ビッグバンの命綱は物理的な時間の存在だ。時間が有るから、我々が住んでいるこの宇宙外の空間が存在し(4次元の世界)、プラス物質とマイナス物質が打ち消し合う無の世界(宇宙卵の発生場所)を形成していると仮定できる。
ところが、時間はどう考えても空間ではない。空間であって欲しいというのは物理学者の満たされぬ願いだ。今でも、「時間とは」みたいな書籍が発行される。理解できる人がいるか?しかし何度も指摘しているように、時間そのものが存在しない。
時間ありの著者でさえ、時間を見る事も、触ることも、実は計測することもできない。時間が無い事は簡単に頭の中でシミュレーションできる。金魚が泳いでいる。時間を止めると(時間スイッチOFF)、金魚は制止するね。時間スイッチONでまた泳ぎ始める。
逆に、動きのスイッチをOFFして、時間を動かしてみよう(時間スイッチON)。何も起きないね。当然時間スイッチOFFでも何も起きない。ここで時間とは動きではないかとの疑問が生まれる。
数学的にはどうか? t = a × f + b (tは時間、fは周波数:原子の振動など:つまり動き)という式が成り立つ。数学・物理学者の考えはイコールで結ばれる左辺と右辺は同じものだから、時間=動きが成立する。僕の仮説は2014年電気学会・全国大会(松山)で発表している。
ビッグバン説にとって致命的だったのは、宇宙の加速度的な宇宙膨張だ。世界中の宇宙に関する書籍は、宇宙の膨張はやがて停止し、収縮し始めると記載していた。ホーキング博士の説はあまりにも有名だ。余計なことだが、もし、時間が逆(マイナス)に流れたら、脳も画像も逆に動くから、時間のマイナス方向の流れは確認できない
宇宙の加速度的膨張は無が無限大になる事を意味する。 0 = ∞ なんてな式は成立しない。宇宙には均等にダークエネルギーが存在するから、宇宙が膨張するほど質量は更に加速度的(速度の3乗)に増加する。
今、宇宙はどの程度の速度で膨張しているか?僕の単純計算では、光速の5.8倍(宇宙の膨張初速度を光速とした場合) 。え?光の速度を遥かに超えている。アインシュタインの理論(物質の速度は光速を超えない)に反する。ところが、国立天文台によれば、宇宙膨張は光速を超えてもアインシュタインの理論に反しないのだそうだ。
ダークエネギーは宇宙の加速度的な膨張の巨大な論理ホール(矛盾)を埋めるために作った仮説だ。ダークエネルギーが無ければ宇宙の加速度的膨張は説明できない。しかし、とってつけた仮説が更に大きな論理ホールを生むことになった。
何しろ、ダークエネルギーの実測量は量子力学からの計算と比較し10の120乗の差(誤差)が有るから、誤差というレベルではない。《日経サイエンスでは、DES(The Dark Energy Survey:ダークエネルギー調査プロジェクト:世界中の25研究機関:所在地はアメリカ)のメンバーがビッグバン以外のモデルを紹介する中でのデータ》
ダークエネルギーは宇宙に均等に分布するから、僕らの体の中にもある。ダークエネルギーは斥力(反発力)を持つが、僕らの体はおろか、地球中探しても斥力は無いんだ。ここでも4次元の仮説が出てくるのか?
宇宙膨張で1秒間に新たに生まれる質量は、これまた僕の単純計算では、確か地球数個だった(過去の計算式が見当たらず正確ではないが)。ちょっとついて行けないな。
この話はエンドレスで続く。ま、NHK出版で「時間は存在しない」が出版された事を紹介しておく(カルロ・ロヴェッリ、2019年8月)。