静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

☆ 2016.03.18. ≪ 人口減少を加速するからアダムズ方式は駄目? ≫ 議論が倒立しているよね

2016-03-18 09:03:09 | トーク・ネットTalk Net
衆院選挙制度 自民党内で議論の迷走「骨抜き」狙う動きも http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160318/k00/00m/010/091000c
・ 自民党内で最も強硬にアダムズ方式の導入に反対してきたのは、この問題を取りまとめる選挙制度改革問題統括本部長の座にある細田博之幹事長代行だ。
・ 仮に2015年簡易国勢調査でアダムズ方式を導入した場合、小選挙区は「9増15減」する計算となり、多くの選挙区に影響が及ぶことに自民党からは強い反発が出た。
  17日の会議でも首都圏の議席が増えるアダムズ方式に対し「東京一極集中は少なくとも修正すべきだ」などの声が相次いだ。

 賢明な読者ならとっくにお気づきのとおり、東京ほかの都市部の議席が増えると自分の得票率の低さが響き、困るのは誰よりも自民党である。逆に、利権キックバックに基づく後援会組織を張り巡らせた非都市部に強い自民党としては、人口減少の進む非都市部の議席数減こそ困る。 これが「アダムズ方式反対」の本音だ。 決して、<東京1極集中の是正>を同方式の回避でもたらせ得るからではない。 これは完全なすり替え、誤魔化し。 まさか、こんな幼稚なすり替えに国民の多くが騙されるとは思いたくないが、油断は禁物。

 東京への政治経済1極集中こそが、出生率低下と合わさって出来た<1票の格差>発生の『原因』であり、「地方の人口減少/過疎化/経済衰退」は其の『結果』現象である。
アダムズ方式による有権者数のより正確な反映自体が<格差拡大>と<地方衰退>を加速するのではない。これは小学生でもわかる論理の逆立ちだ。
  現実に発生させてしまった過疎/衰退を正直に反映させることを避けたからといって、何が改善されるのか? 現実直視から逃げているだけだ。

 『原因』を改善する努力と民意の反映模索に、直接の因果関係は全く無い。 選挙方式を変えることの自党へのマイナスゆえ、それ1点で細田氏は抵抗している。
   国家百年のことを考えるべき国会議員のこの態度、これを卑怯といわずして、貴方ならどう呼ぶだろう?  こういう連中が政権党に座る義会構成は治さねばいけない。
コメント
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