善光寺の参道を降りていくと一際存在感を放っているのが、藤屋旅館。加賀前田家がお泊りになる御本(陳)陣。
大正13(1924)年、設計施工は宮大工の師田庄左衛門(善光寺にも関わっていたそうです)。登録文化財としての解説を見るとアールデコ建築となっていますが、柱頭や軒回りなど古典様式的な要素もうまく組み込まれています。レリーフなどの装飾的な要素にも柔らかな要素が見えたり、中央部ペディメントのあたりなど、セセッション的ともいえるのではないでしょうか。
これが木造というので驚きます。
小樽でも見ました(小樽では木骨鉄網コンクリート造となっていました)が、https://blog.goo.ne.jp/1210tokihiko/e/443d4a4b206324ec8ca84a042683f1ea
木造の骨組みの上に鉄網とコンクリート(モルタル?)で仕上げたとなっています。
そういえば以前大阪船場で見た清水猛商店(設計住友工作部 小川安一郎)も木造の3階建てでした。同じ大正13年築です。
https://blog.goo.ne.jp/1210tokihiko/e/2b01130565eabd9f527c79a83a3a0ef9
中も見事です。うまくリニューアルされています。
タイルも張り替えられていますが、昔のものを使っているのでしょうか。日本製のマジョリカタイルのように見えますがどうでしょうか?
After calling in my old friends' house in Madarao, I visited Zenkoji Temple, a national treasure, and enjoyed walking the crowded Monzenmachi street of Zenkoji Templ. We call the town of shops in a line in front of the great temples Monzenmachi, or Monzenmachi street. I found the 3 storied building outstanding among Jpanese traditional style buildings or Machiya.
Fujiya hotel is an art-deco style building designed and built by Morota Sho'emon, a miyadaiku or a shrine and temple carpenter in 1924. Although it looks like a reinforced-concrete structure from the appearance, it is a wooden structure building, with well designed and very comfortable spaces inside.
Tokihiko Takatani
architect/professor
Tokihiko Takatani Studio architecture/urban design Tokyo
Graduate School of Tohoku Koeki University Tdsuruoka-City, Yamagata pref. Japan
髙谷時彦
建築・都市デザイン
設計計画高谷時彦事務所 東京
東北公益文科大学大学院 鶴岡・山形
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