品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

品質計量の仕組み作り-3

2006-11-30 09:58:38 | 測定、5S
                   愛知万博のロボット(2005年6月)

品質計量は、中国の工場を見たときにマザー工場が日本にある場合の品質管理の方法と感じたことである。

品質は言うまでもなく結果である。計量は自然科学を基本にして誰がやっても同じ結果が出るようにする方法を具体的に示すものである。

計量は、上記のように品質を作り出すために実施するすべての活動に関係する根本的な活動である。

品質計量は、結果と活動の要素をデータで結びつけるものであり、計量も大変進歩してきたので品質計量は実用的なものができると思える。

計量管理ビジネス:システム計量士

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品質計量の仕組み作り-2

2006-11-29 07:50:39 | 測定、5S
     シンガポール空港管理のための消化器のラベル(シンガポール空港2006/9/28)

品質計量システムの仕組み作りで考慮することは、出来ることを行うことである。では何を行えば品質が安定して提供できるか。
1)現在の問題を明らかにする
2)あるべき状態を明らかにする
3)現在できていることを明らかにする
4)現在実行できることを明らかにする
5)そのほかは何か
以上はセルフコーチングである。
コーチISOグループのメンバーにコーチングセッションを依頼しよう。

計量管理ビジネス:コーチ計量士

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品質計量の仕組み作り-1

2006-11-28 07:41:23 | 測定、5S
    写真は、測定の不確かさを説明するための「ものさし」の読み取りである。

データを取る考え方
品質計量管理は、安定して良い品質を作り続けることを目的とする。改善は主目的ではない。改善を目的としたデータを取ることは品質計量システムを複雑にするために行わない。

収集するデータの種類
1.品質関係データ
目的:品質異常の復旧方法の検討項目を表示する
a)品質台帳
b)工程中の品質異常データ
c)異常データに対する検討表
2.計量関係データ
目的:計量器の保有状況、精度検査結果の集計表を作成する
a)計量器台帳
b)計量器検査台帳
c)計量器管理集計表
3.設備関係データ
目的:事業所内の生産設備の数量、点結果の集計表を作成する
a)設備点検台帳
b)設備点検表
c)設備点集計表
これらのデータから、安定して生産を続けるための作業の状態を維持する。


計量管理ビジネス:品質計量士

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品質計量器台帳

2006-11-26 10:52:25 | 測定、5S
               三河湾国定公園三ヶ根山にて(2006/11/26)


目的が品質マネジメントシステムに貢献することであるから、品質計量管理台帳が機能するための情報をインプットして、その情報を加工して取り出すためにはリレーショナリデータシステムの利用が必要である。
アウトプットする管理資料を定義して、インプットするデータとその加工方法を設計するフロー図から作成する。

ソフトは、「アクセス」というソフトがあるから、それを利用する。フロー図の作り方は、「マッピングワークプロセス」を利用して作成する。

計量管理ビジネス:経営計量士

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品質計量器台帳

2006-11-25 08:13:26 | 測定、5S
       地元の産業展示会に展示されていたエンジン(2006/1022)

品質計量器台帳の作り方
品質計量器台帳は、品質管理技術者だけでも、あるいは計量管理技術者だけでも関係者の力を合わせなければ出来ないであろう。

品質管理技術者、設備管理技術者、計量管理技術者のチームワークが必要である。このメンバーをとりまとめる経営者が必要である。

計量管理ビジネス:経営計量士

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品質計量器台帳の役目-1

2006-11-24 10:54:56 | 測定、5S
                  40年も続いているバラの木の花

品質計量器台帳の役目
5w1hがわかることであるが、さて、実際の台帳はどうであろうか。
わかりにくいのは、計量器の役目である。
単純に、厚みを測ると言えばそれもそうであるが、厚みのデータをどのように利用するか。

幅が1000mmある製品の1.00mm±0.08の暑さを3ヶ所計って、1.02、1.09,0.93の厚みがでたらどのような行動を起こすかである。

計量器の管理の立場からは、厚み計の精度を再確認する。
品質管理の立場からは、1.09が1.08以内に収まるように調整する。
工程能力を再調査する。

この2つの役目を現場で行うのは、多くの場合は1人であろう。従って、品質計量管理が必要である。
計量器台帳を見たら、改善の糸口がわかると良い。
現場でコンピュータが多く使われているので、品質計量器台帳に2つの役目を持たせるとよい。

計量管理ビジネス:品質計量士
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品質計量マネジメントシステム-11

2006-11-22 20:06:29 | 測定、5S
         稲沢市の国府宮神社 菊人形<どうも君>(2006/11/22)

品質計量マネジメントシステムに必要な情報を得る方法を考えたら、現在利用されている帳票からは出てこない部分があることがわかった。

必要な情報をどのように入手するか、人についている情報であるから、担当した人に聞くより仕方がない。

そのために次の方法を考えている。
1.設備に関係することは保全の担当者に聞く(退職しているので、その人にボランテアで回答してもらう)
2.品質の超高度なことは、その分野の専門の人に聞く
3.一般品質は、品質管理課の人に聞く

皆さん忙しいので、どのように聞き出すか、これも品質計量マネジメントシステムを作るためには、しかたがないことである。

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中国の計量管理-2

2006-11-21 19:24:21 | 測定、5S
                 名古屋駅前の夜景(2006/11/20)

中国の計量管理は、理由はわからないが形式的になっていると感じられた。

計量の役割を考える人が少なかったのであろうか、自然科学のことであるから誰が考えても同じ方向に行くと思えるが?、

中国の工場で計量管理を進める場合は、品質計量管理として進めたいと考えている。これは、日本の計量管理も一つの方法として有効と考えられる。

計量管理ビジネス:品質計量士

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QC工程表

2006-11-20 09:06:41 | 測定、5S
              災害訓練会場の自衛隊の車両のタイヤ(2006/11/19)


QC工程表を利用して、QMM(品質計量マネジメントシステム)を検討しているが、次のことがわからない。

1.計量器の名称が記入してあるが、計量器を使用する目的がわからない場合が多い。
これは、読む方に工程の理解が足りないこともあるが、工程設計者と読む側のコミュニケーションの必要を感じる。

2.計量器の形式、能力
最近のように計量器の進歩が激しいと、工程設計者とQMM関係者(計測設計者)が協議して最適の計量器を選択する必要がある。

3.トレーサビリティ
QMMでは、社内及び社外の情報を利用して、文書による形式的なトレーサビリティを最小限に済ませる。

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品質計量マネジメントシステム-10

2006-11-18 09:00:24 | 測定、5S
             産業技術記念館(2006/02/24)


QMM(品質計量マネジメントシステム)No10

計量器検査成績書(検査台帳)
検査成績書は、計量器台帳と重複する内容が多いので、QMM(品質計量マネジメントシステム)台帳は電子媒体で作成するのが能率的である。検査データのアウトプットを何に利用するかで、検査結果の入力項目が決まる。すなわち、自社のQMMの目的から決めることになるが、アウトプットの一例は次のようである。
タイトル 2006年度計量器検査集計表
・ 工場別・ライン(製品別)品質クレーム状況
・ 工場別・ライン(製品別)計量器検査結果
・ 計量器の不良状況(数量)
・ 計量器検査データ(計量器の精度)
・ 資産(機種、数量、金額、使用職場)


検査台帳の記入項目
・ 管理番号
・ 名称
・ 能力
・ 形式(分類表を別に決める)
・ 器差(測定ポイントは、3点~)
・ 構造(キズ・割れなど)
・ 判定(検査規格を罰に定める)
・ 校正履歴(必要により3回分の検査データ)
・ 品質への影響調査
・ 備考

製品の品質データは、品質管理データから入力する。この場合に品質管理データに計量器検査データを挿入する方法も良い。

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