宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

世界の宇宙物理学が僕の循環宇宙論に近づいてきた ビッグバン&インフレーションはナンセンス

2017年04月30日 14時50分17秒 | 宇宙
 丸善ジュンク堂で「繰り返される宇宙、マーチン・ボジョワルド、白揚社、2016年11月」を購入し、ざっと目を通した。サブタイトルがループ量子理論が明かす新しい宇宙像となっていて難解だ。

 要は宇宙が極限状態まで小さくなってゆくと状態が反転し、それまでの引力(引く力)が斥力(反発する力)に替わり、宇宙が再び拡大するというもの。拡散した宇宙は再び凝縮し、結果として凝縮と拡散が繰り返されるようになる・・とする。

 「繰り返される」とか、「ループ」よりは、僕が使った「循環」の方がスマートに思えるが。

 一方、日経サイエンスの最新6月号では「インフレーション理論は盤石か?、A.アイジャス他」と題し、「インフレーション理論は宇宙の初期を説明する理論として有力視されているが最新の観測データは理論的な困難と共にこの理論に疑問を投げかけ、新たなアイデアを求めている」としている。

 また、このブログでも、先に、宇宙論に関してAI導入の分析が始まった日経の記事を紹介した。やんわりとビッグバン以外のモデルと探そうとしている。何故これらの動きとなったか?何度も指摘した様に、宇宙が加速度的に膨張している事実をビッグバンでは説明できなくなったからだ。

 今でも世界の大多数の宇宙物理学者が支持しているビッグバンでは、「宇宙にはダークエネルギーが存在し、その斥力が宇宙膨張速度を加速させている」らしい。然し、僕が2014年の電気学会にてパワーポイントで指摘したように、1秒でこの銀河質量に換算して5個ぐらいのエネルギーがどこからか湧いて出る・・という滅茶苦茶な議論だ。

 ただし、「繰り返される宇宙」では引力が反転して斥力になるというが、斥力なるものは発見されていないし、太陽や地球やあらゆる物体が引力を持ち続けている事との整合性が成り立たない。むしろ、僕が2014年に電気学会で発表したように、この宇宙の外側に多数のブラックホールが存在し、その引力で引っ張られているとする方が理屈にはかなう。

 そして、そして、僕はこの2017年3月1日に、またとんでもない仮説を考えるに至った。それはこの宇宙に存在するブラックホールとペアを組む引力源が存在し、この宇宙(僕は小宇宙と呼んでいる)を取り囲む大宇宙に位置するという仮説。

 大宇宙に存在する引力源が、巨大ブラックホールのような点なのか、あるいは分散してミクロブラックホールがサッカーボールのゴム皮や卵の殻の様に分布しているかは分からない。いずれにしても、小宇宙(この宇宙)のブラックホールと大宇宙の引力源がペアとして存在する。

 量子理論では一つの量子が複数の場所に同時に存在するのであり、小宇宙に存在するブラックホールが、小宇宙を取り囲む大宇宙に複数存在してもおかしくない・・まだ単なる思い付きのレベル。

街中でぱっと見渡すと全員がズボンをはいており 男性だらけ 阿川 佐和子にはスカートを履くよう伝えた

2017年04月28日 18時06分49秒 | 芸能ネタ
 毎日、アメリカの連ドラを見ていると次々と美脚の女性が登場し、画面を圧倒する。氷の微笑じゃないが、女性が足を組み替える時のスリルも見どころの一つ。あちらの女性は勘所を心得ている。特に「スーツ」では全体が都会センスで、背の高い美人がかっこよく登場し見せつける。

 翻って、日本の街並みではスカート自体が珍しい。男性だらけと錯覚する。まれに短いスカートが目に入ると大抵女子高生だ。女性を見る時の楽しみは激減したね。イギリスでは老人までが美脚を誇るというのに。女性の魅力が失われ、結婚も遠のき、これじゃ子供も減るなと思う。

 以前、阿川 佐和子がズボンを履いて出てきたので、すぐさま事務所に電話を入れ、スカートを履くよう勧めた。結婚願望だったし、ズボンじゃ魅力が半減するよと伝えた。本人はいなかったが伝ったはず。

 僕みたいにはっきり言う男は珍しいが、若い男性でもミニスカートの話をすると急に目が輝き、反応するので、興味が強い事は明らかだ。僕の進化仮説でも、男性が女性の脚に惹かれるように機能や情報が継承されている事を支持する。

権限 地位 資産・収入 能力がある人はそれに応じた社会責任を果たそう

2017年04月27日 21時15分17秒 | 社会・経済
 日本の社会構造を長年考えて来て、大きな課題だなと思うのは題記なんだね。1998年頃だったか、ある人から喋れと言われ、権限などと責任のアンバランスのことを語った。同じような事はソニーの創業者の一人である盛田 昭夫詩も書いていた。盛田氏以外では見当たらない・

 盛田氏は「日本では上に行くほど天国なんだ」という感じで書いていた。ちょっと抽象的だが、僕の考えとは一致するものがある。論理的には当たり前のことだが、この論理は日本ではほとんど見当たらない。

 また、日本のリーダーや実力者が世界で認められない、あるいは日本が世界から締め出される大きな要因が自分の事(利益、優遇)しか考えない或いは様々な考えや個性を受け入れない閉鎖性である。

 バブルの頃、欧米の人達は、「日本は繁栄しているのだから、我々も一緒の輪中に入れてくれよ」と期待していたが、そのような考えも動きも無かった。この様な閉鎖性が結局は日本が締め出される要因となったのだ。

 バブルからバブル崩壊にかけてジャパンバッシングは激しかった。そのうちジャパンナッシングとさえ言われるようになった。日本人は、自分達は真面目に働いている。なぜそのような虐待を受けるのかと理解できなかった。

 権限 地位 資産・収入 能力については多分に本人の努力に追うものが大きいが、その努力さえも運よく見に付いたものである可能性が高い。恵まれた人はそうでない人たちに手を差し伸べなければならない。

浅田真央は多くの日本人や、そして世界中人々の共感を呼んだ

2017年04月26日 22時23分16秒 | スポーツ
 バンクーバーオリンピックで浅田真央がキムヨナと競う前、韓国人の女性が「浅田真央は気が小さいから」と言った。果たして、浅田真央は演技でミスが有り、キムヨナの金メダルを許した。浅田真央の諦めない戦いは続いたが、遂にオリンピックで金メダルはならなかった。

 浅田真央はキムヨナの様な強い女性ではない。なよなよとした優しさが勝負ではマイナスになったかもしれない。優れた体格も回転ジャンプには不向きだった。しかし、負けても負けても頑張る浅田真央は、多くの女性の共感を呼んだのだ。

 今や浅田真央グッズなど関連製品は凄い勢いで売れているという。浅田真央は多くの日本人の心に永遠に残るのだろうな。

こころ自治会・第二集会場建設の競争見積もりは茶番劇だった

2017年04月22日 22時14分07秒 | 社会・経済
 風のうわさで、集会場の競争見積もりでは最安値ではない建築業者に決定したと聞いた。特命理由が出され「近くにあり、メンテナンスがやり易い」と書かれていたらしい。見積もりを出した他の業者も市内で業務をしており、メンテの機会が少ない家であることを考えると理由になっていない。

 僕はサラリーマン時代、研究所設備計画と購入、および製造業立ち上げをやったから30億円ぐらい購入しており、一般の皆さんよりは購入手続きが何なのかは知っている。特命理由書も何度も書いた。だから僕は自治会の購入についてもお手伝いを申し入れていたが断られた。

 そもそも、60名も集める自治会の役員会で、重要なテーマの話し合いが無く、何の決済もしなかったことに異様さを感じた。毎回のように出て来た話はスケートボードを紛失してこの扱いをどうするか・・といったテーマだった。60名も集めて紛失スケートボードを議論する事か?

 同じ街区の会員から、重要テーマは兎も角、予算の話は重要だという意見が出て、そこではと、副会長会(会長を含む)を作り予算について話し合う事を提案した。

 松山の自治会では、10万円以上の購入では専門委員会を作るとの情報を聞いていた。海田町の自治会では以前会長の使い込みが有って以来、情報はフルオープンになっている。

 同じ町内で、税理士が年間8万円で会計を指導するとの申し出があり、それも役員会で提案したが、ことごとく拒否された。

 あくまで推察だが、今から考えると、副会長だった僕の見えないところで、集会場建設とご近所の建設業者指定という大きな動きが有ったのではないかとも思えるのだ。役員就任前の総会では、繰越金が800万円ぐらいあり異常だった。僕は役員就任前だったので質問を控えた。

 夏の役員会だったか、自治会にしては多額である繰越金は噂の有った会場建設目的ではないのかと確かめた。実はドンピシャ。だったらなぜ、4月の第1回役員会から集会場のテーマを掲げて議論しないのか?その後、突如、集会場建設の専門委員会が作られたと発表が有った。

 誰がいつ、どのように、何の基準で専門委員会が作られたか、何の説明もなかった。僕は何か きな臭いものを感じていた。役員会での会計関係の議論と決済を提案して以降、お金の話がぽつり、ぽつりと出るようにはなった。

 伴南小学校に時計を贈る話については僕も当初は賛成した。ところが予算の中身を調べてみると、時計代が定価より高いことに気付いたので指摘した。凄い勢いでやってきて、「直せばいいんだろう?」と言われたがそういう問題ではない。

 僕が研究所の設備を購入していた頃は、業者から盆暮の贈り物が届けられ部屋に山のように積みあがった。その気になれば毎晩飲めたかもしれない。

 僕は全部、贈り主に返却した。お金がかかりバカにならなかった。賄賂を出そうとした業者は外した。現金は書留で返金した。電力社員は全国で10万人ぐらいいただろうが、そのような事をした例はなかったと思う。電力会社では有り難く頂くようじゃないと出世できない。

 当時、社長などトップには、発電所建設などのお礼で大金が企業から渡されていた。贈った本人が言っているのだから間違いない。それは、後から知った事だが。従って社員が贈り物を返したら、嫌み以外の何物でもない。

 僕は副会長を辞めた後も、毎年、購入においては適正な競争見積もりをするよう要求し続けた。特に、第2集会場が気になっていた。第2集会場の予算関係については請求しても出てこない。本来は、堂々と胸を張って開示すべきものだろう。

 最近特に感じるのだが、我々より新しい世代が集まると見事にいじめ集団が形成されたり、論理とか正義より空気を読むルールが支配していたり、日本という国は発展が出来ない国になってしまっている。北朝鮮はおかしいが、日本もおかしい。

My進化論は量子力学の世界に入ってきた 理解しがたい古典的学説を乗り越えて

2017年04月16日 21時23分01秒 | 生命
 2003年、最初の論文を電気学会に出した頃は細胞の中にコンピューターが存在すると考えた。我ながら、とんでもない仮説だなと感じないわけではなかった。他方、コンピューターがシミュレーションでもしない限り、余りにも複雑で余りにも高度すぎる生物システムは出来ないと考えた。

 過去の仮説でもRNAワールドなど、僕の仮説に近いものは有る。専門家から見れば、お前は本でRNAワールドを読んで、ちょっと目先を変えただけだろうという感じか。そうかな?いや決定的に違うのは、従来仮説が悉くハード中心の発想だったという点だ。

 僕は最初からソフトウェアを語っている。自動車やロボットは金属でできており、従来人間が作り出してきた物は悉くハードから始まり、後からソフトウェアが入ってきた。ハードは目で見えるし、確認しやすいから無理もない。

 ところが金属の塊はどう形を変え、組み合わせを変え、溶かしても所詮金属は金属なのだ。液体を混ぜようが、沸騰させようが、バラバラにしようが、そこから継続する創造的なシステムが生まれるわけではない。車やロボットが子供を産むなんて事は無い。

 進化にとって、情報の収集、蓄積、継承、そして最も重要な評価というものが無ければ、目も眩む様な生物進化は実現しなかった。これらは全てソフトウェアのなせる業だ。

 例えば、ダーウィン説と分子生物学の組合せで、進化が説明できると言ったところで、重要な仕組みや機能を残さなければならないという本質的な問題を説明できない。ダーウィン説に、遺伝子が加わると、偶然に出来た凄い形状や機能を残すことは絶望的なほど難しくなった。

 例えばチーターのあの速い走りは、カメラで追えば、確かに筋肉の強さや体のスマートさかもしれない。漫画を描いて示すことはできる。しかし、誰かが見て目で判断しているわけではないので体の構造や筋肉の付き具合などと、個々の遺伝子の関係を示すデータベースでもなければ無理だ。

 そして、僕の進化論は遂に量子力学の分野に踏み込み、最初の空想で描いていた、細胞内のコンピューターの話にまた戻ってきた。生命体が作ってきたコンピューターは人類が作った電子計算機とは異なる物凄い創造物だった・・と思う。

金正恩は核ミサイルのボタンを押して世界を破綻させ得る暴君 それがサダム・フセインとの違い

2017年04月15日 09時44分10秒 | 軍事外交
 習近平はトランプ大統領に「朝鮮半島の非核化を実現させたい」と語り、さっそく中国特有の騙しテクニックを行使。トランプは喜び、貿易不均衡を棚上げしたしまったようだ。しかし、トランプは一流の経営者なので結果を重視する。

 早晩、習近平がポーズと口ばかりで実質何もしない事に気付く。その時間遅れのおかげで、北朝鮮は核搭載可能なICBMを完成させてしまう。トランプは激怒して北朝鮮への行動に移す事になる。金正恩の核ミサイル発射とアメリカの先制攻撃のいずれが先か選択で、躊躇できない。

 金正恩は叔父を重機関銃90発でバラバラにしてしまうような、トランプの10倍ぐらい危険な暴君だ。目の前に核ミサイルのボタンが有れば、何かの拍子に押してしまう。アメリカは数倍の核ミサイルを潜水艦から発射し、北朝鮮周辺は破壊され死の灰が大量に降る。

 イラクのサダムフセインは首都バクダッドの陥落に伴い逃亡したものの、隠れ家に潜んでいる所を発見されアメリカ軍に捕らえられた。アメリカはイラク軍に対して圧倒医的に強かったし、核も無かった。

 もし、北朝鮮に攻撃しようものなら、大規模な戦争に発展しかねず、韓国や日本にミサイルが撃ち込まれることは必至だ。これを避けるため、斬首作戦は現実的な選択である。二重三重の作戦が練られ実行される。

北朝鮮近海に原子力空母を交代で張り付かせ 挑発しつつ睨みを利かせる

2017年04月12日 13時40分06秒 | 軍事外交
 トランプ大統領の作戦に関して僕の予想が当たっており、ちょっと驚く。4月4日に「最初の動きはイージス艦などを多数北朝鮮海域に差し向け挑発となる。同時にミサイルが発射された場合に備える。」・・と書いた。

 これに対し「イージス艦(駆逐艦のつもり)など多数」が「原子力空母カール・ビンソン打撃群」となったが、ま、同じ範囲。トランプは過激で予想出来ない人物と映っているが、実はトランプは論理的に考えて判断する。従って予想し易い。常人で無いのは、その判断を果敢に実行するところだ。

 空母カール・ビンソンを北朝鮮に差し向け、何も無くて帰すとチキンレースに負けたような印象を与える。北朝鮮が増長してしまう。一番良い手は、巨大空母を北朝鮮近海に張り付かせることだ。時々交代させてやれば良い。北朝鮮にとって相当のプレッシャーと挑発になる。

 原子力空母に目を奪われるが、空母は司令塔であり象徴的役割が大きい。実は大型の原子力潜水艦数隻が配備され、着々とその瞬間を待っている。核ミサイルの主役は潜水艦だろう。

 中国が経済封鎖させれば、早晩北朝鮮は崩壊する。中国が緩慢でも、核実験やミサイル実験が止まれば成功。これらの実現が無ければ、最後の軍事作戦に切り替える。海上封鎖して圧力を拡大、ステルス戦闘機を北朝鮮空域に侵入させ、情報を収集。

 北朝鮮は核を保有し、かつ世界4位の軍事大国であり、韓国と隣接、日本と近いから簡単には戦争を仕掛けられないが、さりとて放置すれば、いつかアメリカに核ミサイルを撃ち込まれる。だからトランプにとって、北朝鮮を叩くことに他の選択の余地は無い。

 かつて、トンキン湾で北ベトナムの哨戒艇がアメリカの駆逐艦に魚雷2発を発射した。これがきっかけとなってベトナム戦争が開始された。しかし、後にこれがアメリカの作り話だったことをニューヨークタイムスが暴露した。この手は使えない。

 金正恩がいらついてアメリカ艦隊に向けてミサイルを発射させればベストシナリオだね。アメリカ国民が沸騰して絶好の攻撃スタートとなる。大量のピンポイント破壊と斬首作戦の並行かな。幸い、東アジアはアメリカから遠い。日本にミサイルが落ちてもどこかよその出来事。

金正恩が生き残るには亡命しかなくなった トランプは必ず斬首作戦を実行に移す

2017年04月10日 22時00分10秒 | 軍事外交
 中国にとっても北朝鮮の核ミサイル開発は成功方程式だった。クリントン大統領も、オバマ大統領も中国に巨額の貿易黒字という甘い汁を吸わせて、北朝鮮の核ミサイル開発を抑制するよう要請し、中国の快い返事に騙され続けた。

 北朝鮮は中国からの経済制裁を受けるどころか、中国との貿易が拡大し、核開発に潤沢な資金を得たのだ。北朝鮮を訪れた日本人の報告から、道路を走る車の飛躍的増加が報告されている。

 金正恩がトランプ大統領とチキンレースをやっていると思うのは勘違い。トランプは荒っぽいアメリカ人であり、厳しいビジネを勝ち抜いた経営者だ。北朝鮮がアメリカ本土に打ち込めるICBMを開発する前に、手を打つが、それは米韓軍事演習で繰り返してきた金正恩・斬首作戦の実行だ。

 作戦が失敗して、金正恩が生き残りミサイルのボタンを押したところで、ミサイルの向かうのは日本や韓国だ。アメリカ軍も最善を尽くすが100%の保証はない。米軍基地を狙って打つと言っても、ぼろい北朝鮮ミサイルで精度を要求するのは無理というもの。

 米軍基地を外れて打ち込まれる、海や山に落ちれば良いが、町の密集地に落ちる場合もある。少なくともそれはアメリカ本土ではない。

 アメリカ軍はやると成ったら、多重な作戦を立て徹底的に追い詰め金正恩は逃れる手段が無い。イラクのサッダーム・フセインの例の様に、捕まえて死刑にするか、地下深く潜った隠れ部屋ごとバンカーバスターで破壊するか。
 

シリア・シャイラート空港に発射させたトマホーク59発はトランプ大統領が北朝鮮に立ち向かう号砲

2017年04月08日 10時02分01秒 | 軍事外交
 シリア空軍が4日、国内の反抗勢力に対して化学兵器爆弾を投下したことは、日本ではニュースにもならなかった。発表されていないがサリンらしい。トランプ大統領は直ちにシリアのアサド大統領がレッドラインだけではなく、多くの一線を越えたと非難した。

 そして、駆逐艦(イージス艦)から最初のトマホークが発射されたのは、トランプと習近平の第一回目の会談が終わる前だった。その後、15分おきに合計59発のトマホークがシリアに向けて放たれた。

 ロシアによると23発が空港に着弾、36発は行方不明としている。イギリスBBCはアメリカの駆逐艦ポーターとロスの2隻から狙ったのはシャイラート空軍基地の機能を破壊するためのピンポイント攻撃だったと伝えている。

 その後、アメリカはミサイル59発が全部命中したと発表した。確かにジェット機を格納するかまぼこ型・コンクリート屋根の中央に穴が開いている。凄い精度だ。駆逐艦2隻で59発もトマホークを打ち、艦内にはまだミサイルを残しているのだからこれも凄い。

 重要なのはこの発射のタイミングだ。トランプはビジネスマンであり経営者だから、本来は大切な国のトップを歓迎する場面ではこのような過激な行動は避ける。2回目の会談が行われる前がベストだった。そして、会談の合間にアサド大統領を非難するメッセージを発している。

 トランプが習近平を迎えた時、笑顔を見せながらも表情が厳しく硬かった。会談の前「習近平は何もお土産を持ってこなかった」と発言したので習近平の消極性に怒っているのかと思った。それも有ったが、自分の命令でシリアにミサイルを撃ち込む軍事行動前の緊張だったのだろう。

 恐らく、トランプは習近平が手ぶらで来ることは事前に入手した情報で予想していた。そこで、ロシアの反発を招く攻撃を承知の上で、突如敢行し自らの実行力を見せつけ、習近平に2回目の会談で北朝鮮対応を迫ったのだ。習近平に宿題を出した。

 これで、少なくともトランプが中国へ行き習近平に会うまでは、北朝鮮へ軍事攻撃しないことが分かった。北朝鮮に対して何らかのアクションが具体的に開始されるのは習近平が再び消極的な態度を示した後だ。

 習近平は中国こそ世界の中心と考えているから、甘い期待は出来ない。しかし、トランプは一流の経営者だから、一度公に口にしたことはやり遂げるだろう。最も遅れてもこの4年間のうちには北朝鮮問題を片付けようと必ず手を打つ。 

 既に、北朝鮮に近い海域でアメリカの航空母艦2隻や多くの艦艇が展開している。元々、2隻の展開は中国の南沙諸島の基地化対策だったが、これまでにない状態である。北朝鮮のミサイルに対応し、かつ北朝鮮に圧力をかけようとしているのだ。