静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

■ ひとりごと  ≪ などか 生きさらばへる ≫ 

2016-03-06 23:09:05 | トーク・ネットTalk Net
  ものごとには必ず「終わり」が来る・・・。 東洋では<(永久=常)無き事=無常>といい、西洋では<Transient>と言う。人間は他の動植物と同じ生き物であるので、その生存には終わりが来る。生物の命は時間に支配されている。だから時の移ろいを(幼い頃は別にして)誰もが、生まれ出て世に交わるうち、遅かれ早かれ気づく。身内或は親しい他人が姿を消し、骨片に還る現場に遭遇すると、ヒトごとではなく、己の生命も限られていることに気づく。  勘ぐれば、そう思いたくない心情が「万物輪廻」概念を産んだのかもしれない。

 でも、そういう<終わり>を自覚せねば”せめて死ぬまでに何かを残したい”という気持ちは芽生えない。 無論、芽生えない人も大勢居る。数の上では、いつの世も圧倒的に多いだろう。 だが、芽生える人には、それはそれで楽じゃない。「自分は動物みたいに何も考えないで死ねたらいいが、何も考えないことはできないタイプらしい。 じゃ、何か意味づけが出来ることを見つけ、残った時間を苦しくないように過ごすしか救われない」・・・こう思うようになる。  ここで登場するのが≪ ライフワーク ≫という概念だ。
  * <ライフワーク> Lifework = the entire or principal work, labor or task of a person's lifetime

お判りのように、本来の意味でライフワークとは「これが天職と若い頃に確信し、ぶれることなく、文字通り老年を全うするまで日々のエネルギーを傾注できる営み」を指す。 
つまり、幼い頃から好きだった事が長じ、職業に出来たヒトは確かに居る。 そういう幸いなヒトにこそ「ライフワーク」という語は当てはまるのであって、余生を上手にマネージする
ための場で泳ごうとする凡人に「ライフワーク」などと駆られるモノは無い。
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 改憲反対の議員も有権者も 首相ほど本気か?    相手は死にモノ狂いだぞ!

2016-03-06 10:14:01 | 時評
 憲法改正かかる参院選 護憲勢力に危機感あるか http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE04H05_U6A300C1PE8000/
                                  
 此の新聞記事は1956(昭和31)年の日本経済新聞1面である。当時の読者にはこれで十分だった。この選挙が「3分の2」と「3分の1」を争う戦いであることを誰もがわかっていたからだ。 今年7月の参院選はそれ以来、久しぶりの憲法決戦になりそうだ。自民党は13日の党大会で採択する運動方針に「憲法改正を行うには衆参両院の3分の2以上の賛成および国民投票における過半数の賛成が必要である」と明記する。 憲法の規定を復唱しただけではあるが、昨年の運動方針にはなかった表現だ。安倍政権が「3分の2」を強く意識していることが読み取れる。
  公明党が3年前と同じ11議席、おおさかが仮に5議席を取るとすると、自民党のノルマは60議席前後になる。衆参同日選という追い風があれば、3年前の65議席をも上回るかもしれない。そう考えると改憲勢力がこの夏、3分の2に達しない方が驚きである。 
そのとき、護憲の人々はどうするのだろう。「争点ずらしにしてやられた」とはもう言えまい。国会前デモの写真を振りかざして「こちらが民意だ」となお叫ぶのだろうか。  

⇒ 読者の皆さん、この投げかけは改憲反対の国会議員だけに向けられたのではありませんよ。 有権者一人一人、我々が同時に今から安倍晋三の本気を舐めるんじゃなく、賛成でない以上はどうすれば阻止できるか、同じ真剣さで立ち向かわないと「あれよ アレよ」とヤラレテしまうのです。 その先にどんな世の中が来るか???

 私個人は改憲を100%否定する立場ではない。だが、国防安保に関する改憲ばかりに議論が集中することの危険が、とりわけ国家主義あるいは全体主義とさえ言ってもいいくらいな現在の自民党他が政権に座る限り、ブレーキを掛けざるを得ない、という考え方だ。昨年強行成立させた安保関連法制で取りあえず、不慮の武力攻勢に緊急対応する根拠はできた。アメリカとの共同行動はそう簡単にできないので、もう安保に関わる改憲は急ぐ必要がない。
 ひとえに私が最も危ぶむのは、安倍政権のしゃにむに進もうとする姿勢そのものの危なさである。 安倍の姿勢が、個人の自由と尊厳、人権と各種自由の尊重を定めた現行憲法を「改める」のではなく「ないがしろにする」であるからだ。 NHK会長/経営員会人選も含むメディア統制の構え、ヘイトスピーチ立法への抵抗など例を挙げれば切りがない。         私の立場は 此の1点に尽きる。  皆さんは どうなさるのか?
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