札幌市中島公園の紅葉、赤や緑の葉の色は本物であるが、色彩の配置は庭師が作ったもの、
したがってこの画の半分はウソ(自然でないもの)が含まれている。
目がチカチカする程に極彩色でどぎついのは、赤と緑の補色から構成されているのに加え、
空の青とで光の三原色(RGB)に近い配色に成っているためである。
典型的な絵葉書写真、っていうかその様に作られた庭園をその様に撮った写真なのです。
これを美しいと見るか、唯の絵の具箱ひっくり返した様な画と見るかは人それぞれなのだ。
グレースケールで白黒写真に変換してみた。
デジカメですから厳密には異なりますが、光の強弱だけで表現した画です。
白黒フイルム写真で撮ったなら、また別の趣も有るのでしょうが・・・・何かいまいちですね。
では最初から色彩の無い世界ではどうでしょう。IR90フイルターを透した赤外線写真です。
ただの白黒写真と言っても通用しそう。
白だけの世界は塗り壁に厚化粧、黒だけの世界は闇夜にカラスで両者ともに無いに等しい。
色彩という目くらましのベールを取り去ってみれば、しょせん世の中グレーゾーンだけなのだ。
ちなみに後ろ姿のモデルは、この世には存在していないに等しいバカ人間です。