やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ナガコガネグモ♀(富山市布市)

2022-10-20 04:20:08 | クモ類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、ナガコガネグモの♀がとまっていました。ナガコガネグモはコガネグモ科の造網性の大きなクモで、中型の垂直な円網に常に網の中央に頭を下にしてとまっています。この付近ではよく見かけるクモです。

このクモは、網ではなくトンネルの壁に、網にとまっているときと同じように下向きにとまっていました。飛んできた虫などが網にかかるわけでもないのに、何をしているのでしょうか、不思議です。

ちなみに、北陸自動車道と交差する道路のトンネルでは、同じように壁にとまっているコガネグモ♀を何度か見たことがあります。(2022/07/26のこのブログで紹介)


《トンネルの壁にとまっていたナガコガネグモの♀ 2022/10/11》


《トンネルの壁にとまっていたナガコガネグモの♀ 2022/10/11》

ナガコガネグモがトンネルの壁にとまっているのを見かけて、以前(2022/10/03)に別のトンネルの壁で見かけていた茶色の卵のうのようなものの正体がわかったような気がします。写真を見返すと、不規則な網状の足場の中に2cmほどの茶色い壺状のものがあり、ナガコガネグモの卵のうではないかと思います。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ナガコガネグモ』に書かれていたナガコガネグモの卵のうに関する部分を引用します。
「産卵は大きな卵嚢を形成する。雌は草の間に不規則網状の足場を作り、直径2-3cmにもなる西洋なし型、坪状の卵嚢をつける。上面はくぼんで壺の口を形成するが、そののようなものに内側には丈夫な幕があり、内部は閉ざされている。壺内部には、クッションのような綿状の糸に包まれて、900個ほどの卵がまとめられている。」
「コガネグモなど、同属の他の種では、より扁平な卵嚢を形成する例が多い。それらでは不規則な多角形のシート二枚の間に卵が納められる。産卵の際は、まず片面の膜を糸で作り、その上に産卵して、それを覆うもう一枚の膜を作るようにする。その点、この種の卵嚢は一見では異質である。」(コガネグモの卵のうは、網の片隅にぶら下げられるようです。)


《トンネルの壁に着いていたナガコガネグモの卵のう? 2022/10/03》


《トンネルの壁に着いていたナガコガネグモの卵のう? 2022/10/03》


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