宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

カープは衣笠氏が後押し サンフレッチェと共に首位で広島のスポーツ王国復活か

2018年04月30日 17時05分02秒 | スポーツ
 元広島の衣笠氏が亡くなられたことは、余りにも若くて信じられない。サラリーマン時代、時々広島に戻ってはカープを応援した。衣笠氏の大振りは扇風機と言われ、その爽快さから全国的にもファンがいた。

 まれに内野席で見ていて、僕の声は良く届いた。衣笠氏のバッターボックスで、次は高めの釣り球と見て「衣笠!次はボールだ 振るな!!」と叫んだらやはり高めの暴球。衣笠氏は素直だった。必ず振るパターンだったが、振らずにボール判定となった。今は懐かしい思い出だ。

 山本浩二と衣笠祥雄がアベックホームランを打った時には、野球には興味が薄い家内も、感激のあまり涙が出ていた。ま広島は浩二に尽きるが、浩二も衣笠が良いライバルだった。今は、鈴木、エルドレッド、松山当たりだろうか。

 一時、カープは低迷していたが、緒方監督になり、とりわけ新球場になってから強くなり、ここの所毎年セリーグのチャンピオンチームとしての座を固めつつある。今年は横浜に負け越して心配したが、衣笠氏の後押しもあり、横浜に3盾で期待が持てる勢いだ。

 一言で言えば横浜を圧倒する事で、先が見えてくる。カープを球場で応援したいが、人気が高すぎ、その割に球場が狭く、以前のように簡単に切符が買えなくなった。空いているのは相手側の指定席だけで、だんまりで応援する事にしている。

 サンフレッチェは一時の黄金時期から主力選手がどんどん抜け、弱体化し、監督も替わってどうなるかと心配していた。ご近所だった佐藤寿人君がいなくなったのも寂しい。急に強くなったのは誰が考えても監督のせいだろう。

 今年は様変わりした強さを見せている。首位を続けているのを見て、あれ、あれという感じ。サンフレッチェのファンは若い世代が多く、非常に熱心なのが印象的だね。家内は時々、応援に行き、座席が隣りあう友達もできたようだ。

 日本で、もっとも人気のある野球とサッカーで広島がともに首位を走るのは贅沢過ぎる話だが、スポーツ王国の復活として大歓迎したい。

伊調馨 テレビ朝日の女性記者がパワハラ・セクハラを世に訴えたのは良かった 僕も電力会社ではパワハラメニューを一通り経験した

2018年04月26日 21時14分49秒 | トラブル
伊調馨に対する栄和人のパワハラは卑劣で、谷岡郁子学長がいみじくも指摘したようにパワーの無い小物だから、その度量の無さから起きた出来事だろう。福田次官はトップ官僚中のトップでありながら、女性記者をもてあそび、「おっぱい触らせろ」など幼稚さと欲望でブレーキが効かなくなった。

 僕は1975年頃、日本中のモラルが急速に失われていくのを感じて残念だった。当時その事を発言していたが、さして気にする人もいなかったように思う。

 官僚、政治家、大学教授など権力構造の上位に君臨する者の全員がパワハラ・セクハラをするわけではないが、日本のリーダーの選び方(トップクラスの人材評価)が著しくアンフェア―で合理性を欠くものだから、起こるべきして起きている。要は日本では上層部が著しくぼろなんだ。

 女性や弱い立場の人が被害に会い、人知れず苦痛に耐え、人生を失ってきたのだから、勇気を出してどんどん告発すべきだし、まわりの人々が援助し励まし、まともな国にしなければならない。

 最近のニュースを見ていて、僕は電力会社でパワハラのメニューを一通り体験したんだなと思った。電力会社で、まともにばりばり仕事していたら、取締役はおろか部長にもなれんだろうね。僕は事実を明らかにすることが社会発展で最も重要と考えているので、また過去の出来事を紹介したい。

 電力では、自民党国会議員をバックにすることが最も強力な昇進の道であり、全体として減点主義の典型的な組織だから、僕みたいに仕事の成果を通常の3倍も5倍も達成することしか頭にない人間は全く電力向きではなかったんだ。

 登場人物は超大物国会議員をバックにしたF(Fujioka)、Fが手下で使ったK(Koga)、Y(Yagi)、H(Hamada)が主なメンバー。Fは営業部の課長だった頃(僕は部下で新米の管理職だった)、毎晩本店近くの飲食店へ女性社員を含む全員を引き連れて行き、どんちゃん騒ぎしていた。行かなかったのは僕一人で毎晩残業していた。

 その店でFは全員に僕の悪口を言わせた。全員必死で僕の情報を集める(告げ口上手は昇進の早道)。毎朝、会社に行くとFが自分の窓際の席に呼び、どうでも良い事を大きな声で叱責する。情報が尽きるとアルバイトの情報まで使った。ある酒の席でFは「お前の首を真綿で締めるようにして締め上げてやる」と言った。

子会社に出向し戻って来た時、僕は課長で(次長の約束がFの抵抗で昇進が消えた)Fは部長になっていた。次長のKに呼ばれ「部長の所へ行く時、また何をする時も私の許可を要する。君には権限も、部下も、予算も無い」と伝えられた。僕は子会社では週に1~2回社長(元電力常務)にお会いしていた。

 たまたま営業部門のトップに呼ばれたので、子会社の常務に相談すると「全部話せ、ただし行く前にFには伝えておかないと告げ口になるぞ」と言われた。そこでFに伝え、数日後、営業部門トップに伺い、全部お話ししたら「そんな馬鹿な事が有るはずなかろうが」と一蹴されてしまった。これで異常な課長生活が始まった。

 Fは政治力をバックに常務に昇進して行き、Kは取締役となり、その後、通信システム系の子会社社長になった。テレビにも再三出ていた。他の手下はKのスピード出世を見て張り切る。

 僕は昼間の照明に蓄電を使いピーク需要を抑えるエコライト(深夜にバッテリーに充電)の開発を全国の電力会社、電力中央研究所、パナソニック、三菱電機の協力で進めた。開発が進まない時はFが喜んでいた。開発のめどが立ちそうになるとY(部長になっていた)が報告書を受け取らない。

 複数のしかるべき人物に相談したが、大元がFでは相手が悪いと全くらちが明かない。僕の評価は最低となり、役職はく奪寸前まで追い込まれた。大学に出向し客員教授を務めたが、上司は管轄区域の電力支店・支店長で、Fがここまで手を回し、いくら頑張っても評価が上がらない。

 あまりにも電力会社が出鱈目だったので、55才で辞めることにした。本店次長のはずが実現せず、辞めるまでの7年間、全く昇進は無かった。これはきつかった。家族にも深刻な影響が出ている。辞める時は悩んだが、1秒でもイカサマな電力に在籍せずにいられると思うと嬉しかった。

 僕の業務実績は自分で言うのもなんだが、驚異的だった。最後の大学でも、共同研究開発プロジェクト(企業から資金を得て大学の研究者と共同研究する)を3年で45件以上、および大学発ベンチャーの3社立ち上げを支援し、研究資金を全部で2億円近く集めた。1人で学内や全国企業を走り回った。

 僕はラグビーの様に予め攻め方や手の内を見せ、正面から堂々と取り組み実績を残した(一度でも嘘やインチキが有れば、二度と仕事は出来なくなる)。しかし、誰も褒めはしない。石を投げられるのがおちだ。常に、ジェラシーの嵐に晒されていた。

追記 率直にブログを書いているとやくざから電話が来る。ある強硬なやくざは電力関係者が絡んでいると推定された。本人が表に出ない脅しは、元が誰かを感じさせる。バッティングセンターに6人?が入れ替わりやってきたし、家の壁に派手にペインティングされたのも同じグループかな。都度、警察に連絡した。

人口半分の韓国が経済で日本を上回るのは時間の問題

2018年04月22日 21時38分41秒 | 社会・経済
 中国のめちゃくちゃぶりは街中でも目を覆う。車が歩行者の中に突っ込む。打合せで話がコロコロ変わるし、約束を守らない。食べ物は恐ろしい。しかし、中国とインドが経済で日本を上回るのは前世紀の末から予想され、実際には、中国は予想よりはるかに早く、日本を追い抜いた。今は後ろ姿さえ、見えなくなった。

 最新のデータでサムソン電子の利益がトヨタの1.5倍以上ですか。高級車ベンツやBMWの販売数では既に日本を上回り、2,3年で輸入車全体の販売数が日本を上回ると予想されている。日本国内では、韓国の雑さなどを語れば盛り上がるのだろうが、様々な分野で韓国の伸びにはかなわない。

 いつ頃、韓国が日本を抜くか?20年後との予想も有るね。時期は特定できないが、着実にその時はやってくる。

 北朝鮮と韓国がいつの間にか、するすると手を結びかねない状況となり、この2国が合併すると、核保有の大国が日本の隣に出来上がるかもしれない。日本では何をするにしてもブレーキがかかり、難しすぎるが、他国では何でもありだ。

 日本人は優秀だと語るのは良い。ただし、何をもって優秀というのか、よくよく考えなおした方が良い。何が違うのか?「スピード感と実行力」だろうね。日本の場合はとにかく時間がかかる。呆れるぐらい時間がかかったうえに、結局実行しないなんてことが平気で起こる。

 この原因は、論理力の不足だね。幼稚園からから始まって大学生、サラリーマンも含め、論理的に考える力や習慣が決定的に欠けている。論理力が無いと何が正しいかが分からない。自信が持てないからいつまでも判断できない。

 そういえば、今回不承不承辞めることになった福田財務次官も幼稚園生並みだね。大学に勤めていた頃、ボス教授が日本は幼稚園から東大まで学級崩壊が起きていると語ったのを思い出す。

ガラクタと言われ無視されていたジャンクDNAのエピジェネティクス修飾が極めて重要であることが分かってきた

2018年04月20日 21時38分44秒 | 生命
 2000年にヒト遺伝子(全体の約2%)の全読み取りが出来た時、残り98%のゲノムはジャンク(ガラクタ、ごみ)と呼ばれ、全く無視されていた。ところが、遺伝子だけでは様々な生物現象や病気などが解明できないことが分かった。

 例えば、受精卵が分化して脳、心臓、肝臓、皮膚などになるよう制御するのがジャンクDNAから作られる長鎖ncRNA(ノンコードRNA)である。全タンパ質の製造についてスイッチON、OFFし目的の器官を作っている。長鎖ncRNAは200~100,000個と塩基数が大変大きい。

 従来は遺伝子の塩基が変化し神経、骨、目などに分化するとの説もあった。しかし、遺伝子の塩基は変化させず、長鎖ncRNAの修飾で働く遺伝子を指示し、機能を変化させてそれぞれの器官を作っていたのだ。

 女性が持っている二つのX染色体は一つが不要になる。卵が受精した後、二つのX染色体が2~3時間ぴったりとくっつき一つが選ばれる(多分、十分な長さか、良し悪しをチェックしている)。選択されなかったX染色体の機能を全部ストップさせるのがXistRNA(エピジェネティックな効果)であり、この選択が一生を左右させる。

 ネッサ―・キャリー博士(*)は前述の、「二つのX染色体が2~3時間ぴったりとくっつく」状態を一夜の情事みたいなものと書いています。女性にしては面白い表現です。
*ジャンクDNAの著者、女性研究者、エジンバラ大学でダーウィンの後輩になる

 男の場合は、X染色体が1つしかないので、女性の様に良い方のX染色体を選択する事が出来ないために、染色体異常に伴う疾患が起きやすくなる。

 ネッサ―・キャリー博士は、上記の事などから、とてもジャンクDNAとは呼べないと書いている。遺伝子が大切かジャンクDNAが大切か との議論は意味が無く、両方が協力し合って、複雑で高度な生体システムが出来上がり、維持されているのです。



MY進化仮説のうち小仮説が3つ証明された 空想から科学へ

2018年04月12日 11時21分47秒 | 生命
 今年1月、ジャンクDNAという本を広島県立図書館で借りて読み、エピジェネティクス(ジャンクと言われたDNAがタンパク質の製造を制御する)を知った。従来の学説(世界中の殆どの学者が支持する新ダーウィン説)には無かった世界でした。

《このブログの読者はご存知の様に、僕は戦略的進化論と言う生物進化仮説を今年の3月も九州大学の電気学会で発表している。残念ながらエピジェネティクス関連の報告は間に合わなかった。皆さん反応無しで、理解した人はいないようだし、際物のなかの際物という扱いでしょうか》

 このエピジェネティクスの勢いは強まる事はあっても弱まることは無いでしょう。権威ある海外書籍でもきちんと取り上げています。ただし、エピジェネティクス研究者も「自然選択(ダーウィン説)」という言葉を散りばめ、摩擦を避けてはいますね。

 また、毎日のように関連書籍を読んでいますが(難しい、分厚い、すぐ名称などを忘れる)、戦略的進化論(コアは生体内に等価的に存在する評価システム)に付随するいくつかの小仮説のうち、

①遺伝子には書きやすい(記憶しやすい)種類とそうでない種類がある(従来学者は設計図情報を記録したDNAのみが遺伝子としていますが、エピジェネティクス派は従来遺伝子を「構造遺伝子」、従来はジャンクと呼ばれていたDNAのうち修飾するDNAを「制御遺伝子」などとしている)、 
②経験した情報が世代を超えて継承されている、
③経験して得た情報やノウハウなどがジャンクDNAに含まれている
・・がエピジェネティクスの報告から証明されましたね。

 何でもないようなことだけど、凄いですよね。最初はただの思い付き、空想から生まれた仮説ですから。

冷たくなった握り寿司を適温に温めたい 電子レンジでは魚が白く硬くなって触感が失われる

2018年04月08日 21時46分52秒 | 食・レシピ
 寿司屋で詰めてもらった寿司も、スーパーで買う寿司も、冷たいので今一つ。触感は大幅に失われます。ネタは冷たい方が美味しが、何とかシャリのところだけ温かくならないか。これは多くの人の願いですね。しょうがないから、温かい赤だし味噌汁を飲みながら我慢するか なんてね。

 一番良いのは、低温の蒸気を使って温めるのでしょうが、時間がかかってしょうがない。理想的ではないにしろ良い方法が有ります。手軽なのはやはり電子レンジ。普通にやると、透明感のあるネタ(魚の切り身)が、白く硬くなって、これじゃ寿司じゃない。

 どうするか?これが実に加熱時間なんですね。お宅の電子レンジのワット数が分からないので、とりあえず、20秒ぐらい温めて下さい。ざっとした時間で良いです。シャリの温度が上がりましたか?過不足は5秒刻みで調整してしてみてください。どこかで、適切な時間が見つかります。

 不思議なことに、シャリの温度は上がり、ネタは冷たく透明感は失われません。何故か、電波は全体を過熱するんですが、ネタは上にあり放熱しやすい。シャリは上にネタが有るので放熱しにくい。ネタが何故透明なのか?前記の放熱しやすさに加えて、表面の熱は逃げやすく、短時間では上昇しません。

 中心部は加熱され易いのですが、その熱が外に伝わるには時間を要します。従って、20秒とかその前後では、ネタが加熱で変色し硬くなることはないのです。ぎりぎりまで加熱する気なら、小刻みに加熱しながら置く場所を変えて下さい。連続加熱では、部分的に温度の高いホットスポットができやすくなります。

 蒸気が逃げにくいようなカバーのようなふたをする手もあります。短時間ですから影響は少ないでしょうが。さあ、これで、スーパーで安くなった寿司も安心して買って帰り、ひそかにシャリだけを温めて食べる事が出来ます。そりゃー、あったかい方が美味しいに決まっています。

舞鶴市長が大相撲の土俵で挨拶中に倒れた時 駆け上がり人工呼吸したのはかつて院長だった時の看護師だった

2018年04月06日 22時35分31秒 | スポーツ
 これがアメリカ、ヨーロッパ、韓国なら全国の女性たちが、大相撲関係者の治療ボイコットを訴えて大規模デモを展開するだろう。日本の女性は普段から虐げられ差別されることに慣らされ、抗議すらできないほどに間違った常識を刷り込まれている。

 多々見良三舞鶴市長が挨拶中にクモ膜下出血で真後ろにばたんと倒れた時、看護師の女性が勢いよく土俵に駆け上がり、男性を押しのけて人工呼吸を開始し始めた。あれが無かったら、舞鶴市長はかなりのダメージを受け、あるいは蘇生不可能だったかもしれない。実は、この看護師は市長がかつて院長をしていた時の看護師だった。

 本日は宝塚の中川智子市長が土俵でのあいさつを申し入れたが、相撲協会に断られ、相方なく土俵の下で、「女性という理由でできないのは悔しい。伝統を守りながら、変革する勇気も大事なのではないでしょうか」と挨拶した。

 大相撲の八角理事長はこの挨拶をどう感じたのか。こういう時こそ、伝統にも残すべきものと改革すべきものが有る。この際、理事長は改革の道を開き、中川市長に土俵でのあいさつをお願いすれば全国からの喝さいを浴びた事だろう。

日本の民事裁判では欧米のような公平・公正さが無く  強いものが勝つようにできている

2018年04月01日 22時04分46秒 | 社会・経済
 日本の民事裁判では、個人が大企業と争いになった場合圧倒的に不利で、とりわけ金融・証券との裁判では勝てない。専門家と話をすると日本の裁判制度はドイツをお手本としていると聞かされた。そこで、ドイツの民事裁判を調べることにした。ドイツ大使館に聞いたところ商工会議所の紹介が有った。

 因みにアメリカ大使館だと、非常にクールな対応で、親切さは期待しない方が良い。明らかに電話を切りたがっている口調で、引き下がらざるを得ない。その点、ドイツ大使館は親切な方。

 東京のドイツの商工会議所からお金を出すと弁護士を紹介すると言われた。マクロな情報が欲しいだけだから、大金は出せない。情報紹介も有ったが分からなかった。結局のところ、独自にドイツ語の文献だとか、インターネットを調査する事になった。大雑把にわかった。

 お手本(ドイツの民事裁判)と真似または応用(日本の民事裁判)とがどれほど似ているか?まるで違うね。日本の専門家も知らなかった。ドイツの民事裁判は実に合理的で、公正で、当事者の負担を少なくして、正しい判断が出来るようにしてある。

 まず、当事者が証言者を自由に選んで指名出来る。合理的な理由が有れば裁判長が証人として認める。証人として召喚された場合には、法廷に出なくちゃならない。出廷しないと裁判費用の負担などの罰則が有る。証言者の手当ては出る。日本だと知人でも証人に頼むのは極めて難しい。ましてや、相手方の人間は受けるはずがない。

 裁判長が知らない分野のテーマについては、裁判長に代わって専門家が担当する。専門家は個人でも良い。日本では裁判長が全く知らない事を担当すると、分からないもんだからさらっと逃げるか、本質的な取り組みを避ける。その挙句訳の分からん判断が下される。

 最後にドイツの民事裁判では、証明を優位な立場の者が実施しなければならない。これは日本と真逆だね。日本で大企業と争う場合、大企業が勝手に自社有利に作った契約書を盾に、自社内の事・肝心なことは全く開示せず、嘘八百並べ立てて逃げ切る(ある弁護士談)。

 アメリカの民事裁判はディスカバリーが有名だが、これは強制的に関連する証拠を出さされる。時に倉庫一杯になる。また、裁判前にカメラで録画する証言が有る。これらを全部実施すると、双方の当事者は大変だが、事実が次々明らかになり、全容が解明され易く、有利不利が明確になってくる。

 そこで裁判せずに弁護士が間に入って和解の道を探る。アメリカ方式は和解用のシステムである。また、有能な弁護士が活躍する世界だ。弁護士の力量で方向性が変わる可能性が十分ある。日本だと、やる前から大企業有利は確定している。

 裁判になった場合は陪審員制度で、特に弱い個人は社会の一般常識や感覚で救われる。日本の大企業は国内では個人相手に負けなしでも(明確な証拠がある場合を除いて)、アメリカではこっぴどくやられ、莫大な金をとられている。

 日本で、弁護士は個人が大企業などを相手にする場合、必ず負ける事を言わない。言えば、裁判が無くなり食ってゆけない。悪質な弁護士は着手金をがっちりとり、裁判の真似事でお茶を濁す。

 日本の民事裁判は公平さや公正さが無い、世の中の事を知らない裁判長が理解できんことを判断する、証拠を出せない個人が証明を義務付けられる、裁判やる前から結果が決まっている。

 これは何なんだろうか?多分 戦前の軍国化や、軍隊の維持と拡大を進めるためのものだっただろう。戦後も国民をうむを言わせず、目指す方向へ持って行くのに都合が良い。逆らっても無駄よ・・という訳だ。日本が発展しない大きな理由が隠れていた。

 日本の民事裁判はそもそも、裁判の条件を備えていない。事実解明の思想や哲学が無い。企業が障害を起こした情報を持っていることが明々白々でも裁判長が立ちはだかり、開示を断固阻止する。政府機関も後押しする。大企業を相手に裁判すると、裁判長、政府機関、そして大企業との孤独な戦いを強いられる。これ本当だよ。

 個人が大企業相手に有利な点は、裁判を自分の管轄内で開けることぐらい。野蛮国日本の裁判制度だ。