ベンツで高級車と呼ばれるのはGクラス、Sクラス、CLSクラス、SLクラス、MLクラス、Eクラスなどであり、AMG仕様(レーシング)はAクラスでも800万円を超え高級車になる。
Gクラスは軍用車:武骨でスパルタン、細身で長身の四駆、ディーゼル&右ハンドル登場(価格もやや抑制)でねらい目、乗用車的な乗り心地や高級機能は期待しないほうが良い。
Sクラス:セダンの最高級、最新最高の安全機能、左ハンドルでは運転手が降り後部歩道側ドアを開けやすい。ハイブリッドが比較的安い。あの日、ダイアナ妃だけがシートベルトをしていなかった。他の人は助かった。残念!
CLS:Sがオフィシャルに対して、CLSがパーソナルという位置づけですか。後部に向けてカーブを強調したデザイン、Sとはまた別の趣が有る。本日、運良くAMG仕様に試乗(1,800万円)。V8で高級感溢れ、パンチ(585HP)も有りました。
SLクラス:二人乗りのスポーツタイプ。ボタンで屋根が開け放たれオープンカーになる。再びボタンで屋根が戻り密閉、雨漏りしない。トランクの自動開閉など装備は高級。
Eクラス:ベンツを代表する高級セダン。実はベンツと言えばEクラスだった。ボンネット上のエンブレムがSのみとなった。ベンツの殆どの安全装備を装着。ワゴンタイプも親しまれている。最初にディーゼルを投入したモデルです。
私が興味があるのは勿論、ディーゼル四駆のML350Bluetecだ。昨年3月15日に納車後、今年6月22日に松山往復で軽く3万kmを超えた。国内では最も早いペースに属するだろう。ディーゼルだからどこか、僅かでも劣化が来るのかと思っていたら、全く無い。
重厚感が有り、ハンドルは軽快、比類のないトルクと追い越し加速、燃費良く、最高の4輪独立安全制御、ブレーキは強力、音響は最高音質!夢のような車である。流石ベンツと言うべきか。
ML350Bluetecは2012年秋だったか、突然、従来のMクラスからジャンプアップし出現した。特にディーゼルエンジンがまるで別物、小型6気筒でトルクが63.2kgmと巨大な心臓、それでいて静粛・低燃費。
私がベンツに右ハンドルを強く要望し実現?!購入のきっかけになった。この右ハンドルでMLは大幅に販売数を伸ばした。左ハンドルはナンセンス。ベンツにしかない指タッチの電子ミッションも新しさを存分に演出した。
前のランクル100ディーゼルは13年間、24万キロにも達したから、長年乗っていて愛着も有った。しかし、流石に新車の様な音や振動ではなくなっていた。新しい機構にも興味が有った。ランクル100が高く売れたのも良かった。
ランクル80に乗っていた時、トヨタにはオンロードにしてくれと、様々な要望を記入した書面を送り、100ではかなり要望を満たしてくれた。しかし、100以降、重なる要望も無視され、ディーゼルも無くなった。
トヨタが期待できないので、数年かけて、世界の四駆を徹底比較し、納得できるまで試乗して、選んだのがベンツML350 Bluetecだった。要は世界一という事。比較対象はBMW X-5だが、MLに比べると基本性能や作りが劣る。
ベンツML350 Bluetecは長年の夢を満たしてくれた。ランクル100もディーゼルにしては速かった。それでも、ガソリンターボには及ばなかった。いつか、ガソリンの3リットルターボに勝てるディーゼルが登場しないかなと願っていた。
それが、ML350 Bluetecではあっさり実現した。先日も千田町の信号でフェアレディーZの横に並んだが、Zがちょっと前に出かかった時、余裕を持って追い抜いた。ライバルはレーシングカーやスポーツ系モンスター。
最初の吹き上がりはレーシングカーやモンスターの方が良いので10~20mぐらい先に行ってしまう。しかし、そこからの加速は遜色ない。じわじわ追いつく場合もあって、レーシングカーやモンスターは姿を消す。二度と目の前には現れない。
特筆すべきは安全性である。1輪が完全に宙に浮いた状態でまともに走る車はベンツ以外にない。滑りやすい路面のカーブできちんと制御しスリップを防いでくれる信頼性は何物にも代えがたい。
ベンツの設計は徹底的にこだわる。安全性や信頼性にこだわり妥協しない。見えないところでの、確かな技術やシステムが総合的に運転を支えてくれている。例えば、計測や制御のケーブルが光ファイバーというのはベンツぐらいか。
製造コストで安易に妥協するトヨタ、妥協しないこだわりを持つベンツ。目には見えないが、小さな部品から、基本的スペックに至るまでこの差は大きいのではないか。勿論ベンツの頑固さでタッチパネルを採用しないナビの不便さなどは有る。
確かに国産車に比べるとコストは高い。高いが、多くの夢が実現できるだけではない、最高レベルの運転安全性が手に入ると思えば十分納得できる。