詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

青い空

2013年08月18日 13時33分45秒 | Weblog

  

             青空市 隅に置かれた義援箱  

          

   <冠句>     古時計 鎮魂の鐘耳朶に冴ゆ

              立ち並ぶ 悼み問い掛く核の是非

              よき仲間 悲喜を分かちて背なを押す

              苦にもせず 内面に持つ太い芯

              人間味 どんな色にも染む若さ

              音迫る 指揮棒うねる正念場

              日焼け顔 逆転Vの笑み弾け

              陽は真上 活きるプランをもう一度

              麦藁帽 無冠の夫によく似合う

 

   68回目の終戦記念日の15日、それぞれの場所で「鎮魂の鐘」を胸に鳴らし、

   戦没者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにして、手を合わせられたと思います。

   そして16日、京都の山々で夏を送る「五山の送り火」が、真っ赤に燃え上がり、

   夜空を彩りました。心にいとおしむ大切な人への思いを、深められたことでしょう。

  

 

                          

 

 

   大震災の魔の日から続く、大きな大きな悲しみも、まだまだ癒えることなく、進まぬ復興に

   歯がゆく心を痛めています。小さな愛の義援箱が、色々なイベント会場に、そっと置かれ

   ているのを見ると、心を寄せる人としての優しさに、気持ちが和みます。

   決して風化せず、一日も早く以前と同じ平凡な日が戻ってくることを、願って止みません。

   

   今、夏の甲子園は繰り広げられ、日本中が燃えています!

   連日の好プレーに湧くスタンド、チアガールの元気な応援、真っ黒に日焼けした球児達の

   キラキラ輝く瞳、球場を必死で白い球を追って走る姿に、胸が熱くなります。

   実況アナウンサーの絶叫がテレビから響き、思わず身を乗り出し、大きな歓声をあげて

   喜ぶ夫、暑い夏にめげることなく、まるで選手のごとく、楽しんでいます。

   清清しい若者達、みんな逞しく、日本の次世代を担ってくれることでしょう。

 

   しみじみ、日々の暮らしの中にある ”平和な幸せ”に感謝し、年を重ねても、まだまだ

   踏み出せる一歩を信じ、自分らしい生き方をしたいなぁと、若者の溌溂とした煌く姿に

   自分を重ねています・・・

 

            今日もお立ち寄り頂き、有難うございます 

                                            

      

              

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8 コメント

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Unknown (Kenny)
2013-08-19 12:59:36
しみじみと、そして今回は過日経験した戦争遺跡探索がきっかけで更に一層私の心に伝わる内容のブログでした。ありがとうございます。 冒頭の句、そして何句かを68回目の終戦記念日をむかえて詠まれました。 最近では原発や災害の悲惨さです。 決して風化せず、と述べられましたが、私もその意を強くする一人です。

一方、高校野球も佳境に入ってきましたね。鍛えられた選手達のプレーに拍手です。 そうですね、彼ら若い方々が素晴らしい次世代を築いてくれるでしょう。

先日69歳になりました。 終戦一年前に生まれましたが戦争はまったく知りません。 その悲惨さは全て記録、お話から得た情報です。 でも今も世界のどこかで・・・、その中に置かれた私達のような、いわゆる一般の方々が哀れでなりません。

そんな中、一昨日、69歳の誕生会をファミリーでやってくれました。同じく8月生まれの孫娘と合同です。弾いてきましたよ、竹田の子守歌、他を。そして孫のリコーダとオーラリなんかの競演です。 これなんです、一番大きな目標を今年遂に達成できました。 次男の奥様の一言が最高に嬉しかったです。その表現はまたいつかの機会に(笑)。感想を”聞きました”ら、妻も同様に。

ポエムさんに同感です、私も今を感謝して私らしい人生を歩みたいと思います。 Kenny
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Kennyさん (ポエム)
2013-08-19 20:03:47
嬉しいコメントを有難うございます。
広島、長崎での鎮魂の鐘が今年も多くの皆さんの黙祷と共に、鳴り響きました。
父は戦争から無事帰還しましたが、母方の叔父が遺骨なきままお墓に眠っています。軍服姿に敬礼の遺影がセピア色で、そこはかとなく淋しくみえます。
という事で、私は団塊の世代に生まれました。

タイトルにした冠句、今月の句誌で、表紙を飾った嬉しい一句です。夜空に浮かぶ大文字に、偲ぶ霊が・・・
8月に沿った冠句を色々並べてみました。

暑い毎日ですが、野球は燃えますね!色々強豪チームの試合が繰り広げられ、夏のドレマが楽しみです。

お誕生日、オメデトウございます。お孫さんとの念願のセッションが叶って、夢が開きましたね。とても楽しいバースデーだったことでしょう。お嫁さんと奥様の感想、また聞かせてくださいね。
竹田の子守唄は弾き語りでしょうか?私も聞きたかったです♪ 
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表紙を飾った句 (Kenny)
2013-08-19 20:30:27
それはおめでとうございます。素晴らしいという云うか、偉い方とお付き合いさせていただいている事を改めて実感しております。 

お父さまはご無事だったとのことですが、ご苦労は語りつくせないことでしょうね。 叔父さまのお話には心が痛みます。 そうですか、敬礼の・・・。

毎年ですが、今年は更に楽しい充実の誕生会でした。竹田の子守唄、精霊流し他は弾き語りです。 ふるさと(家族で歌唱です)は少しメロデーも入れました。 Kenny
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Kennyさん (ポエム)
2013-08-20 07:37:49
戦争は何時までも残されたものに、痛み、悲しみ、怒り、苦しみなど・・・残しますね。
幼い頃の物資の少なかった頃のこと、おぼろげながら記憶にあります。古いアルバムから、そう思うのかも?しれませんが・・・

Kennyさんのお好きな精霊流し、竹田の子守唄、お盆にいい曲でしたね。
ふるさとでは、メロディーを入れた弾き語り、グングン腕をあげておられるご様子が見えてきます。
また一緒に引きたいですね♪
再度の嬉しいコメント、有難うございました。
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偶然に見て・・・ (茲愉有人)
2013-08-20 10:57:53
昨日、上徳寺についてスポット探訪として拙ブログ記事をまとめていました。
その関連で以前から時折アクセスしていますが、補遺に載せるため各所に再アクセスしたり、検索したりしていました。

表題句、「塔映山声」に一句として輝いていますね。
おめでとうございます。

16日はたまたま昼食時のニュースで大津市の徳円寺の虫干しのことを知り、ネットで確認して訪れてみました。虫干しされている軸物を拝見し、眼福を得たという満足感がありました。その後続きに東山に回り、義父の分骨を納めている大谷廟や六道珍皇寺などを巡っていたので、帰宅後大文字はTVで送り火を見ていました。最近は、送り火をTVで見るという形が増えて・・・・。昔は、毎年のように見に出かけていたのですが。

送り火を見送ると、これでこの夏も終わりに近づくなあと思う次第。だけど、今年は猛暑が続きますね・・・。
まさにこの超炎天下、球児たちの活躍には驚きです。若いって、いいですね。

さて、本文に掲載の冠句、いろいろな視点のものがあって結構考える材料にもなり、楽しく拝読させていただきました。ありがとうございます。

この中で、私が特に好きな句への素人感想です。

古時計 鎮魂の鐘耳朶に冴ゆ

 それぞれの人が持つ「あの時」以来、時計は以前と変わらず無機質に物理的に規則正しく時を刻む。一方で、広島の鐘、長崎の鐘、15日の寺々で鳴らされる鐘、送り火の鐘、その鎮魂の鐘が、時を一挙に巻き戻すんですよね。それぞれの人の心に・・・・・
 二度とあってはならない・・・そんな思い。やすらかに、という願い。 合掌。
 古時計の与える重みを感じます。

 我が家の近くには浄土宗系のお寺がありますが、毎年この時期、きっちりと鐘を鳴らしておられます。まさに鎮魂の鐘を実践されています。その音を聞きつつ・・・です。

音迫る 指揮棒うねる正念場

 振られているのではなくて「うねる」ように飛び込んでくる心理、緊迫感があっていいですね。ハーモニーが正念場、共演者の音が迫るんですね。大学時代、合唱でステージに立った時の緊張感をひさしぶりに追想しました。

日焼け顔 逆転Vの笑み弾け

 今年、何人の球児、応援者が味わったのでしょうか。陰には、悔し涙の球児たちも。
 いずれにしても、時を経ればなつかしく、すばらしい思い出になるでしょうね。
 素直に句意を楽しめます。目に浮かぶように・・・・。


義援と義捐。ふと辞典で語義を引いてみる気になりました。辞書を引かないときのイメージでは「義捐」が見慣れないのでちょっとかっこいいのかと思ったときがありました。今、語義に立ち戻ると「捐」は少し引っかかり気になります。やはり「援」の方がいいな・・・と思った次第。
「変凡」は「平凡」でしょうか。(スミマセン、つい・・・・)
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茲愉有人さん (ポエム)
2013-08-20 22:21:23
所属結社の句誌のHPを見て頂き、有難うございます。
久し振りに嬉しい扉を飾れました。同人としてはトップの位置でした。色々冠句に迷いがあった時期の作品だったので、本当に嬉しかったです。又これを励みに頑張ろうと思います。

私の句意をいつもびっくりする位、同じ様に感じ取って頂き、驚いています。冠題と付け句は互いに引き合って、一つのドラマを醸し出すのですが、読み手の数だけ句想も広がります。奥深い文芸詩で難しいですが、17文字がすっと立ち上がった時は本当に嬉しいです。

送り火は、良い行事ですね。
京都にいる娘は、神社、仏閣などの壁画や天井画、仏像の修復などの彩色の仕事をしています。その関係で茲愉有人さんの軸物の虫干しのコメントを、興味深く拝見しました。

変換ミスを教えて頂き、有難うございました。
いつも心の籠ったコメントを頂き有難うございます。
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Unknown (花キャベツ)
2013-08-29 23:30:51
10日も前に掲げられていたのですね。

「五山の送り火」は思い出しますね。左大文字の直ぐ下に学生時代住んでいたものですから。
送り火も見ましたが山にも何度も登りましたよ。

高校野球、彦根東は残念ながら初戦で敗れてしまいましたね。
しかし滋賀代表によく頑張ったと思います。
今年は優勝候補に挙がっていた高校が次々破れ、初出場の前橋育英が優勝とは驚きでしたが、投手を始め素晴らしいチームだったですね。

今回の冠句ですがどの句もステキですね。
なかでも

・青空市 隅に置かれた義援箱

この句は 青空市におかれている義援箱に着目して句にされたところいいですね、絆を今も忘れていないところが良いですね。

・人間味 どんな色にも染む若さ

若者の置かれた家庭や社会環境ならびに教育のたいせつさでしょうか?

・音迫る 指揮棒うねる正念場

演奏会に出演している人の切実感でしょうか?ポエムさんの気持ちが出ている句ですね。指揮棒がうねると言う表現がわたしは好きですね。

・日焼け顔 逆転Vの笑み弾け
 
一度負ければそれで終わりの高校野球の魅力ですね。

まだまだ暑さが続きます。
ご自愛ください。
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花キャベツさん (ポエム)
2013-08-30 09:23:22
お忙しい中、素敵なコメントを有難うございます。
夏の球児達の感動ドラマが、心に残ります。青春っていいですね!
震災後の復旧も歯がゆいものを感じますが、若者の英気に誘われ、一日も早く安穏な形になるよう願っています。
被災地に長く心を寄せて、自分に出来ることを考えたいと思います。

夏休みも明日で終ります。孫たちも元気に登校できそうで、私の役目も無事果たせそうです。今横で、最後の勉強にそれぞれ頑張っております。

明日はギターの「発表会」に行ってきます。4月から始めたクラシックギターもエントリーして、かなり緊張感があります。フォークギターの部門にも仲間と出ますが、何れもアンサンブルなので、ミスもあまり目立たないと思う事にして、頑張ってきますね。楽しめればいいのですが・・・

お体を大切にお過ごしくださいね。
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