これ、どうして予約したんだっけ???と考えてしまうくらい大昔に図書館で予約したのが回ってきました。
そうそう、どっかのレビューに「ホラーだ」って書いてあったんだった。
カバーに写っている、押入れからこっちをのぞいている着物姿のどっちかっていうと怖いというよりぼ~っとした感じの女の子の写真、それに『押入れのちよ』というこれまたホラーにしてはちょっと間抜けな感じのタイトル、そんなのに興味を持って予約したんでした。
これ、ホラーはホラーなんだけど、むしろショートショート、そう、筒井康隆作品的な面白さの短編集でした。
ついに今日あることを決行するぞ!と息巻いていたらどうやらカミサンも同じことを考えているらしい・・・という夫婦の話とか、
愛人を殺っちゃった!どうしよう・・・というところにダス○ンのお掃除サービス、それもかなりしつこいのがきちゃった・・・という話とかは、
まるでブラックコメディ!怖いというより可笑しい!
でも、それだけでなくていろんなテイストの作品があって、
ロシアの双子の女の子の話、とか、小さいころに行方不明になった妹を探しにゆく話、なんかは最後にええっ!と思わせるようなこれは正統派ホラーかな?
猫の話や介護の話はほんとにゾ~っとするし、
かと思えば学生時代の友人の墓参りに行く話、子供の自転車の話はよく読んでみると怖いんだけど、どこかジ~ンとくるような内容。
いろんな「怖い」話がつまっていて、なんか得した気分!
面白かったです。
そうそう、どっかのレビューに「ホラーだ」って書いてあったんだった。
カバーに写っている、押入れからこっちをのぞいている着物姿のどっちかっていうと怖いというよりぼ~っとした感じの女の子の写真、それに『押入れのちよ』というこれまたホラーにしてはちょっと間抜けな感じのタイトル、そんなのに興味を持って予約したんでした。
これ、ホラーはホラーなんだけど、むしろショートショート、そう、筒井康隆作品的な面白さの短編集でした。
ついに今日あることを決行するぞ!と息巻いていたらどうやらカミサンも同じことを考えているらしい・・・という夫婦の話とか、
愛人を殺っちゃった!どうしよう・・・というところにダス○ンのお掃除サービス、それもかなりしつこいのがきちゃった・・・という話とかは、
まるでブラックコメディ!怖いというより可笑しい!
でも、それだけでなくていろんなテイストの作品があって、
ロシアの双子の女の子の話、とか、小さいころに行方不明になった妹を探しにゆく話、なんかは最後にええっ!と思わせるようなこれは正統派ホラーかな?
猫の話や介護の話はほんとにゾ~っとするし、
かと思えば学生時代の友人の墓参りに行く話、子供の自転車の話はよく読んでみると怖いんだけど、どこかジ~ンとくるような内容。
いろんな「怖い」話がつまっていて、なんか得した気分!
面白かったです。
最近のロックガーデンの様子です。
冬枯れの季節が終わって、球根花が次々と咲き始めています。
手前の小さい黄色い水仙の群生がとても綺麗です。
ウチの水仙は葉っぱしか生えてこないのになぁ・・・。
追肥とかが違うのかしら??
冬枯れの季節が終わって、球根花が次々と咲き始めています。
手前の小さい黄色い水仙の群生がとても綺麗です。
ウチの水仙は葉っぱしか生えてこないのになぁ・・・。
追肥とかが違うのかしら??
少し前は映画を観て、その原作を読んでみたいなぁ、と思いつつ、読む暇もなく・・・というパターンだったが、
最近は映画を観たかったんだけど、結局観る暇がなく、原作(もしくはノベライズ)を読むのが先になってしまったというパターンが多い。
この『ゆれる』もそういう作品のひとつ。
映画、観たかった。
で、ノベライズを読み終わったら、俄然映画も絶対観たい!という気持ちになった。
兄弟の確執。
全く正反対のように見える兄弟。
兄は弟を大切に思い、弟は兄を慕い・・・という単純な関係ではなかった。
ある事件を境に両者の本心が明らかになってゆく。
若い兄弟だけでなく、その父親の兄弟関係も描かれ、
肉親に対する感情の複雑さ、のようなものが浮き彫りにされてゆく。
兄弟に対する、また、親に対する一筋縄ではいかない感情、コンプレックス。
そんなことが自分の実生活でのことともオーバーラップしてすごく胸にせまるようなものがある作品だった。
親兄弟とのどうしても切っても切れない関係とか、相手の中に自分と同じ血が流れている、と気づかされる残酷さとか、そんなことを題材にしている話がそもそも私自身、興味を持って読めるようだ、と気がついた。
へんな男女間の恋愛感情を書いた小説よりずっと面白い。
この微妙な兄弟関係を香川照之さん、オダギリジョーさんがどのように演じているのか、すごく関心がある。
もう一回言うけど、映画も絶対観たい!
最近は映画を観たかったんだけど、結局観る暇がなく、原作(もしくはノベライズ)を読むのが先になってしまったというパターンが多い。
この『ゆれる』もそういう作品のひとつ。
映画、観たかった。
で、ノベライズを読み終わったら、俄然映画も絶対観たい!という気持ちになった。
兄弟の確執。
全く正反対のように見える兄弟。
兄は弟を大切に思い、弟は兄を慕い・・・という単純な関係ではなかった。
ある事件を境に両者の本心が明らかになってゆく。
若い兄弟だけでなく、その父親の兄弟関係も描かれ、
肉親に対する感情の複雑さ、のようなものが浮き彫りにされてゆく。
兄弟に対する、また、親に対する一筋縄ではいかない感情、コンプレックス。
そんなことが自分の実生活でのことともオーバーラップしてすごく胸にせまるようなものがある作品だった。
親兄弟とのどうしても切っても切れない関係とか、相手の中に自分と同じ血が流れている、と気づかされる残酷さとか、そんなことを題材にしている話がそもそも私自身、興味を持って読めるようだ、と気がついた。
へんな男女間の恋愛感情を書いた小説よりずっと面白い。
この微妙な兄弟関係を香川照之さん、オダギリジョーさんがどのように演じているのか、すごく関心がある。
もう一回言うけど、映画も絶対観たい!
このシリーズ、面白い、面白い、と聞いていたら「王様のブランチ」でも紹介されていました。
私が読んだ印象では「人情味あふれるお江戸版ハリー・ポッター」って感じかな?
妖(あやかし)の血をひく若だんな。
でも、体がめっきり弱くてみんなにお世話をやいてもらってばかり。
そんな若だんなを守ってくれるのは父上、母上、兄貴分たちばかりでない。
普通の人の目には見えない妖怪たちも体は弱いがいい意味お坊ちゃんの若だんなの周りにいつも侍っている。
そんな若だんながひょんなことから箱根に湯治に行く、というのがこの『うそうそ』のお話。
でも、次から次へと事件に巻き込まれて、箱根にやってきた、というのにお風呂に入ることもできない・・・。
江戸ファンタジー、なかなかいい味出しています。
私が読んだ印象では「人情味あふれるお江戸版ハリー・ポッター」って感じかな?
妖(あやかし)の血をひく若だんな。
でも、体がめっきり弱くてみんなにお世話をやいてもらってばかり。
そんな若だんなを守ってくれるのは父上、母上、兄貴分たちばかりでない。
普通の人の目には見えない妖怪たちも体は弱いがいい意味お坊ちゃんの若だんなの周りにいつも侍っている。
そんな若だんながひょんなことから箱根に湯治に行く、というのがこの『うそうそ』のお話。
でも、次から次へと事件に巻き込まれて、箱根にやってきた、というのにお風呂に入ることもできない・・・。
江戸ファンタジー、なかなかいい味出しています。
すごい怖い話を読んでしまった。
ものすごい怨念、つもりつもった憎しみ、復讐のために積み重ねる長い年月。
そのようなものを持っている、というかず~っと持ち続けている人間の恐ろしさ。
ちょっと前にあったあの事件を思い出してしまった。
ダンナと慰謝料もらって離婚するだけではどうしても煮えくり返ったはらわたがおさまらなくて、殺してバラバラにしてあちこちに捨てていた、という例の事件。
普通の冷静な人だったら、どうしてそんなこと・・・バカだなぁ・・・。
と思えるのだけれど、怒り、恨みの渦中にある人間はそのことしか頭の中になくて、とてもそんなおりこうな気持ちになんてなれない。
愛情の裏返し、というのとは少し違うかもしれないけれど、相手に対するなんらかの気持ちがあるからそれほどまでに恨んだり、憎んだりするのかもしれない。
全く無視できればどんなに楽だろうと思いながらも、マイナスのエネルギーがどんどん増大していってしまう。
今は冷静にこんな感想を書いている私でも、いつなんどき、誰かに対する憎しみの塊にもなりかねない。
人間ってホント恐ろしいなぁ。
ものすごい怨念、つもりつもった憎しみ、復讐のために積み重ねる長い年月。
そのようなものを持っている、というかず~っと持ち続けている人間の恐ろしさ。
ちょっと前にあったあの事件を思い出してしまった。
ダンナと慰謝料もらって離婚するだけではどうしても煮えくり返ったはらわたがおさまらなくて、殺してバラバラにしてあちこちに捨てていた、という例の事件。
普通の冷静な人だったら、どうしてそんなこと・・・バカだなぁ・・・。
と思えるのだけれど、怒り、恨みの渦中にある人間はそのことしか頭の中になくて、とてもそんなおりこうな気持ちになんてなれない。
愛情の裏返し、というのとは少し違うかもしれないけれど、相手に対するなんらかの気持ちがあるからそれほどまでに恨んだり、憎んだりするのかもしれない。
全く無視できればどんなに楽だろうと思いながらも、マイナスのエネルギーがどんどん増大していってしまう。
今は冷静にこんな感想を書いている私でも、いつなんどき、誰かに対する憎しみの塊にもなりかねない。
人間ってホント恐ろしいなぁ。
私としてはめずらしく、海外のアーティストのお花の展覧会に行ってきました
花の建築家 ダニエル・オスト
「華やかなる花の小宇宙」展
3月2日(金)~3月7日(水)
シブヤ西武 A館7F特別催事場
とっても良かったです。海外の方のお花、と聞いて、もっとアレンジメント的なお花を想像していたのですが、どこか小原流の造形作品に通じるようなものを感じました。
とても細かい作業が施された作品の数々・・・。
ひとつのお花をいろんな角度からみつめて、いったん小さなパーツに分けて、それをまた再構築して、まったく違うもののように作り上げてゆく・・・。
いままで見ていたものが生まれ変わって新たなものになる。
花材のいろんな面を見せてくれる。
とても綺麗な「手」を感じさせてくれるアーティストなんだ、と感じました。
色彩感覚などもわりと私の好みでした。
オスト氏が小原流のお花を見たらどんな感想を持つかなぁ・・・、なんて思いながら観覧させていただきました。
私の中で今後も注目してゆきたい華人となりました。
花の建築家 ダニエル・オスト
「華やかなる花の小宇宙」展
3月2日(金)~3月7日(水)
シブヤ西武 A館7F特別催事場
とっても良かったです。海外の方のお花、と聞いて、もっとアレンジメント的なお花を想像していたのですが、どこか小原流の造形作品に通じるようなものを感じました。
とても細かい作業が施された作品の数々・・・。
ひとつのお花をいろんな角度からみつめて、いったん小さなパーツに分けて、それをまた再構築して、まったく違うもののように作り上げてゆく・・・。
いままで見ていたものが生まれ変わって新たなものになる。
花材のいろんな面を見せてくれる。
とても綺麗な「手」を感じさせてくれるアーティストなんだ、と感じました。
色彩感覚などもわりと私の好みでした。
オスト氏が小原流のお花を見たらどんな感想を持つかなぁ・・・、なんて思いながら観覧させていただきました。
私の中で今後も注目してゆきたい華人となりました。
いつからか「いじめ」っていうことが小説テーマのひとつになってきてしまった。
とても悲しい。
作品の中で中学生たちは「温室」っていう中で守られている、とは書いてあるけれど、守られているのではなくて、とじこめられているんじゃないかな、と私なんかは思ってしまう。
いじめってこどもの世界だけの話じゃない。
大人になってもいじめは存在する。
主婦のいじめなんてホントに陰湿だ。
ある程度大人になっていれば逃げ場はあるし、そもそもイヤな人間関係があっても何かを犠牲にすればそれを避けて過ごすことはできる。
もともと主婦、それも専業主婦だったりすると、一日中だれとも口をきかなかった、きいたとしても会話にならない赤ちゃんだけだった、なんてこともあったりするので、イヤな人と顔もあわせず口もきかなくていいのなら家から一歩も外に出なくてもそのほうがよっぽど精神衛生上よろしかったりする。
でも、こどもたちにとっては学校って生活のすべてなんだと思う。
家でおかあさん、おとうさんがどんなにすばらしい人でも、そもそもそんなことありえなくて反抗期であったりしたら親はなんの頼りにもならない、やっぱり学校の友達関係の上に自分の存在がなりたっている。
そこが地獄のような苦しい場所だったら・・・。
この作品のみちるはとっても強い子だ。
いじめにあっても絶対ひるまない。
学校に行き続ける。
物語ラストでは環境がちょっといい方向に向かうような明るい印象が残るのが救いだ。
でも、実際みちるのような強い子ってそんなにいないと思う。
自分が壊れてしまう前に、強くなくていいから、みんな逃げてもいいから、なんとか苦しさから避けてとにかく生きて欲しい。
最近の悲しいニュースを見るたびにそう思ってしまう。
とても悲しい。
作品の中で中学生たちは「温室」っていう中で守られている、とは書いてあるけれど、守られているのではなくて、とじこめられているんじゃないかな、と私なんかは思ってしまう。
いじめってこどもの世界だけの話じゃない。
大人になってもいじめは存在する。
主婦のいじめなんてホントに陰湿だ。
ある程度大人になっていれば逃げ場はあるし、そもそもイヤな人間関係があっても何かを犠牲にすればそれを避けて過ごすことはできる。
もともと主婦、それも専業主婦だったりすると、一日中だれとも口をきかなかった、きいたとしても会話にならない赤ちゃんだけだった、なんてこともあったりするので、イヤな人と顔もあわせず口もきかなくていいのなら家から一歩も外に出なくてもそのほうがよっぽど精神衛生上よろしかったりする。
でも、こどもたちにとっては学校って生活のすべてなんだと思う。
家でおかあさん、おとうさんがどんなにすばらしい人でも、そもそもそんなことありえなくて反抗期であったりしたら親はなんの頼りにもならない、やっぱり学校の友達関係の上に自分の存在がなりたっている。
そこが地獄のような苦しい場所だったら・・・。
この作品のみちるはとっても強い子だ。
いじめにあっても絶対ひるまない。
学校に行き続ける。
物語ラストでは環境がちょっといい方向に向かうような明るい印象が残るのが救いだ。
でも、実際みちるのような強い子ってそんなにいないと思う。
自分が壊れてしまう前に、強くなくていいから、みんな逃げてもいいから、なんとか苦しさから避けてとにかく生きて欲しい。
最近の悲しいニュースを見るたびにそう思ってしまう。