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 玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

「何を言っているのか全くわからない!」Ganger

2019-05-06 | 映画と美術と音楽と

【MV】Ganger / BATISTA BOMB You Tube

彼らの凄いこと!
「何を言っているのか全くわからない!」
これが凄い。
彼らの「何を言っているのかわからない路線」も、ここまでくると本格的だ。
無国籍の意味不明の言葉が次々に現れる不思議な空気感だ。
・・・・・・・・
縁あって、ときどき彼らGangerの音楽を聴く。
去年末にYou Tube 公開された新曲 BATISTA BOMBが面白い。
You Tube 公開から5ヶ月ほどで12,000回視聴に届く勢いだ、
これはなかなかの快挙である。
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Ganger(ゲンガー)
ラッパーのMC林太郎&レゲエシンガーの将軍によるブラックミュージックユニット。
ソウルやファンク、ブルースといった黒人音楽以外にも、歌謡曲や民族音楽などの土臭いルーツミュージックに影響を受け、オリジナルスタイルを追求している。(Kabookey-Hiphopのブログより)
新しいメンバーたちも加わり活躍中。拠点は国分寺付近らしい。
2019年1月、1st Album「VISTA」発表。
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「何を言っているのか全くわからない!」を体験したい人はこちらから。


怪しげな儀式のような映像。この状況設定もわからないのだが、
何よりも「何を言っているのか全くわからない!」
これが凄い。

「隣人は選べない!」ドゥダメルのコンサート

2019-05-02 | 映画と美術と音楽と

グスターボ・ドゥダメル  (C) Mark Hanauer

時代がまだ「平成」だったころ、
NHK音楽祭特別公演を聴きにNHKホールに出かけた。
・・・・・・・・・
出演は、
指揮:グスターボ・ドゥダメル。
演奏:ロサンゼルス・フィルハーモニック。
演目:ジョン・ウィリアムズ の映画音楽。

ドゥダメルとロス・フィルの息は、もうぴったり、
重厚な音、迫力のある素晴らしい演奏でした。
・・・・・・・・・
ドゥダメルは今や世界的に大人気の指揮者。
私は半年前にバルセロナのカタルーニャ音楽堂で彼のマーラーを聴いたばかりです。
・・なんてね、この自慢話をしたいから、今この記事を書いている。
・・・・・・・・・
ジョン・ウィリアムズは世界的に大ヒットの映画音楽の作曲家。
「ジョーズ」「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」「シンドラーのリスト」など数々手がけている凄い作曲家。
もしジョン・ウィリアムズの「曲名当て早押しクイズ」があっても、私は「スター・ウォーズ」と「スーパーマン」の違いが最後までわからないでしょう。・・そのぐらい凄い!・・あれ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それはさておき、この日のコンサートはとても辛かった。
私の隣の席の年配の女性(オバサン)が「曲に合わせて頭を頷くように振る」のである。
ロックコンサートでよく見かける例の光景である。
でもこの日は一応クラシックのコンサート、みなさん整然としているのです、
・・いくら「スーパーマン」や「スター・ウォーズ」が好だとしても、
・・いくら頭が振りやすい曲だとしても、
「曲に合わせて頭を振る」のはやめていただきたい。
・・周囲の皆さんに迷惑です!
・・・・・・・・・
この人には本当にまいりました。
私は仕方がないので自衛策として片手で自分の視線を遮りこの人を見ないようにして、
「何も問題はない!頭を振る人なんか私の隣にいない!」とひたすら念じて過ごしました。
・・・・・・・・・
そして休憩時間。
会場係りの人が「頭振りオバサン」のすぐ横の通路まで来て、毅然と立ち、オバサンを見つめないように気を使いながら、
「公演中に音楽に合わせて身体を動かしますと周囲のお客様の大変なご迷惑となります、お控えください」とアナウンスをした。
きっと私以外にも「頭振りオバサン」を迷惑に感じていた人たちが苦情を言ったのでしょう。
・・・・・・・・・
すると周囲からは「音楽に合わせて身体を動かすなんてね、ハハ」「そんな人がいるんだ、変なの、ハハ」と小さな笑いが起こりましたが、
なんと!「頭振りオバサン」を見ると楽しそうに一緒になって笑っているではありませんか?
残念ながら彼女の自覚はゼロなのです!!
・・・・・・・・・
「お前なんだよ!バーロー!」と言いたかったのですが、
NHK音楽祭特別公演です、そんな言葉は口にできません。「NHKなんですから!」
・・・・・・・・・
そして後半が始まり「頭振りオバサン」は頭を振り続けるのでした。
「隣人は選べない!」この言葉が身にしみました。
オシマイ。

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◉ このコンサートはテレビで放映の予定です。
[放送日時]2019年5月5日(日)午後9:00~11:00
[番組名]NHKクラシック音楽館
(サブタイトル「頭振りオバサンを探せ!」)


「象が空を飛ぶのは不思議だ!」映画ダンボ

2019-04-29 | 映画と美術と音楽と

映画「ダンボ」 監督:ティム・バートン    (c)2019 Disney Enterprises, Inc.

映画:実写版「ダンボ」を観に立川に出かけた。
封切りからひと月ほど経った土曜日。
このシネコンでは中型のスタジオでの上映、お客さんの入りは半分かな、これはかなりの苦戦。
・・・・・・・・・・
映画はとても面白かった!
ティム・バートン監督の不思議な世界が満載。
ティム・バートン好きにはたまりません。
・・・・・・・・・・
ディズニー制作の映画なので、オリジナルの「ダンボ」の物語はきちんと踏襲されていましたが、
後半からは前作のアニメのダンボにはない不気味な空気が満ちてきます。
ティム・バートンだからね、そう簡単なハピーエンドでは終わりません。
映画の後半はティム・バートンの世界の始まりです、
この映画はここからが面白い・・。
・・・・・・・・・・
この映画を見て感じたこと。
「象が空を飛ぶのは不思議だ!」
アニメの時は全く疑問に感じなかった「空を飛ぶ耳の大きな象」
これを実写版で見ると「やっぱり不思議」でした。ハハ
・・・・・・・・・・
映画を観ながら「一体どの筋肉を使ってあの大きな耳を高速に動かすのだろう?」
「あの耳の運動であの体重を持ち上げるだけの揚力が発生するのだろうか?」
などとバカなことを考え始めてしまうのでした。
そんなことどうでも良いんだけどね、だってダンボなんだから。
ダンボは1941年からもう78年間も空を飛んでいるのです。
でもこれを実写版で改めて観ると「不思議」に思えてしまうのでした。
・・・・・・・・・・
ディズニーは多くの昔の「アニメの名作」を「実写版」でリメイクしているようです。
実写と言ってもみんなCGとの合成、今のCGはなんでもできます。
そんなディズニー作品が今年もたくさん公開されるようです。うまくいくと良いですね。
・・アニメの名作は、アニメのままでも良いのにね。


私はやっぱりこのダンボが好きです。
空を飛んでいても不思議に思いません、だってダンボだから。

「ビシャビシャのブルース」クラプトン公演

2019-04-22 | 映画と美術と音楽と

PHOTO CREDIT George Chin

「エリック・クラプトン」日本武道館公演に行きました。
・・・・・・・
クラプトンも今年で74歳。
さすがの「キング・オブ・媚びない!」のクラプトンも、
今回の公演では第一声が「コンバンワー」と、日本語での挨拶から始まった。
この第一声を受けて武道館中が異常に湧く。
これが楽しいネ!
・・・・・・・
その後も一曲終了ごとに「サンキュー」と一言だけ言うのだが、ただそれだけだ。
間違っても「アイ・ラブ・トキョウ!」とか「ミナサンイッショニウタイマショウ!」
などと言うことは決してない。
淡々と演奏を続ける。
そして時間が来たらピタッと終わる。
終了時に観客に向かってメンバーが揃ってお辞儀はするが、
国旗を持ってステージを走り回ったりはしない。
クールガイなんです。
・・・・・・・
今回の公演では横ノリのビシャビシャのブルージーな演奏を堪能できました。
「ビシャビシャ」とはブルースで全身ずぶ濡れの状態になると言う例えです。
・・・・・・・
メンバーは「クラプトン + ギター + ベース + ドラム + キーボードx2 + 女性ボーカルx2 」。
この2台のキーボード、オルガンとピアノですが、これが「も〜ブルース!」なのです。
見るからに全身がブルース、目つきもブルース。
この人たちと初対面でもきっと「ブルースだ!」とわかるブルースオジサンたちでした。
この二人のノリがとても良かった!
・・・・・・・
それにしてもクラプトンはやっぱりギターがうまいですね。
クラプトンだから。
毎回感動します。
・・・・・・・
「これが最後の日本公演!」と前回も言っていたので、
きっとまた来てくれることでしょう。
大好きな「鳥カツ」食べに。
・・・・・・・
楽しみにしています!




映画「運び屋」

2019-04-11 | 映画と美術と音楽と

映画「運び屋」 監督:クリント・イーストウッド    (C)2018 :ワーナー・ブラザース  
想像もできないような多額の報酬を手にして驚愕する「運び屋」(イーストウッド)。
この報酬をきっかけに、彼はこの仕事からしだいに離れることができなくなっていく。

 映画「運び屋」を観に立川に出かけた。
・・・・・・・・・・
 公開からのすでに一ヶ月がたつ。
 土曜日の上映なのにお客さんはパラパラの入り、興行としてはそろそろなのかな?
・・・・・・・・・・
 物語は「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された「90歳の運び屋」という記事がアイデアになっているそうだ、実話なのです。これが凄いネ。メキシコから毎月100キロ以上の麻薬を運んでいた90歳の男が実際にいたのです。
・・・・・・・・・・
 物語はさておき、私たち夫婦はこの映画に「イーストウッド」を観に行ったようなものである。「グラン・トリノ」以来のイーストウッド本人の10年ぶりの主演作になる。
 我が家は夫婦揃ってイーストウッドが大好き。私はローハイドやマカロニ・ウエスタンのガンマンだった頃からのファン、妻はイーストウッドが俳優だけでなく制作や監督としても活躍するようになってからの彼の映画のファンである。
・・・・・・・・・・
 イーストウッドが制作する映画には独特の空気感を感じる。簡単に言うと「アメリカ」を感じるのかもしれない。良いアメリカ、悪いアメリカ、どちらのアメリカも彼の映画には描かれる。彼は「アメリカ」が大好きなのですね。
 イーストウッドはバリバリの共和党支持者、オバマ嫌いでも有名だ。前回の大統領選挙の時はクリントンよりはトランプを支持する、と言い切った。
・・・・・・・・・・ 
 そんな背景で今回の作品を観るといろいろと考えてしまう。
 メキシコから数百キロという麻薬が日常的に簡単に運び込まれているアメリカの現実。普通の老人がそんな仕組みに次第に組み込まれて行ってしまうアメリカ社会。
 一方の麻薬をアメリカに送り込んでいるメキシコのギャングたちは、麻薬で大儲け、若い女をはべらせ飲めや歌えの大騒ぎだ、そんな描写がくどいほど続く。彼はこのシーンで何を伝えたいのだろうか?
・・・・・・・・・・ 
でも、そんなことはともかく、イーストウッドはやっぱりカッコいいネ!
100キロの麻薬を運ぶ車の中でラジオに合わせて陽気に歌うシーンがある、
このイーストウッドの88歳のシワだらけの横顔にしびれる。
これからも元気に活躍して欲しいな〜。






映画「グリーンブック」

2019-03-30 | 映画と美術と音楽と

映画「グリーンブック」(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

 映画「グリーンブック」を観に立川に出かけた。
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 平日の15時からの回、中型のスタジオでの上映でお客さんは8割強の入り、平日なのにこれはすごい、若い人も多かった。さすがにアカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞の受賞作です。
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 映画はとても面白い!
 観終わると「よかったね、想像通りの結末だね」とホッとして、幸せな気持ちになれる映画です。
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 すでに高い名声を得ているインテリで繊細な黒人ジャズピアニストと、彼の運転手として雇われた教養がなく粗野なイタリア系白人(でも実はいい奴)が、まだまだ人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部にあえて演奏ツアーに出るお話。様々な人種差別に直面する、実話なので驚く内容です。
 全くタイプの違う二人、当初はギクシャクしているのだが次第に友情を築いていく。みなさんがご想像通りの展開なんですが観ていて飽きません、映画はとてもよくできていて凄く面白い。
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 2011年の映画「最強のふたり」と空気感が似ています。このフランス映画はインテリで体が不自由な白人の富豪と、彼の介護人として雇われた貧困層の黒人の若者との交流を描いたとても楽しい映画。大好きなので時々録画を観なおしては楽しい気持ちになっている。
 「グリーンブック」もこんな感じ、何度も観たくなる映画です。
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 「グリーンブック」とは黒人ドライバーのための1960年代のガイドブックのこと。黒人には利用できない宿泊施設やレストランがまだまだたくさんあった時代、このガイドブックを頼りに黒人ドライバーたちは利用できる宿泊先を探して旅をしたそうです。
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 話は変わりますが、私たちがいつも利用するシネコン、立川シネマシティのシニア割引(1,100円)対象が4月から70歳以上に引き上げられる。私たちはシニア割引から外されることになった。
 シネコンとしては経営上のこともあり仕方がないのだろうが、60代の私たちには一度支給され始めた年金を「やっぱり運営が厳しいからあげるのヤ〜メタ、70歳まで待ってね」と突然言われたようなものだ。映画ならまだいいのだが今の社会は年金も無くなりそうなのでそれが怖い。
・・・・・・・・・・
 まあシネコンは1,000円の会費を払えば今まで通りの割引になるので良いが、年金は無くなると困る。
 先日、数十年後から年金支給が始まる予定の若い世代の人と話していたら「将来、本当にもらえるのでしょうか?心配です」ととても不安に思っているようだった。私の息子たちも同じ不安があるようだ。将来に不安がある若者たちがかわいそうだ。
・・・・・・・・・・
 もうシネコンの割引はどうでもいいのですが、「突然の株価の大暴落で私たちの年金が無くなってしまわないように」しっかりお願いしますよ。



「でんちゅうでござる」平櫛田中彫刻美術館

2019-03-16 | 映画と美術と音楽と

(写真:平櫛田中bot@denchu_bot)
木彫 「唱歌君が代」 1901年 高さ65cm位
平櫛田中(ひらくし でんちゅう)の第一作、田中30歳。

これが木彫なんです、凄いですね!
細かなところまでとても丁寧に彫られています、その繊細さに驚きます。
子供の表情、柔らかな衣服、スカーフ、手に持った帽子、リボン、靴の紐・・
木彫でここまで「質感」を表現できるのは凄い。驚きます。
田中なんと30歳の作品。
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玉川上水の木漏れ日の下、
小平の平櫛田中彫刻美術館に出かけた。
上水沿いの閑静な敷地に建つ素敵な美術館。
小金井の我が家から車で10分ほど、とても近い。
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美術館は平櫛田中の旧宅とその横に建てられた展示館からなる。
上水の立派な木立に囲まれた旧宅の庭がとても心地よい。
・・・・・・・・・
平櫛田中はこの玉川上水付近の武蔵野の風景をとても気に入り、
建築家大江宏に設計を依頼、この地に自宅と仕事場を建てた。
この時、なんと田中さん98歳です!これが凄い!
それから10年間亡くなる直前までこの地で制作を続けたそうです。
これがまた凄い!
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平櫛田中、1872年(明治5年)〜1979年(昭和54年)、日本近代彫刻の巨匠。
この美術館では田中の彫刻、書、資料の通常展示と季節ごとの展示をみることができる。
やはりまじかにみると作品の迫力に驚きます。
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大江宏設計の旧宅の格調高い木造和風建築と綺麗なお庭も見学できます。
お落ち着いた雰囲気の素敵な建築です。
・・・・・・・・・
玉川上水の木漏れ日の下「でんちゅうでござる」。


田中の代表作:国立劇場ロビーにある「鏡獅子」。
目の睨み、頭の角度、腕と足の位置。この緊張感!
素晴らしい作品です。


「鏡獅子試作裸形」モデルは六代目尾上菊五郎。これも木彫。
「鏡獅子」の衣装の下の肉体を確認するための「試作」!
完成作品と比べると、「睨み」の角度が微妙に違いますね。
このこだわり!凄いですね。


平櫛田中旧宅の門。
小平の閑静な住宅地に立派な門の佇まい。
綺麗に剪定された大きな楠が見事です。


「でんちゅうでござる」
とても素敵な美術館でした。



映画「メリー・ポピンズ リターンズ」

2019-02-25 | 映画と美術と音楽と

映画「メリー・ポピンズ リターンズ」(C)2019 Disney  

 映画「メリー・ポピンズ リターンズ」を観に立川に出かけた。
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 封切りから三週間ほど経った日曜日。このシネコンではすでに中型のスタジオでの上映でしたが、お客さんは満員、最前列まで埋まっていました。子供達も多かった。
 この映画を平日のシニアだけの会場で観ても寂しい、やはり子供達の笑い声がないと気分が出ないから日曜日に出かけた、でも日曜日の映画館はやはり混んでました。ハハ
・・・・・・・・・・
 メリー・ポピンズは移動手段に「ホウキ」を使わない「魔法使い」。「傘」をかざし「ガバン」を持ち、ゆっくりと雲の間から地上に降りくるときの立ち姿が、背筋が伸びていてとても良い。
・・・・・・・・・・
 今回の物語の設定は前作から20年後。前作では可愛かった子供達もすでに大人。社会に揉まれ、日々の生活に追われ、「子供の時のときめき」を忘れてしまっています。
 そんな大人達がメリー・ポピンズに助けられながら子供達と一緒に「子供の時のときめき」をまた取り戻し、みんなが幸せになるわかりやすい物語。ディズニーですから。
・・・・・・・・・・ 
 映画としては前作からすでに55年も経ちました。私も忘れてしまっていることもあるので、前作を観て予習をしてから行きました。これがとても良かった。
 前作を思い出しておくと、より楽しめるシーンも音楽もたくさん出てきました。
・・・・・・・・・・
映画は素晴らしかった!
主演のエミリー・ブラントは歌がすごく上手い、だってメリー・ポピンズだから。
ダンスシーンも面白いし、とても楽しめるミュージカル映画です。
そして最後は「子供達の無邪気な笑顔」に泣かされてしまいます。
・・・・・・・・・・
そうだ!前回大活躍の「煙突掃除人役」の ディック・ヴァン・ダイクが特別出演しています。
93歳だそうです、テーブルの上で軽快にタップを踊りました。凄いですね!


(C)2019 Disney
夢の世界では、またみんなでアニメの動物達と踊ります。これが楽しい!
今のアニメーションの技術はもの凄く進化していて3Dは当たり前の時代ですが、
このシーンでは古い手描きのアニメに仕上がっていてとても良かった。
あの「ペンギン達!」も昔のままの姿で出てきて踊ります。
楽しいね!

・・・・・・・・・・
追記
この日、このシネコンの一番大型のスタジオでは、
なんと!「ボヘミアンラプソディー」の極音上映をまだやっていました。
まだまだ人気があるのですね。凄い!!


映画「家に帰ろう」

2019-02-08 | 映画と美術と音楽と

(C)2016 HERNANDEZ
「私はドイツを通らないでポーランドに行きたい!」
言葉の通じないフランス鉄道の係員に意思を伝えようとするアブラハム。

70年の時を経て、命の恩人の親友に会いに、
アルゼンチンから故郷ポーランドへ旅をする老人のロードムービー。
・・・・・・・・・
彼は様々なトラブルが重なり、アルゼンチンから一旦スペインに飛び、
後は鉄道でフランス、ドイツを通り故郷ポーランドへ行くことになる。
だがホロコーストを生きのびたユダヤの老人には、ドイツは絶対に行きたくない「国」だった。
老人の故郷への旅は波乱な道行きとなる。
・・・・・・・・・
映画「家(うち)に帰ろう」を観に銀座に出かけた。
封切りからひと月半、東京ではシネスイッチ銀座だけの上映、それもそろそろ終了かな?
シニアのお客さんが結構入っていました。
・・・・・・・・・
映画は良かった。
とても綺麗な映像と音楽。
88歳の老人アブラハムのシワだらけの顔のアップに感動する。
老人の顔には説得力がある、表情の持つ力は凄いと思った。
・・・・・・・・・
音楽が凄く良かった。
ユダヤの悲しげな旋律を感じさせながら、しだいに重厚な「音」として盛り上げていく。
とても上手い!この音楽でみんな泣かされてしまう、素敵な映画でした。
・・・・・・・・・
ここのところ空気がとても乾燥しています。
涙腺の健康維持で「泣きたい人」にはお勧めの映画です。



「光を描く天才」フェルメール展

2019-02-06 | 映画と美術と音楽と

「手紙を書く婦人と召使い」1670-1671年頃 
アイルランド・ナショナル・ギャラリー
・・・・・・・
フェルメールは「光を描く天才」
この絵の画面の中心は召使いの右手の肘の白いシャツに反射する「光」。
遠近法の焦点は手紙を書く婦人の顔に反射する「光」。
素晴らしい構図です。

先週の水曜日(1/30)、上野の森美術館のフェルメール展に出かけた。
(現在は終了しています)
・・・・・・・
 終了4日前だったので混んでいましたが、予約時間枠ごとの入場システムだったので、並ぶこともなくスムーズに入場できた。
 会場内も作品の順路はなく展示室を戻ることもできたので、絵の混雑状況を見ながら自分のペースで自由に見て回れて良かった。「予約制日時指定入場」は良いシステムです。ヨーロッパの美術館や観光名所はほとんどこのシステム。
・・・・・・・
 私の知人で「フェルメール大好き!」の女性がいます。
 フェルメールの全作品を何年もかけ世界中を旅し、ついに「全作品を観ました!やりました!」と、まるでスタンプラリー達成のような話を聞いたことがある。「凄い人だな〜、僕もフェルメールスタンプ欲しいな〜」と感心した。
 今回の展覧会ではフェルメール全作品35点のうち8点が来ていた、なんと!一気に「スタンプ8つゲット!」なのだ。
・・・・・・・
 それはさておき、今回の薄暗い展示会場全体を眺めていると、並べられたそれぞれの絵が明るく「発光」しているように感じた。
 もちろん薄暗い会場で絵にスポット照明が当てられているのだからあたり前なのだが、そんな物理的なことではなく、「絵の中に描かれた光」がまるで照明器具のように「発光している」ように感じる。これが凄い!
 もし会場の照明を全て落としても「きっと絵だけは照明器具のように光っているはず」と、そんなことを考えた。フェルメールは「光を描く天才」です。
・・・・・・・
やっぱりフェルメールは絵が上手ですね、フェルメールなんですから。
私もフェルメールスタンプの残りが欲しくなりました。
オランダでたぶん7点ほど観ているので、残りは20点です。
どうしよう?


「牛乳を注ぐ女」1660年頃 
アムステルダム国立美術館


上野の森美術館フェルメール展:会場風景
写真:WEBメディア「ほんのひきだし」

朝から映画「アリー」

2019-02-04 | 映画と美術と音楽と

映画「アリー/スター誕生」
ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガ
© Warner Bros. 写真:ゼータイメージ

遅ればせながら、映画「アリー/スター誕生」を観に立川に出かけた。
公開からもうだいぶ時間が経つので今週からは朝一番の9時半の回でしか上映されていない。
仕方がないので我が家を8時40分に出ることにした、これだと9時20分には映画館に着く。
こんなに朝早く映画を観に出かけたのは始めてかもしれない?
「平日のこんなに朝早くきっと誰もいないナ」と思っていたが、それがどっこいしょ、
意外にもたくさんの人が入っていたので驚いた。
いつも観る映画はシニアが多いのだが、この映画はやはり若い人が多かった。
・・・・・・・・
映画は素晴らしかった!評判通りです。
レディー・ガガの歌のうまさに感動します!
ガガのことは「奇抜な格好をして歌う変な歌手」ぐらいの認識しかなかったので、
これからは考え方を改めます。・・凄く上手かったナ!
・・・・・・・・
朝早く家を出るので、朝食はNHK連ドラ「まんぷく」を観ながら特急で食べた。
萬平さんがラーメンの麺作りに奮闘して福子が励ましていた。
福子は奥田瑛二の娘さん、
萬平さんは私の学生時代の近代建築史教授の息子さんなんです。
二人とも応援してます。
これからはレディー・ガガとブラッドリー・クーパーも応援します。
二人とも「ラーメン作り頑張ってください!」
ガガなら全身ラーメンのドレスはピッタリです。
・・あれ?

「絵とシンクロする人」

2019-01-23 | 映画と美術と音楽と

「ミロを観る人」

 美術館の絵の前で熱心に観賞している人を見ていると、その人が「その絵の中にそのまま入っていってしまいそう」に感じることがある。
 これは絵とそれを観ている人の空気感がぴったりとシンクロ(同期)しているように私の目には映るからだと思う?
 「絵とシンクロする人」。
・・・・・・・・・・
特にコンテンポラリーアートの作品に時々感じます。
みなさんはそんなことありませんか?
(変な話でスミマセンでした)


「エステスを観る人」
エステスの作品をジッと観ているこの女性、
今にも絵の中に入っていってしまいそうでした。

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話は変わりますが、
一年前の今日、東京は大雪でした。

2018.1.22
あれから一年経ちました、早いものです。

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またまた話は変わりますが、
全豪オープンテニス
今朝、大坂なおみは勝ってセミファイナル進出決定です。
錦織圭はこれから天敵ジョコビッチと対戦します、頑張れ!!
一年後にこの記事を振り返って、
「圭くんがジョコビッチに勝ったあの日から一年経ちました、早いものです。」
と書きたいものです。





映画「エリック・クラプトン 12小節の人生」

2018-12-06 | 映画と美術と音楽と

エリック・クラプトン 12小節の人生(Eric Clapton: Life in 12 Bars)

映画「エリック・クラプトン 12小節の人生」を観に吉祥寺に出かけた。
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平日の午後1時半の回、220席の劇場に40〜50人ぐらいのお客さん?・・そこそこかな?
みなさんシニア割引「のような者」?・・もちろん私もそうです。
劇場には「12月20日までの上映となります。」との掲示があった、
封切りから一ヶ月弱の上映期間なので、ちょいと寂しい。
ーーーーーーーーーー
映画は良かった。
でももっと盛り上がる音楽映画を期待していたのだが、
真面目な音楽ドキュメンタリー映画で少し物足りなかった。
ーー
映画はクラプトンの半生を真面目に追いかけていた。
母との辛い関係、親友の妻への愛、幼い子の死、薬物とアルコール依存の日々、
これらの葛藤がクラプトン自らの声で語られていく。
どうしても暗くなってしまう内容だ。
ーー
私はクラプトンの人生の細かなイキサツよりも、
もっと彼の音楽シーンを見たかったな。
これは映画に何を求めるかによりますね。
ーーーーーーーーーー
はじめのシーンは、亡くなった「BBキング」へのクラプトンの哀悼の言葉から始まります。
(すッごく「中略」)
最後のシーンでは、BBキングの「クラプトン」への愛に溢れたスピーチで終わります。
「BBキングで始まりBBキングで終わる」・・まさにクラプトンです。
ーー
BBキングのスピーチ。
「私は永遠です!!!・・でも彼(クラプトン)にはこの私の永遠よりも一日長く生きて欲しい・・だって彼のいない世界を私は考えられないから」(だいたいそんな内容)。
このスピーチをステージの横からクラプトンは微笑んで見ています・・素敵なシーンでした。

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「パスカル・ロジェ」ピアノ・リサイタル

2018-11-21 | 映画と美術と音楽と

パスカル・ロジェ ( poht:Pacific Concert Management )

「パスカル・ロジェ」ピアノ・リサイタルに小金井宮地楽器ホールに出かけた。
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我が家から徒歩10分。とても近いコンサート会場。便利で良い。
まさか小金井でパスカル・ロジェを聴けるとは思っていなかったので、素直に嬉しかった。
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パスカル・ロジェ:1951年パリ生まれ。67歳。
彼の演奏の中でも「ドビュッシー」は特に評価が高い。
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 私の二人の息子達がまだ小さかった頃、親が子育てにまだ夢を持っていた頃、「ドビュッシーは聴かせたい」と思い、買ったCDがたまたまパスカル・ロジェのピアノ演奏でした。今思うと偶然にもとても良いセレクトだったと思います。
 でも子供達はドビュッシーでも富田勲のシンセサイザーアルバムの方が好きだったようです、ドナルドダックがハミングしてるようなサウンドが子供達には受けてました。
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 この日のコンサートは、前半がサティでゆっくりと始まり、次にラベルとドビュッシー、後半は全てドビュッシー。まるで「大サービス・ドビュッシー祭り!」です。
 ロジェのドビュッシーは我が家にある40年前の録音とはかなり変わっていました。40年間弾き込んでいる訳ですから当然です。その変化が面白い素晴らしい演奏でした。とても良かった!
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 とても感じの良い静かな空気感のコンサート。
 唾を飲む音も聞かれてしまいそうな静まり返ったコンサート会場にいると、前日の映画「ボヘミアン・ラプソディ」でのあの ” 気持ちの良い大喧騒 ” が嘘のように感じます。「みんな何故こんなに静かなんだろう?」などと不思議なことを考え始めたりします。
 「音楽はいろいろな楽しみ方があっていいな〜」と思いました。
ーーーーーーー
 そしてコンサート終了。
 この上品なコンサート会場を後にして45分後、今度はさらに上品な梅スタジオでのワヤンの通し稽古に駆けつけました。(遅れてスミマセン)
 通し稽古でグンデルを弾きながら、ロジェやフレディのことを思いました。音楽はいいな〜。


いつもとても上品なワヤンの通し稽古。
目を剥き牙を出したとても上品な人形たち。
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本番は11/23(金・祝)三鷹南部図書館みんなみワヤン公演です。

 

映画「ボヘミアン・ラプソディ」

2018-11-19 | 映画と美術と音楽と

映画「ボヘミアン・ラプソディ」 (C)2018 Twentieth Century Fox

クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に立川に出かけた。
極音上映(音が大きく質が良い上映)の映画館、
音がとても良いので映画はたいていここに来る。
我が家から近いし、シニア割引で安いから。
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この日の上映ホールは380人、このシネコンでは大きなホール。
朝10時の回なのにこのホールがほぼ満席、これは珍しいことです。
土曜日だったこともありますが、やはりこの作品の人気です。
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この作品、封切りからちょうど一周間、どんどん人気が上がっているようです。
私の周りにもすでに観た人が沢山います。
みなさん私と同世代のシニア割引のきく年齢、
クイーンの黄金期には20代ど真ん中の「元若者達」です。
映画館の中はそんな元若者達でイッパイでした。
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映画のラスト21分の「ライブエイド」の再現シーンが本当に素晴しかった!
(「ライブエイド」は1985年イギリスで行われた20世紀最大のチャリティーコンサート)
そこにはフルメンバーのクイーンがいました!
スタジアム全体を巻き込んだ「We Are the Champions」の大合唱!
フレディ・マーキュリーのあの奇跡のような歌声を聞いていると、なんだか目がウルウルしてきます。
周囲の元若者達を横目で見てみると、みなさんハンカチで目もとを押さえていました。
とても良かった!感動しました。
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あらためてフレディの歌唱力の凄さに驚きます!本当に凄い人です。
このシーンの「音源」はクイーンのオリジナルを使用しているそうです。
・・だから凄い!
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映画が終わった時、館内からパチパチと拍手が上がりました。
映画館は楽しいね。
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帰りに妻と吉野家の「牛すき」を食べて帰りました。
ユーロ換算だと5.5€でした。バルセロナの昼食より少し安い。
「牛すき」をつつきながらクイーンの思い出話をしているうちに、
話題はグッチ裕三のハッチポッチステーションへと・・・
「犬のおまわりさん with QUEEN」