石ころだらけで歩きにくい河原を歩いていると、黒っぽいバッタが飛び出して、クズの葉の上にとまりました。後で、ウエブの写真から似たものを探していると、イボバッタにいきつきました。
イボバッタは、灰褐色と暗褐色のまだら模様の地味なで、地面の上などにとまるとどこにいるのかわからなくなります。頭部や胸部には名前のいわれとなったイボ状の突起があります。
《飛び立ってクズの葉上にとまったイボバッタ 2013/09/07》
石ころだらけで歩きにくい河原を歩いていると、黒っぽいバッタが飛び出して、クズの葉の上にとまりました。後で、ウエブの写真から似たものを探していると、イボバッタにいきつきました。
イボバッタは、灰褐色と暗褐色のまだら模様の地味なで、地面の上などにとまるとどこにいるのかわからなくなります。頭部や胸部には名前のいわれとなったイボ状の突起があります。
《飛び立ってクズの葉上にとまったイボバッタ 2013/09/07》
庭のシュウカイドウの葉の上で、オンブバッタが交尾していました。
オンブバッタは、交尾していないときでも、小さい♂が大きい♀の上の乗っかっていることが多いバッタです。
《シュウカイドウの葉上で交尾するオンブバッタ 2013/09/13》
アキアカネは代表的な赤蜻蛉ですが、成熟しても全身が真っ赤になることはありません。初夏に羽化し、夏の間は高い山で過ごし、秋が近づくと平地に降りてきます。
ナツアカネとよく似ていて、胸の3本の黒線の中央(写真赤矢印)が見分けるポイントです。アキアカネの黒線は先がとがっていますが、ナツアカネでは先が角張っています。
《アキアカネ 2013/09/10》
人気のない公園の中を歩いていると、バッタが飛び立ちました。驚かさないよう、そっと近づいて写真に撮りました。前胸背部(写真の赤丸部分)にX字の模様があるので、クルマバッタモドキだと思います(クルマバッタにはこの模様がありません)。飛ぶと、後ばねにの扇形の黒い模様が目立ちます。
《クルマバッタモドキ 2013/09/10》
定期的に樹木が伐採されたり洪水にみまわれる河川敷は、クズ(マメ科)などが茂る明るい草原で、ウラナミシジミの好適な生息地です。数は多くありませんが、今年も、クズの近くを飛びまわるウラナミシジミに出会うことができました。
ウラナミシジミは、ウスバキトンボやヒメアカタテハ(?)、ツマグロヒョウモン(??)と同じように、富山県では冬を迎えていったん死に絶え、翌年になって再び暖地から発生を繰り返しながら分布を広げてくる昆虫です。
《河原の枯草にとまるウラナミシジミ 2013/09/07》
きれいなX字形の隠れ帯の真ん中に、コガタコガネグモがとまっていました。
コガタコガネグモは、コガネグモと似ていますがより小型で色も薄く、コガネグモでは3本ある腹部の黒い横縞も2本しかありません。
《円網の真ん中にとまるコガネグモ 2013/07/30》
ちょっと確かめたいことがあって、公園に植えられたケヤキやシラカシなど一部の樹木を選び、今年の春にイラガとヒロヘリアオイラガの繭殻をすべて取り除きました。
8月21日に自宅の庭でイラガの終齢幼虫を見かけてから、何度か公園の樹木に繭が作られていないか確かめに行きましたが、新しいイラガの繭を見つけたのは9月6日でした。幼虫が動き回りながら繭を作っている最中のものもあり、ほんの少し前に繭作りが始まったのだと思います。
《繭作りの作業中のイラガ 2013/09/06》
《繭作りの作業中のイラガ 2013/09/06》
《できあがったばかり?のイラガの繭 2013/09/06》
《イラガの繭らしくなっていた繭 2013/09/06》
《上の写真の繭の中(前蛹になる前のイラガの幼虫が入っていた) 2013/09/06》
河原の草原を歩いていると、ナガコガネグモ♀が巣を張っていました。楕円形の隠れ帯(?)の真ん中にとまり、近づいても身動き一つしませんでした。
よく似たコガネグモ(2013年7月6日に紹介)は、黒い腹部に3本の黄色の横縞がありますが、ナガコガネグモの腹部には黄色や白色の横縞がたくさんあります。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/671bc484dc05533e0ea6c3e65a9b4932
《楕円形の隠れ帯の真ん中にとまるナガコガネグモ♀ 2013/09/07》
《裏側から見たナガコガネグモ♀ 2013/09/07》
夏に咲くカクレミノの花は、緑色で目立ちませんが、いろいろな虫たちがやってきています。キンケハラナガツチバチ(「金毛腹長土蜂?」)も蜜を舐めにやってきています。
キンケハラナガツチバチは、ツチバチ科のハラナガツチバチの仲間です。よく似た種がいくつかあるので、写真からの同定に自信はありませんが、腹部の黄色の帯の下には毛が生えているので、ハラナガツチバチではないと思います。
《カクレミノの蜜を舐めるキンケハラナガチチバチ 2013/08/08》
《カクレミノの蜜を舐めるキンケハラナガチチバチ 2013/09/03》
フウセンカズラの小さな花に、チョウやガ、ハチ、ハエの仲間などがよくやってきます。この時期、ほかに蜜源となる花が少ないのでしょうか?それとも蜜の量が多いのでしょうか?
フタモンアシナガバチも、フウセンカズラの花によくやってきます。フタモンアシナガバチ(「二紋足長蜂?」)は、人家のまわりでよく見かけるアシナガバチで、名前のとおり腹部(の背側)に二つの斑紋があります。
《フウセンカズラの花の蜜を舐めるフタモンアシナガバチ 2013/09/04》
土手の上の砂利道を歩いていると、足元から頻繁にバッタが飛び立って、土手の草の葉にとまったり、茂みの中に潜り込んだりします。近づいてみると、ほとんどショウリョウバッタの♂ですが、飛んでいるときに「キチキチキチ…」と鳴かない(音を出さない)のです。ショウリョウバッタの♂は、子どものころ「キチキチバッタ」と呼んで、空き地の虫取りの格好の対象でした。ですから、鳴かないショウリョウバッタの♂なんて…。ショウリョウバッタではないのでしょうか?鳴く時期があるのでしょうか?
ショウリョウバッタに似たバッタにショウリョウバッタモドキがいます。ショウリョウバッタと比べると、小さくて、顔が短く、後足も短いようです。ちなみに、ショウリョウバッタモドキは、キチキチと鳴かないそうです。
《ススキの葉にとまるショウリョウバッタ♂ 2013/09/03》
植栽されたブナの幹に、白っぽい大きなスズメガがとまっていて、ギョッとしました。実は、蛾(特に大きな蛾)は得意ではありません。灰白色の霜降りのような地色に黒褐色の模様があるシモフリスズメでした。鳥の過眼線のような黒い線が特徴的です。
エゾシモフリスズメと似ていますが、比べると、前翅の2本の黒線(赤線で囲んだ部分)などが細いようです。
《植栽されたブナの幹にとまるシモフリスズメ 2013/09/03》
《シモフリスズメ 2013/09/03》
Hさんから指摘されて、ずっと気になっていることがありました。「クルミの殻の割れ目に齧り痕がないものは、リスが食べたものでなく、自然に発芽した殻ではないですか?」
割れ目の齧り痕を確かめもせず、「これは、オニグルミをリスが食べた痕です」と、知ったかぶりをしてきた私。恥ずかしくなりました。確かめるために、ブログ『野ネズミ食痕』2013/03/09に紹介したときに神通川から拾ってきたオニグルミの種を鉢に植えました。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/752635766d10694b1b4f9d4e509cc11e
植えたあとしばらく忘れてしまっていましたが、気づくと4本の苗が育っていました。
《鉢にまいた種から育ったオニグルミ 2013/06/28》
せっかく育ってきたのにかわいそうですが、殻がどうなっているのか確認するため、根を慎重に掘り出して水洗いしました。実生苗の根元(土の中)に、子葉が入った殻が半分に割れて付いています。
《オニグルミ実生苗の根元(殻は土の中) 2013/06/28》
半分にわれたオニグルミの殻は、縫合線から滑らかに割れています。
《縫合線から滑らかに半分に割れ実生苗の根元に付いているオニグルミの種 2013/06/28》
4本の実生苗に付いていた殻をきれいに洗いましたが、すべて縫合線から滑らかに半分に割れていました。
《縫合線から滑らかに半分に割れていたオニグルミの殻 2013/06/28》
リスがクルミを食べるとき、 殻の縫合線に沿って歯を差し込んで二つ割にするので、部分的に歯形が残るようです。Hさんの指摘どおり、殻の割れ目が滑らかで歯形の残っていないものは、自然に発芽したあとのクルミの殻でした。
《自然発芽したオニグルミの殻(左側)とリスが齧った歯形の残るオニグルミの殻(右側)》
庭に、ノシメトンボがきていました(8月25日)。昨年は、8月19日に庭のノシメトンボを写し、8月27日にブログにのせています。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/f0e51473f81659a547103be4d16ca74d
ノシメトンボは、翅の両端が褐色になるアカトンボです。同じような配色のトンボには、ほかにコノシメトンボやリスアカネがいますが、胸の真ん中の黒色の筋が上にまで届くことなどで見分けられます。
最もふつうに見られる赤蜻蛉の一つですが、成熟した♂でも暗赤色になる程度で、真っ赤にはなりません。
《ノシメトンボ 2013/08/25》
木の幹に、樹皮に色や形が溶け込んだような蛾がとまっていました。ウェブサイトで似たような写真をいろいろ探してみた結果、キノカワガではないかと思います(このところ、種名に自信がないものばかりが続いてしまいます。在庫を一掃しようとしているので、新鮮なものでもありません)。
キノカワガは、名前のとおり木の皮に擬態したような蛾です。幼虫はカキの葉などを食べるそうです。
《樹皮に溶け込んだようなキノカワガ 2013/08/06》
《樹皮に溶け込んだようなキノカワガ 2013/08/06》