公園のトイレの壁に、胸が赤く上翅の黒い1~2㎝の甲虫が1匹とまっていました。近寄ってよく見ると、意外にもホタルでした。しかもゲンジボタルです。
私のゲンジボタルの印象が、学生時代に見た由良川源流の流れの上を群れ飛ぶものだったので、ゲンジボタルはそのような所に生息するものだと思っていましたが、『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』を見ると「林縁を流れる細流付近で見られ」とあります。そういえば、ここも小さな谷間で、細長く小さな水田(跡)の縁には渇水期には枯れそうな小さな流れもあります。ゲンジボタルの発生時期に夜に来たことがないので、気づかなかったのです。
ほんとうは夜にも野外に出かけたいのですが、「不審者と思われるから」「事故があったら」「クマが出るから」などという家族の反対で自重しています。今おもしろく読んでいる『怪虫ざんまいー昆虫学者は今日も挙動不審ー」ではないのですが、生きものの姿を探すと「挙動不審」になるのです。実のところ、公園のトイレなどにもできるだけ近寄らないよう言われています。
《トイレの壁にとまっていたゲンジボタル 2022/06/13》
《トイレの壁にとまっていたゲンジボタル 2022/06/13》