品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

中小企業向け測定基礎研修会

2012-11-28 08:38:40 | 品質計量管理


中小企業向け測定基礎研修会(2012/11/27)

愛知県計量連合会が昨年に続いて研修会を開催した。

参加者は25名であった。その多くが大企業からである。講習会のチラシは中小企業向けとしてあったが、中小企業からの参加は少なくて大企業から多くの参加があった理由はよくわからない。

計量測定はモノつくりの基盤技術であるから大企業も中小企業も重要であるから、どこから参加されても役立つことにはかわりはない。

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品質測定コンクールの準備

2012-11-25 05:57:08 | 品質計量管理
品質測定コンクールの目的

ここでの測定の目的は、品質を向上させることである。

測定することが目的ではないので、測定したらどんな良い事が起きるかをわかるようにすることが品質測定コンクールの目的である。

測定したら品質が良くなることがわかるコンクールの条件。

1.物的欲求: 測定値を使ったら次の作業がうまくできることがわかる。

2.物的欲求: 測定値が正しかったら賞品などががもらえる。

3.精神的欲求: 測定値が正しかったら良い感じが味わえる。
3.1 測定値が正しかったら良い音が聞こえる。
3.2 他の人との差がわかり優越感をあじあえる。

4. コンクールで説明する内容
4.1 測れないモノは作れないこと
4.2 正しい測定値とは
4.3 正しい測定方法

5. 用具(6人が同時に測定できる)
5.1 測定物
アルミ部品30個
5.1 測定個所
外径寸法: 25mm
内径寸法: 15mm
5.2 測定器
外径測定: マイクロメータ(0.01mm,0.001mm,0.0001mm)各1個
内径測定: シリンダーゲージ(0.01mm), ホールテスト(0.001mm),デジタル内径マイクロメータ(0.001mm)
5.3 A4用紙に6項目のデータが記録できるようにする。

6. 測定精度の決定方法
6.1 工程能力指数
6.1.1  30個測定して工程能力指数を算出する.
6.1.2  製品自体にテーパ、楕円がある
6.1.3 工程能力で品質測定の能力が検出できるか疑問がある。

6.2 G・R・R
10個測定してG・R・Rを算出する。
こちらの方法は、測定器の能力と測定者の能力が分離できるのでコンクールの方法としてはよさそうである。しかし、製品にバラツキがあるので単純には測定者の能力は比較できない。

7.課題
計測コンクールの測定者の能力の評価方法は、多くの場合で測定物が安定しているが、それでは何となく現実の測定作業とは不釣合な感じを受ける。

8.実験の実施
産むは、案ずるよりも安しと言うことわざもあるので、ワークショップでやってみよう。

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ISO10012認証取得の準備

2012-11-21 07:46:14 | 品質計量管理
今朝の空(2012/11/20)


菊の花

いよいよISO10012の第三者認証が始まりそうである。第三者の意見が正しいという人が多いので第三者認証を始めることは妥当と思える。

ISO10012の必要性を I社の社長が文書で表明されたので、I社のHPで発表されると思われる。I社は中小企業であるから中小企業を支援する国の助成制度が利用できるが期待できる。

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共通部品とリコール

2012-11-15 07:10:09 | 品質計量管理
新聞記事(2012/11/15)

新聞報道によれば、共通部品が大量リコールの原因のようである。

確かに共通部品であるから大量のリコールになると思えるが、共通部品でない場合は少量のリコールが多発するので、合計すればリコールの量はやはり多くなると思えるが現実には違う量になるのかもしれない。これは無駄な考えであるから考えることをやめよう。

基本は、リコールが起きない方法を考えることだと思う。リコールを起こした部品の具体的なことがわからないが測定の5Sスキルはリコールの防止に役立つと思える。それは、測定の5Sスキルがモノつくりの基本を実現するものであるからである。

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プリウスPHVの5ヶ月の燃費

2012-11-12 07:03:18 | 品質計量管理
燃費の表示(2012/011/12)

プリウスPHVを5ヶ月使用してガソリンを4回で90L給油して、タンクには30リッター残っている。

燃費はグラフからわかるように80km/リッター前後である。

このことは、ガソリンの消費量が1/3~1/5になるので、ガソリンスタンドは仕事が大きく減少する。

最近ガソリンの製油所が閉鎖されているがもっともなことである。

計量管理としては、機械計測から電子、通信関係の計測機器の管理が増加するから電子計測の管理技術が必要になる。

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測定の5Sスキル-整頓の定義

2012-11-11 08:01:50 | 品質計量管理
リングゲージをケースに入れた状態でシリンダーゲージのセットができないので、バイスを使用しなければならないので非効率な状態である。



非効率な原因は、リングゲージの厚さが薄いので、シリンダーゲージの先端がリングゲージより出るためである。



リングゲージをケースに入れた状態でセットできるように、ウレタンのシートの中央部をカットしてケースに入れる。



整頓の定義の”測定作業やりやすいか、取りやすいか、置きやすいか、精度の維持ができるか”のスキルががあると測定作業が改善できる。

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内径測定プロセスの設計の準備

2012-11-10 07:37:10 | 品質計量管理
「内径測定プロセスの設計」演習プログラムの作成実験用具(2012/011/10)

経験的に内径測定をやってきているが、その手順をISO10012の測定プロセスの設計を基に行なう演習プログラムを作成する。

用具を揃えた。
1.測定サンプル30個
2.測定器
①シリンダーゲージ ②ダイヤルゲージ(0.01、0.001、デジタル0.001) ③内径デジタルマイクロメータ ④リングゲージ(15mm) ⑤ダイヤルゲージ、シリンダーゲージ検査器 ⑥温度計
3.パソコン
①不確かさ計算ソフト ②Cpk計算ソフト ③デジタルマイクロデータ入力
4.記録用紙
5.測定者
6.その他(測定環境、測定室、温度等)

これから6ヶ月間で演習プログラムを開発する。

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改善テーマが発見できる5Sスキル

2012-11-09 05:16:34 | 品質計量管理
毎月1件以上の改善を提案する場合に改善テーマがなくなったら、5Sスキルを使うと発見しやすい。

整理の定義:不要なものをかたずける。
不要なもとは、何かを決める。
決め方の例:
1.身の回りの不用品を不要品置き場に出す。
2.出された不用品で欲し人は持ち帰る。
3.1ヶ月間持ち帰る人がないものは廃棄する。

定義を使うと自分の職場の簡単に廃棄できる。廃棄が出来れば改善提案ができた。

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経営者のすばらしいISO9001感覚

2012-11-08 07:10:01 | 品質計量管理
今朝の写真(2012/11/08)

ISO9001ではトレーサビリティを取ることが時々障害になる。

例えば、検査具を測定する測定器はトレーサビリティが必要になるが、実用上で問題が起きない検査具の場合は、検査を外注してトレーサビリティの要求をかわす方法がある。

この場合の外注への検査内容の要求は最小限で、外注さんへの負担を微小にして検査費用も超低価格にする。

経営者はこのようにして、ISO9001のコストを軽減している。

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5Sスキルに気が付いた

2012-11-07 07:25:40 | 品質計量管理
菊の花(2012/11/07)

街ののふれあい教室(2012/11/02)

スキルとは、辞書によると”熟練した技術。手練(しゅれん)”とある。また、”到達可能な技術、技能”ともある。


「QMS有効性向上のための測定5S」の講習会を終えてから、街のふれあい教室で「測定5Sスキルの体験」を実施した。

この10日間の変化は、測定5Sという言葉が一般的にはほとんど使われていないので、言葉から内容を伝えることの困難さを感じたいたことによる。

もう一つに、5Sでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾という内容は伝わり、それをやると会社の経営が良くなることはわかるが、内容を科学的に説明する困難さがあり、数学や統計学を得意とする経営者、技術者の興味の対象にならない。

マネジメントシステムの有効性の向上は、数学や統計学に裏付けられた確実な方法が大切であるが、5Sは経験的であるから確実性が不足する弱点があるのでこの点を克服する必要を感じていた。

5Sをスキルとして分野ごとに具体的な表だしを行い、確実なものにするために測定において必要な5SをISO10012を基に洗い出し、具体的に表だしを行なったのが、「QMS有効性向上のための測定5S」の講習会の内容であった。

講習会を終えてから、街のふれあい教室でスキルという表現を取り入れて「測定5Sスキルの体験教室」とした深化である。


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