詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

秋の音色

2014年11月07日 12時52分06秒 | Weblog

 秋も日に日に深まりました。 

 鮮やかな紅葉の彩りも、少しずつ黄ばみ、風に葉を揺らしながら、舞い落ちています。

 暦の上では立冬、過ぎる月日の速さを、重ねる齢に寂しさも交え、実感しています。

 

                   

 

 所属支部の句誌が届きました。

 季節に合った冠題に、秋の雨を連想した一句が、とても嬉しい位置に載りました。

 

               音を聴く 雨に癒され消ゆ妬心

            滲む文字 見せぬ涙を詩に秘め

            色に栄え 勇気をくれる蒼い樹々

            月を愛で 憔悴の背に明日の灯を

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

            音遠く 離愁に咽ぶ夜の駅

            秋満たし 化身の一葉夕映えす

            秋の影 儚く逝きし雲追えど

               絵と遊ぶ 夢巡りする美術館

            宵たのし 文学少女になる余生

            夢翔ける ソプラノ響かす男の子

            昼の月 刈田を称え抱く如く

            蒼蒼と オーケストラに欝を乗せ

            一筆箋 人の温みを噛み締める

     

 

                 

 

     色々な事が次から次へと起こりますが、一つ一つ丁寧に向き合っていけば、少し

     時間が掛かっても、いつか心が弾む日が来る事を、長い経験からそう思います。

     日々夢中になれる趣味があることに、病に負けそうな気持ちも和らぎ、救われます。

 

             見上げる秋の空から、エールの言葉が聞こえてきます。

             今日も尋ねてくださって、有難うございます。

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