人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

大雪山の構造土

2008年08月24日 | 自然観察

今回歩いた御鉢平一周コースは、ほとんどが乾燥しきった尾根道なので、亀甲土の様な典型的

構造土を見ることが出来なかったが、幾つか面白い地形が有ったのでご紹介します。

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間宮岳頂上付近です。ほぼ平坦な地形の中に、パッチ状の植生が無数に広がっています。

これはアースハンモックの周りの砂礫が強風のため吹き飛ばされ、裸地部分が広がったもの。

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間宮岳から中岳分岐方向へ少し下った緩い傾斜のついた斜面です。

線状土と階段状構造土が複合したものの様に思われます。

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これは中岳の尾根上に有った風食を受けた岩塊です。冬期間の大雪山系では、風速20m~30mの

強風は珍しくないとのことです。

それにしても、この岩石は粗粒な火山礫凝灰岩なのですが、水中堆積岩でもないのになぜこの様な

キレイな層理面が形成されるのか不思議です。

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雲ノ平で見られる階段状構造土です。地形的には、画面右から左に向かって緩く傾斜しています。

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同じく雲ノ平の階段状構造土ですが、強風により植生がはぎ取られ裸地が広がっています。

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黒岳石室に近い雲ノ平の植生に覆われたアースハンモック。

それにしても、高山植物や地形・地質をジックリ観察して歩くには、日帰り登山では時間不足でした。


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