宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本がアメリカとの戦争を避ける方法は山程有った2 中途半端な真珠湾攻撃(開戦)は有り得なかった

2016年12月14日 18時45分56秒 | 軍事外交
 真珠湾攻撃はどこからどう判断しても、この上ない大失敗だった。表面的にはアメリカの主力艦隊を撃滅した勝利に見えたが

①巨大で勝ち目が無いアメリカを強引に戦争に引っ張り出し、敵国として戦う事になった
 本来、アメリカ国民は日本と戦いたくなかったのでルーズベルトも国民の意思に従うしかなかった。
②真珠湾に空母が1隻もおらず(逃がしていた)、その後の大反撃を受けることになった。一方、沈めた戦艦はポンコツでしかも浅瀬だったので殆ど修理で復活してしまった
③日本中が大勝利に湧きかえり取り、楽観視し、とり返しのつかない判断ミスを犯すことになった
④宣戦布告せず攻撃したために原爆投下など10倍返しを受けた上に、現在でもアメリカ人は日本を信用していない
・・・のであった。

次の事も指摘できる。
①目標が全く見えない(10冊ぐらい読んだが明確な目標が設定されていない)兎に角、戦争したかったと見える。
②調停してくれる国を設定しておらず、最後はソ連を調停頼みにしたが、ソ連は敵国だったから、調停はならず戦争を止めるに止められなかった。

  真珠湾攻撃は山本五十六が温め続けたテーマだった。真珠湾は太平洋アメリカ艦隊の重要な拠点であり、ここを叩けば有利になり、また日本への攻撃リスクを回避できると考えたのだった。アメリカの軍事兵器生産力を考えると日本が有利なうちに先制攻撃したいとの焦りも有った。

 しかし、関連情報を集め、論理的に分析して判断すれば、中途半端に真珠湾攻撃するとの結果にはなりようがない。博打好きの山本五十六の思い付きとしか考えられない。話は変わるが、ハーバード大学に留学しアメリカに住んでいた山本のスパイ疑惑も完全には否定できない。

 そもそも、アメリカを仮想敵国とすること自体が、訳の分からん判断だった。いつかは戦う羽目になる。スパイなどを通じてアメリカも知ることになり、当然アメリカも日本を敵国として対応し始める。誰でも分かりそうな話だが、実は日本の知識エリートの陥る落とし穴だ。

 山本五十六を始め、軍部のリーダーは物凄い秀才で学校のテストは抜群、一般の人は及びもつかない。誰もが素晴らしい才能と能力を持つと信じる。ところが、山本五十六は水が油になるなどと言う変な話をまともに信用してしまう。思考力というか論理性が無い。

 現代日本にも論理的思考が欠けているのも、天才・徳川家康が編み出した管理法「有力ライバルやプラス志向の徹底的弾圧」という、負の遺産がもたらすものかもしれない。家康は徳川家の永遠の継続を目指して、その邪魔になるものは全て排除させた。

 もっと言えば、徳川家永続のために日本の全ての人間の犠牲を強いたのであった。これらを道徳心や良心にすり替えるという、世界のどこにもないという巧妙さだった。従って、自律的な社会的発展は無かったが世の中は安定していた。平和が続いたとも言える。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする