品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

ギネスブックと計量思想の普及

2014-04-08 07:38:22 | 品質計量管理




ギネスブックに登録するために測定プロセスの設計を行うための準備

ギネスブックへの登録を準備中のパン屋さんから、食パンの計量を依頼されて準備しているが、食パン1斤を計量するのに0.01gまで測定して、0.1gまで記録してほしいとのことであった。

ギネスブックはは世界的なものであるから、計量方法も世界に通用する必要があるからISO10012の測定プロセスの設計で行う必要があると考えた。

0.01gの計量精度を保証する為の準備を始めたが、計量器、計量方法などを0.01gで測定するとなるとコストが高くつく。食パンの計量法での公差は決められていない。計量行政OBの計量士さんに聞いても食パンの公差を決めるのは難しいとのことであった。それを0.01gまで計量することは科学的、経済的、社会的に価値がなさそうである。

ISO10012では、顧客計量要求事項を満たす必要があり、ISO9001では顧客要求事項を明確化する必要がある。そこで、ギネス事務局へメールで問い合わせたら申請者をとうしてほしいとのことであった。そこで申請者に計量コストが高くつく内容の説明資料を作成してギネス事務局に質問を出すように要請したら、依頼者からは1gまで測ればよいということになった。

以上のことから必要以上に厳格にする必要はないと思えるのでこれ以上は深入りしないことにした。

ギネスブックに登録できることは、ギネス関係のHPを見ると、
 測られうる記録であること。
破られうる記録であること。
証明しうる記録であること。
標準化しうる記録であること

測定が第1番目に出てくるので計量測定関係者には、測定方法はどのように定義されているのか興味深いことであるが、ギネスの価値をよく理解していなので測定方法にこだわるのは適切でないように思えるので深入りはしないことにする。

計量思想の普及に合わせてギネスの方法(内容)も変化するであろう。

老人のぬいぐるみ