生物は戦略的に進化したとする電気学会の全国大会原稿を平成15年から出してきて、今回が5回目になる。最初は空想の域を出なかった。しかし、世界中で出される生物研究論論文の中に私の仮説を証明する内容が出始めた。
進化の定説はまだダーウィンの自然淘汰説がベースで、研究者もそれを固く信じている。突然変異で新たな種が誕生し、強いものが勝ち残ると言う、夢物語だ。
最初の生命体誕生に至っては、必要な材料を集めがらがらポンすると、極めて稀な確率で出来るらしい。ところが、生きた細胞を作る研究でさえ、世界中で少なくとも50年ぐらいは継続されているが実現していない。
頭のおかしい人達に何を言っても無駄だが、生物学者たちは信じて疑わない。議論もできない。しかし、ど素人の私の仮説は、先が長いものの確実に証明に向かっている。
もっとも単純な細胞生物であれ、システムは極めて複雑であり、ち密であり、完成度が高い。とても人間の力で末端の細部まで完全に分析出るものではない。システムを書き出してゆくと、人間の作った大システムよりよほど大きいことに気付くのだ。
詰まり、肉眼で辛うじて見えるような小さな生体システムが実に膨大なメカニズムを持っているのである。だから生体システムは巨大であると言える。
この巨大で複雑で隅々までち密なシステムが偶然を重ねてゆきながら、進化すると考える天才たちの頭はどうなっているのかね。
さて、前置きが長くなったが、私の仮説:ESCL(循環論理の評価システム)が物質から生命体へ、人間へと進化させたとする、生物の戦略的進化仮説から言える戦略性の基本の基本は①情報の幅広い収集と分析、②事実の徹底的解明、③正しい評価である。
この基本3アイテムに関して、政府並びに官僚は、②と③を全く満たせていない。官僚とは嘘つき作文集団で、政治家や財務省を騙して予算を獲得する事が大目的。予算額が実績となり、後は金をばら撒き使い果たす。結果も責任も一切問われない。
国民には官僚のいかさま極楽の情報は伝わらない。1,000兆円の大借金は目標達成まじか、2,000兆円の大借金に向けてまっしぐらに快進撃!!この暴走列車は止まりませんよ。
日本企業は電気メーカーの惨敗ぶりを見れば、如何に戦略性が無いか明白。日立、ソニー、東芝、三菱、シャープなど日本のトップ企業全部を集めても、到底サムソン電子1社には敵わない。
日本メーカーは文字通り、造ることが命で、ビジネスになっていない。自己満足で自分だけ興奮している。経営音痴で営業の何たるやを知らない。
既に日本企業の電気系ノウハウはサムソン電子に吸い尽くされているが、化学・金属なども狙われている。
日本企業の最大の弱点は営業であり、営業的センスが無く、当然販売力が弱いし、それ以上に具体的なニーズを汲み上げて、製品開発し、新しい商品を販売するためのシステムをプロモートする力に欠ける。何事につけても判断が遅い事も致命的。
優れている点は、技術をキャッチアップし、更に完成させてゆく力で、世界中で荒削りに開発した商品は日本で完成度を高め、極みに至る。この技術は、しかし、サムソン電子に悉く持ってゆかれる。
笑えるのは企業の提案制度。工場などの現場では提案制度が充実しており、優れた改善案は報奨金も出るし、壁に名前が貼りだされる。しかし、こと経営に関した提案は受け付けられない。本社の担当は自分が出来ていない事を認めることになるので却下する。
実は、企業の現場は改善尽して改善の余地が少ない。最も、改善が必要なのは本社のあほどもであるし、それ以上に能天気な社長などトップの経営陣であることは明白だ。
電力会社のトップは元々世の中の事をほとんど知らないからともっとひどい。下手に理念を持ち、ビジネスの事を知っていたら早い段階で潰されている。脳みそにカビが生えている。
アベノミクスで為替が1ドル105円付近になってきた。日本の製造業がジワリと復活しつつあるが、製造業の復活はまた、円高の要因であり、日本企業がビジネス戦略を持たない限り、元の木阿弥になりかねない。