める。
遠くの姿に高級将校の制服を着た人物が遠くに見え、もう一人中年の女性も見える。

デワントン「茂人・・・・・・私・・・・・・」

桐原中尉「デワ・・・・・・少し待ってくれ・・・・・・・」

デワントン「あっ・・・・・・・」

マイクローン化したデワントンは桐原と同じ大きさになれた嬉しさで駆けよるが・・・・
桐原に少し待ってくれと退けられる。
デワントンは悲しい目つきをしながら桐原の後ろ姿を見守る。

桐原大佐「うちの馬鹿長男が・・・・・・・こうして会えるとはない・・・・・・」

桐原美代子「後は茂義と明美ね・・・・・・愛理は月面アポロ基地にいて無事らしいけど・・」
桐原兄弟の母で桐原茂政の妻.桐原美代子

桐原大佐「あぁ・・・・・・・まずは馬鹿息子との対面だな。」

桐原の姿を確認した茂政と美代子はゆっくり近づく。
だんたんと距離が近くなり、どんどん近くなる。

桐原中尉「報告.SVF-64.ノンバリケン小隊長.桐原茂人中尉、桐原茂政大佐でありますね。」

桐原大佐「あぁ私が桐原茂政だ、・・・・・・ふっ・・・・・・よく帰ってきたな馬鹿息子よ。」

やっと再会できた父と母。
桐原はようやく出会う事の出来る両親を見て涙を浮かべる。

桐原中尉「お陰様です、親父・・・・・・・・それにお袋。」

桐原美代子「お帰り・・・・・茂人・・・・」

桐原は報告を終えると茂政と美代子と泣きながらはぐしあう・・・・・・
数年も会えなかった両親にようやく会えた・・・・・・・そして家族に会えたと・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・・・・・」

デワントンは桐原が両親とハグし合う様子を見る。
家族と言う概念がないのかなぜこのような事をしているのか分からなかった。
だけど・・・・・・・・なぜか羨ましい気がした・・・・・・・

デワントン「私には家族はいない、マイクローン・・・・・・・・なぜ目から水を流す程私は・・・・・・・・・」

ゼントラーディ人には家族はいない・・・・・・・・・
仲間がいても家族はいない・・・・・・・・それを考えると寂しい気がしてきた・・・・・・・・・・
いつの間にか涙を流し始める程に・・・・・・・・・・・・・
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第88話 セオドア・ウィルソン大尉

2017-06-28 23:27:16 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原達を見つけた南米方面軍司令部はすぐさま救難部隊を派遣した。
最新兵器.可変攻撃ヘリコプター.VAH-1コマンチとVA-3インベーダーを合わせて2個小隊と1機の輸送ヘリ。
輸送ヘリに乗っているのはアラスカ総司令部第5防衛隊隊長セオドア・ウィルソン大尉。
ボドルザー艦隊の砲撃の前に通信可能な残存部隊を独自の判断で北米・南米方面に脱出を指揮、砲撃による二次攻撃による被害から多くの人命を救助した。

軍人だけではなく民間人もであるが・・・・・・・

脱出できたアラスカ守備軍残余を北米方面軍司令部に置いていき直属の部隊だけを連れて南米方面軍司令部に向かった。
数時間ぐらいかかったが・・・・・・・なんとか無事に南米方面軍司令部に到達。
到着直後に地球から降下した味方部隊が存在している事を知るのであった。

「大尉、本当によろしいのですか?救難部隊に参加するとは?」

ウィルソン大尉「別に構わんよ、早瀬提督の御息女早瀬未沙大尉が所属していたマクロスに所属していた部隊と手を組んだゼントラーディと言う種族の事を・・・」

「はぁ・・・・・・・」

ウィルソンはヘリの隣に座っていた陸軍兵士の問いにこう答える。
こうしているのは・・・・・・・地球から降下してきた部隊に興味を持ち輸送ヘリ1機チャータして救難隊と行動を共にしたまでの事・・・・・・
よろしいも何も大歓迎である・・・・・・

                       パン パン パン パン パン パン

「発光信号確認.友軍です。」

「無人偵察機の報告通りだな、地上に降下した巨人共とやりあう前に回収するぞ。」

「ハッ」

桐原がイェルに命令して出した発光信号を確認し、救難部隊はその方向へ向かう。
ウィルソンは歩兵と一緒に座席に座っていたが、このやり取りを聞くとシートベルトをはずしコックピットに向かう。

「大尉、シートベルトしてないと危険です・・・・・席に座ってください。」

ウィルソン大尉「すまんな・・・・・・・どうしても見たかったもんで・・・・・・・」

「そうですか・・・・・・・しかし・・・・・・・席に座るのは義務です。どうか・・・・・・・」

ウィルソン大尉「あぁ・・・・・・」

だが・・・・・・・・・パイロットから席に座るように言われ近くにあった補助席に座る。
待ち遠しいように貧乏ゆすりをしながら・・・・・・・・・

桐原中尉「ヘリはUH-60ブラックホークか・・・・・・・・・」

イェル「まだ生きている機体があるのですね・・・・・・・・」

桐原中尉「いくら480万隻が地球を砲撃しても、必ず生き残る奴はいる・・・・・・連中は力の数を過信し過ぎたな・・・・」

桐原は地上軍のブラックホークが残存している姿を見てゼントラーディ軍の攻撃が万能ではないと悟る。
ゼントラーディ軍の面々は己の力を過信し過ぎた・・・・・・
その結果数多くの統合軍将兵や民間人そして多くの資材をある程度残した事を・・・・・・・・・・

デワントン「大丈夫なんでしょうか?私達はゼントラーディで・・・・・・・」

桐原少佐「大丈夫だろう、きちんと俺達が話してやるよ。出来る限り戦力は欲しいのだろうし・・・・・・」

デワントン「そうですか。」

デワントン達ゼントラーディ人達は不安がるが桐原はきちんと話してやると言って安心させる。
そして救援部隊が続々と降りコマンチとインベーダーは人型であるバトロイドに変形し着陸する。
遅れてヘリも着陸し続々と陸軍将兵が完全装備で降りてくる・・・・・・
桐原はコックピットから降りて兵士達を見るが・・・・・
その中からウィルソンが前に出てくる。

ウィルソン大尉「お前は・・・・・・・・・統合戦争の侍か・・・・・・・・桐原茂人・・・・今は中尉か・・・・・」

桐原中尉「お前は?」

ウィルソン大尉「俺はアラスカ総司令部第5防衛隊隊長セオドア・ウィルソン大尉だ、残存部隊を纏めて脱出し連絡将校として南米方面軍司令部に来た男だ。」

桐原中尉「アラスカ?早瀬大尉は無事か?」

ウィルソン大尉「俺はあくまでも連絡が取れる人員と部隊だけを引き連れただけだ、まぁ安心しろ提督ら幹部は殆ど戦死したが・・・・・・・・早瀬大尉以下500名以上は生きているよ。」

桐原とウィルソンはやり取りをしながら握手をする。
しかし・・・・・・・・何処からか遠い記憶でかつて敵であった感じがする・・・・・・・・・・
するとウィルソンが険しい目つきで桐原の顔を見る。

ウィルソン大尉「・・・・・まさか大日本帝国海軍(インペリアル・ジャパニーズ・ネイビー)のエースのひ孫が・・・・・・パイロットか・・」

桐原中尉「何がいいたい・・・・・・・・」

ウィルソン大尉「俺も軍人家系でな・・・・・・・・中尉の曾祖父タカユキ・キリハラ(桐原隆之)大尉とは太平洋戦争時に俺の曾祖父とやりあっているんでな・・・・・・・・」

桐原中尉「曾祖父と?」

ウィルソン大尉「あぁ・・・・・・・曾祖父とな・・・・・・・まぁ子孫が味方同士とは何かの縁だ、よろしく頼むぞ。」

ウィルソン大尉の曾祖父は桐原の曾祖父桐原隆之と第二次世界大戦の一つ太平洋戦争でやりあった。
桐原は曾祖父の戦死は何かありそうだと思ったが、これ以上の深入りはやめようと思った・・・・・・・・
その時・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・・この・・・・・・・」

ウィルソン大尉「うん?・・・・・・・・・おう・・・・・桐原中尉・・・・・お前は噂ではただ者ではないと思ったが・・・・巨人の女を手を出すとはな・・・・・・」

桐原中尉「おい違!?」

ウィルソン大尉「イ・レギュラー・キリハラ・・・・・・・・隅におけんな・・・・・・・・南米司令部で指揮を取っている桐原大佐になんと報告するか・・・・・・・」

桐原中尉「親父には言わないでくれ・・・・・!!」

デワントンが桐原にウィルソンの事を聞こうとした際、ウィルソンはこのデワントンが桐原の女と認識する。
桐原はそれを必死に否定するが・・・・・・・・・
ウィルソンは父親に報告するといい、桐原は困る・・・・・・・・
イェルとウォルターはジト目、陸軍の兵士達一同からかうように笑う・・・・・・・・
困った事になったと桐原は思う・・・・・・が・・・・・・・

デワントン「?何を言っているのだ?さっぱり・・・・・・・・巨人の女に手を出す?それは・・・・・」

メフィア「誰の事を言っているのでしょうね?」

エリアーノ「私達のどれからしいですけど?」

デワントン「・・・・・・・・・・マイクローンは良く分からないな~」

当のデワントンと同じゼントラーディ人であるメフィアとエリアーノにはまったく理解できていない。
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第87話 ゆっくり会話を・・・・・・・・

2017-06-27 20:34:44 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍が救助部隊を派遣した頃。
桐原達は墜落したケアドウル・マグドミラを仮設駐留場としてこの地で味方の救援を待った。
他の友軍が来るかもしれないし、敵が襲ってくるか分からない。
桐原らバルキリーで交代制で監視につき残りは休憩を取る。
で休憩だが、いつでも食べれるように備えている保存食のレーションと水を食べて過ごす。
彼女らは備えはないが、ケアドウル・マグドミラから食料を取り出し食べている。

ただ

メフィア「マイクローンは食べ物はなぜそのように?」

桐原中尉「お湯を温めて飯の入った袋を入れて、それを食べるんだよ。」

と桐原らが食べるレーションとお湯を沸かしている風景に興味を持つ。
逆に言ってしまえばメフィア達が食べる練り粘土のような物の方が気になるが。
そんな事を知らずかメフィアは興味を持ったのかどんどん質問をぶつけてくる。

メフィア「なぜ面倒な事を?飯は栄養だけの物、普通に食べれば....」

ウォルター「うまくないだろ。」

イェル「それに私達地球人の食事は娯楽だし、戦場で不味いは食べたくないわ。」

桐原中尉「そう言う事だな。」

メフィア「?エリアーノ分かるか?」

エリアーノ「さっぱり.....」

帰化した元監察軍軍人イェルや純粋地球人のウォルターは桐原が答える前に手間を掛ける理由を言う。
しょうがないと言わんばかりに納得するように動作したが。
ゼントラーディ人のメフィアやエリアーノは理解するのには難しかった。

桐原中尉「美味いな、この非常食それに懐かしい味。」

イェル「中尉の故郷日本の味ですね、このレトルトレーション。」

桐原中尉「五目釜めし 缶詰は焼き鳥缶とデザートにあんみつ。自衛隊の親父の土産の味にそっくりだ。」

ウォルター「おいおいそこまで美味いか?普通だろ?」

桐原達はお湯にいれたレーションが適度の温度になると、用意した皿に出して食べる。
監視する事を忘れ一斉に飯にありつく。
元監察軍の兵士であるイェルは地球人になって良かったと幸せそうに食べ。
普通に美味いと黙々と食べるウォルター、そして感動してずっと食べ続けおかわりを食べようとイェルに注意さるほどレーションに感動する桐原。

メフィア「う.羨ましい。」

エリアーノ「本当......」

メフィア「ミリア1級空士長も、マイクローン化してこれを....」

メフィアとエリアーノは周りを警戒しつつ桐原達のレーションを羨ましがる。
なんたって色は様々で匂いもいい感じがする。
桐原達にとって普通の食事でも、ただ栄養を取るだけのゼントラーディ人であるメフィア達にとっては。
宝石箱のようである。

デワントン「........う.........」

桐原中尉「目覚めたか・・・・・・・デワントン・フィアロ2級空士長・・・・」

デワントン「あなたは・・・・・・」

デワントンは気絶の状態から目を覚める。
現在の監視はメフィアとイェルが担当しており、エリアーノ.ウォルターと共に休憩している。

桐原中尉「こうして会うのは初めてだな。」

デワントン「はい・・・・・こうして会えるとはかつては思いもしませんでした。」

桐原中尉「俺もだな・・・・」

最初は簡単な会話から始まった桐原とデワントンの会話。
だんだんと会話の幅は広がっていく・・・・・
例えば自分の事だったり自分のいた軍隊の事だったりと・・・・・・
今まで敵であり出来なかった事をこうして・・・・・・・

そして一番聞きたい事がある・・・・それは・・・・・

デワントン「桐原中尉・・・・・一つ・・・・」

桐原中尉「なんだ・・・・・」

デワントン「私と戦場で合いまみえる時・・・・・・どんな事を・・・・・・・」

桐原中尉「早く死んでくれだな・・・・・・こんな気持ちを持たせる敵は早く・・・・・と・・・・・まぁ今はこうして会えるので等に捨てたけどな・・・・」

デワントン「あなたもですか?」

桐原中尉「と言う事は・・・・・・・デワントン2級空士もか?」

お互いに同じ事を考えていた・・・・・・・・地球人だろうがゼントラーディ人だろうが考えている事は同じである。
それに気が付けた事に桐原とデワントンはおかしいと感じたのか微笑む。
会いたい癖に相手が敵だから殺そうとした相手とこうして話あっている・・・・・
馬鹿馬鹿しいと言ったら・・・・・

桐原中尉「なんかさ・・・・・・」

デワントン「なんでしょうか?中尉?」

桐原中尉「中尉って肩ぐるしい呼び方は辞めてくれるか?」

デワントン「えっなんでしょうか?」

桐原中尉「皆は隊長とか・・・・・茂坊とか言うし・・・佐枝子なんて茂人君だし・・・・・・俺はもっと緩やかな方がいいんだ。桐原と呼んでくれないか?」

桐原はデワントンの中尉と呼ぶ事をやめて欲しいと言う。
理由を聞いてくるので、桐原はデワントンに堅苦しい呼び方は嫌いだと伝える。
それを聞いたデワントンは困った顔をし・・・・・

デワントン「でもなんて呼べばいいのか分かりませんよ・・・・」

桐原中尉「分からないって・・・・・・・」

なんと言っても分からないと言ってしまい・・・・・逆に桐原は困ってしまう。
それに・・・・デワントンは・・・・・真面目すぎる・・・・・・・下手な事は言えない・・・・・・
だったら・・・・・・

桐原中尉「茂人・・・それで読んでくれ。」

デワントン「茂・・・・人ですか?」

桐原中尉「そう茂人、気安く言ってくれ・・・・・で・・・・君は・・・・・・・・デワでいいかな?」

デワントン「デワですか?」

桐原中尉「そうデワ・・・・・どうかな?幼馴染みの佐枝子だってこうして・・・・・・」

デワントン「デワかぁ・・・・・・・気に入りました。呼び名を頂いてありがとうございます、茂人。」

桐原中尉「あぁ・・・・」

この時、後に夫婦になって呼びあう名前の言い方が決まった。
いつか死と言う分かれまで使い続ける事になる。
その時・・・・・・・・

イェル「隊長、監視網に反応あり友軍のVAH-1コマンチ.VA-3インベーダーと輸送ヘリを確認。」

桐原中尉「何?・・・・・救援部隊?何処の部隊だ?」

イェル「分かりません・・・・・・・・・・・・・・どうします?」

桐原中尉「一応発光弾でも発射せよ。」

イェル「了解しました。」

イェルが出てきて友軍部隊の存在を知らせる。
桐原は即座に救援部隊だと分かるが、何処の方面軍なのか分からない・・・・・・・・
北米・極東・東アジア・欧州・アフリカ・豪州・東南・中央・シベリア・中央ロシア・西部ロシア・北欧そして親父のいる南米・・・・・・・

桐原はとりあえず救援部隊に発光弾で友軍である合図しろとイェルに伝える。
イェルはそれを了解し、直ぐ様自機に向かう・・・・・・・・

デワントン「今のは?」

桐原中尉「俺達の仲間だろう・・・・・・デワ達にはどうかだが・・・・・・・」

桐原ら統合軍は味方かもしれないが・・・・・・
ゼントラーディ軍を理解してない地上の残存部隊はデワントン達を味方と判断するか・・・・・
少々怖い・・・・・・・・・むしろ際も恐れなくてはいけないのはデワントン達のほうだが・・・・・・
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第86話 やっと会えた・・・・・

2017-06-26 23:13:03 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ランドベル・ガーを2機撃破した。
それも桐原一人だけで・・・・・・・・
どれも首だけを撃ち抜かれており、2機のランドベル・ガーの首から血が勢いよく飛び出していく。
あたりは血の池を構成していた。

イェル「敵の制圧を完了、お疲れ様です要救助者を保護。」

桐原中尉「ふぅ案外楽だったな。さてとクァドランは......」

桐原は保護したデワントンのクァドランに近づく。
その姿を確認したデワントンは痛めつけられた痛みと疲労の関係で意識を朦朧としながら・・・・・・・・・

デワントン「あれが私が会いたかった・・・・・・どうか私の姿を・・・・・・・・・」

とクァドラン・ローのハッチを開ける。

                         パシュゥゥゥゥゥゥ

イェル「クァドラン・ローのハッチが開きます。」

桐原中尉「なんだと!」

メフィア「でも一体誰が・・・・・・・・」

デワントンがクァドラン・ローのハッチを開け桐原と一同は驚いてしまう。
デワントンにとっては必死な事であるが・・・・突然開けると誰もが驚く。
ゼントラーディ人であるメフィアとエリアーノは一応友軍機なので誰が入っているのか気になる。
まさか消息不明になったモーアなのかミツルか?それとも他の隊員か他の部隊の面々か・・・・

                              ガタン

イェル「な"」

桐原中尉「話に聞いていたが、女でありそれにプロポーションがいい。バストは87あると見た!」

イェル「そこなんですか?中尉?やらし~」

クァドラン・ローのハッチから出てきたデワントンを見て桐原は思わずバストの大きさを一番先に言う。
確かにパイロットスーツ姿とは言え胸の大きさが分かり女らしい体形しているのが分かるし・・・・
ヘルメット越しで見える顔は明らかに美人であった。
ウォルターは興奮しイェルはジト目で桐原の事を見る・・・・・

メフィア「デワン・・・・」

メフィアは顔を見るとデワントンであると確信する。
自分たちの上官デワントン・フィアロであるという事を・・・・・・・
桐原はガウォークに変形し、コップピットからハッチを開けてヘルメットを取る・・・・・・

桐原中尉「お前は・・・・・・・・・」

ヘルメットを取った桐原はデワントンの方を見る。
大きい8mもある巨人の女を・・・・・
デワントンは涙を浮かべながら笑顔で・・・・・・

デワントン「や...やっと会えましたね。」

桐原中尉「やっと会えたそれは.........」

とつぶやく。
桐原はデワントンの言葉は翻訳機があるため理解できるが言っている言葉が分からない・・・・・・・・
唯一分かるのが・・・・・自分に会いたかった・・・・・・・と言う事が分かる・・・・・・・
その後も言おうとしているが・・・・・・・・・

デワントン「それは・・・・・・あなたが・・・・・私の・・・・・・・ふぅ。」

桐原中尉「おい!!イェル・・・・脈を取れ!」

イェル「了解!」

デワントンは疲労と心労が限界に達し気絶する。
直ぐ様イェルに対し脈を取るように命令しバルキリーで脈を取ろう(一応振動があるので脈を取る事が・・・)とするが・・・・・・
それを見ていた・・・メフィアのクァドランのハッチが開き、中から出てくる。
その様子を見ていたエリアーノ同様に・・・・・・

メフィア「中尉、それは私の上官デワントン・フィアロ2級空士長です。」

桐原中尉「デワントン・・・・・」

エリアーノ「脈は私達に・・・・・・・・」

桐原中尉「頼む・・・・・ってやり方は・・・・・・・・・・」

メフィア「一応マイクローンのデータをください・・・・・・・」

桐原中尉「イェル・・・・・・引き続き・・・・・・・・脈を取れ・・・・・・」

イェル「ハッ」

メフィア「えっ!?」

桐原中尉「脈を取るやり方を知らない・・・・・・あんたらにはまだ早すぎる・・・・・・・」

彼女たちは脈を取ろうとしたが、当然ゼントラーディ人であるが故やり方が分からず・・・・・・
桐原は引き続きイェルにデワントンの脈を取ってもらう事にした・・・・・

桐原中尉「彼女がデワントン・・・・・・」

目の前にいる8mの巨人の女がデワントン・・・・・・・・
桐原がずっと会いたいと思い時には殺そうと考えた女・・・・・・・
メフィアとエリアーノも美人で女らしいグラマーな体型だが・・・
彼女も・・・・・・・・・・

                         【地球統合軍南米方面軍司令部】
一方、地球統合軍南米方面軍では生き残った基地機能をフル稼働し生き残ったバルキリー部隊やVA部隊の再編を行う。
南米全土に友軍残余と民間人の生存者がいないか無人機を飛ばすなど活発的に行動していた。

「何?ゼントラーディ軍部隊が降下?全世界規模に戦闘?」
「エルメンドルフ基地を第二司令部、マクロスを総司令部へ認定しろ!生きている兵士はそれらに集めろ!」
「友軍のゼントラーディ部隊の方を赤くしろ!レッドショルダーだ!それにしておけ!」
「友軍機だ!友軍機だぞ!」

既に各地の方面軍との連絡が取る事に成功し連絡を取り始めている。
入って来る情報にはゼントラーディ軍が地上に降下し、同様に降下したマクロス所属部隊や義勇戦闘隊の統合軍部隊とゼントラーディ軍同盟部隊と交戦している情報。
各地の方面軍は生き残りを纏め、支援を始め共闘を開始しているらしい・・・・・・と・・・・

「桐原大佐入ります。」

桐原茂政「状況は・・・・・・」

カマル「ハッ 宇宙で戦闘を行っていた友軍が降下.我が方についたゼントラーディ軍部隊も合流、我が基地守備隊残余と共に警備活動中。アラスカ司令部より沈黙する前に脱出していた部隊も合流しております。」
南米方面軍海兵隊員.カマル・べック.少尉

桐原茂政「そうか・・・・他の北米の部隊は?」

カマル「ハッ小規模ながら生き残っていた部隊が合流、主力は北米方面軍司令部に集結中です。また地下潜水艦基地がほぼ無傷であり、オハイオ級原子力潜水艦オハイオ.ミシガン.ジョージア.テネシー.オヤシオ級潜水艦みちしお.いそしお.くろしおなど20隻が残存したと・・・・・」

桐原茂政「統合戦争での核兵器に備えての地下潜水施設が役にたったか・・・・・・・」

カマル「後・・・・・アラスカ総司令部第5防衛隊隊長.ウィルソン大尉率いる部隊は既に到着済みと・・・・・」

桐原茂政「ウィルソン大尉か・・・・・生きていたんだな・・・・・・」

現在.南米方面軍の復興の最前線に立っているのは桐原茂政。
基地司令官や他の幹部の負傷もあり、他の参謀たちの推薦もあり復興活動の最高指揮官になっていた。
基地内部の火災箇所の消化が完了し、大気が汚染した恐れがあるので中和剤を大量に散布するなど。
生き残った民間人や友軍兵士・・・・・地上に降下した統合軍兵士や友軍側のゼントラーディ軍兵士の救助を行っていた。

「大佐。」

桐原茂政「なんだ・・・・」

「偵察機プテロより報告・・・防空エリア34にて・・・・・友軍部隊を確認、ゼントラーディのクァドラン・ローとVF-1バルキリーそれぞれ3機ずつ確認しました。」

桐原茂政「クァドランは敵か?」

「我が軍の識別信号を使っています、アラスカのマクロスの言う友軍側のゼントラーディかと・・・・・・・」

桐原茂政「コマンチ部隊とインベーダー部隊を出せ、救助する。」

「ハッ」

南米方面軍は桐原達の集団を確認する事が出来た。
救出のためVAH-1コマンチとVA-3インベーダー部隊を派遣するのであった。
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第85話 救出

2017-06-25 20:15:27 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                     ビュィィィィィィィィィィン

桐原中尉「イェル・・・・・・、付近に友軍機は?」

イェル「分かりません、ただ付近にはマクロスがいないと言うことです。」

桐原中尉「ったく、折角生き残れたのにこれかよ。」

桐原達は大気圏降下の後、わけの分からぬ地へ降り立った。
砲撃により方位や特徴的な地形や建物が消え去り一体何処に降り立ったのか分からない・・・・・・
見る限り荒野・・・・・遠くから戦闘音が聞こえるが・・・・生き残りはいるのであろう・・・
と思っていた時・・・・・・・

イェル「北東30°付近で戦闘です。」

桐原中尉「友軍か?」

イェル「ブリタイ司令から送られた兵器情報によると、ランドベル・ガーとクァドラン・ローと言う奴です。しかしクァドラン・ローは攻撃を受けているようです。」

桐原中尉「クァドランはいるだろメフィアとエリアーノが・・でっ・・・・・・味方識別信号を出しているのは?」

イェルが戦闘が行われていると桐原に報告する。
報告によればランドベル・ガーとクァドラン・ロ-が戦っているらしい・・・・・・・・
その前にこの2機が友軍かどうか確認するため味方識別信号が出ているか確認する。

イェル「戦闘前に設定したブリタイ・ラプラミズ艦隊の所属機を味方を識別信号ですか?........あります。」

桐原中尉「どっちだ?」

イェル「クァドラン・ローの方です。」

桐原の確認に対し、イェルは友軍がクァドラン・ローの方だと言う。
それを聞いた桐原は若干笑顔になって・・・・・・・・

桐原中尉「よぉぉし、クァドラン・ローを助けるぞ!!!」

ランドベル・ガーと戦っているデワントンのクァドラン・ローを助けると発言する。
イェルとウォルターは反対するが、メフィアとエリアーノにとっては仲間であるため桐原の救出発言には賛同的であり何も言わない。
はぐれてしまったマックスとミリアやティモシー達を探さないといけないのに・・・・・・・・・・・・

イェル「しかし手負いです、流石に救援は....」

桐原中尉「馬鹿野郎!味方は一人多い方がいい、行くぞ!」

                   ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

桐原は一人飛び出していく・・・・・・・・
イェルの制止なんか無視して・・・・・・・・・・・
それを見たイェルは・・・・・・・・

イェル「待ってください中尉!ウォルター行くよ!メフィアとエリアーノもついておいで!!」

                   ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
                        ズシャン

桐原を止める事が出来ない部下であるならばきちんと支えなくてはならない・・・・・
元監察軍兵士のイェルは馬鹿な相棒ウォルター横目に結審する。

                           ガシン

デワントン「がうっ・・・・・・・・・・・・・・・」

「残念だったなぁ、メルトラン。」

「逃げ場はもうないぜ!うらぁぁぁぁぁぁ。」

デワントン「ぐっ・・・・・・・・・もうダメ、逃げられない......不意打ちさえなければこんな奴らに......」

デワントンは上手く着地していればと後悔する・・・・・・・・・
そうすればこのように無様な思いをしないで済んだものを・・・・・・・・と・・・・・

「どんどん苦しめ裏切り者のメルトラン野郎が!!うはははははははははははは」

デワントン「ぐっぎぃぃぃぃぃぃぃ誰が苦しむ・・・・・もの・・・・・・ですか・・・・・・」

「威勢はいいぜ何処まで持つかがははははははははははははははは。」

デワントンを痛めつけ笑う二人。
クァドラン・ローのバトルスーツ部に守られているとは言え抑えられると痛い・・・・・・・
このまま死を待つのかそう思った時。

  ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
                      ガコン ガコン ガコン ガコン

「げばぁ"ぁ"ぁ"」

                              ガコン

ランドベル・ガーの頭部が銃弾を受けて潰される。
失った頭部から大量の血が噴き出す・・・・・・・・・・

デワントン「え......」

「なんだテメェは?」

桐原中尉「女一人に集団で痛めつけるクソ野郎が!!ぶっ殺してやる!!」

デワントンは驚きゼントラーディ兵は激怒する。
攻撃の銃弾が放たれた方向を見るとそこに現れたのは桐原であった・・・・・
ガウォーク形態で迫りランドベル・ガーを抑えようとしそこでバトロイド形態に変形し抑える。

「くっ・・・離せ離せ・・・・・・・」

桐原中尉「くたばれ!」

                              スッ
         ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
         ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

桐原中尉のバルキリーはランドベル・ガーの頭部の顎の部分にガンポッドの銃身をつきつけ銃撃する。
銃撃を終えた桐原のバルキリーはゼントラーディ兵の血で汚れる。
その姿を見たデワントンは・・・・・

デワントン「この機体は知っている、あの時のマイクローンの機体。」

今自分を助けたバルキリーを自分をかつて助けたバルキリーであると確信する。

                             ドシン

桐原のバルキリーがランドベル・ガーを蹴り上げる。
止めを指すようにミサイルを一発発射に爆発させる。
デワントンはその姿が自分を助けにきた救世主のように見えた・・・・・

そして・・・ついに・・・・・・自分の会いたかった人に会えると・・・・・・
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第84話 死の恐怖

2017-06-24 23:00:34 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
マクロスがフルブス・バレンスに突入し。
それを見た友軍部隊が一斉に地球へ逃げ出した頃・・・・・・・・・・・

デワントン「フェアリ、いい加減そこをどいて!」

フェアリ「それを言って素直にエスケスタと言う敵がいるか!」

と激しい戦いを今もなお続けられていた。
もっとも・・・・・・・・デワントンの方が劣勢であるが・・・・・・・・

                    ズドォォォォォォォォォォォン

デワントン「ヤック!」

フェアリ「ヤック!?これは.....まさか・・・・・・・・フルブス・バレンスが沈んだのか?」

フルブス・バレンス42101がマクロスの攻撃により爆発する。
周辺にいたゼントラーディ軍艦隊100万隻が失われたりダメージを負ったと言う。
爆発した衝撃波は、大気圏ギリギリで戦っていたデワントンとフェアリにも迫る。

                        ズズズズズズズズ

デワントン「何?」

フェアリ「この衝撃波は......爆風!?ならば・・・・・・・・・」

                     ビュゥゥゥゥゥゥゥゥン ガション

フェアリは落ちて行く大型の残骸の上に飛び乗る。
状況から見てこのまま宇宙に漂う事ができないと判断したようである。
デワントンはその姿を見て・・・・・

デワントン「逃げるつもりか?」

フェアリ「逃げる?まさか....見届けてやるのよ、デワントンあなたの答えをね。」

逃げるのかと批難する・・・・・・
だが・・・・・・・・・フェアリから返ってきたのは逃げると言う事ではなく・・・・・・・
デワントンの言葉の答えを見届けると言う事である・・・・・・・・・

デワントン「ヤック?」

フェアリ「デワントンあなたは殺さない、その答えを見せるまでね。」

デワントン「だからって勝ち逃げは・・・・・・・・」

まるで見下すようにデワントンに対し殺さない・・・・・その答えを見せるまでと言う。
デワントンは勝ち逃げはと言うが・・・・

                          ゴゴゴゴゴゴゴゴ

デワントン「暑い。」

フェアリ「それはお互い様だからね。」

                            ゴゴゴゴゴゴゴゴ

デワントン「くっ・・・・・・・・・・」

大気の摩擦熱で熱さを感じ、デワントンは怯んでしまう・・・・・
熱さで空中分解する程ゼントラーディのメカはもろくは無いが・・・・・
やはり熱いし重力の重さを感じる・・・・・・・・・

フェアリ「さてとバランスは取れた、さてと行きますか。マイクローンの星で待っている!」

                         ビュゥゥゥゥゥゥゥゥン

フェアリは何処かへ去ってしまう。
しかしフェアリは知らない、降りた先でまた別の始まると言う事を.......
デワントンは・・・・・・・

デワントン「待て!」

勝手に何処かに行くフェアリを抗議する。
無駄だとは分かっていながらも・・・・・・・・
だが・・・・・・・もうやっても意味がない・・・・・・
今考えるのはマイクローンの星に無事に着地する事である・・・・・

                              ゴゴゴゴゴゴゴゴ

デワントン「くっ引っ張られる、勢いが早い。」

                    スィィィィィィィィィィィィィィン

デワントン「止まれるか?」

                     キュォォォォォォォォォォォン

デワントンは重力に降りる経験は少ない・・・・・・・・
初めてやる事である。
なんどか無人惑星での戦闘があったが・・・・デワントンは結局参加する事ができず・・・・・・
今日・・・・・苦戦していると言う厳しい状況に陥っている。

デワントン「初めて単機大気圏降下だけど・・・・・きつい・・・・・・」

大気圏の層を越えると荒廃した地球の空に辿りつく・・・・・・
砲撃がありしばらくは塵が空に漂っていたが今は晴れている・・・・・・・・

                          ズシャァァァァァァン

デワントン「着地失敗。」

デワントン「ここはマイクローンの星.........」

デワントンは地面にゆるくぶつかり地球の大地に降り立った。
ぶつかったが・・・・・なんとかクァドラン・ローを動かせる状態であった。
見るからに多くの建物が壊れており・・・・・・見るからに無残であった・・・・・・・・・

                          グォン グォン

デワントン「降りて来たのは私だけか.....」

ここの地に降り立ったのはデワントンのみ・・・・・・・・

                   ズタタタタタタタタタタタタタタタタタ

デワントン「小さな戦闘音・・・・・・・」

遠くから戦闘の音が聞こえる。
何処からかマイクローンの生き残りとかが戦闘を繰り広げているのだろう・・・・・・・
それにしても一体何処なのであろうか・・・・・・・・・

                          ズズズズズズズズ

デワントン「?あっ!!」

                          ドシーン

突然デワントンの前に巨大な物体が落ちてくる。
落ちた衝撃で砂埃が発生し目の前が何も見えなくなってしまう・・・・・・
段々と砂埃が晴れてくると・・・・・目の前にあったのは・・・・・・・・・

デワントン「ぐぐぐぐ.....あれはケアドウル・マグドミラ?」

3000m級戦艦ケアドウル・マグドミラ。
無残にも被弾を受けており壊れている箇所がかなり見られた・・・・・・・・・・
友軍か敵かどうかを確認しようとするが・・・・・・・

                          チュドドドドーン

デワントン「爆発した。」

突然ケアドウル・マグドミラは爆発を起こした。
一体何が起きたのか確認しようとするが・・・・・・・・・
爆発したのはハッチの部分・・・・・・
そこから巨大な人型の緑色の兵器が出てくる・・・・・・・・

                           ズシーン ズシーン

デワントン「あのヌージャデル・ガーは.........」

姿からしてヌージャデル・ガー・・・・・・
だけど・・・・・・若干装備が違う・・・・・・・・・・・

                      ズドドドドドドドドドドドドド

デワントン「えっ....攻撃?」

                      スターン スターン スターン ガコーン

デワントン「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」

友軍か敵かどうかを確認する前に攻撃してきた。
攻撃してきたと言う事は・・・・・・・・・敵のヌージャデル・ガー・・・・・
攻撃を吹けると至近弾であったためか吹き飛ばされる。

                             ガション

ケアドウル・マグドミラの破壊されたハッチから出てきたのは・・・・・・・・
ゼントラーディ軍エース用ヌージャデル・ガーであるランドベル・ガー2機である。

「データ称号、ラプラミズ艦隊所属機ミリア隊です。」

「裏切り者のラプラミズ艦隊か、ふふふいい獲物だな。」

「どうしますか?」

「どうせこいつは消去刑だ、殺してしまえ!」

「そう来なくてはなぁ、嬲り殺しにしましょう。」

「あぁメルトランはたっぷり苦しまなければだなぁ。」

ランドベル・ガーに乗るゼントラーディ軍兵はラプラミズ艦隊・・・・・・・裏切り者と認定され攻撃しようとする・・・・・
無論対処は消去刑・・・・・・・殺してしまえと・・・・・・・・
それに日ごろメルトランに恨みがあるのか・・・・・・・・すぐに楽に殺すのではなく・・・・・
じっくり苦しめてから・・・・・殺すと・・・・・・・・・

                   ズドォォォォォォォォォン ズシュ

デワントン「あぐっ。」

デワントンは攻撃により左腕をやられた・・・・・・・
と言っても・・・クァドランが盾になるので・・・・・・かすり傷程度とである。
とは言え・・・・・出血する程度であり下手に腕を動かすとかなりの激痛が走る・・・・・・・

「左腕をやったぞ!」

「次は左足だ!」

デワントン「ぐっそう簡単に....やられてたまるか!」

                   ビュィィィン ズドォォォォォン

「逃げるぞ!」

「逃がすな!殺せ!」

                     ズドォォォォォン

デワントンは攻撃を受けた傷の痛みに耐えながら必死に逃げる。
上官ミリアとの再会、そしてあの時助けてくれた敵であるマイクローンのパイロット。

このまま会えずに死ぬのか.......

死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない

誰か助けて........ミリア1級空士長......あのマイクローンのパイロット..........
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第83話 地球退避作戦

2017-06-24 21:18:36 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
マクロス・アドクラス・ラプラミズその他いろいろで構成された連合軍は数の差もあり若干苦戦していた。
そこに・・・・・・・離脱していたカムジン艦隊が連合艦隊へ合流し勢いに乗る。
そしてどんどん造反しマクロス側に加わる部隊が続出する。

「閣下、連合艦隊へ造反する部隊があった模様。敵に増援です。」

ボドルザー「これが…リン=ミンメイの歌か…!これほどの物とはなぁ。」

                          バンッ!

ボドルザーは苛立ちを募らせていた。
どんどん部隊が離れて行ってしまい・・・・・・・マクロスが自分の近くにまで接近している事を・・・・・

ラプ・ラミズ「ブリタイに遅れるな!」

            ズドォォォォォォォォォォォン ズドォォォォォォォォォォォン

マクロス・アドクラス・ラプラミズ・カムジン連合艦隊はそのまま前進する。
一気に防衛網は突破しフルブス・バレンスの近くにまで接近する。
既に損害は1000隻以上が撃沈または被弾し地球に離脱するなど・・・・
艦隊は少なくなっていたが・・・・・・・もうフルブス・バレンスの目の前である・・・・・・

その時・・・・・・・・・・・・

エキセドル「ブリタイ司令・・・・・・敵部隊の一部が我々に呼応、反転します。」

ブリタイ「何?」

オゴル「我々もブリタイ艦隊に続け!文化は我らの手に!」

オゴル率いる分岐艦隊や直衛艦隊が寝返る。
数はグランドキャノンの被害を受けており少ないが・・・・・・・・
戦力的にはありがたい・・・・・・・
マクロスはフルブス・バレンスの中に突入していく・・・・・・・

イェル「桐原中尉、敵が我々に味方する.......」

桐原中尉「これが歌の力と言うのか.........」

ウォルター「マクロスが突入するぞ!」

桐原中尉「ついにやるつもりか!」

マクロスに置いていかれてしまった桐原達もマクロスがフルブス・バレンスの中に入っていく事を確認する。
するとマックスが・・・・・・・・・

マックス「地球に退避しましょう。」

『えっ!?』

地球に退避しようと言う・・・・・・
一体何故なんだと桐原は思ったが・・・・・・この直後に言ったマックスの言葉を聞いて納得する。

マックス「あの大きさで爆発したら僕達もかなり吹き飛ばされてしまいますよ。距離が近いほど死亡率は高くなります。」

それはマクロスがフルブス・バレンス内部で反応弾を撃ち込み爆破を行いフルブス・バレンスが崩壊し最終的に全体が爆発。
その爆風がやってくると言う事である。
しかもとてつもない量の爆発物が・・・・・・・・・なんせ日本列島に匹敵する大きさであるから・・・・・・・

桐原中尉「で・・・・・・どうするゼントラーディの皆・・・・・・・・」

メフィア「えぇ・・・・・・・・・と・・・・・・・・・・・・」

エリアーノ「一応大気圏は突入できるので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

桐原中尉「大至急撤退・・・・・・・・いや退避だ!!」

皆に意見を聞いた後・・・・・戸惑うような素振りを見せたため・・・・
なんならば・・・・・・いっその事・・・・・・
作戦を中止し荒廃化した地球へ撤退する事を決めて地球へ向かって行った。

イェル「隊長!!」

ウォルター「置いていかないでください・・・・」

桐原が地球に向かうとイェルとウォルターが同じようについていくように地球に行く。

マックス「僕達も行きますか・・・・・・・」

ミリア「メフィア・エリアーノついてこい。」

『サ・エスケスタ』

マックスとミリアは同じような行動をし。
ミリアは部下であるメフィアとエリアーノを引き連れ・・・・・地球へ・・・・・・

ティモシー「地球か・・・・・」

「隊長どうします?」

ティモシー「他の友軍兵士を纏めろ、俺達も地球へ降下しフルブス・バレンスの爆発に巻き込まれないようにする・・・・・・できるだけ早く動けな・・・・・・」

「ハッ」

ティモシーも同じに部下や友軍のヌージャデル・ガーの残機を纏め地球への降下を開始する。
どうやらフルブス・バレンスの様子がおかしい・・・・・・・・

                             【地球.大気圏付近】
滝田中尉「桐原中尉」

桐原中尉「滝田生きていたのか!」

滝田中尉「おかげ様でな・・・・・・・・・」

大気圏には多くの友軍の兵士が大気圏へ降下のため集まっていた。
既に大気圏へ突入した部隊もいるようである・・・・・・

メール「メフィアとエリアーノ無事?」

メフィア「おかげ様で・・・・・」

エリアーノ「モーアとミツルは?」

メール「既に地球へ、モーアとミツルはそれぞれのグループで降下したけど・・・・・・・これでミリア隊全員・・・・・生存を確認したわ・・・・・・・」

『よかった・・・・・・・・・』

メールなどの面々も生きていた。
それを確認すると・・・・・・メフィア達は安心する。
しかも全員生きているようである。

しかし・・・・・・

メール「デワントン2級空士長がいない・・・・・・・」

メフィア「えっ!?」

デワントンがいない・・・・・・・・
うっかりしていたミスであった・・・・・・・・・・・
ここで待とうとしても・・・・・・・・・

メール「くっ時間がない・・・・・・降下するわ・・・・・・もしかしたら・・・・・・マクロスにいるかもしれないし・・・・あなた達も降下しなさい。」

メフィア「ハッミリア1級空士長の部隊と共に・・・・・・・・・」

メール「ミリア1級・・・・・・・いや今はいい・・・・・・急ぎましょう・・・・・・・・・」

既に時間がないため地球へのメール達は降下を開始する。
メフィアとエリアーノは桐原達と行動を共にするため桐原達の降下を待つ・・・・・・・
桐原もその気になったため降下しはじめると行動を共にする。
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