品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

加工不良・リコールと測定の5S

2009-10-31 08:37:31 | 品質計量管理
西尾茶の原樹(明治5年)2009/10/31

アセスメント項目
No 項目 良く当てはまる、 当てはまる、 どちらとも言えない、 当てはまらない、 全く当てはまらない

1 測定の5Sが悪いと品質が低下し、納期も遅れる。
2 測定の5Sは、よく指導している。(受けている)
3 測定の5Sは悪くても、一日(一ヶ月)の生産は順調できる。
4 作業場の温度や湿度は、測定の5Sとは無関係である。
5 測定の5Sの良い、悪いは顧客の監査に影響する。
6 工程能力(Cpk)は、測定の5Sが良いとCpkの値は大きくなる。
7 測定の5Sは、測定の精度に影響を与えない
8 先輩の指導と、測定の5Sは無関係である。
9 出荷検査のミスや検査の遅れと、測定の5Sは無関係である。
10 測定器置き場は、名称、サイズを出来るだけ明示する。


このグラフは、アセスメントの集計結果である。左側が講習会を開始時点のアセスメント、右側が終了時点のアセスメントの得点である。

第1回の計量ワークショップのアセスメントをまとめている。
品質と測定の5Sの相互関係の理解度は、講習会の開始時点で59%であり、講習会の終了時点で78%であった。

講習会の終了時点で85%を期待したが実現できなかった。
その要因に「測定の5Sはよく指導している(又は、受けている)」という設問の解答が、開始時点で23%、終了時点で38%であったことが考えられる。

この結果は、測定の5Sを指導できる人がいない現状を示していると思える。このことは、工程内不良やリコールの防止には深刻な状態と思えるが如何であろうか。不況の度に基礎的な業務と加工不良やリコールとの相互関係のわからない関係者の責任といえる。

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リコール(工程内不慮)対策の変換

2009-10-24 06:40:08 | 品質計量管理
計量ワークショップ(2009/10/19)

10/22に新QC7つ道具の講習会に参加したら、冒頭の説明で車のリコールの発生件数の説明があった。詳細は記憶しなかったが台数は大変多くなっていた。

多忙と不況の繰り返しで、工程で品質を作り込むという品質管理の神通力もこの不況では、大企業も中小企業も製造現場の計量管理は減衰しており、今回の不況でリコールの心配は増えている。

航空機産業のリコールの資料はないが、自動車産業よりリコールは少ないと想像できる。利益追求は当然であるがリコールを出しては利益は出ない、航空機産業の品質管理は参考にならないか。

新QC7つ道具を利用してISO9001、TS16949、TQMなどのシステムやQC手法を足下から大きな見直しをして変換する必要はないか。

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第1回計量ワークショップと心配事

2009-10-20 09:43:44 | 品質計量管理
計量ワークショップ(2009/10/19)

ワークショップといえば、10~20程度が適当であるが、不況による教育助成金が支給されると言うことで74名の申し込みがあり、約70名で「品質向上のための測定の5S」のワークショップを実施した。

ワークショップであるから、参加者に発言してもらい、内容を納得してもらう必要があるので、コーチングスキルのアセスメント、話の聴き方、グループディスカッションなどを取り入れた。


開催は、商工会議所の主催で計量士会のノウハウで実施できた。計量団体以外で計量の講習会が今度のように発展するか心配である。

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空港の樹木の掲示と計量ワークショップの関係?

2009-10-19 10:45:46 | 品質計量管理
空港の樹木の台帳(2009/10/16)

空港の樹木の台帳の取り付け方を見て驚いた。
スプリングで止めてあった。飛行機の事故は少ないのはここまで詳細に実施しているためであろうか。

計量機器の管理はここまで詳細に行っているところは航空機関係以外ではあまり経験していない。

計量ワークショップを行うために必要な文書台帳を、今後の計量ワークショップのために詳細に作成した。この資料をみて今後の計量ワークショップを多くの計量関係者が開催する気持ちを起こしてもらいたい。


文書番号 文書名 配布 備考
WN-00 計量ワークショップ文書台帳 -
WN-01 チラシ -
WN-02 テキスト
WN-03 全体のタイムスケジュール
WN-04 ディスカッションのタイムスケジュール
WN-05 初回アセスメント
WN-06 終了アセスメント
WN―07 アンケート
WN―08 ディスカッション資料-1
WN―09 ディスカッション資料-2 部分記入
WN―10 打ち合わせ記録 -
WN-11 参加者名簿 -
WN-12 アセスメント集計表 -
WN-13 紹介の肩書き -
WN-14 馬場会長挨拶文 -
WN-15 席順、資料の確認 -
WN-16 話の聴き方伝え方 テキストの補足
WN-17 電子天秤の5S テキストの補足
WN-18 講師依頼状 -
WN-19 持ち物一覧表 -

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You Tubeへマイクロの掃除方法

2009-10-15 06:23:38 | 品質計量管理
小型ビデオカメラを使って、マイクロメータの掃除の仕方を作成した。

http://www.youtube.com/watch?v=_N4aXG-rOEo


さて、編集なしで果たして、、どれだけ実用になるであろうか。

ビデオの撮影技術はゼロでも、仕事の内容が理解できていれば、作業の仕方を伝えるために利用できそうである。

作業としては、手先の作業を対象に適していると感じた。

続いて、ノギスの掃除の仕方を撮影する予定である。

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ISO10012における計量要求事項の変換

2009-10-13 06:14:21 | 品質計量管理
ノギス(2009/10/12)

ISO10012に「顧客要求事項が定められており、計量要求事項に変換されている」ことということが、計量管理の主管部長に要求されている。

「リコールを防止する/工程不良を低減する」という問題で困っている企業の計量主管者は、何をしたら良いであろうか。

リコールの防止を計量要求事項に変換するにはどうしたらできるであろうか。この答えがISO10012にありそうである。

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工程内不良低減のための計量ワークショップ

2009-10-11 06:25:43 | 品質計量管理
航空機の整備用のインチ単位のノギス

工程内不良を半減するという品質目標を時々見かける。この工程内不良を低減するために計量ワークショップを活用するヒントを得るためにビジネスコーチングの勉強会に参加した。

ビジネスコーチングといっても、範囲が広くて工程内不良というテーマを持って参加した者いなかったが、事例発表で社内勉強会が盛んに実施されている内容があった。

不況の中でも社内の勉強会が盛んな会社は業績が良いという感じを強く受けた。会社が自主的な勉強会を推進する理由が理解できた。

自主的な工程内不良低減の勉強会のある会社に、計量ワークショップをPRしよう。

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計量主任者教育とノーベル賞

2009-10-10 06:30:43 | 品質計量管理
ダイヤルゲージの構造を見る(2009/10/07)

I社の計量主任者教育が終わった。昨年は30名であった受講者が今年は5人であった。不景気のためであろうが、対応しなかった我々にも責任はある。

勤続年数が15年の参加者の1人が、この内容ならもっと早く受けておけば仕事が楽に出来たといってくれたのが救いであった。

商工会議所の計量ワークショップは、70名の申し込みがある。これも不況対策の教育助成金がもらえるためであろう。

計量士も経済に振り回されている現実であるが、ノーベル賞を核兵器、環境など人間の根本の改善を呼びかけたオバマ大統領が受賞した。未来は明るい。

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自然科学、不況、リコール、計量ワークショップ

2009-10-05 09:11:51 | 品質計量管理
雲(2009/10/05)

今朝の空は曇っている。
2003年にパリの国際度量衡局を見学したときに、メートル法が自然科学を基準にしているから100年を超えて継続していることを教えてもらった。

品質管理は、自然科学に反したら出来ないと品質管理の先生から教えてもらっている。2005~2008年にかけて訪問した企業には、世界同時立ち上げで忙しくて計量管理が実施されていない現場、すなわち、自然科学を利用していない状況を見たことがある。

リコールが起きたが、簡単な計量管理を忘れたため、自然科学を守らなかったためかもしれない。自然科学は計量管理を利用しなければ成り立たない。

計量管理を普及するために、地域、業態に合わせるために対象を絞った「品質向上のための測定の5S」という計量ワークショップを計画したら73名の申し込みがある。リコールの予防や品質の向上に役立つように上手くできるか心配であるが、今朝の雲がとれて晴れるように準備するしかない。

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リコール、ムダ(工程内不良)と計量法・ISO10012

2009-10-04 06:18:58 | 品質計量管理
朝の衣浦港(2009/09/30)

朝7時40分頃の衣浦港では、デンボコが盛んに水面を飛んでいた。

科学技術が進歩して複雑、大規模システムが当たり前になったが製品の事故が増えてきて消費者庁ができた。

この大規模で複雑なシステムを問題なく利用するには、システムが管理できる基礎的な力量のある人が必要であるが、この基礎的な部分の技術力、倫理力の教育はこの30年弱体化し続けている感じる。

ISO10012(計測マネジメントシステム)という計量法の適正計量管理制度によく似たシステムを導入しようとしているが、導入する必要性は計量法の運用効果が基礎的なことで地味であるから理解できないために、行政も企業も資源を投入しないとが大きなことといえる。

この不況で企業は、計量管理にのための資源の削減を行っているが、リコールの防止、日常的なムダ(工程内不良)の排除に事前に資源を投入の有効性の理解をえるために適正計量管理制度+ISO10012を利用する準備をしている。

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