宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

解散により初めて首相の仕事をした麻生氏

2009年07月21日 21時27分37秒 | 思考空間

 今日の麻生首相は引き締まったやや青ざめた表情で、自民党の両院議員懇談会に臨んだ。ここで、反対派議員も含めて、一致団結の大合唱を得た。その表情を崩さず、夕方の記者会見でも解散を宣言した。初めて麻生氏の首相らしい、振る舞いと表情を見た。もっと早く、彼が首相らしい仕事をしていたら、自民党もここまで追い込まれることは無かった。

 自民党は生来、利益誘導、既得権維持管理の議員集団だから、簡単には民主党に政権を渡さない。40日間で何があるか分からない。しかし、民主党でもどこでも、政権交代を果たし、4年以上は自民党を下野させることにより、戦後続いた既得権構造、社会の隅々にいきわたった不正・腐食を払しょくするきっかけになるのだ。自民党も多少クリーンになるだろう。

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政権交代は当然すぎるほど当然

2009年07月19日 09時23分33秒 | 思考空間

 日本は自由と民主主義の国のはずだが、多くの国民が、本当の自由と民主主義が実現しているかについては疑問を持っていると思う。常識ある日本人はそのことに気が付いていながら、あえて知らん顔をしている。日本では、都合の悪い事実は事実でなく、都合のよい嘘が事実で、きれい事が喜ばれる。ストレートトーキングは非常に危険であり、一言が人生を奈落の底へ落とすことになりかねない。(その意味で、大阪の橋本知事の出現は日本を変えるかもしれないね)このため、より高いポジション、より重要なケースほど嘘がまかり通るようになってしまい、いつの間にか日本は嘘国家になった。

 実は、冷戦構造が終了するまで、ソビエトは政府転覆を画策して学生運動に資金やノウハウを提供したため、アメリカはソビエトに対抗して、政府を動かし学生運動を完全に抑え込み、国民を強い管理下においてコントロールした。アメリカは自由民主党の安定支配を望み、少しでも不安のある意見・人物は弾圧し排除してきたのだ。従って、日本国民に、あるべき自由と民主主義が享受できるはずがなかった。

 自民党はアメリカの強力な支援を受け、許認可を絡ませマスコミを抑え込み言論の自由を奪った。使えるものは右翼であれ、やくざであれ、直接的間接的に利用した。(官制の記者クラブも無くなる気配が無い)学生運動が完全に制圧された背景に右翼の存在があった事は疑いない。そして、右翼とやくざとの間には垣根がなく、一時期、警察と闇組織との間には阿吽の呼吸が有ったと推定される。

 実は、日本の体制にとって汚職とか不正とか癒着とか、いわば背骨の部分であって、これらを取り除くと日本の支配構造はがたがたに崩れる。既得権による支配・管理は上部だけでなく、下部の隅々まで行き渡っている。然し、一度この構造を壊すことが重要なのだ。今度の選挙で民主党が政権を取った場合、どの程度改革できるかは未知数だが、少なくとも、その試みはなされなければならない。民主党の改革が物足りない場合には、即座に下野してもらおう。

 私が不正を支配体制のキーワードとして上げるのは、日本では正確で厳密な評価がなされておらず、実績や実力が評価されていないからだ。ということは、実績や実力がない人物がトップに上り詰めるのだから、それ自体が不正であるが、このような組織は知識と要領だけで教科書が無ければ非力である。そこで、安直に不正の道をひた走ることになる。昔、銀行員はエリートと聞かされてきたが、銀行がやくざを使って地上げをやったのがバブルであり、大蔵省は銀行員の箸の上げ下げまで管理していたと言われていた。つまり、大蔵省は自らの利益のためにやくざを利用したのだ。

 官僚も戦後の一時代、復興のため努力し、その能力が機能していた。しかし、戦争を戦った筋金入りの兵士たちがリタイヤし、日本が経済でトップに上り詰め教科書や目標がなくたった時点から、官僚組織は無力化し、そこで志や理念を投げ捨て、ただひたすら自らの利権・地位を維持拡大する欲望集団に変貌してしまったのだ。

 アメリカが自国にとって都合の良い国・政権をCIA、軍事力、経済力で強引に支えてきた姿勢は世界中で破綻し、反アメリカ包囲網を形成しつつある。南アメリカ、中東、東南アジアなどしかりである。日本もあまりに長きにわたって、自民党の政権が続いた結果、自民党、官僚、巨大企業が癒着し、腐敗し、既得権を独占する構造が露骨になったために、流石の国民も気が付きはじめた。話は違うが、腐敗自民党を必要以上に延命させたのは公明党であり、この罪は大きい。さらに自民党の最終局面で絶大な支持を取り付けたのは小泉首相だった。しかも彼は、「自民党をぶっ壊す」と言って、自民党支援者をも引き付け大勝したのだ。

 小泉首相の目指した改革の方向は間違いではなかった。しかし、郵政民営化のスポット重視であり、中途半端で、全体プランが完成を見ないままあっさり投げ出されてしまった。(竹中大臣は、改革や経済戦略でもっともっと頑張ってほしかった)しかも、自分の息子へ国会議員の地位を継承しようとしたため、失望感と疑問符が付けられることになった。

 私は20代から、政権交代のために手弁当で新自由クラブ、新進党、民主党、時には自民党を応援してきた。ほんの一瞬自民党が下野した時があったが、小沢氏が社会党を追い込みすぎて、社会党が自民党と結びつき崩壊してしまった。公明党が応援した自民党は圧倒的に強く、つい先頃の参議院選挙まで、私が応援した保守系野党は連敗に次ぐ連敗であった。それを思うと、民主党の支持が強くなった現状は隔世の感がある。

 国民にとって政治家はツールであり、消耗品である。自民党維持は目的ではない。自民党は都議選敗北でドタバタ迷走しているが、自民党が消滅しようがどうでも良いことだ。どんな組織もリーダーも長く居座ると、癒着し、腐敗し、不正がまかり通る。本来、自民党も日本のことを思うなら、自ら政権交代を叫ぶべきなのだ 。クリーンな自民党が誕生したら、その時は、是非支持したい。

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NTTのぼったくり経営

2009年07月18日 09時54分56秒 | 思考空間

 大阪府の橋本知事が国の直轄負担金請求について「明細書も示さないで、まるでぼったくりバーみたいなものだ」と表現したが、それはまさしくOCN(NTTコミュニケーションズ)のことだ。1か月5,700円のレンタルサーバーのはずが、突然24万円の請求になる。納得できるはずがないので、電話するが、まるで壁と話しているようなもの、しかも、電話タライ回し。最終的に、明細書を出してくれたら、払っても良いと伝えたのに、明細書を出さず、裁判にかけられた。

 後で分かったことだが、簡易裁判所は完全にNTTの味方。当方は、NTTと闘っているのではなく、裁判官と闘うことになる。さる弁護士の話では、簡易裁判所の裁判長は書記官出身で、レベルが低く、NTTの利益に反するような判決は出さないという。もし、NTT(総務省官僚の出向先)を負かすと、大反撃を受けることになることを恐れている。簡易裁判の裁判長はNTTが指摘していない事まで持ち出し、NTTの言い分のみを取り上げ、一方的な判決を下した。判決を読んだが、当方の証拠は全く無視されている。

 最近、NTTの営業マンが光電話の契約で来たので、このことを話したところ、自分もNTTコミュニケーションズからぼったくられたという。インターネットの初期のころ、検索していると知らぬ間に、外国のホームページに飛び、20万円とか30万円の請求が来たため、泣く泣く払ったという。同社の請求はかなり遅れてくるので、気がついた時には、更に被害が広がっている。同社は分かっていて、やっているのだ。何故なら、顧客の大損害は同社の利益になるからだ。

 NTTの東西はいずれも公正取引委員会から行政処分を受けている。普通の企業なら警告段階で改めるが、NTTは悪質で、怖いものなしだから最後に行政処分を受ける。しかも、NTT関係者と話をすると、自分達は正しいと断言する。すごい組織だ。そして強烈なのはマスコミ封じだ。独占事業を多く手がけ、金が余っているので、莫大な広告料金を払って、マスコミを封じる。NTTコミュニケーションズのテレビ広告は誰もが見ているはずだ。

 かくして、NTTのぼったくりは今日も展開されるのだ。 

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麻生外交が何故無視されるのか?

2009年07月12日 19時26分53秒 | 思考空間

 麻生首相がオバマ大統領と通訳を交え30分ほど話したが、アメリカ側の報道では単なる立ち話とし、正式な協議とした日本政府の見解との食い違いを見せた。実際問題、オバマ大統領は今回のG8、あるいはG20で麻生首相と実のある協議をする気はないだろう。何故、相手にされないのか?勿論、麻生首相が退陣する間際の人気が無いトップであることは大きい。しかし、それだけではない。

 日本には元々、諸外国と対等に話し合うだけの外交ノウハウが構築されていない。これまでロシアと交渉してきた北方領土の問題、北朝鮮との拉致家族の返還問題、韓国との竹島の問題などの歴史を振り返ってみたらよい。全く進展がないばかりか問題は逆にこじれがちだ。このように、日本人は外交とか、営業とか相手がある課題に関しては非常に苦手だ。何故か?

 日本式交渉では自分達の利益や気持を優先し、相手の立場を考えないからだ。例えば、小泉首相は2度の北朝鮮訪問で、拉致家族の返還を実現したが、それ以降は交渉ルートさえ閉ざされ、対立が深まるばかりである。2回の訪問が成功したのは金正日ほか北朝鮮側のプライドを満足させたからだ。それ以降、日本政府やマスコミは北朝鮮を非難し続けた。これでは、せっかく開いていたドアを閉じさせることになる。小泉首相は世界の英雄となり、ノーベル平和賞をもらうチャンスを逸した。

 麻生首相はにこやかな笑いを振りまくが、これが中身の伴わない作り笑いであることは誰の目にも明らかだ。しかも、麻生首相は自分の延命しか考えておらず、簡単に要領良く成果を勝ち取りたいと言う姿勢が見え見えだ。喋る内容は嘘っぽい。彼は、喋る毎に信頼を失うタイプの政治家だ。これは麻生首相だけではない。橋本元首相、森本元首相にしても、お金の力でイージーに北方領土返還を実現させようとした。

 前にも書いたが、相手国の歴史・文化を研究し、相手のトップや国民を尊敬し、相手国やトップの立場・感情を満たすような条件と環境を満たし、その上で相手の利益を考えない限り成功しない。交渉のような場で日本の常識が世界で通用する場合は無いと言っても良い。

 オバマ大統領には、あらかじめ次官クラスの前交渉によりオバマ大統領が困っている課題に関して実質的な解決策を示した上で、日本が解決したい課題に関しての協力を求める。ギブアンドテイクだ。あくまでギブが先にある。金だけでも解決しない。本人同士の話し合いでは真実を前面に出した実直な協議をしないと、まともに聞いてももらえない。

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世界支配に歩を進める中国共産党

2009年07月12日 13時56分12秒 | 軍事&中国

 アメリカは日本が嫌い、中国大好きだから、クリントン政権下でアメリカは世界の工場を日本から中国にシフトさせた。その大きな原因は、日本が経済でアメリカに挑戦し、凌駕し、冷戦構造で対峙しているソビエトより日本の方がはるかに脅威となる可能性を生じたからだ。1990年代、クリントン政権は日本政府に猛烈な圧力をかけ、日本の製造業を中国に進出させた。全製造企業が中国に行くかとも思われた。日本企業は中国人に騙され続け、大損害を受けながらながら、中国で製造業を育成した。中国は安い豊富な労働力を持ち、製造ノウハウを取得したおかげで日本に代わり世界の工場へと発展した。

 一方で、アメリカは日本をドイツやフランス並みの普通の経済規模に落とすことを計画し、日本経済を徹底的に叩いた。特に商社はその賄賂型ビジネスをCIAにあばかれることになり地盤沈下を起こし、世界トップ10に並んでいた銀行はBIS[規制などで追い落とされた。官僚機構の無能さもあり、日本は完全に成長力を失った。日本商社のビジネスを奪い取ったのはアメリカ、イギリスなど旧英連邦の国々で、20世紀終わりまでかつてない経済的繁栄を見た。

 世界の工場が中国に移ったことは、一時的にはアメリカを利したが、長い目で見て、日本にとってもアメリカにとっても、そして世界にとっても不幸なことだった。というのは、日米は軍事同盟を結んでおり、それ以上に日本はアメリカに対して忠犬ポチだったからだ。日本はアメリカの手のひらでいかようにも動かし、転がすことができた。バブル崩壊に伴い日経平均は暴落したが、アメリカのヘッジファンドは空売りでぼろ儲けした。その後も、何度もヘッジファンドは巨額のジャパンマネーをアメリカの利益として獲得した。しかるに、中国は共産党が支配する国であり、ベトナムでアメリカを打ち破った陸軍を持ち、アメリカの制御範囲外にある。

 中国はしたたかで、しゃかりきに経済成長路線を驀進しながら軍事力を強化し、更に軍事力をバックに経済を成長させる。特に大きなのは元をドルにフィックスさせていることだ。竹下首相が参加したプラザ合意で、円が自由化となり、アメリカが仕掛けた極端な為替変動で日本が大損害を被ったことと比較して、中国は為替変動を恐れず安定した経済成長を継続できる。また、アメリカ国債を貯めこみ、世界一の保有国となったことで、アメリカに対して大きな影響力を持つこととなった。アメリカには逆らわず、飴をしゃぶらせ、中東問題・北朝鮮問題で有利に展開してきた。

 中国の戦略は巧みで、長期の息の長いタフな取り組みが確実な世界制覇を現実のものとしつつある。到底日本の比ではない。もともと、日本には戦略のかけらも無い。その牙が剥かれつつあるのは、2隻の原子力空母の建設、チベットや今回のウイグル地区の問題などである。アメリカをはじめ先進国は経済の回復を中国に期待するあまり、中国に何も言えなくなった。私は中国人から直接聞いたが、中国では農民などの反乱や暴動が頻発しながら、強力な軍隊が一晩で鎮圧してしまうのだそうだ。それが、CIAに分からないはずがないし、世界に報道されても、先進国は腰が抜けてものが言えなくなった。

 核の削減が米ロで協議される中、中国は密かに核を増やしつつある。表向き、アメリカへの照準は外されたとしながら、一分にしてアメリカをターゲットに出来る。中国が保有する300の核ミサイルの大半は日本に向けられており、東京、大阪、名古屋など日本の主要都市は、中国核ミサイルのターゲットとなっている。民主党小沢元代表が思うほど、中国は甘くない。中国の拡大戦略は、やがて台湾併合という形で実現する。その後は歯止めがかからない。北朝鮮も併合の可能性があり、沖縄も狙ってくることだろう。

 アメリカが経済力と軍事力で中国にひれ伏すのは時間の問題である。その時、日本がただ、アメリカに従うだけで自立した国を維持できるかどうかは疑わしい。

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重力(引力)とは何か?

2009年07月11日 19時26分34秒 | 宇宙

 リンゴが木から落ちるのを見て、重力(地球の引力)が作用していることを発見したアイザック・ニュートンの話は教科書にも出てくる、昔々の17世紀の話である。然しながら、21世紀の現在でさえも実は重力が十分解明されていない。

 相対性理論によれば重力とは時空のひずみにより生じるものであるとされている。然し、重力波が観察されているわけでもなく、重力の速度や伝搬のメカニズムが分かっているわけでもない。地球上の生物はいわば、重力に逆らって生活し、発展してきた。このおなじみの重力は謎に満ちている。

 光など(電磁波)が波動で伝搬することはよく知られている。大学の実験でも観察できる。ところが、重力となるとそうはいかない。世界中の研究機関で重力波の観察が試みられているが、成功したとの報告は無い。物理学者が重力も波動で伝搬すると提唱することはやむを得ないのだが、証拠がない以上、定説のように扱うのはいかがなものか。

 私は、重力は物質と物質との間で形成される属性と考えることにしている。物質は無の世界から突然出現したわけではなく、元々、物質世界が存在していてそれを我々が宇宙と呼んでおり、物質には重力という属性が有った。宇宙は無限の世界でありとあらゆる組み合わせ、可能性を試しており、その物質の変化に伴い属性である重力も変化している。属性である重力の場は物質間で形成されるのだから当然「有限」であり、伝搬という概念ではないから強いて言えば速度は絶対速度(無限大)である。

 光について触れてみよう。光は粒子であり、波動であり、減衰しないとされている。この光量子の重量は定義されておらず、無い事になっている。私は、あらゆる空間、真空と呼ばれる空間にも光を伝達する未発見の微粒子(量子より小さい)が存在し、重量を持っていると考えている。重量を持っているから、巨大な重力を持つブラックホールでは光微粒子が拘束され光が出てこないと考えている。従って、重量があるから、光速は有限であり、エネルギーは僅かづつ消耗する。これに対して重力の属性である重力場は重量が無いから伝達速度は事実上無限大になるという考えだ。

 光を含む電磁波はプラスとマイナスが交錯する。電気や磁性はプラスとマイナスがあるから、波動である点は分かる。しかし、重力はプラスのみでマイナスは無い。この点も、重力の波動伝達を否定する材料だ。

 概念としては、物質から全方向に均等に、重力の特殊な糸が無数に出ているようなもので、物質間では糸が作用して重力が働く。また、この糸は途中に存在する物質に影響を及ぼしながら貫通しその先にある物質にも作用する。つまり、遮蔽されない。物質の無い方向の糸は実質的には存在しない。もし、重力が波動で伝わるとすれば、その波動を与えるエネルギーの供給が必要になり、物質は経年と共に消耗して行くことになるが、物質が絶対零度でも重力が失われないことなどを考慮すると消耗は考えられない。

 重力の観察を難しくしているのは、多分、重力を伝搬するものが存在しないし、光の速度であるとの相対性理論通りではないからだ。もし重力が光の速度で伝搬するのなら確認する方法は有るだろう。地球という非常に大きな物質の影響下で試験機という極めて小さな物質の重力の変化を観察するのは容易ではないが、例えば、物質を高速で移動(もしくは回転)させた場合の重力の変化を計測する方法がある。必要であれば、宇宙の無重力空間で実験しても良い。残念ながら、世界の研究機関が重力を観察するために血眼になっても有限速度であるべき重力の姿をとらえられない。

 音波で見るコウモリにとって、音波以上で動く対象は見えない(暗黒)のであり、電磁波で観察する人類にとって、光の速度以上で拡散する物質も見えない。つまり、宇宙の果てとは単に、高速度以上で移動する恒星などが観察できないだけである可能性がある。

 もし、重力がアインシュタインの考えたような波動であれば、地球から太陽の反対方向へ重力波を発信させ、100億年後に地球が太陽に飲み込まれることを回避できるのだが、残念ながらそれはありえないことだと考えている。

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宇宙が生まれる瞬間

2009年07月05日 16時36分40秒 | 宇宙

 ビッグバン理論によると、宇宙の卵はある場所(空間)の特殊な状況下で「存在」している。そこでは素粒子大の卵(物資)と反物質が打ち消しあって、真空を形成しているが、わずかなバランスのずれで、卵(物質)が形成される。卵はトンネル効果で別の空間との壁を潜り抜け、新たな空間へ出た瞬間に大爆発を起こして拡散し、やがて無数の銀河系へと展開したとする。今も宇宙は拡大し続けているらしいのだ。

 宇宙の卵巣である真空で「存在」する物質と反物質は共に大きさのと形状が同じな素粒子大の粒ということになる。ところで、この卵は理論上も最も小さいサイズでありながら、その内部には無数の途方もない数の素粒子が含まれていることになる。何故なら、その素粒子はやがて宇宙になるからだ。さて、物質と反物質が互いに打ち消しあう場所が真空と呼ぶのには抵抗がある。それにしても、宇宙の卵を閉じ込めるには莫大な圧力を要するであろうが、残念ながら、最新科学技術をもってしても、鉄を半分の容積にも圧縮出来ないのであり、このような圧力を想定出来ない。

 宇宙卵がトンネル効果で潜り抜ける壁の厚さはせいぜいミクロンオーダーであり、通常1mmを超えるものではない。となると、卵巣のある空間から浸み出した多数の宇宙が1mm以下の空間と空間の壁を隔てて形成されていることになる。宇宙がいくつあるかは推定できないが確率的には1個や2個ではない。イメージとしてはブドウの房にちょっと似ている。枝がワームホールであったり、ブドウの粒の一つ一つが宇宙というわけだ。

 宇宙が爆発する瞬間をシミュレーションするにはいくつかの仮定が必要になる。まず、卵がどのように分裂するかが分からない。第一のモデルは、卵に含まれるすべての素粒子などが一斉に無圧力下の大きさになろうと膨張するケース。何しろ、全宇宙が目にも見えない小さな素粒子に閉じ込められているのだから爆発力はすさまじい。第二のモデルは、卵が膨張し、2倍になった段階で2個、4倍になった段階で4個と増殖し、無限大の個数に大増殖するケースである。

 ビッグバンはちょうど打ち上げ花火だ。中心部に火薬を詰め、周りに美しく発色する材料をたくさん詰めておく。花火玉を筒にいれて打ち上げると、中心の火薬が爆発し、拡散した発色材料が光って美しい花火になる。まず、この中心火薬になる爆発力が必要である。もし、第一モデルのように卵の中にある莫大な数の素粒子が一斉に膨張するならば、火薬以上の爆発力を生じる。ただし、最も小さ間物質のサイズとされる素粒子大の卵の中に無数の素粒子を含むことが、へんてこりんな話になる。素粒子が膨張し次々新たな素粒子に分裂するのであれば、第二モデルのようになるが、素粒子に関してこのような現象は聞いたことがない。

 いずれにしても、大爆発は打ち上げ花火のように、大きな球のような状態で拡散して行き、内部には何も無い空間が形成される。いわば、風船(バルーン)が高速で膨らんで行く状態で、バルーンの皮部分が銀河系であったり、天体であったりすることになる。我々の太陽系もこの皮の部分に位置することになる。だから、宇宙全体を観察すれば容易にバルーンを確認でき、バルーンの中心部を推定できるのであるが、何故か、科学が高度に発達し、ハッブル望遠鏡の長年の観察結果が報告されている中で発表がなされていない。

 もし、私がバルーンの形を紙に描き、小学生にこの中心部(宇宙が誕生した場所)を示しなさいと言えば、ためらいも無く指を中心部に置くであろう。もし、正確に、宇宙誕生ポイントを計算できた高校生は、世界中のマスコミに大きく扱われ、一躍有名人になれる。ところが、アインシュタインをはじめ宇宙物理学者たちにとって、どこで宇宙が生まれたかは大きな問題ではないらしいのだ。従って、議論にもなっていない。

 元々、地球から観察した天体の色が赤色偏向しているところから、全ての天体が遠ざかっており(ドップラー効果で赤色偏向)、宇宙が膨張している、イコール、ビッグバンが有ったに違いないという単純な話からスタートしたのである。

 宇宙卵巣がある空間など別空間の存在性は、4次元の世界が根拠になっている。3次元空間+時間が4次元というわけだ。ところで、2次元(平面)と3次元(立体空間)との関係は、2次元の積層、数学的に言えば積分で形成されている。同様に、4次元空間は3次元空間を積分したものであり、我々が今いる場所に隣接して4次元空間が存在することになる。そこへは何故か、壁を通して移動できるらしいのだが、そもそも、2次元と3次元の間には壁など存在しない。

 4次元空間と言いながら、実は3次元空間を時間積分したものである。時間は空間なのか?世界の宇宙物理学の天才達は、時間は空間のようなものと説明している。数学と物理の天才達が何故か時間を文学的に表現している。私は時間の存在そのものを否定しているのだが(これまでのブログを参照)、それを無視しても苦しい説明であることにかわりない。

 膨張する宇宙の端はどこにあるのか?ずばり、宇宙の年齢である137億年のかなたとされている。それではその先は何なのか?天才達の理論では真空が続くことになる。真空だから果てがない。しかし、宇宙の端が宇宙年齢の距離というのも怪しい。アインシュタインによれば光より速い速度は存在しないことになっているが、もし、物質を重力などで加速し続けると当然のことながら、光の速度を超えてしまう。実際のところは、観察できている宇宙の端より先を高速度以上の速度で遠ざかる天体を観察できていない、に過ぎないと考えるべきだろう。

 私の考える宇宙は無限宇宙であり、我々が観察できる宇宙の先にもっと大きな銀河系などの集団が有り得るために、巨大な重力で引っ張られ、高速度以上の速度で遠ざかるために観察できない可能性が高いと見ている。

 速度も難しい概念である。というのも、我々の地球もどこかの天体を基準にすれば高速度以上で移動している可能性がある。止まっているように見える物質が光速度以上で移動しているとすれば、速度とは何なのだろうか?あくまで、相対的な位置関係から速度を計算するしかないのだ。アインシュタインの唱えた、光速度以上の速度は存在しないと言うのは、電磁波(光を含む)を使って観察するために光の速度以上になると、観察できないと言うのが正確なところではないか。こうもり(音で認知)にとって、音波以上の速度はキャッチできない。

 私はビッグバンには懐疑的であるが、天体や銀河系の誕生を否定していない。常時どこかで、誕生と、爆発と、凝縮が繰り返されている。宇宙は、ありとあらゆる可能性と組み合わせを試しているのであり、そのプロセスが宇宙であり、その中に我々があると言うのが私の考えである。キリスト教の天地創造など始まりのある世界、数学理論への適用などにこだわるあまり、確認もできない宇宙を自分達の都合の良い偏った世界へ定義づけるべきではない。現にひも理論を扱ってきたある数学者が、現実の世界とのかい離もかかわらず、数学理論が正しいと信じてきたことを自戒している。

 追記。私はビッグバン理論どころか、相対性理論にも一部懐疑的である。学生時代、ブラックホールの発見が報道されたとき、人類が発見できていない小さな物質が存在することを予感した。その物質は光を伝達し、ブラックホールでは光伝達物質が拘束されるために、光が出ないと考えた。当時は物理の教科書で電子より小さな物質は存在しないと書かれていた。果たして、その後、電子より小さな物質の存在が発表された。私の考えの考えでは、光伝達物質はエーテル理論のような流体ではなく、粒子であり、空間のあらゆる場所に通常は均等に分布し、振動し光を伝達しているのである。

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