練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『北の零年』

2005-02-06 | 映画・ドラマ
私は以前、岩井俊二という映画監督の作品が好きでよく観ていたのだが(最近は観ていない)、
その岩井監督の助監督であったという行定勲監督の作品を最近興味を持って観ていた。
(『GO!』、『Jam Films』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『きょうのできごと』)

その行定監督が今度は歴史大作を手がける、ということでどのような仕上がりになっているのか期待して観に行ったのが『北の零年』である。

観終わった率直な感想は、「長い・・・」ということであろうか?

私は個人的には、この監督は、ストーリーがあってないようなお話の中で、
映像の美しさや、ちょっとしたセリフや動きの中にいろいろな思いが込められているような作品づくりが得意なのかも、と思っていたので、史実に基づく長大な作品というのは意外だった。
だからこそ、本作に挑んだのかもしれないが。

しかし、違和感を覚えるようなシーンもなきにしもあらずであったが(群集が等間隔に立っていて、しかもみんな同じ方向を向いているなんて、気持ち悪い)、
はっとするような美しいシーンも随所にちりばめられていて、さすが、と思った。
(ややネタバレ)
古着を裂いて花に見立てるシーンとか、たいまつをひとつひとつ灯してゆくシーンなど、
純粋に美しくてスクリーンに見入ってしまった。

また、ラスト近くのヒロイン(吉永小百合、綺麗)のセリフ、「夢がある限り、生きてゆける」にもグッとくるものがある。

行定監督の今後の活躍を期待したい。