品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

歴史の中のISO10012

2008-12-23 08:17:12 | 加工不良
                      フォード本社(2005/09/07)

およそ100年の歴史のある自動車産業が大不況に突然見舞われている。この状況を歴史家はどう見ているのであろうか。

メートル法は、およそ150年続いておりSI単位になった時もあまり大きな混乱は無かった思える。経済がグローバル化といわれはじめてISO17025が誕生した。その後17025を国内法に取り入れてJCSSが成立した。

JCSSは成立したが、15年経過しても普及が芳しくないのは、グローバル化といえども各国の状況が同じになっていない実態が窺われる。貿易の場合の取引方法と国内の取引方法はことなることが影響していないか。

ISO10012は、これからのことであるがどのように利用すれば価値がでるのか、十分な検討が必要である。10012は取引の分野に利用されることは、ISO9001、TS16949、17025などがあるから直接的には利用されないであろう。

中国では、10012を環境、エネルギーの分野で利用が進められている。この視点は的を得ていると思う。このことを具体的に見れば電力や鉄鋼産業は環境やエネルギー、さらに原子力発電所の事故なども関するので10012の利用に適していると言える。

日本も10012の利用方法を調査しているが、自動車産業などの全世界的に不況の中で歴史観を持った調査を期待したい。計量史学会、産業遺産研究会などの協力があるとありがたい。

計量管理ビジネス:産業計量史計量士
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