宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ベンツMディーゼル(四駆)に試乗!ランクル100ディーゼル、BMW X-5との比較

2012年12月29日 19時15分21秒 | 

 ベンツMディーゼルの新しいモデルが出ると発表が有ったので、直接ベンツに電話し、絶対に右ハンドルするようにしつこく念押しして伝えていた。従来の左ハンドルでは選択対象にならない。果たして、要望が通り?右ハンドルとなった。一度は試乗してみたかった車だ。

 

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 試乗は年末の12月29日になった。ヤナセは年中殆ど休み無く営業しているという。朝、三好支店長から電話が有り、約束通り12時にヤナセ到着。待っていると白のMがショールームの前に横付けされた。乗込んで操作説明を聞く。

 

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 あれ?ミッションがシンプルになっている。ハンドル右のBARを下げるといきなりドライブ、上にあげるとバック、BARを軸方向に押し込むとパーキング。以前も、最も使い勝手の良いミッションだったが更にシンプルになった。これに慣れると他の車は乗れなくなる?BMWも電子ミッションだがマニュアルに近い。

 

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 ボタンを押してエンジンをかける。音も振動も軽やかでディーゼルとは思えない。アクセルを踏んで、道路に出て行く時から、トルクの強さを予感させた。遠慮なく踏み込んでみる。驚くような加速感。音や振動と言い、ちょうど6気筒3リットルのツインカムターボ(ガソリン)のフィーリング。凄いディーゼルだ。

 

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 以前、Eクラスのディーゼルで試乗した時はその非力さにがっかりした。アクセルを踏み込んでも反応が無い。7速のせいも有るかなと思っていた。当時上田氏は、ベンツは安全性最優先だから、飛び出しで安全性を損ねないようにしていると説明していた。物足りなかった。

 今回のMクラスBlutec(ディーゼル)はガソリンより速い俊敏な車に変貌したのだ。その上、タイヤが1本完全に宙に浮いていても安全に走れる機能などはベンツならでは。

 

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 BMWのディーゼルも何度か試乗したものの、これほどの加速感は無かった。しかも、BMWはちょっと振動が気になった。私は神経質なのかもしれないが、周波数の高い微振動がある。全部で900万円を超える高級車では無視できない。座布団を敷いたら軽減はできた。ベンツMディーゼルの場合は振動をほとんど感じない。

 

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 ベンツのディーゼルは世界一だろう。2回試乗した後は実感できた。(ドイツでは80%がディーゼルと言う)トルクが63.2kg・m(因みにガソリン車は37.7kg・mだから1.7倍)と滅茶苦茶強いので、高速や登り坂では圧倒的な力や加速を引き出せる。

 中速以上ではトルクがものをいう。馬力ではない。燃費もいいね。1リットルで12.5km。実際には10kmぐらいか。(ブレーキ停車時にはエンジンが切れ、更に強くブレーキを踏むと車軸ロック、アクセルでスタート)

 

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 BMW X5とは比較にならない車の基本性能に仕上がっている。遊び心を満たすとかデザインではX5の方が上だろう。Mはちょっとぼてっとした感じ。サイズはややMが大きい。X5の真上から見るようなビューモニター、フロントガラスへの速度表示などはMでもやって欲しかった。

 

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 ランクル100ディーゼルとはどこが違うか。帰りにランクルを運転しながら、改めてランクルの圧倒的な安定感、高いポジションで余裕を持ってドライブできる楽しさを感じた。加速も通常走行では不足を感じない。(プリウスが上り坂を凄い勢いで抜いたが、粘るプリウスを抜き返した)

 流石に停車時は振動(緩やかな周波数)は有るし、音が聞こえる。車から受ける迫力はランクルが上回る。長さも幅もMとランクルは大きな差が無いが、ランクルは10cm高く、直線的なデザインなので遥かに大きく見える。

 

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  Mのオーディオは抜群。奥行きと余裕のある音がどこからか聞こえてくる。その他、新しい機能などが満載。13年前のモデルであるランクルとの差は大きい。Mはシャシーではなくモノコックかな。四駆としては珍しい。タイヤの異常を検知するなどは興味深い。

 ランクル100ディーゼルの最大の弱点は、①高速から停車時のギアダウンのごつごつと言うショック(多分ミッションが合っていない)、および②重心が高いのと横滑り防止が無いのでRの小さなカーブでは相当の速度ダウンを余儀なくされる、③前述の音と振動(当時のディーゼルとしては画期的に小さかった)だろう。

 

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 ランクル100とベンツMはまるで車の種類が違う。ランクル100は過酷な自然の中を直線的に高速で走りぬくタフな車、ベンツMは現代技術を駆使した車高の高いスポーテイーセダンだ。

 ベンツは安全性最優先でそれだけの車と思っていたが、ディーゼルにも俊敏性が付加され、驚くべき車になった。兎に角、試乗では驚いた。私の個人的な要望として、ベンツMの高さが10cmアップすれば、何も不満は無い。特にディーゼルはサイズアップすれば世界一の四駆と認定できる。


中国は外交文書などで尖閣諸島が沖縄に属することを認めていた

2012年12月28日 13時39分54秒 | 社会・経済

 時事通信によれば1950年5月の中国の外交文書(中国政府が作成した「対日講和条約における領土部分の問題と主張に関する要綱草案」)で、尖閣諸島と日本名で明記した上で尖閣諸島が琉球の一部と認めていた。これまでの中国の主張(魚釣島は台湾に属する)と異なる。尖閣諸島を台湾に帰属させるべきではないかとの検討がなされていた。

 また、中国共産党の機関紙「人民日報」が1953年1月8日の資料記事で「尖閣諸島」の名称を掲載していた。過去の中国の地図集でも、尖閣諸島と中国の間に国境線が引かれている。中国がこの上ない「いかさま国家」であることが分かる。

 これに対して、中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長は12月27日の定例会見で、「状況は把握していないが、釣魚島が中国の固有の領土だという原則を強調したい」と述べた。

 明らかに中国側は動揺し、動揺を隠すため穏やかな反論に留めた。何故なら、自国で発行した書類だから容易に見つけ、確認したに違いない。もし、時事通信情報などに間違いかあるいは内容を誤魔化せるものなら、あからさまに声高々に非難したであろうが、それができないことが今回の事実関係を物語っている。

 これらの資料が中国以外、例えばアメリカやヨーロッパにある場合、中国が尖閣諸島を自国の魚釣島と主張することの正当性が色あせる。国際世論を敵に回すことになりかねない。しかし、中国がこんなもので方向転換するはずがない。

 中国は南沙諸島向けに1500トンクラスの大型監視船を増強したようであるが、中国の軍事力を背景とした領土強奪計画を粉砕するため、日本も巡視船の増強を急がなければならない。

 領海侵犯のプロペラ機に対しても単なるスクランブルだけでなく、ミサイルの照準をロックし撃墜の練習を実施するなど、臨戦態勢で対応すべきだろう。中国は日本の監視体制の穴を見つけ、情報を収集し、世界の反応を見ている。だから、何度でも侵犯する。

 中国は必ず尖閣諸島に上陸し、奪いに来る。それが明日か明後日かはわからない。必ず来る。その先兵は大量の漁船を引き連れ、漁民に成りすました中国軍だろう。

 今年4月、台風を利用してフィリピンのスカボロー礁周辺の海域に中国の海洋監視船が常駐することとなり実効支配を続けているし、昨年6月には、中国軍艦艇がベトナムの漁船を銃撃し、追い散らし、また海洋監視船はベトナムの石油探査船の調査用ケーブルを切断している。

 中国軍が中国漁民の保護を理由に尖閣諸島に上陸した場合、日本としてはなす術がない。ひとえにアメリカ軍がどう動くかにかかる。相当緊迫した状況になるし、返還は保証されない。中国は強引に居座るだろう。

 これを防ぐには、海上保安庁や自衛隊が多少の強硬措置を採ることはやむを得ない。許容されるべき。更なる困難を招くよりはましだ。


巨大ブラックホールの衝突こそが宇宙創造の源

2012年12月27日 13時11分20秒 | 宇宙

 宇宙に始まりがなくてはならないという強い願望・概念はキリスト教の天地創造からくるものか、人間的な論理の収まりなのか、アインシュタインをはじめ世界の天才物理学者たちがビッグバンをこぞって創り上げてきた。

 始まりが有れば、終わりもある。丁寧なことに、天才達は宇宙の終焉(消滅)までも描き続けたのである。

 然しながら、私が何度も何度もしつこく反論してきたように、ビッグバンには相当無理がある。ミクロ量子とマクロ宇宙を結びつける(ミクロの宇宙卵が巨大なマクロの宇宙に拡大する)などは、よほど困って奇想天外な発想に至ったのだろう。天才が何を言おうと、教科書に書かれていようと、NHKが報道しようと、有り得ないことは有り得ないのである。

 宇宙には始まりも無ければ、終わりも無い。宇宙には移ろいが有り、我々はその移ろいの中の あるひと時を過ごしているということだ。人類が考えている宇宙の端は単に観察可能な最遠の天体に過ぎない。 

 始まりと終わりが有るとすればすれば物質などの組み合わせやその状態である。(例えばaにbが加わる。次にCが加わり、aがdに変化、bがフェイドアウト:このように組み合わせが始まりまた終わる)

 宇宙は永遠の移ろいの中で、ありとあらゆる可能性(組み合わせ)を試している。(創造している) その起点となる大きな役割を果たしているのがブラックホールである。

 ブラックホールは物質を吸い込み重力が巨大化する。ブラックホールの内部は超高密度で極度に凝縮され、物質の最も初期的・原始的な状態になる。母なるブラックホールのおなかなのだ。

 ブラックホールが宇宙全体を吸い込むとの考えも有るが、現実には接近する物質の方向などの条件が合った場合に吸収されるに過ぎない。銀河の中心にはブラックホールが存在するとされいるから、ブラックホールは無数にある。

 (ブラックホールが蒸発するとの考えも示されているものの、根拠がはっきりしない。またもや、物理学者がその時の都合で考え出されたアイデアではないか)

 私は巨大ブラックホールどうしの衝突が宇宙にエポックメイキングな一つの始まりをもたらすと考える。滅多にあることではないが、巨大ブラックホールどうしが接近する。近づくにつれて、強力に引き合い、これも滅多にあることではないが衝突に至る。大衝突(BIG COLLISION)である。

 しかし、巨大な重力を持っているから、慣性がとてつもなく大きく、衝突が合体にはなりえない。衝突は凄まじいエネルギーを発生させ無限大とも言える温度となる。ブラックホールの分解(子供ブラックホールの誕生)も有り得るし、極限に圧縮されていた物質を放出することになる。

 新たな宇宙が創造される。放出物質の大膨張が始まる。膨張した物質が引っ付きあって天体を形成するかもしれない。天体の集合体が太陽系のような恒星ループを形成し、それらが子供ブラックホールを中心に銀河を形成するかもしれない。

 このようなブラックホールの衝突モデルの方がビッグバンよりは遥かに合理的で現実的であろう。ビッグバンで言う宇宙卵の誕生も相当な いかがわしいアイデアだが、この宇宙全体が再び量子大に縮小し消滅するとの考えは現代の科学や技術では絶体に実現できないし、証明不可能である。

 私が一つ指摘したいのは、物理学の天才たちが提唱する宇宙卵(架空の存在)は、実は巨大ブラックホールと物理的な性質がよく似ている(両方とも極限まで凝縮した莫大な物質を内蔵)。恐らくブラックホールは量子より大きいものの、偶然、サイズ以外は両者が酷似している。ブラックホールの存在は容易に確認できるが宇宙卵は確認不可能である。


空間指標の2次元や4次元はあくまで数学だけの話

2012年12月26日 12時24分49秒 | 宇宙

 直線が1次元、平面が2次元、立体空間が3次元、立体空間に時間を足すと4次元とする概念はあくまで数学の世界の話。数学者が勝手に規定しているのであり、例えば1次元にして、どのような世界なのかはよく分からない。

 

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 線は点の集まりである。点は位置を示すもので、大きさは無い。つまり大きさの無い位置を示すだけの点が集合したのが1次元である。鉛筆で線を引くと、何か直線という実態が存在する気になるが、それは思い違い。勘違い。幻想。2次元は大きさの無い位置を示すだけの線が集合したものであり、厚みが無い平面である。

 大きさが無い、厚みが無い。数学的にはゼロに何を掛けてもゼロである。ゼロは何物も存在しないことを示す。存在しないが、位置などを示す実体?数学という厳密な学問でありながら、人間の錯覚を利用している。実は有り得ない世界の話である。

 

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 数学的には点を積分して線になり、線を積分して面になり、面を積分して立体になる。この積分の概念は、例えば線の場合、積分では限りなく小さな点を積算するとの考えで、大きさを持つ点の存在を前提としている。この前提は数学的には問題無い。

 3次元は現実の世界であり、理解できるが、これが時間を足して4次元となると、数学的には問題無くても、物理的に別の空間が有る訳ではない。加えて、何度も指摘しているように、時間という独立した実態は無い。我々は「時計の動きを見て時間を認識している」だけだ。

 

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 数学的には3次元空間に加わる引力や圧力の要素を加えても4次元になる。加えるものは物質の色であっても、形であっても、数学的に3次元プラスアルファになる。

 宇宙物理学者は時間が空間のようなものであると言い、できれば空間と同じ実体であることを願望している。(全く異質のものを加えて4次元とは言いにくい) 然しながら時間は存在せず、その証拠を山ほど示せるが、仮に時間が存在するとして、時間が空間であるはずがない。

 

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 すなわち、宇宙物理学者が数学の世界を物理の世界に拡張し、しかも人間の錯覚に訴えても、無理やり4次元の世界を作り出そうとしても、現実の世界がそれで変わるわけではない。宇宙物理学者の言う4次元は残念ながら人間(あなた)の錯覚の上に成り立っている。

 仮に4次元の世界が存在したと仮定すると、4次元はこの宇宙の時間積分になる。頭のシミュレーションで、宇宙を時間積分してみよう。積分の要素は瞬間(Δt)の宇宙の状態である。つまり時間を止めた宇宙の静止状態だ。そこへ次の瞬間の宇宙の静止状態を加える。このように、各瞬間の宇宙の状態を連続的に加えていくこと(積算)が宇宙の時間積分になる。

 

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 それって、実は宇宙の時間的変化を収めたビデオではないですか?時間積分で、どこに新たな空間が生まれますか?

 何故、宇宙物理学者が4次元にこだわるか。それは宇宙が誕生した場所がこの宇宙とは別の空間に有り、そこから宇宙卵がトンネル効果で移動し、大膨張して誕生したと主張したいためだ。何としても、「宇宙が無から誕生した」とするシナリオ作りの仕掛けなのだ。

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ハイパーインフレになれば願ったりのV字回復!安倍ノミックス

2012年12月21日 11時20分55秒 | 社会・経済

 お札を大量に刷るとハイパーインフレになる・・・などと叫ぶ経済学者は頭が異常でおかしいと言わざるを得ない。戦争中の物の無い時代なら有り得た話だ。かつてのドイツでは、まじめに貯金した兄が破産し、飲んだくれで酒瓶を倉庫に大量に放り込んでいた弟が酒瓶を売って成功した話もある。

 残念ながらハイパーインフレになれない理由は二つある。一つ目は過剰な供給力、二つ目は戦略的要因。

 日本は、過度の円高に耐えて何とか生き残っている製造企業が多い。流石に1ドル50円にでもなれば、壊滅状態になるが、現状は製造力・供給力は超過剰とも言える。もし、円安になれば干からびた苔のようになっていた製造業が一気に復活する。

 ハイパーインフレとは例えば1ドルが1000円とか1万円のレベルだろうが、そのずっと手前の1ドル120円あたりで中国(人件費が急上昇)や韓国(ウオン高で頭打ちになりつつある)との競争力がひっくり返るだろう。1ドルが150円だと、もうよだれの出るような美味しい話。日本は向かうところ敵なしの製造力を持ち得る。世界の工場を中国から取り戻すことになる。

 かねてから申し上げているように私のインフレ目標は土地価格の年間上昇率1%だ。土地価格が安定して上がるようになれば、企業は競って投資を始める。工場の立地が進み、新しい家やビルが建設される。現在でも、土地価格の下がらない地域のマンションはあっと言う間に売り切れる。

 インフレのディメリットは石油や小麦が高くなることだ。一見マイナスのようにも思えるが、実は国内生産のチャンスが生じる。円高では割に合わなかったバイオ燃料、農業をはじめ各種の生産がペイできるようになる。休耕地で栽培した菜種油の方が輸入するジェット燃料より安く、国産旅客機は全て国内菜種油で飛ぶ時代が来るかも知れない。

 私のブログを読んできた人(いないか)は分かると思うが、アメリカ、中国は軍事戦略をベースにしている。戦争を起こせない状況ではその主体は経済であり、更に経済戦略のコアな部分は為替だ。為替は決して自由な取引の必然的なバランスで成り立っているわけではない。

 目には見えないが、アメリカをはじめ、様々な手段で自国の利益のために為替を操作している。例えば、多分、日銀は実質的なアメリカのコントロール下にある。中国は軍事力や密約を背景に元をドルにフィックスさせることをアメリカに認めさせている。

 これまで円高だったのはそれがアメリカ、中国、ヨーロッパの利益に叶うからだ。一人日本だけがインフレ・円安で潤うことを、世界の強豪国が許すはずがない。特に、アメリカはバブル時代、日本が豊富な金をバックにアメリカを買い、アメリカを実質的に攻撃したことを忘れてはいない。

 安倍ノミックスには大賛成であることを安倍次期総裁に大前提に申し上げれば、私なら、日銀が200兆円ぐらいを低利子(もしくは無利子)で20年間程度、政府・民間プロジェクトに貸し付け、政府・民間プロジェクトはレアアースや石油資源、有力企業などを買うのが良いと思う。摩擦を避け、目立たぬよう世界を買うことだ。

 世界を買い(将来への含み資産)、円安(V字回復)になり、そして元金返済はもとより、成功報酬として多額の金利を受け取る。

追記:安倍総裁の要望により、日銀が来月インフレ目標を2%(アメリカやイギリスと同様)にすることを決めたのは良かった。安倍首相が誕生し、積極的な金融緩和などが実行されれば、今後、日経平均は調整場面をこなし、今後14000円を目指すことになるだろう。

 日銀の独立性は単に日銀や官僚の既得権を維持拡大するだけで、日本の発展や利益に結びつかなかった。1秒でも早く、日本一の戦略家を日銀総裁を就任させ、大改革を成し遂げるべきである。


維新の会はみんなの党と合併し石原慎太郎と選挙協力していたら150議席取れた

2012年12月18日 14時27分52秒 | 橋下改革

 選挙前には維新の会のマイナスになるような記述は避けてきた。ただ、ブレや理解を得にくい動きが勢いを削ぎ、当初目標の半分の54議席に至ったことは、今後のことも考えて反省すべきことだ。反省は戦略上重要で、日本には存在し難いが、これなくしては目的達成できない。橋下に反省が無いように感じられ、そこは気になる。

 一つ目は橋下が大飯原発の再稼働反対の立場をとっていたのに容認に変わった。保守系からの働きかけが有ったのだろう。私個人は安全性確認も条件で原発再稼働容認だが、代表の立場で一度口にしたことは簡単には変更すべきではない。しまったと思っても原発反対を貫けばよかった。

 どうしても方向転換したい場合、例えば、謝罪するとか、公開の場で徹底的な討論を実施し、再稼働の重要性の意見を尊重して方向を変えるなどの芝居は必要だ。

 少なくとも、大飯原発の再稼働に関して容認の姿勢さえ取らなければ、滋賀県知事嘉田由紀子の反発を招くことは無く、未来の結党も無かった。未来の党へ小沢グループが入り、有権者から見ると、維新の会も対象となる第三局(勝手にマスコミが十羽ひとからげで総称させた)の全体が分かりにくくなった。

 二つ目は、何故みんなの党と合併しなかったかだ。目標や理念は一致する点が多い。強いて違いを探せば原発の方針か。この二つの党が合併すれば、1+1=5 ぐらいの効果が期待できた。みんなの党の渡辺氏は純粋に官僚改革しようとしている。彼を副代表として全国を回らせ、橋下の代弁もさせれば、相当のパワーになった。少なくとも渡辺はぶれないので、ブレを表面化させることも無かった。 

 三つ目、石原慎太郎との合併は、やむを得なかったのかもしれないが、例えばみんなの党との合併後に選挙協力ぐらいにしておけば、良かった。水と油の組み合わせと見られ、マスコミの批判の的となった。橋下に焦りが有り、石原の誘いに乗ったと見るべき。また、石原代表が不機嫌に質問者を罵倒するなどは女性有権者には かなり不評だった。ダメージを与えたのだ。

 維新の会とみんなの党が完全に政策を一致させて合併し、その後に石原慎太郎の率いる党と選挙協力に持ち込めば、有権者の印象は高くなり、ごたごたも回避できた。渡辺をはじめみんなの党は一途に官僚改革を進めようとしており、実現の可能性も高くなる。従って、今回の選挙では上々の場合150議席ぐらい《1+1=5の計算では (54+18)×5/(1+1)=149》、悪くとも100議席ぐらいにはなっていたと考える。

 今回明らかに得をしたのは立ち上がれ日本だろう。党の存続が危ぶまれていたが、微風とは言え維新の会の風に乗って、メンバーが楽々と当選を果たした。

 最後に維新の会は何故国民の要望を重点的に取り上げないのか?調査結果は新聞などで調査され発表されている。国民の要望は圧倒的に経済であり、次に年金だ。私は戦略研究家だから官僚改革の重要性は十分理解できるが、有権者にとって身近で優先度の高い課題を取り上げ、解決しないと支持を得にくい。猛省して欲しい。 

 維新の会は批判を浴びることになるが、それでも期待感は強い。じっくり立て直すチャンスはまだまだある。全く論外な民主党とは根本的に異なる。


辻康裕は一歩足りなかったものの元気でした

2012年12月18日 11時12分27秒 | 橋下改革

 残念ながら、レポートでお伝えした辻康裕(やすひろ)の比例復活はならなかった。本人はがっかりしているかと思ったら、いたって元気。笑顔も健在。37,000票も獲得できたので、広島に住所を構え次のチャンスを目指すことになったようだ。17日は事務所の後片付け、支援者への挨拶などに追われていた。

 火曜日は地元テレビが辻やすひろの奮闘ぶりを伝えていた。「こんな貧乏な候補者はいない」などと過激な紹介から始まった。応援者のいる方向に向かってダッシュする姿は印象的である。マスコミ各社の取材者も驚いていた。今回の広島で最も輝いていた衆議院立候補者だったが、残念ながら、大半の有権者は選挙後のレポートでしか見ることが無かった。

 選挙はスタートした時点で大勢が決まっており、短い選挙戦でどれだけプラスアルファできるかが勝負というのが私の考えだが、今回もまさしくそんな感じである。中国地区の比例区における維新の会は17.7%で自民党に次ぎ2位。この傾向は全国と共通である。そして、辻やすひろは2区で16.7%(全候補者数に占める割合)、3区の中丸候補は19.4%となっている。

 両者の得票数はほぼ同数ながら、辻やすひろは中国ブロック平均に1%足りないが、中丸候補は2%近く上回っている。

 比例区で復活するかどうかは、実に3区の同じ維新の会から立候補した中丸氏との勝負になっていた。地元の利が有り、早めに準備を進めていた中丸氏に軍配が上がった。辻やすひろの場合は本当のゼロの状態からスタートした。あまりにも厳しすぎた戦いだった。

 辻やすひろが五日市駅で出陣し、遊説をスタートした時点で彼の名前を知っている有権者はゼロに近かった。しかし、選挙戦後半では「あ、辻やすひろだ」との声も聞こえるようになった。名前はかなり浸透した。それが37000票に繋がった。

 広島は辻やすひろという魅力的で展開力のある維新の志士を得たわけである。常に笑顔が有り、めげない性格は驚きだ。私も色々な人に出会ったが、彼のような明るい性格でパワーのある人物は知らない。好人物だけに騙されやすいかなと懸念するところはある。大切に育てて行かなければならない。


自民党大勝・安倍政権誕生でどうなるのか

2012年12月12日 12時18分31秒 | 橋下改革

 突然の未来の党結成で、日本維新の会は最大の打撃を受けた。それでなくても、野田・官僚チームの年内解散で、維新の会は準備が全く間に合わない状況となり、各地では立候補者が惨憺たる有様だ。維新選挙カーも「金も無い、時間も無い、地盤も無い」などと流しており、正直なところだろう。維新の会は45議席との予想も出ている。

 それに比べて、安倍自民党は300を狙う状況だ。民主党惨敗は当然のことで、滋賀県知事の嘉田由紀子が未来の党を結成し、そこへ小沢グループが乗った事から、第三局の認識が不明確になり大不振。テレビは橋下と石原のベクトルの違いばかりにスポットを当て国民が混乱しているところに加えて、訳の分からん未来の党の出現。第三局分裂などとも書かれ、イメージがダウンした。

 どさくさの中で、自民党はかつての土建屋さん(選挙プロ集団)の大活躍に加え、漁夫の利やら思わぬ拾い物も有り、予想外の票となりそうだ。この瞬間で言えば、息を吹き返し、期待一杯、わが世の春を目指して死に物狂いで頑張っているのが土建屋さん。

 安倍総裁は建設国債の日銀買入れと、公共投資を宣言した。ゼネコンをはじめ、各地の土建屋さんが本来の選挙運動(自民党選挙運動=受注拡大)で全精力を挙げて動き出した。一方、国民の関心の第一は経済だ。金融緩和宣言で円安となり、日経平均が9600円を超える勢いだから、雰囲気は悪いはずがない。1万円越えが有ってもおかしくはない。

 安倍自民党が政権を取り、宣言どうり金融緩和しなかった場合は急速な円高となり日経平均が暴落する。金融緩和が甘かった場合も株価は下がる。従って、強硬な金融緩和が必須だろう。

 安倍政権は憲法改正も試すことになる。そこでは、50未満とは言え、維新の会の議席をプラスして、3分の2を確保する動きが出るかもしれない。元々、安倍総裁と橋下代表代行の考えは近かった。右翼と言われる安倍政権下では公明党と自民党の関係は美味妙にならざるを得ない。

 安倍の後ろには右翼もやくざもいるが(以前、安倍をこのブログで批判したやくざから電話が来た)、安倍のポジションが右翼とは思えない。右寄りかもしれないが中立に近い。自民党支援有力者(今年、広島に安倍総裁が来た時の世話役)によれば、かつての病気(当時は下痢を起こすような特殊ウイルスを治す方法が無かった)は完治したそうだ。

 TPPには参加することになる。安倍のTPPへの慎重な姿勢は、民主党へのカウンターとして選挙用メッセイジであり、安倍がアメリカに協力しないはずがない。原子力は安全性がクリアされたサイトが継続される。発送電分離は時間がかかっても実現するかな。年金がどうなるか分からない。

 維新の会は勢いが有ったため、強欲な既得権集団がマスコミをも動かし、叩いてきた。文芸春秋などは余程、維新の会の躍進が都合悪かったのだろう。また、維新の会は戦略的とは言えなかった。国政をにらみながら、先の地方選挙でも、全く無関心だった。地方議員が存在することにより初めて国政を戦える。国レベルの選挙のノウハウが無く、応援部隊も育成してこなかった。

 今度の、衆議院選挙は維新の会にとってつらい船出になりそうだが、県会や市会の議員(組織メンバー)を増やし、地方の後援会活動を地道に進めつつ、次の機会を目指すべきだろう。何度でも繰り返し述べるが、官僚機構改革を成し遂げない限り、日本の未来は無いので、維新の会は頑張るべきだ。


維新の会の選挙運動(辻やすひろ、中丸ひろむ) in HIROSHIMA CITY

2012年12月08日 09時47分47秒 | 橋下改革

 広島市の日本維新の会は、ほぼ何もない状態からスタートしており、極端な準備不足・資金不足で既成政党(十分な地盤、看板、カバン:民主党は立候補者あたり2000~3000万円の資金が用意されたとの噂)に比べて圧倒的に不利な状況。前回、リポートした辻康裕(やすひろ)氏の場合はスタッフが急ごしらえのボランティア集団である。

 辻康裕にとっても初めての選挙であり、しかも、ほぼ一人で準備してきた。みんなの党の選挙協力が得られ、ボランティアが散発的に加わってきたとはいえ、負担が極度に重い状況は変わらない。支持の掘り起こしは、全く時間が無い中での、まさしくゼロからのスタート。

 事務所はコイン通り(財務省造幣局がコインを製造する場所が有る通り)から西に向かう通りに面する路地(トータテが目印)の奥に有った。(五日市中央4丁目10番28号)良い場所とは言えないがここしかなかったらしい。来る人は探すのに苦労している。強い支持者は多いようだが、期待と事務所の現状とはかけ離れている。

  3区の中丸事務所は急遽祇園のユメタウン近くのビル(安佐南区西原4丁目33-41)に構えた。安佐南警察の通り(片側2車線)だが、2階にあり、ちょっと目立ちにくく、入りづらいか。それでも、幹線沿いにあるのは辻事務所に比べて有利な点だ。また、当初から選挙経験のあるスタッフを複数擁していた。辻事務所は後援会も無く、スタッフゼロから選挙モードに入らざるを得なかった。

 マスコミ取材者が辻康裕の精力的な活動には驚いていた。街頭演説の後に突然走りだし、精力的に握手をして回るらしい。ウグイス嬢も一緒に走るが当然おいて行かれる。今までの候補には無かったパターン。一度見にゆきたい。厳しい情勢ながら支持票を一つでも増やし、何とか比例で復活して欲しい。

 その意味では野田首相とそれを操る官僚の思惑は実にうまく行っている。特に、官僚にとって民主党から自民党に乗り換えればよいわけだから、相変わらず官僚既得権体制を維持でき、税金をふんだんに使い、天下り、世間とはかけ離れた優雅な環境を満喫できる。片や、民主党は下野し永久に政権は取れないかもしれない。

 ウグイス嬢から民主党に関する話が聞けた。前回は某民主党候補のウグイス嬢を務めた。前回選挙は行く先々で、ものすごい熱狂。候補者は手を振る人がいると車から降り握手した。ウグイス嬢から見ても当選は確実に見えた。ところが、今回は民主党候補の仕事を断った。あまりにも約束(マニュフェスト)を破ったので応じられない、金の問題ではないと言う。

 どの予想を見ても自民党の圧倒的勝利が伝えられている。安倍総裁の別次元金融緩和は賛成だがまたもや鉄のトライアングル(官僚、政治家、大企業)が復活し、官僚の強固な支配体制が続くのは勘弁して欲しい。戦略を研究する一人として、官僚支配の維持は日本の未来を確実に破壊してゆくことを懸念する。

 維新の会に対する批判が色々あることは承知している。文春などの予想も厳しい。しかし、維新の会、ならびにみんなの党が当選者を増やさないことには、21世紀の日本の夜明け(維新)は無いだろう。


日本維新の会・辻康裕:つじやすひろ(広島2区)への突撃レポート

2012年12月05日 09時42分51秒 | 橋下改革

 広島では維新の会から 3人が立候補(衆議院選挙:広島2,3,7区)したようだ。今回、2区で立候補した辻康裕を追った。一体、辻やすひろとはどんな人物なのか?出陣式が12月4日に五日市駅南口であるという。出向くと現場には報道陣が駆けつけテレビカメラが回っていた。 

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 まず、維新の会・大阪市議(弁護士の吉村本部長*)が挨拶の口火を切った。その紹介では辻やすひろ候補は北海道の十勝で生まれ(43歳)、モンゴルに渡って当時モンゴルには無かったタクシー会社を設立し、大成功を収めたようだ。実業家なんだ。モンゴルと言えば朝青龍、白鵬 翔、日馬富士の歴代横綱の地。*橋下徹の文春問題で弁護士を務めたと言うから余程優秀なのだろう。

 相撲と言えば、辻やすひろは貴乃花に似ている。特に笑うと貴乃花親方(NHK解説など)にそっくり。貴乃花をちょっと小さくした感じ。千代の富士にも似てる。要は若くてイケメンなんだな。自然な笑いで良い人なんだなとわかる。スタッフ(モンゴルで知り合った友人らしい)に聞くと、笑顔を絶やさないし、スケールの大きい、また展開力のある人物らしい。

 

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 いよいよ、辻やすひろの出陣の挨拶が始まった。この人 本当に初めての立候補?と思えるぐらい堂々としていた。勿論、生まれて初めての立候補演説だから上手であるはずはないが、初めてにしてはよどみ少なく、うますぎる。私なら相当緊張するところ信じ難い。度胸も有るんだな。維新の会で訓練を受けたか。

 維新の会は当然官僚機構改革を目指しており、私はそれに期待している。特に印象に残ったのが「原爆で破壊した広島を立て直して力強く復興させてきた広島の人を敬服する」、「広島の地に骨をうずめる覚悟」との言葉。是非、当選して、広島に根を下ろし、日本復活のガンになっている官僚の既得権構造を発展系に改めて欲しい。

 

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 スタッフの話では、選挙事務所(五日市中央4丁目10番28号)も体制も急ごしらえで、ここまでが大変だったようだ。みんなの党の選挙協力や共鳴するボランティアの参加が有って、瞬発的にぎりぎり準備ができ、戦う布陣ができたらしい。追記1:電話(082-923-5326,faxは5327)は12月6日にやっと開通したようだ。ホームページを探したが無い。

 立上りは辻やすひろ候補が一人で、事務所、選挙カー、選管届、ポスター、スタッフ集め、運転手、ウグイス嬢・・・を準備したらしい。数日で?!大変なことだ。こんな一人手作りの衆議院候補見たこと無い?候補者は夜遅くまで活動し、取材やビデオ取材に対応し、書類も自分で作成するので毎日2時間しか寝ていないらしい。壊れなければ良いが、タフで燃える人なんだな。