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福田恆存と國語問題ⅡⅩⅠ

2013年12月04日 | 歴史
 しかし昭和30年代後半になると福田さんの敵は学問的論争という次元の相手ではなくなります。
国語審議会と、それと密着する文部省の國語課、それと対立関係にある教育課といった官僚機構、この二つは同じような物と世間には映るのですが、
役所の無許可の縄張り争いというものがあるようで、それらが持っている行政的エゴイズムが福田さんの敵となっていきます。
エゴイズムと言っても国語政策に絡む利権なんて物は本当にたかが知れています。利権で無ければ一体何が彼らを動かしていたのか、疑問であります。
福田さんは彼ら改革派の究極の目的は「漢字の全廃と表音主義の徹底、その中には国語表記のローマ字化もある」と見ておられました。
その動機の一段奧の部分を探ってみれば彼ら表音主義者にとって「音声言語が本来の言語であり文字言語はその模写でしかありません」といった言語感があります。
これを福田さんは指摘しておられたのです。彼らの言い分にあえて学問的根拠を求めるとすればそうなるでしょう。
しかし、よく分からないのは福田さんは改革論者達を論争のたび毎に完全に論破しているのです。誰が読んでも完勝です。
それなのに改革論者達が福田さんの説く「理」に服したという形跡がありません。
彼らは自分たちが学問的陣営において完敗したという事が飲み込めないほど、それほど知的水準の低い、俗に言う頭の悪い人々なのでしょうか。
そうかもしれませんが、いくらなんでもそれは考えにくいことです。

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