前田森林公園のトチの木もすっかり葉を落としてしまいました。
100年でも200年でも、枯れて死ぬまで毎年毎年落ち葉という有機物を
生産し続けるなんて、植物てのはエライなぁ。
温帯のブナ林は、100m四方の中に年間3t~4tの落ち葉が有るそうです。
100年経てば300t~400tの有機物が生産される。樹齢100年のブナ林を
100m四方(1ha)伐採して、仮に300t~400tの木材が得られたとしても、
次の伐採まで100年待たなければなりません。
ならば、100haのブナ林から毎年300t~400tの落ち葉を集めてくれば
同量の有機物を得ることができる。
江戸時代の里山利用ならいざ知らず、現代においてはそんな非効率なこと
やってられない、そこが問題なのだ。
森林公園のキササゲ(木大角豆)も葉が落ちてしまい、長さ30cm程の実が沢山生っていた。
夏に撮ったキササゲの花、この花からあの細長い実が生るなんて信じられない。
結実しかけた頃の花と実、確かに細長いサヤがのびている。
キササゲ(木大角豆)というからマメ科かと思ったらノウゼンカズラ科。
確かに花の形はマメ科じゃない、ではサヤの中には豆じゃなくて何が入っているかと言えば、
こんな種がギッシリと入っていた。
それにしても、大角豆と書いてササゲと読ませるとは、まったく日本語ってやつはややこしい。