練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『ホテル・ニューハンプシャー』

2004-11-19 | 映画・ドラマ
ジョン・アービングの小説は大学の頃、それはそれはよく読みました。
ちょうどそのころは旬、というか、新作が次々と翻訳されて出版されていた時期でしたので、
次から次と読み、映画化されればかならず観たものでした。

最近になってこの『ホテル・ニューハンプシャー』を読み返してみたのですが、
なんだか全然読み進まないのです。
正直ショックでした。かつてあんなに熱中して読んだのに・・・。

アービングの小説ってやたら登場人物が多くて、エピソードもそれに比例するかのように次々と生まれ、
そのエピソードもむしろ辛いものばかり。
とにかく変わっていて、ファンタジーと呼んでいいのかどうか。
その内容に興味を持てなくなったのか、それとも私の読解力が衰えたのか・・・。
途中で読むのをやめてしまいました。

そしてBSで放映されていたこの映画を観ました。
そうそう、こういう内容だった・・・。
ちゅうぶらりんになっていた小説の内容もみるみるクリアによみがえってきました。

あの長い原作を2時間でよくまとめてある映画だと思います。

人は辛い目にばかり遭っていて、果たされない夢ばかり追いかけ、
そしてどんどん死んでゆきます。
でも哀しいはずのそんなシーンをわざとらしく盛り上げることなく、
坦々とストーリーはすすんでゆくのです。

原作者、監督が訴えたかったのは、
とにかく人生はひどいことと苦しいことと辛いことばかりだけど、
「開いた窓は見過ごせ(そこから飛び降りちゃダメ)」行き続けることが大事、
ということだったのではないかしら。

そこが肝だと思って観ると、すごく共感できる映画だと思います。


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2 コメント

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アーヴィング。。? (リパッティー)
2004-11-19 22:20:07
由松さん、



「ガ―プの世界」てアービングじゃなかったでしたっけ??

ちが



私はひどく戸惑ってほおり投げてしまいました。まるでノルウェイの森から逃げ出すように。

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アーヴィングです (由松)
2004-11-21 08:45:31
リパッティーさん、



「ガープの世界」もアーヴィングです。



原作はとにかく、映画は観やすかったような記憶が・・・。



映画を観てから原作を読むと、すんなり入れるかもしれません。



でも、とにかく変わってますけどね~。
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